ヤマハ・ルネッサ
画像参照元・ヤマハ公式ページ
【SRV250のDNAを引き継いだルネッサ】
皆さんこんにちは。紅葉シーズンという事もあり、週末に紅葉狩りや旬なグルメを堪能する為にバイクに乗りたくてウズウズしてしまう日々を送っているのでは無いでしょうか。
最近のバイクシーンにおいて、尖ったデザインのハイテクマシーンの様なバイクも人気ですがクラシカルなデザインのバイクもかなり人気なようで、ネオクラシックと言うカテゴリーは既に確固たる地位を築きあげています。それは日本国内のみならず、ハーレーダビッドソン・トライアンフ ・BMWと言ったバイクの世界的な主要メーカーを抱える海外でも同じ様に人気があります。
逆に言えば一昔前のバイクでも十分に魅力的に見え、特に不人気車やレア車となるとたちまち注目の的となるでしょう。今回ご紹介するのは1996年にヤマハから発売されていた『ルネッサ』のご紹介です。
ルネッサは1992年に発売されていたSRV250の派生車。兄貴分のSRVの車名には『SR』と付く通り、ヤマハの250ccラインを担うクラシックスタイルのバイクでした。そんなSRV250のDNAを引き継いだルネッサは、更にブラッシュアップされたヨーロピアンスタイルの外観とVツインエンジンが特徴的な一風変わったネイキッドバイクです。
ルネッサはそのデザインの力の入れ様から察するに、ヤマハとしても長期的且つ大量に販売を目指していた様ですが、思った以上に販売台数が伸びず翌年の1997年に生産終了し、販売期間はたった1年ほどと短命に終わりました。
数々の人気車種を輩出してきたヒットメーカー・ヤマハには珍しく、当時としてはコケた印象でしたが生産終了後に排気量のとっつきやすさとその秀逸なデザイン、Vツインエンジンの独特なフィーリングが後々に評価されジワジワとファンを獲得していきました。
コアなファンのみならず、バイク初心者の間でもルネッサのバランスの良さがハマり皮肉にも生産終了した直後に人気車種としてその知名度を上げていく事になったのです。
こう言う事はバイク市場によくある事で、販売当時に人気がなくても時が経っていく中でその時代時代のニーズに合致した瞬間に評価される事が多々あります。最近のキャンプブームで古いオフロードバイクが人気を集めて価格が高騰しているのがその例だと言えますね。
ルネッサもその典型的な例で後々に人気が出たバイクで、かっこいい言い方をするなら『時代がルネッサに追いついた』と言う事ですね。
しかしルネッサはバイクとしての完成度も高いので、もともと人気車種に成れる素質を持ち合わせていたと言う事でしょう。私もルネッサの魅力はバイクの免許を取った直後から感じていました。
それではベテランライダーから初心車ライダーまで虜にしてしまうルネッサについて熱く語っていきたいと思います。
目次
【ルネッサの主要諸元】
『ルネッサ(Renaissa)』の車名の由来はフランス語の『ルネサンス(Renaissance)』からきているそうです。直訳すると『再生』という意味を持っており、まさにSRV250からの再生を示唆している様なネーミングと言えます。
他には『バイクというものに乗る本来の楽しさを再生しよう』という思いも込められている様で、バイク本来の魅力を伝える伝道師役割を担った存在とも言えます。高潔さも感じられるルネッサルネッサの主要諸元はこの様になっています。
〈車体型式〉
・型式:4DN
〈エンジン〉
・型式:4DN
・種類:V型2気筒 4ストローク OHC
・気筒あたりのバルブ数:2バルブ
・冷却方式:空冷
・総排気量:248cc
・燃料供給方式:キャブレター
・内径(シリンダーボア):49mm
・行程(ピストンストローク):66mm
・最高出力/回転数:27ps/8500rpm
・最大トルク/回転数:2.5kgf•m/6500rpm
・始動方式:セルフスターター式
・潤滑方式:ウェットサンプ式
・変速機:リターン式5段変速
・使用燃料:レギュラーガソリン
〈寸法〉
・全長:2060mm
・全幅:685mm
・全高:1050mm
・ホイールベース:1390mm
・最低地上高:140mm
・シート高:770mm
