バイク メッキ手入れ
バイクの外装には多くのメッキパーツが使われていて、美しく高級な印象を受けます。
常に綺麗な状態で保ちたい!
これはバイクに乗っている誰しもが願うことですよね。
ですが、バイクに乗っていれば雨やほこりなどの外的要因で、くすんだり錆びたりしてしまいます。
そのくすみや錆びなどを防いだり、どの様にお手入れすればいいか分からないと悩む方も多いと思いです。
今回はそんな方の為にメッキのお手入れについての記事となっています。
是非最後までご覧ください。
目次
1.そもそもメッキとは?
メッキとは表面処理の一種で、金属や非金属の表面に金属の薄い膜をコーティングしたものです。
メッキ処理を一度行えば、金属の表面が空気中に直接触れない為、耐食性に優れ、メッキの特徴である鏡面が外観をより美しく見せます。
2.メッキの種類
メッキには多くの種類があり、使われる金属によって特性や色などが異なります。
メッキの性質などを理解することで、どの様なお手入れをしたらいいか分かりやすくなります。
ここでは、一般的によく使われるものを紹介します。
2-1.金メッキ
金メッキは、金を使用している為、他に比べ高級感がピカイチな仕上がりとなります。
値段は24金、18金、14金などの金含有率によって変わってきます。
金は柔らかい金属ですのでお手入れの際に、磨いてしまうと剥がれてしまう可能性があります。
これらから、かなりデリケートなメッキと言えるでしょう。
2-2.銀メッキ
銀メッキは、銀を使用している為、銀色なのが特徴です。
熱伝導率や抗菌性に優れていて、スプーンやフォークなどによく使われています。
2-3.銅メッキ
銅メッキは銅を使用している為、銅色なのが特徴です。
通電性がよくクロームメッキなどの下地としてよく使われます。
しかし、銅メッキは変色しやすく銅メッキ単体での使用は適していません。
もし、単体で使用する場合コーティング剤が必須となります。
2-4.亜鉛メッキ
亜鉛メッキは防錆性が高くスポークなどの鉄部分に多く使われます。
仮に傷が付いて鉄部分が露出したとしても、露出した鉄部分が錆びる前に亜鉛が溶け出し、保護する仕組みがあります。
2-5.ニッケルメッキ
ニッケルメッキは耐熱性や熱膨張率の低さに優れています。
厳密には電解ニッケルメッキと、無電解ニッケルメッキに分類されます。
2-6.クロムメッキ
クロムメッキとはニッケルメッキの上にクローム層を施したもので、硬く耐久性に優れ、装飾性が高いのが特徴です。
バイクのフェンダーやウインカーなどには、クロムメッキがよく使われます。
3.メッキのお手入れ方法
鏡の様に美しいメッキですが、定期的にお手入れをしなければ美しさは失われていきます。
バイクパーツに多く使われているクロームメッキには、弱点があります。
それは、メッキ皮膜に目には見えない多くの穴が開いていることです。
不良品だとかその様なことではなく、クロームメッキの性質上仕方のないことなのです。
この小さな穴から、水や油などが入り込みメッキ下の金属を腐食し錆びとなります。
その錆が盛り上がり表面にあるメッキを剥がしてしまいます。
一度、剥げれてしまうと、更に水や油などが入り込みやすくなり全体的に広がってしまう。
つまりメッキを美しく保つには、なんとしてでも錆びさせない事が大事になってきます。
錆びさせない為にはメッキを保護すればいいのですが、そんな時にオススメの商品が「メッキング」です。
メッキングは、メッキ専門店「NAKARAI」から発売されているメッキ用ケミカル保護皮膜剤です。
クロムメッキ皮膜にある無数の穴を塞ぐことで、水や油の進入を防ぎ、耐食性を飛躍的に向上させます。
更に、塗布するとクロームの光沢剤が、クロムメッキ本来の輝きを取り戻します。
4.メッキングの使い方
メッキングをクロスに1、2滴取り、10cm四方に塗布します。
配合している光沢剤がムラになりやすいので、乾いた布で薄く伸ばしましょう。
24時間かけて完全硬化するまでは水がかからない様に注意します。
重ね塗りが可能なので、何層にも塗布すると強度が増します。
