シングル500の誘惑。レアなSR『YAMAHA・SR500』

史上最鏡を手に入れろバナーYAMAHA・SR500

画像参照元…ヤマハ公式ページ

【中免じゃ乗れない特別なSR『SR500』】
みなさんこんにちは!突然ですが、みなさんはヤマハのSRに500cc仕様の『SR500』が存在しているのをご存知でしょうか!?SRは言わずと知れたヤマハのオールドルックなネイキッドバイク。普遍的で有りながらもバランスの取れたデザインとバイクを楽しむ事に特化したまさに『ザ・オートバイ』と言えるまさに日本のバイク史に名を残す名車です。

その排気量の示す通り普通自動車二輪免許、いわゆる中免では乗ることの出来ない特別なSRとも言えます。「大型二輪免許を持っているのにわざわざSRに乗る必要があるのか?」と思う方もいるかも知れません。SRと言えばやはりSR400なわけですが、SR500も一部のファンには絶大な人気を誇るオートバイなのです。たった100ccの違いですが、僅かなその差にはたくさんのロマンと魅力が詰まっています。

むしろ敢えてSR500に乗るという選択肢をする事で気持ちの余裕の現れ、またはバイカーとして一皮剥けたとも言えるのでは無いでしょうか。分かる人にしか分からないSR500は、SR400の陰に隠れながらもいつの時代も多くのファンを獲得し続け、年々その価値を上げている様にも感じます。

SRとは

SR500を知るにはまずSRとは何かを知る必要が有ります。ヤマハがかつて製造販売していたSR400は1978年3月に登場。同じくヤマハのオフロードバイクであるXT500のエンジンをベースに開発された399cc空冷単気筒エンジンを搭載したネイキッドバイクです。

『SR』とは『Single Rord sports(シングル・ロードスポーツ)』の略称で、その名の通り単気筒の鼓動感やバイクに乗る楽しみを追求した究極のオートバイです。外観も非常にシンプルで様々な世代から親しまれる様なデザインが特徴です。

SRの楽しみ方としては先ほども言った通り『スピードを出さなくてもバイクに乗る喜びを存分に味わえる』『単気筒のサウンドを耳で楽しむ』『鼓動感を全身で楽しむ』と言った至極シンプルなもの。

またエンジン始動方式にセルフスターター式を用いず、キック始動のみというストイックな仕様で当時としてもバイクの真髄を得られる登竜門的な存在でも有りました。また燃料供給方式がキャブレター式のモデル(1978−2008年モデル)に関しては、そのキック始動時に時折ヘソを曲げてなかなか点火しないという事もしばしば・・・そんな事からいつしかSRのキック始動は『儀式』と呼ばれる様になり、始動前の事前準備やルーティンが重要視される様になりました。

そんな一癖あるSRですが痘痕も靨(あばたもえくぼ)。一筋縄にはいかないところに愛着が湧いたり、まるで生きているかの様な思い通りのいかなさにハマっていくファンも多いのも事実でした。もちろん私もその1人です。

キック始動に関してはコンディションや日頃のメンテナンスが関係しているので全てのSRがそうとは限りません。ハンドルにデコンプレバーも付いている為、キック時の圧力を減圧して始動出来ます。また2010年モデル以降は燃料供給方式はF.I化(フューエルインジェクション化)されている為、そのデメリットは解決されています。

なぜ500cc?

SR400でも十分に完成度の高いバイクなのですが、なぜわざわざ500ccが存在するのか?ここからは私の持論ですが、当時から500ccという排気量のバイクはたくさん存在しており、各メーカーはフラグシップモデルには必ず500ccという排気量を設定していました。

もともとヤマハのオフロードバイクであるTX500をベースにしており、デチューンしたものがSR400です。その排気量を据え置きにしたと考えれば自然な流れでは無いでしょうか。

また世界最古のオートバイレースでもある『マン島TT』でも500ccクラスが設定されており欧州を始めとしたオートバイメーカーは500ccエンジンをこぞって開発していた事も有ります。そう考えれば一見中途半端に思える500ccという排気量は言わばオートバイのスタンダードの様な存在にも感じられ、SR500が誕生するのも十分に納得できるロジックだと思います。

SR500の主要諸元(1999年式)

車体型式

  • 型式:1JN

エンジン

  • 型式:2J2
  • 種類:単気筒4ストロークOHC
  • バルブ数/気筒:2バルブ
  • 冷却方式:空冷
  • 総排気量:499cc
  • 燃料供給方式:キャブレター
  • 内径(シリンダーボア):87mm
  • 行程(ピストンストローク):84mm
  • 圧縮比:8.3
  • 最高出力/回転数:23.5kW(32ps)/6500rpm
  • 最大トルク/回転数:36.3N•m(3.7kgf•m)/5500rpm
  • 使用燃料:レギュラーガソリン
  • 始動方式:キックスターター式
  • 点火方式:C.D.I.式
  • 潤滑方式:ドライサンプ式
  • エンジンオイル全容量:2.4L
  • 変速機:リターン式5段変速
  • 操作方式:フットシフト

