画像参照元…ヤマハ公式ページ
妖艶なクルーザーバイク『ヤマハ・XV1900Aミッドナイトスター』
アメリカンバイク。平成のアメリカンバイクブームを経験した年代のバイカーにはこの呼び方がしっくりくるかも知れませんが最近ではクルーザーという呼び方が主流になっています。しかしひと口にクルーザーと言っても、クラシカルなタイプもあればチョッパーの様なカスタムライクなタイプ。マッシブなボバータイプなど、そのスタイルは様々です。
今回ご紹介する『XV1900Aミッドナイトスター』はヤマハが手掛ける歴代クルーザーの中でもまさに王道と言えるクラシカルな大型クルーザーです。
113キュービックインチ(1854cc)の大排気量Vツインエンジンを搭載し、並々ならぬパワーを見せつけてくれます。また冷却方式には空冷を採用するなど、『デザインのヤマハ』らしいスッキリとしたスタイリッシュなエンジン周りとなっています。ドラッグスター400しかり、空冷に拘ったVツインエンジンはヤマハのクルーザーバイクのアイデンティティとも言えます。
XV1900Aミッドナイトスターは、ヤマハのクルーザーバイクのフラグシップモデルとして2005年に登場しました。流麗なフォルムが印象的で、無骨でありながらも上品な雰囲気はまさに高級バイク。『Midnight Star(ミッドナイトスター)』の名に相応しい、他に類を見ない妖艶なフォルムで見る者を魅了します。
ボリュームのある車体、美しいフォルム、存在感のあるVツインエンジン。どれをとっても隙のない完成度の高さを見せつけるXV1900Aミッドナイトスター。その魅力についてたっぷりと解説していきたいと思います。
目次
XV1900Aミッドナイトスターの主要諸元(2014年モデル)
エンジン
- 種類(バルブ/気筒):V型2気筒4バルブ4ストロークOHV
- 冷却方式:空冷
- 総排気量:1854cc
- 燃料供給方式:フューエルインジェクション
- 内径(シリンダーボア):100mm
- 行程(ピストンストローク):118mm
- 圧縮比:9.5:1
- 最高出力/回転数:66.4kW(90.3ps)/4750rpm
- 最大トルク/回転数:155.1N•m(15.8kgf•m)/2500rpm
- 始動方式:セルフスターター式
- 点火方式:フルトランジスタ式
- プラグ型式:X24EPR−U9
- 潤滑方式:ドライサンプ式
- エンジンオイル全容量:5.2L
- 変速機:リターン式5速MT
- 操作方式:フットシフト
寸法
- 全長:2580mm
- 全幅:1055mm
- 全高:1105mm
- ホイールベース:1715mm
- シート高:705mm
- 車両重量:347kg
- タイヤサイズ(前):130/70R18
- タイヤサイズ(後):190/60R17
- タイヤタイプ:ラジアル/チューブレス
性能
- 乗車定員:2名
- 最小回転半径:3.5m
- 燃料タンク容量:16L
構造
- フレーム型式:ダブルクレードルフレーム
- 動力伝達方式:ベルト
- キャスター角:30°55’
- 懸架方式(前):テレスコピックフォーク
- 懸架方式(後):スイングアーム式
- ブレーキ(前):油圧式ダブルディスク
- ブレーキ(後):油圧式ディスク
美しいデザインが魅力的
とにかくミッドナイトスターは美しいデザインが魅力的です。クルーザーらしいクラシカルな外観ですがスマートな印象さえ受けるクールな仕上がりとなっています。まるで芸術品の様なそのフォルムをひとつずつ見てみましょう。
まずはヘッドライト、縦長の楕円形で下方部が窄んだ形状をしており水滴を逆さまにしたかの様な独創的なデザインが目を引きます。クラシカルでありながらもこのヘッドライトデザインは画期的で、スポーティな雰囲気さえ感じます。ヘッドライトの定格はHiが55WのH7タイプ、Lowが51WのHB4タイプを採用。マルチリフレクターで前方を広く照らし視認性も良好です。ナセルカバーの様なヘッドライトケースも特徴的です。
フロントフォークはテレスコピックフォークを採用し、クラシカルな大型クルーザーには欠かせないフロントフォーク カバーを装着。大型のヘッドライトとの相性も抜群で、威圧感のあるフロントフェイスとなっています。
ハンドルは左右に大きく開いたワイドハンドルを装着。ハンドルミラーはメッキが眩しいクラシカルなオーバルタイプのミラーとなっており、ボリュームのあるハンドル周りとなっています。
タンクもまさに王道といったティアドロップタイプのタンクがフレームに鎮座しています。一見スマートに見えるタンクですが容量は16Lと十分に確保されています。タンクのサイド部分にはエンブレムやデカールなどはなく、3本ラインのクロームメッキのガーニッシュが飾られています。フレームのネック部分にまで掛かった前衛的なデザインも注目のポイントです。あえてメーカーエンブレムを使用せず、シンプルなガーニッシュを施したのもヤマハらしいデザインへの拘りを感じます。
また、この自慢のタンクにはヤマハにとって初となるフランジレスを採用。溶接跡を見せないこの技法を用いる事でより美しいデザインへと寄与しています。
タンクに装着されたメーターもとても魅力的なデザインです。縦長の大きなアナログメーターは文字盤もスピード表示のフォントもアンティーク時計の様な趣のある見た目。車体も美しいですがとにかくこのメーターも美しい。クロームメッキのメーターフレームとの組み合わせも良く、見ていてウットリする様なメーターとなっています。ちなみにODOとトリップメーターはデジタル式となっています。