・乾燥重量:142kg
・車両重量:152kg
・乗車定員:2名
・燃料タンク容量:11L
・タイヤサイズ(前):90/90−18
・タイヤサイズ(後):110/90−18
〈燃料消費率〉
・50km/h走行時:56km/L
・満タン時航続距離(概算):616km
〈構造〉
・フレーム型式:ダブルクレードル
・動力伝達方式:チェーン
・懸架方式(前):テレスコピックフォーク(正立)
・懸架方式(後):スイングアーム式
・ブレーキ(前):油圧式ディスク
・ブレーキ(後):機械式リーディングトレーディング
【洗練された外装】
兄貴分のトラディショナルなSRV250イメージとは違い洗練された外装が特徴的です。SRV250はフレームに沿う様にセットされたしなやかな形状のタンクとシートラインに対し、ルネッサは直線系なイメージの外装となっています。
少し角ばった感じで立体的なデザインで古めかしいSRV250の印象をガラリと変えたネオクラシックなものへと変えています。タンクのエンブレムも音叉マークからソリッドなグラフィックの『YAMAHA』の文字に変更されています。カラーリングは、鮮やかでありながら落ち着いた印象のオレンジカクテル1と、硬派なイメージのソルトレイクシルバーの2色です。
シートは贅沢にもカウル付きのシャープなデザインのダブルシート。まるでシングルシートの様な見た目で、外装にスポーティーな要素を感じさせてくれます。シート部分の台座の様なデザインのシートカウルがタンクとシートの一体感を生み出し、全体的に引き締めてくれる役割を果たしてくれている様です。
ライト周りを見てみるとタンクと同じカラーリングが施されたヘッドライトケース・シルバーメッキのリムに目が奪われます。それだけでは無く、ステーにはパイプワークライトステーが採用されており、カスタムライクに演出。外装の細部にまで拘りを感じるのは、さすが「ヤマハのバイクだな」と思わず関心してしまいます。
続いてメーター周り。アナログのスピードメーターひとつと、至極シンプルなレイアウトとなっていますが、インジケーターランプ類と一緒にメタルプレートのステーに埋め込まれており、単なるコストカットでは無くデザイン優先にしたが故のシンプル化が施されている様です。このメーター周りは往年のマン島TTマシンを彷彿とさせる様なデザインとなっています。
ハンドルは一文字のローハンドルが採用。セパレートハンドルとまではいかないにしても、低く前傾に構えたそのライディングポジションは一気にライダーの闘争心を燃やしてくれる事でしょう。
この様に全体的にネオクラシックなカフェレーサースタイルのルネッサ。SRV250のフルカスタム版と言っても過言では無いオリジナリティ溢れる外装は、生産が終了した現代でも十分に魅力的に感じるものでは無いでしょうか。
【Vツインエンジンの迫力】
ルネッサに搭載されたVツインエンジン。このエンジンはSRV250と全く同じエンジンである為、バイクとしての性能はほぼ同じになります。もともとこのエンジンは同じくヤマハの250ccアメリカンバイクであるビラーゴ から流用されたもの。
アメリカンバイク譲りのVツインエンジンを、ネイキッドバイクに搭載するという前衛的なアイディアもまたヤマハらしい遊び心とも言えますね。そのおかげでサイドビューに迫力が感じられ、250ccバイクとは思えない重厚感さえも感じられます。またこのVツインエンジンから伸びたマフラーは贅沢にも左右2本出しマフラーとなっており、リアからの眺めもかなりカッコいいです。ちなみにビラーゴは確か2本出しマフラーでしたが、1本はダミーマフラーだった気がします。(間違っていたらごめんなさい)
Vツインらしい鼓動感を感じられる良く出来たエンジンで、外装のスマートさからは想像できない野太いサウンドを得る事が出来ます。これは単気筒バイクでは得られない乗り味もまたルネッサ特有の魅力のひとつと言えます。このエンジンだけでも十分にルネッサを選ぶ要素としてはアリなんじゃ無いでしょうか。
