ヤマハ・YAMAHA『ブロンコ』
画像参照元・・ヤマハ公式ページ
あれば、ライダーの野性も解き放たれそうですね。
冒頭の鍋の話からだいぶ変わりましたが、ヤマハのレトロクラシックなスクランブラーバイク、『ブロンコ』のその魅力についてたっぷりと語っていきたいと思います。
【ブロンコの主要諸元】
〈車両型式〉
・型式:5BT
〈エンジン〉
・型式:5BT
・種類:単気筒 4ストローク OHC
・気筒あたりのバルブ数:2バルブ
・冷却方式:空冷
・総排気量:223cc
・燃料供給方式:キャブレター
・始動方式:セルフスターター式
・仕様燃料:レギュラーガソリン
・潤滑方式:ウェットサンプ
・内径(シリンダーボア):70mm
・行程(ピストンストローク):58mm
・圧縮比:9.5
・最高出力/回転数:20ps/8000rpm
・最大トルク/回転数:1.9kgf•m/7000rpm
・変速機:リターン式6段変速
〈寸法〉
・全長:2030mm
・全幅:800mm
・全高:1140mm
・ホイールベース:1320mm
・最低地上高:255mm
・シート高:795mm
・乾燥重量:108kg
・車両重量:123kg
・燃料タンク容量:8.3L
・タイヤサイズ(前):2.75−19
・タイヤサイズ(後):120/80−18
〈燃料消費率〉
・60km/h走行時:54.0km/L
・満タン時航続距離(概算):448.2km
〈構造〉
・フレーム型式:ダイヤモンド
・動力伝達方式:チェーン
・懸架方式(前):テレスコピックフォーク(正立)
・懸架方式(後):スイングアーム式
・ブレーキ(前):油圧式ディスク
・ブレーキ(後):機械式リーディングトレーリング
目次
【レトロクラシックな外観】
まずはその外観。70年代と彷彿とさせるクラシカルなブロンコからは往年の名車『DT−1』をフラッシュバックさせる要素がふんだんに折り込まれています。そしてデザインのヤマハと呼ばれているのが頷ける洗練された外観はまさに美しいの一言。無駄の無い絶妙な引き算の結果生まれたブロンコは、まさに唯一無二のスタイリングを持つバイクとして現代でも高く評価されています。
まずは丸みを帯びたトライアングル型のタンクが真っ先に目を引きます。ブロンコの最大のチャームポイントとも言えるこの可愛らしい形状のタンクです。内容量は8.3Lとロングツーリングには心許ないですが、カタログ燃費54km/L、概算の満タン時航続距離448.2kmという単気筒らしい燃費の良さでカバーしてくれています。サイド部分には『BRONCO』のエンブレムが誇らしげに飾られており、オリジナリティ溢れるデザインのタンクとなっています。
シートに関してもまるで古くから存在する旧車の様なフラットなダブルシートが採用。フレームに沿ってわずかに反りが利いているものの、起伏の無いシートは昔懐かしいビンテージスクランブラーを彷彿とさせてくれます。
サイドカバーはゼッケンプレート風の無骨なカバーが装着されています。隅に『YAMAHA』の文字が入ってはいるものの、あたかも「ここにナンバリングしなさい」と言わんばかりのスペースがしっかりと確保されています。ここのナンバーステッカーと貼るだけでも競技バイクの様な『本気感』が一気に増しそうですね。
足回りを見てみると標準でブロックタイヤが装着され、メッキフェンダーで飾られています。フロントフェンダーはオフロードらしいアップフェンダーでは無くビンテージテイストのショートタイプのサイクルフェンダーが採用。フロントフォークにはフォークブーツも装着されるなどして旧車の様な趣のある足回りとなっています。
ブロンコのメーター周りのレイアウトは非常に面白く、円形のスピードメーターの横には真四角のボックスの様な物が取り付けられています。このボックスの正体はインジケーターランプを集約したモノで、このアシンメトリーな独特のメーター周りのデザインには遊び心さえも感じます。シンプルな二連メーターに飽きた方にはこのメーターのレイアウトは結構新鮮なのでは無いでしょうか。
そしてスクランブラーバイクとして重要なマフラーはもちろんアップタイプ。223cc単気筒エンジンから伸びたエキゾーストパイプはフレームを這う様に複雑に取り回しがされており、リアフェンダーの位置に到達。スクランブラーとしても特質なマフラーデザインもまたブロンコ特有の個性とも言えます。
軽量でスマートなダイヤモンドフレームにぶら下がる様に搭載されたエンジンには、オフロード走行を大前提にしているとも取れるアンダーガードが装着されています。小型なエンジンながらもこのアンダーガードのおかげで存在感と重厚感を醸し出してくれています。
アンダーガードが装着されています。ブロンコはセローをベースにされている為、クラシックスタイルバイクではポピュラーなセミダブルクレードルフレームは用いず軽さに特化したダイヤモンドフレームがそのまま流用されています。サスペンションにおいてもツインサスでは無く、モノサスが装着。これによってよりシンプルで軽快なボディを手に入れたブロンコは、まさに生粋のオフローダーであることが伺い知れます。またエンジン下部にはアンダーガードが装着されているなど、オフロード走行を大前提にしてあるのもヤマハの粋な計らいと言えます。
【画期的なカラーオーダーシステム】
ブロンコは様々なバイクの中でも面白い販売システムが採用され当時としては注目を浴びていました。カラーオーダーシステムと呼ばれる販売方法の導入で、車両価格にプラス2万円することで、10色の中から好みのブロンコを仕上げることが出来るというモノです。
最近では特に四輪車では当たり前の様なシステムですが、バイクのしかも同一モデルでの導入は極めて珍しく自分だけのブロンコをオーダーする感覚はユーザーを大変喜ばせたそうです。タンクの形状も愛嬌があり、デザインもシンプルなのでパステルカラーの様な鮮やかな発色のカラーでも十分に映えますね。
ちなみにブロンコの中でも最も人気だったのが標準カラーのライトレディッシュイエローソリッドという濃いイエローカラーです。
【ブロンコの中古相場】
最近はオフロードバイクもブームを迎えており、更にはクラシカルなスクランブラーで250cc以下という維持しやすさで人気が再燃したブロンコ。
一昔前までは価格も安価で球数も多かったのですが、最近では在庫が飛ぶ様に売れている様で価格も高騰しております。平均的な中古価格はおよそ40万円程と年式に対してはまずまずな価格が付いている様です。その価格から人気の高さが伝わってきますね。
なかなかフルノーマルの個体も減ってきているので、程度の良い個体が有れば思い切って手に入れるのも吉かも知れません。というか私が欲しいです。スマートでクラシカルでお洒落なスクランブラーなんて言う事無しですね。
【ブロンコは唯一無二のスクランブラー】
如何でしたでしょうか。レトロクラシックな外観のスクランブラーでありながら、本格的なオフロード走行も出来るスペックを持ったブロンコ。街乗りでも十分に馴染むデザインなのでお洒落に乗りこなすも良し、トレイルバイクとして山遊びに出掛けるも良しの器用なバイクだと思います。
名車セローのDNAを持って生まれたブロンコは、性能もさることながら愛嬌のある外観を持っているので、今でも多くのファンを抱えるアイドル的存在です。サイズやバイクとしての性格的にセカンドバイクにも持ってこいだと思います。
以上ヤマハ『ブロンコ』のご紹介でした。
メッキ手入れ
クロムメッキパーツの多いバイクメッキの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。
クロムメッキには最大の弱点が!?
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。
初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。
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