【初心者OK】愛車のメッキ錆を綺麗に落とす方法&予防策【プロ解説】

愛車のメッキ錆を綺麗に落とす方法&予防策【プロ解説】

バイクを雨や水滴で濡れやすい環境に置いていると、メッキの微細な穴から水分が浸透し、サビの発生やメッキが浮いて劣化・剥離の原因となります。

 

ただし、車体カバーや屋内ガレージで対策していれば、カンタンに拭いて錆を落とせます。

一方で、屋外で雨曝しにしていると、錆が進行して落ちにくくなるので気を付けましょう。

 

今回は、カンタンに拭いて落とせないバイク部品の「メッキ錆を綺麗に落とす方法」&「錆の予防方法」を一挙紹介します!

 

それでは早速、初心者の方でも簡単に実践可能な方法をプロが解説していきます!

 

【この記事を読むメリット】

素人でも綺麗にサビを落とせる

メッキの錆発生を防ぐ方法がわかる

サビ取り剤/錆止め剤の選び方が分かる

 

バイク・自動車のメッキ錆を綺麗に落とす方法

愛車のメッキ錆を綺麗に落とす方法&予防策【プロ解説】

メッキの錆は、サビ取り剤をウエス(布)に散布し、錆びている箇所を磨くことで簡単に落とせます。

 

実際に、具体的に用意すべきもの、手順について解説していきます。

準備するもの

サビトリキング用クロス

まずはメッキの錆びを落とすために必要なものを用意しましょう。

 

【事前に用意するもの】

1.「サビ取り剤」

2.「ウエス(綺麗な布でも可)」

3.「手袋(※研磨タイプのサビ取り剤を使う場合)」

 

「サビ取り剤」

錆を落としたいメッキに対応した「サビ取り剤」を用意しておきましょう。

クレンザーにより削り落とす方法等もネット上で紹介されていますが、結果的にメッキ膜も剥がれてしまうので、必要以上にダメージを与えない専用品を購入した方が無難です。

 

※詳しくは、「サビ取り剤の選び方」で解説します。

 

「ウエス(綺麗な布)」

サビ取り剤で錆びを磨くために必要です。

メッキ膜にダメージを与えないためには、マイクロファイバーやウエス等の綺麗な布で丁寧に磨くことが重要になります。

 

「水を入れたバケツ」(クロスが少量の場合)

複数個所磨く場合は、汚れたウエスを使い続けないよう、都度バケツで洗って綺麗に使えるようにしていただくか、可能でしたらクロス沢山ご用意していただき、汚れウエス(錆びが付いた)を極力使用しないでいただきたいです。

 

「手袋」※研磨剤入りのサビ取りを使う場合

研磨剤入りのサビ取り剤で磨く場合、目や傷口など人体に入らないよう、必ず手袋を着用するようにしましょう。

 

ここまで用意出来れば、いよいよメッキの錆落としに入ります。

メッキ錆の落とし方

専用のクロ● スにサビトリ キングを使っ 力を。て磨く 入れず薬液を たっぷり出し て磨くのがポ 。イントだ

 

1.事前に用意する物を全て揃え、手袋を着用して作業を開始します。

作業前には一度、錆びを落としたい部分に、サビ以外の汚れが付着していないことを確認してください。

汚れがある場合には一度綺麗にし、乾かしてから作業に入ります。

 

2.サビ取り剤をウエスに適量垂らし、錆びている部分を優しく磨きます。

サビ取り剤は成分が分離していることがあるので、塗る前に必ず良く振ってからウエスに垂らしましょう。

強く磨くと傷の原因になるため、落ち具合を見ながら力加減を調節しつつ仕上げていきます。

 

3.錆が落ちたら一度ウエスを綺麗にして、終了or次の場所を磨きます。

ウエスの水気を良く切り、再度サビ取り剤を振って適量垂らして、次の箇所を磨きましょう。

 

メッキの錆は、基本的に優しく擦って磨き上げて落とすだけです。

無理に力を入れて錆びを落とそうとすると、パーツを傷つけて削り取る事になりかねません。

 

細かいパーツや種類ごとのサビ取り方法はこちらの記事でも解説しています。

メッキの白錆・点錆の原因とは?除去&再発防止抜群のアイテム紹介!

