『ヤマハSR400 Final Edition』究極のシンプルバイクについて、もう一度考えてみる

史上最鏡を手に入れろバナー ヤマハSR400 Final Edition

画像参照元…ヤマハ公式ページ

ヤマハの誇る名車SR400
SR400。この名を知らないバイカーはほとんど居ないという程、日本で知名度の高いバイク。シンプルすぎるその出立ちはまさに絵に描いたようなスタンダードなオートバイといった感じで、ビギナーからベテランまで幅広く愛されています。

SR400が初めて登場したのは1978年3月。XT500をベースにサイズダウンして世に送り出されたオンロードバイクです。シンプルで普遍的なデザインが様々な世代から受け入れられ、およそ43年間も販売され続けた超ロングセラーモデルです。

初登場当時から根強い人気を誇っていたSRですが、2021年に生産終了のアナウンスがあった時は日本全国のバイカーに衝撃が走りました。実は2008年にも一度、生産終了しており、その理由は排ガス規制によるもの。2010年にはフューエルインジェクション化され再度販売が開始されましたが、2021年モデルのSR400に銘打たれたのは『ファイナル・エディション』。まさにヤマハの・・・いや、日本が誇るザ・オートバイの終焉がいよいよ現実となったのに落胆したファンは決して少なく無いでしょう。

しかし43年もの間、多くのバイカーに愛され続けてきたSR400。生産終了の悲しみの裏には”ありがとう、そしてお疲れ様”と感謝と労いの気持ちがあったのも確かです。

今回はそんなヤマハの誇る名車『SR400 Final Edition』についてご紹介していきます。

SR400 Final Editionの主要諸元

車体型式

  • 型式:2BL-RH16J

エンジン

  • エンジン型式:H342E
  • 種類(バルブ/気筒):単気筒2バルブ4ストロークSOHC
  • 冷却方式:空冷
  • 総排気量:399cc
  • 燃料供給方式:フューエルインジェクション
  • 内径(シリンダーボア):87mm
  • 行程(ピストンストローク):67.2mm
  • 圧縮比:8.5:1
  • 最高出力/回転数:18kW(24ps)/6500rpm
  • 最大トルク/回転数:28N•m(2.9kgf•m)/3000rpm
  • 使用燃料:レギュラーガソリン
  • 始動方式:キックスターター式
  • 変速機:リターン式5速MT

寸法

  • 全長:2085mm
  • 全幅:750mm
  • 全高:1110mm
  • ホイールベース:1410mm
  • 最低地上高:130mm
  • シート高:790mm
  • 車両重量:175kg
  • タイヤサイズ(前):90/100-18
  • タイヤサイズ(後):110/90-18

性能

  • 乗車定員:2名
  • 燃料タンク容量:12L
  • 燃料消費率:29.7km/L

構造

  • フレーム型式:セミダブルクレードルフレーム
  • 動力伝達方式:チェーン
  • 懸架方式(前):テレスコピックフォーク(正立)
  • 懸架方式(後):スイングアーム
  • ブレーキ(前):油圧式ディスク
  • ブレーキ(後):機械式リーディングトレーリング

シンプルなデザインが魅力的

SR400はとにかくシンプルを極めたデザインがとても魅力的です。絵に描いたような、これぞオートバイ!といった王道的な外観が、世代を越えて多くのバイカーから愛される理由のひとつとも言えます。

特にここが特徴的!という部分は無い様に見えますが、ひと目見ただけでそのデザインは脳内にすぐさまインプットされ、忘れることのない印象を与えてくれます。簡単で親しみやすい歌をいつまでもずっと覚えている感覚と似たような、潜在意識に入り込みやすい見た目こそがSR400の強みなのかも知れません。

何よりも初登場からおよそ43年間の間、デザインが大きく変わっていないのが驚くべき点です。年式によってはカラーリングやホイールの仕様など細かい違いはありますが、シルエットや全体的なデザインは全年式通して一貫しており、SR400のアイデンティティが長きに渡って守り続けられてきたのがよく分かります。

ザ・シンプルな外観を解説

その普遍的なデザインは街乗りやロングツーリング、シーンを選ばず様々なロケーションに馴染むだけではなく、オーナーの色にも染めやすい可能性も秘めています。その外観についてひとつひとつ見てみましょう。

ヘッドライトは大きく見開いた単眼のラウンドタイプ。左右にはウインカーを装着した極めてシンプルな顔付き。よく見るフロントフェイスですがなんとなくSR400だと分かる不思議。

ハンドルは高くもなく低くもない程よい高さに設定されたバーハンドルを装着しています。プルバック量もちょうどよく、ライダーとハンドルの自然なリーチがリラックスしたライディングポジションへ誘ってくれます。

メーターももちろんザ・シンプルそのもの。ラウンドタイプの2連メーターで、タコメーターにはヤマハの音叉マークと”SR”の文字が描かれています。余計なものは一切なく、直感的に全ての情報を取り込みやすいデザインのメーターとなっています。

ヘッドライト・メーター・ハンドル周り、全てがメッキ加工が施されており、美しい輝きを放っています。日中であれば天から光を照らす太陽、夜であれば妖しく光る街灯を反射するコックピットはライダーにとっても至高の眺めだと思います。