タンクのラインから自然な流れに沿う様にデザインされたシート。ライダーのヒップを優しく包み込む様な分厚めのメインシートと小ぶりなピリオンシートに分かれたクルーザーバイクらしいシートとなっています。
この様にクラシカルなポイントを抑えつつ、オリジナリティ溢れるデザインが魅力的なミッドナイトスターは、まさに他に類を見ない存在感を放ち見る者を魅了します。
重厚感のある足回り
続いては足回り。タイヤサイズはフロント130/70R18、リヤ190/60R17でまるでスポークホイールの様な細いキャストホイールを採用。スマートでありながら力強さを感じ、ファットな車体との相性も抜群です。フェンダーはクラシカルなディープフェンダーを装着。重厚感と安心感のある足回りとなっています。
芸術品の様なエンジン
ミッドナイトスターに搭載されているのは1854cc空冷V型2気筒4バルブ4ストロークOHVで圧縮比は9.5:1、燃料供給方式はフューエルインジェクションを採用。ボアストロークは100×118mmのロングストロークタイプとなっており、最高出力は90.3ps/4750rpm、最大トルクは155.1N•m/2500rpmを発揮。
Vツインらしいトルクフルなエンジンで力強い出だしと、スムーズな加速は見た目からは想像も付かない爽快な走りを見せてくれます。ロー&ワイド&ロングなボディに車両重量347kgのヘビーウエイトと相まって高速道路でも抜群の安定感を生み出してくれます。
そして何よりそのエンジン造形は芸術品そのもの。フレームに所狭しと詰められた美しいビッグツインの存在感はかなり圧倒的です。冷却方式にヤマハの真骨頂でもある空冷を採用する事でスッキリとしたエンジンレイアウトを実現。しかしデザイン性ばかりに囚われておらず、シリンダーヘッド部分にオイルを循環させる油冷システムとポルクーラーの装備により、効率的に冷却しています。
愛車をいつまでも美しく!
以上、ヤマハの『XV1900Aミッドナイトスター』のご紹介でした。ヤマハの誇る美しき大型クルーザーは王道のクラシカルなフォルムでありながらも、デザイン性に優れており現代のバイクシーンでも見劣りしない魅力たっぷりの一台になっています。
XV1900Aミッドナイトスターの様な造形も各パーツのデザインの美しいクルーザーであれば、やはりいつまでも美しく維持していたくなると思います。オーナーの方もせっかく美しいバイクを所有されるなら、愛車を綺麗に乗りたいと思っているのではないでしょうか。
そしてクルーザーバイクであれば、美しい塗装の他にもバイクをより魅力的に飾るメッキパーツを多用している事が多く、より一層外装メンテナンスに神経を遣う所だと思います。
もちろん塗装のコーティングなどのメンテナンスも重要ですが、それと同じくらいメッキパーツへもコーティングを施し愛情を注いでいきましょう。メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、何もせず放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事になり兼ねません・・・
車やバイクに施されているメッキ加工は『クロームメッキ』と呼ばれるキズや錆に強い加工技術ですが、やはりこのクロームメッキも完璧ではありません。確かにクロームメッキの加工面自体は硬く滑らかになっていますが、手触りでは分からないほど無数の穴が表面に存在しています。その穴から水分が入り込み、下地にあるニッケルメッキを侵食しやがて表面のクロームメッキごと剥がれ落ちてしまいます。
それを防ぐ為に、メッキを磨いたりした後はメッキパーツにもコーティングを施してこの水分の侵入を防ぐ必要があるのです。
またメッキ磨きに使用する磨き剤も正しく選ぶ必要があります。メッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもメッキ専用で、しかもきちんとしたものを使わないと更に傷みやすくなり錆や劣化の原因になります。
愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為に、しっかりとメンテナンスを依頼するショップやケミカルを選び、愛車を美しく維持していきましょう
愛車はどのKING?
メッキ手入れ
クロムメッキパーツの多いバイクメッキの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。
クロムメッキには最大の弱点が!?
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。
初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。
クロムメッキ磨き剤「ミガキング」
クロムメッキ保護剤「メッキング」
クロムメッキ錆落とし剤「サビトリキング」
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クロムメッキの事についてもっと知りたい方は
詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。