メッキの錆が落ちないときは?

サビが酷くなりメッキがめくれてきた画像

 

サビ取り剤を使って磨いてもメッキ錆が落ちない場合は「かなり錆が浸食している状態」です。

 

この場合、メッキを削って除去するか、メッキの再加工を検討する必要があります。

 

また、錆びは落ちた跡にがザラザラとした凹凸が残るケースがあります。

これは、錆びによってメッキが浮かんでいる状態で、錆がとれた跡が残ってしまっている状態です。

 

放置すると錆が酷くなる一方なので、応急処置としてコーティング剤等で保護しておきましょう。

 

サビ取り剤の種類と選び方

バンパー錆び画像

 

自動車やバイク部品のメッキ錆びを落とすには、「サビ取り剤」を使うことが大切です。

このサビ取り剤には、様々なタイプのものがあり、配合成分によってサビ・メッキへの効果が変わってきます。

 

対応メッキも異なるので、必ず事前に「用途に合うサビ取り剤」を選んで用意しておきましょう。

研磨剤入りのサビ取り剤

サビトリキング注意事項4

 

錆びの成分に反応し、削り取ることで除去するタイプです。

研磨剤が入っているため、強く擦るとメッキやパーツが傷付く可能性があるので注意しましょう。

 

比較的軽いサビであれば、研磨タイプで綺麗になることが殆どです。

サビトリキングはメッキに優しく、サビには厳しい錆取り剤

サビトリキング画像

弊社が開発した「サビトリキング」はクロームメッキの「サビ」部分に反応して磨けるため、メッキへのダメージを最小限に綺麗に取り除くことが可能です。

浮かせて分解(化学反応を利用)するサビ取り剤

サンボール

サビ自体を分解させて落とす一方、メッキ膜へのダメージも大きく本来の効果が失われてしまうことも。

バンパー錆び画像バンパー剥離で穴あいた

化学反応を利用して錆びを落とすサビ取り剤はクロムメッキの錆びに関してはお勧めできません。

錆びも落ちますが、クロムメッキも剥がれてしまいます。

特に塩酸系の錆とり剤は、クロムメッキにはNGです。クロムメッキが溶けてしまいます。

(右側の画像のものは、塩酸で錆びを落としメッキ剥離した画像で、あくまで再メッキをするという前提で塩酸で錆とクロムメッキを落とす時に使用する薬品です)

そのため、場合によっては再加工が必要になることもあるので注意が必要です。

サビの転換剤

サビ転換剤サビ転換剤1

サビの転換剤は、進行の早い「赤サビ」を「黒サビ」に変えることで食い止める方法です。

 

直接的なサビ取り剤ではありませんが、程度の酷い錆びの進行を一旦食い止める際に良く用いられるため、サビ取り剤と一緒に覚えておきましょう。

※クロムメッキの錆びを落として、見栄えをよくするのではなく、あくまでサビの食い止め効果に使用するものになります。

バイク・自動車のメッキ錆を防ぐ方法

クロムメッキ仕様のピカピカバイク

 

ここからメッキの錆を防ぎ、綺麗な状態を保ちつつ愛用していくための方法を解説していきます。

 

まずはメッキが錆びてしまう原因を見ていきましょう。

メッキが錆びる原因とは?

メッキの被膜は何層にも金属が被覆されている

メッキとは金属の層によって形成された膜であり、光沢感や防腐性などの効果を持っています。

クロームメッキにあいている目にみえない無数の穴

クロームメッキが錆びる原因【構造

点サビ画像

バイク・自動車パーツ等で主流の「クロームメッキ」は、表面に目では見えない小さな穴※が空いており、そこへ水分や埃が入り込むと、メッキの下地である「ニッケルメッキ」から錆びることに。

(※これを初期の状態のものはウォータースポット、錆びが盛り上がってきたものを点錆とも呼びます。)

 