クロスは使っているうちに、メッキングの皮膜がついて硬くなるので硬くなったら交換しましょう。
そのまま使用しているとメッキ面を傷つけてしまう可能性があります。
最初のうちは2~6週間おきに3回ほど塗布すれば、その後は半年に一度の塗布で保護されます。
5.メッキング以外のお手入れ方法
色んなメーカから出ているクロームメッキクリーナというものがあります。
クロームメッキを磨くのであれば、専用のケミカルを使いましょう。
とても細かい研磨剤が配合されており、汚れや傷を落としてくれます。
しかし、言っても研磨剤が入っているので目には見えない程度の傷が入ってしまいます。
その傷から水分が入ったり、クロームメッキクリーナで磨いた後パーツクリーナ等で、しっかりと拭き取れていなければ、錆びの原因となるかもしれません。
その様なこともあって、メッキングを使って保護するのが一番安心かつ手っ取り早い方法と言えるのかもしれません。
6.絶対やってはいけないお手入れ方法
研磨剤の入りワックスをタオルなどでゴシゴシ磨くのは絶対やってはいけません。
もし、砂などのゴミなどが付着していた場合は、小傷で悲惨なことになります。
クロームメッキは、鏡面度が高い為、少しの小傷でも目立ってしまいます。
7.メッキが錆びてしまった場合
クロームメッキ皮膜は0.2~0.5ミクロンと、とても薄く、サビを取ろうとして、やすりなどで擦ってしまった時にはメッキまで剥がれてしまい大変なことになってしまいます。
錆びてしまった場合はいくら磨いてもメッキそのものが削れてなくなってしまうだけです。
お手入れをサボって錆びてしまった時はサビ取り剤を使用しましょう。
一番オススメできるのは、メッキ専門店「NAKARAI」がクロームメッキ用の錆取り剤として配合した「サビトリキング」です。
サビトリキングは、他の錆び取り剤と違いクロムメッキ専用のサビ取り剤となっております。研磨剤は配合されておりますが、クロムには反応しないで錆びにだけ反応するサビ取り剤の為、メッキ皮膜に極力傷を付けずに錆び取りできる商品です。
8.サビトリキングの使い方
取れた錆びでメッキ面を傷つけないように、クロスにサビトリキングをたっぷりと付けます。
クロスの面を変えながら優しく小さな円を描くように磨くのがポイントです。
錆びが深くサビトリキングが浸透しない場合は、パーツクリーナーなどと混ぜながら深い部分の錆びを落としましょう。
また、頑固な錆びだけではなくメッキのくすみにも効果的です。
最後によく拭き取った後、錆びないように先ほど紹介したメッキングを塗布しておくと良いでしょう。
9.メッキ加工のことならメッキ専門店「NAKARAI」へ!
メッキ専門店「NAKARAI」では、「無電解メッキ」や「電気メッキ」を用いた高い技術とノウハウで、さまざまなご要望に対応可能です。
メッキ専門店「NAKARAI」のメッキ加工は、吹き付けるだけのクローム風のメッキ塗装ではなく、最上級の仕上がりと質感・耐久性・持続性に優れたメッキ加工です。
「NAKARAI」のメッキ加工は高く評価され、雑誌や新聞などメディアに取り上げていただきました。
また、岩城滉一さんやミッキーカーチスさん他、多くの著名人の方々にメッキ加工をご依頼いただいております。
本物志向の方には、「メッキ加工NAKARAI」が分厚くメッキ加工させていただきます。
また、再メッキ加工も受け付けております。
詳しくはこちら:「メッキ加工NAKARAI」
10.まとめ
メッキの美しさを保つ為のお手入れ方法について理解できたでしょうか。
なんでもそうですが、ものは常に劣化しています。
でも、種類や性質に合わせしっかりとお手入れしてあげることで長く使えたりします。
現代は、メッキングやサビトリキングなどの良い商品が多く存在します。
これらを活用しない手はありません。
是非、色んな商品や情報を活用しメッキパーツをを美しく保ちましょう。
クロムメッキの事についてもっと知りたい方は、
詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。