以前ツーリング中にセパレートハンドルとシングルシートの本格派カフェレーサーカスタムされたルネッサ乗りのオーナーさんと会った事がありましたが、そのスタイリッシュな外観とは裏腹に太く鼓動感のあるサウンドに思わず見惚れてしまうほどです。
【ルネッサの中古相場は?】
カフェレーサールックなルネッサの気になる現在の中古相場ですが、もともとの絶対数が少ない事もありますが、最近ではかなり台数が減ってきている様で価格も40万円〜50万円と結構な値段がついている様です。やはりデザインの秀逸さと、Vツインの鼓動感のある乗り味が評価された結果なんだと思います。
【Vツインカフェレーサーに酔いしれたい!】
私もカフェレーサースタイルが好きで、ホンダのGB250をカフェカスタムにしたりして乗り継いできた過去がありますが、カフェレーサーカスタムの様な外装とVツイン特有の太いサウンド・鼓動感を持っているルネッサには魅力しか感じません。
この唯一無二のスタイリングと個性を持ち合わせたバイクは現代でもなかなかお目にかかれないかも知れませんね。だからこそ生産が終了した現代においてルネッサの良さが評価されたんでしょう。そんな魅力溢れるルネッサはオーナーにとっても変えがきかない最高の相棒だと言えますね。
当時は不人気車でしたが今ではすっかり名車の仲間入りしたルネッサ。この記事を読んで少しでも気になっている方は、実車を見てしまうと一瞬で虜になってしまうんじゃ無いでしょうか。以上ヤマハ『ルネッサ』のご紹介でございました。
愛車はどのKING?
レストアに欠かせない再メッキできます
バイクマフラーの再メッキ実験的に受付開始
お問い合わせが多かった、バイクマフラーの再メッキですが、
ただいま、実験的にマフラー再メッキの加工の受付を開始しました。
消音機が入っているものでも対応可能。
~マフラーの再メッキをされたお客様の声~


お世話になります。先日依頼した再メッキした純正マフラーの取り付けが完了しました。30年前の純正マフラーの再メッキをして頂ける業者がいない中再メッキして頂き有難うございました。出来あがりも申し分ない仕上がりでとても満足しています。
又機会がありましたらお願いします。 山口県 M様
CB400F

再メッキ後(車種・・・CB400F)

再メッキ前(車種・・・CB400F)
※マフラー&液パイにつきましては再メッキ後(再生品の為) ピンホールが原因(ガスが発生)で熱が加わった時点(エンジンをかけた)で膨れる可能性があります。
この場合は過去に何度も再再メッキしたことがありますが、同じ箇所が膨れました。よってメッキ不良ではなく、再メッキ品のためピンホールが原因だといことがわかっております。
ですので、御社にお渡しする時はもちろんメッキ膨れがない状態でお渡しいたしますが、その後膨れは一切ノークレームになります。
ウルフ125t
ウルフ125tマフラーを再メッキいたしました
再メッキ後
再メッキ前
カワサキ750RS(Z2)
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再メッキ前 | 再メッキ後 |
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板金前の凹み | 板金後→再メッキ |
メッキ手入れ
クロムメッキパーツの多いバイクメッキの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。
クロムメッキには最大の弱点が!?
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。
初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。
クロムメッキ磨き剤「ミガキング」
クロムメッキ保護剤「メッキング」
クロムメッキ錆落とし剤「サビトリキング」
メッキ加工の事ならNAKARAI
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クロムメッキの事についてもっと知りたい方は、
詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。