雨の成分中には、環境によってナトリウムや酸性物質を含む「水分以外の不純物が混ざっている」ので、雨曝しのまま放置すると、下地での錆が発生しやすくなります。

(※海岸近くの場合は塩害によるダメージもあるので特に注意)

 

表面をコーティングしているクロームメッキは、高い防腐性と耐久性があるので錆びにくいのですが、下地素材の錆びによってメッキ自体が浮いて剥がれてしまうこともあり、早めに対処することをオススメします。

錆を予防する方法

クロームメッキが錆びる原因【構造

メッキングを使った場合の説明図

 

バイク・自動車の錆を防ぐには、「保管環境の改善」と「メッキのコーティング」が有効です。

 

【保管環境について】

保管環境は「雨が直接当たらない、湿度が高くなり過ぎない場所」を選びましょう。

野外に置く場合は、カバーをかけて「雨と紫外線」からバイクを守り、雨が止んだらカバーを外して湿気や水分を飛ばします。

 

土や砂利などの水分を含みやすい地面は避けて、なるべくコンクリートや鉄板等の上で保管することも、湿気を避けるために大切です。

 

【コーティングについて】

メッキのコーティングは、「クロームメッキ」に薬剤を塗ることで、穴を全て塞いで硬化させ、保護膜を形成させて錆から守る方法です。

 

NAKARAIでは、史上”最鏡”のクロームメッキ保護剤、「メッキング」を独自開発しました。

クロームメッキに特化し、微細な穴を細かい粒子で全て塞ぎ、防食性・光沢感を飛躍的に改善させることに成功しました。

メッキのコーティング(保護剤)なら今話題のメッキング!【効果絶大】

メッキング画像

錆止め剤でお悩みの方、迷っている方は一度「メッキング」をお試しください。

各雑誌でも取り上げられており、好評販売中です。

「絶対NG」メッキの錆止めでやってはいけないこと

研磨剤入りワックスで磨くと・・・

 

メッキの錆止めの方法として、メッキ用ワックスの使用を推奨している情報が多く発信されていますが、これはオススメしません。

 

メッキ用ワックスには、研磨剤が含まれていることが多く、メッキに細かい傷が発生する原因となります。

 

少しずつメッキの表面が削られ、下地部分が露出してしまうケースがあり、再加工が必要になることも。

 

また、ワックスは油が主成分になり、金属より早く酸化することでメッキを保護する仕組みになっています。

ただし、こまめなメンテナンスが必要であり、酸化した油成分を放置するとサビの原因になってしまうデメリットも覚えておきましょう。

 

当社が開発したコーティング剤「メッキング」は”油ではなくガラスを主成分”としており、クロームメッキに保護被膜を形成することで、錆止め&綺麗な光沢効果を出すことに成功しました。

 

これにより、メンテナンスの手間を抑えつつ、長期間ピカピカの状態を保つことができます。

 

まとめ:メッキのサビ落とし・予防は正しい薬剤選びが大切

もうメッキの錆は怖くないメッキング&サビトリキングで安心

メッキの手入れは、メッキング&サビトリキングがおすすめです。

 

 

バイク・自動車のメッキのサビを綺麗に落とし、予防していくためには「正しい薬剤選び」が最も大切です。

 

結果として、メッキ自体を傷付けずに状態を維持できる製品を選ぶべきで、サビ除去力だけを意識してはいけません。

 

加えて、メッキ用ワックスによる錆止めも、油成分の劣化による錆の発生を考えると当社は推奨しません。

 

推奨するメンテナンス方法は、クロームメッキに作用しない成分で錆びを研磨できるサビ取り剤で綺麗にし、サビの発生を防止する保護被膜剤で上からコーティングすると、綺麗な状態を長く保つという方法です。。

 

オススメは、クロームメッキのサビ取り・錆止めのために開発した「メッキング」&「サビトリキング」の併用です。

 

クロームメッキを最大限保護しつつ、サビの原因になる穴を塞ぐことで、サビの根本原因から対策が行えます。

 

また、当社はメッキ加工も行っておりますので、再メッキ等のご依頼もぜひお問い合わせください。

 

当社のメッキ加工事例・依頼方法はこちらのページで紹介しています。

メッキ工房NAKARAI