寸法

  • 全長:2085mm
  • 全幅:735mm
  • 全高:1080mm
  • ホイールベース:1140mm
  • 最低地上高:140mm
  • シート高:790mm
  • 車両重量:153kg
  • タイヤサイズ(前):3.50−18
  • タイヤサイズ(後):4.00−18
  • タイヤタイプ:バイアス/チューブ

性能

  • 乗車定員:2名
  • 最小回転半径:2.4m
  • 燃料タンク容量:12L
  • 60km/h走行時燃費:48.0km/L
  • 満タン時航続距離:576km

構造

  • フレーム型式:セミダブルクレードル
  • 動力伝達方式:チェーン
  • キャスター角:27°15’
  • 懸架方式(前):テレスコピックフォーク(正立)
  • 懸架方式(後):スイングアーム式
  • リアサスペンション本数:2本
  • ブレーキ(前):機械式ダブルリーディング
  • ブレーキ(後):機械式リーディングトレーリング

年式ごとの違い

SR500の生産期間は1978年〜2000年と意外にもロングセラーバイクであることが分かります。理由は当時の排ガス規制に適合できず生産が中止になったのですが、SR400のインジェクション化によりSR自体は存続し続けた為、どちらかと言えば400に一本化した感じかも知れません。

基本的には初代からその趣のあるスタイリングは踏襲され続けたのですが、その製造年数も有り、年式ごとに微妙に違うのもまた魅力です。それでは年式毎の仕様の違いをみてみましょう。

1978年モデル

SR500初登場。SRらしい普遍的なデザインと500ccのビッグシングルの鼓動感が人気を博しています。タンク容量は12Lのスリムタイプで、カラーリングは鮮やかな赤にゴールドのラインが入ったスターレッド。ハンドルはアップハンドルが装着されていました。足回りはスポークホイールにフロントはディスク、リアはドラムブレーキが採用されていました。

1980年モデル

SR500SPが登場。チューブレス仕様のキャストホイールを装着しており、外観に重厚感が増しています。カラーリングは引き締まった印象のブラックゴールド。

1983年モデル

エンジンオイルの消費を抑制させる為にピストンリングの材質を変更。フロントのテレスコピックフォークにコイル&エアスプリングを使用したセミエア式フロントフォークを導入していました。カラーリングはスーパーレッドとインジゴブルー。同年にキャストホイール仕様のSPも登場しています。

1985年モデル

フロントブレーキがディスクタイプから機械式ダブルリーディング(ドラム式)へ変更されています。一見退化した様にも思えますが、いわゆる『原点回帰』を果たしたモデルとも言えます。タンク容量14Lまで拡大、タンクエンブレムがYAMAHAから音叉マークへと変更されています。

1988年モデル

キャブレターの仕様変更によりよりパワフルな走りを実現。外観も前モデルを踏襲した趣のあるデザインとなっています。カラーリングはブルーイッシュダークシルバー。

1992年モデル

国内わずか1000台のみの限定カラーモデルのSR500Sが登場。深みのあるマルーンとマイルドなアイボリーのツートンカラーが印象的な『ミヤビマルーン』カラー。

1993年モデル

MFバッテリーや常時点灯のヘッドライト、ハザードランプの採用など主に電気系統の改善が施されています。カラーリングはグリタリングブラック。

1994年モデル

シートのタンデムベルトを撤廃。よりシンプルな見た目はファンに喜ばれました。

1997年モデル

ハンドルの仕様変更などが施され、より快適なライディングポジションとなりました。またブレーキワイヤーをステンレスへ変更し、摩擦低減によりストレスフリーなブレーキングが可能となっています。

1998年モデル

発売から20周年を迎えたアニバーサリーモデルが登場。初代SR500を彷彿とさせるディープカクテル2のカラーリングが施されています。

1999年モデル

シックなブラックゴールドカラーが登場し、最終モデルとなっています。

SR500を美しく維持したいなら

以上、ヤマハの『SR500』のご紹介でした。SR400の兄貴分的な存在で現在でも多くのファンに支持されているまさに名車とも言えるバイクです。

この様な絶版車を維持するにあたって気を付けたいのが、やはり外装コンディションの維持でしょう。もちろん塗装面のコーティングなどのメンテナンスも重要ですが、それと同じくらいメッキパーツへも愛情を注いでいきましょう。メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事に・・・

またメッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもきちんとしたモノを使わないと更に傷やくすみの原因にもなり兼ねません。愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為にしっかりとしたショップとケミカルを選び、美しく維持していきましょう。

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メッキ手入れ

クロムメッキパーツの多いバイクメッキの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。

クロムメッキには最大の弱点が!?

クロームメッキにあいている目にみえない無数の穴

クロームメッキが錆びる原因【構造

点サビ画像

クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。

ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。

初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。

クロームメッキが錆びる原因【構造

メッキングの効果

穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。

クロムメッキ磨き剤「ミガキング

ミガキング003

クロムメッキ保護剤「メッキング

メッキは磨くのではなくコーティングがおすすめ

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クロムメッキ錆落とし剤「サビトリキング

サビトリキングはメッキに優しく、サビには厳しい錆取り剤

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