タンクは曲線の美しいティアドロップタンク。カラーリングやグラフィックパターンは年式によって異なりますが、その形状は43年間不変のまさにSR400の顔とも言える部分です。ファイナルエディションとなる2021年モデルにはヤマハブラックと呼ばれる、上品なブラックカラーが設定されており、深みのある黒にゴールドのラインとヤマハの音叉マークが印象的です。またタンク容量は12L。これは1978年の発売当時と同じ容量となっています。

厚みのあるダブルシートはリヤに向かってなだらかに反り上がったデザイン。リヤ部分に装着されたシートカウルも長く採用され続けたSR400のアイデンティティのひとつです。

サイドカバーには『SR400 Final Edition』とシリアルナンバー、『THE BIG SINGLE』の文字と単気筒エンジンを象徴するピストンクラウンを象ったイラストが刻まれた盾型のエンブレムが飾られています。

まさに最後を飾るに相応しい特別感と不変の美しさを併せ持った、『SR400の集大成』とも言える最終型です。

ビッグシングルエンジンが魅了する

『SR』の名前の由来は『Single Road sports』 の頭文字をとったもの。その名の通りSR400に搭載されているのは400cc空冷単気筒エンジン。2010年に排ガス規制に順応する為にキャブレターからフューエルインジェクションに仕様変更されていますが、エンジンのデザインはやはり発売当時とほぼ同じまま。

シンプルなデザインのエンジンから伸びるマフラーも潔くスッと伸びたストレートな形状。単気筒エンジンの小気味の良いサウンドが、多くのバイカーの耳を刺激します。

ボアストロークは87×67.2mmで圧縮比は8.5:1、最高出力は24ps/6500rpm、最大トルクは28N•m/3000rpmとなっています。

SR400の醍醐味!キックの儀式

そしてSR400の醍醐味と言えばやはりキック始動。フューエルインジェクション化された後もこのキック始動は受け継がれ続け、この『キックの儀式』に魅せられたが故にSR400を選んだ方も少なくはないのではないでしょうか。

キャブレターモデルはでコンプレバーが装備されていたとは言え、気温や季節によってヘソを曲げてなかなかエンジンが掛かってくれない・・・なんて事もザラにあったのがSR400。もちろん、メンテナンスの面はあるかも知れませんが、これこそがSR400を所有する事に対する覚悟でもあり、愛すべき点でもあったのです。

エンジンに火を灯す事に対し、全身全霊で向き合うことからSR400とのツーリングが始まっているのです。

愛車をいつまでも美しく!

以上、ヤマハの不朽の名車『SR400 Final Edition』のご紹介でした。日本の誇るザ・オートバイとして長きに渡って数多くのバイカーを魅了してきたSR400はまさにバイク史においても財産とも言える存在です。

年式によってレアモデルも存在し、一概にどのモデルが最も価値があるとは言えないですが、やはり限定モデルやキャブレター最終型、特にファイナルエディションは今後も高騰していく事が予想されます。またノーマルでも非常に魅力的ですが、カスタムベースとしても人気なのがSR400の魅力とも言えます。

そしてSR400を所有するのであれば、やはり外装のメンテナンスも十分に気を付けていきたいところです。もちろん塗装のコーティングなどのメンテナンスも重要ですが、それと同じくらいメッキパーツへもコーティングを施し愛情を注いでいきましょう。メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、何もせず放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事になり兼ねません・・・

車やバイクに施されているメッキ加工は『クロームメッキ』と呼ばれるキズや錆に強い加工技術ですが、やはりこのクロームメッキも完璧ではありません。確かにクロームメッキの加工面自体は硬く滑らかになっていますが、手触りでは分からないほど無数の穴が表面に存在しています。その穴から水分が入り込み、下地にあるニッケルメッキを侵食しやがて表面のクロームメッキごと剥がれ落ちてしまいます。

それを防ぐ為に、メッキを磨いたりした後はメッキパーツにもコーティングを施してこの水分の侵入を防ぐ必要があるのです。

またメッキ磨きに使用する磨き剤も正しく選ぶ必要があります。メッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもメッキ専用で、しかもきちんとしたものを使わないと更に傷みやすくなり錆や劣化の原因になります。

愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為に、しっかりとメンテナンスを依頼するショップやケミカルを選び、愛車を美しく維持していきましょう。

愛車はどのKING?

KINGチャート05

3つのKING

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メッキ手入れ

クロムメッキパーツの多いバイクメッキの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。

クロムメッキには最大の弱点が!?

クロームメッキにあいている目にみえない無数の穴

クロームメッキが錆びる原因【構造

点サビ画像

クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。

ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。

初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。

クロームメッキが錆びる原因【構造

メッキングの効果

穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。

クロムメッキ磨き剤「ミガキング

ミガキング003

クロムメッキ保護剤「メッキング

メッキは磨くのではなくコーティングがおすすめ

メッキング画像

クロムメッキ錆落とし剤「サビトリキング

サビトリキングはメッキに優しく、サビには厳しい錆取り剤

サビトリキング画像

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メッキの手入れは、メッキング&サビトリキングがおすすめです。

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クロムメッキの事についてもっと知りたい方は

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装飾クロム参考画像・バイクカバー

詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る