メッキマフラーは正しい磨き方を知っておくことが大切です。
適当に磨けば良いというものではなく、適切な方法でないとメッキを傷付けたり、剥がしてしまったりする可能性があるからです。
そこでメッキマフラーの磨き方について詳しく見ていきましょう。
また、メッキマフラーが錆びてしまっている場合の対処方についても触れていきます。
正しいメンテナンスを知り、愛車を綺麗に維持できるようになりましょう。
目次
メッキパーツはとてもデリケート
マフラーをはじめ多くのパーツにメッキ加工がされていますが、このメッキはとてもデリケートです。
磨きなどメンテナンスの方法を間違ってしまえば傷を付けてしまうなど、トラブルの原因にもなります。
そもそもメッキというのは、素材の上に金属被膜を乗せる処理のことです。
一般的にはクロムメッキが多く採用されますが、クロムメッキの場合鉄や樹脂といった素材で作られたパーツの上に、銅、ニッケル、クロムという3つの金属被膜が乗る形です。
この金属被膜によって素材を保護しています。
汚れや錆びに強くなるため非常に便利ですが、金属被膜はとても薄いものなので強くこするなどすると傷が付いたり剥がれたりしてしまうこともあります。
このことを踏まえたうえでメンテナンスを行いましょう。
メッキマフラーの磨き方
それではメッキマフラーの正しい磨き方を見ていきましょう。
まず用意する物ですが、以下の物を用意するのがおすすめです。
★メッキ用クリーナー
★柔らかいスポンジ・クロスなど
以上の2つです。
クリーナーに関しては必ずメッキ用のタイプを使用します。
メッキ用でないとメッキを傷付けることがあるため注意しましょう。
磨きの際には柔らかいスポンジ・クロスなどを使用しますが、これもメッキにダメージを与えないためです。
硬めのブラシなどでゴシゴシこするとやはり傷付く恐れが出てきます。
スポンジ・クロスに適量のクリーナーを取り、優しく撫でるように磨いていきます。
クリーナーの力で汚れは十分に落とせるため力を入れる必要はありません。
どうしてもしっかりとこすりたくなってしまいますが、メッキマフラーをはじめメッキパーツはとにかく優しく扱いましょう。
もしメッキが剥がれてしまったりすると、もう自分では対処できません。
研磨剤は極力使わない
メッキマフラーの磨きにワックスを使用するという方も多いかと思います。
一般的に車やバイクのパーツを磨くならワックスというイメージも定着していますし、ワックスを使うことも珍しくありません。
ですが注意したいことがあり、それが研磨剤の有無です。
多くのワックスには研磨剤が含まれているのですが、この研磨剤によってメッキが傷付くことがあります。
研磨剤は文字通り研磨する、つまり削るものですが、メッキが削られてしまうのです。
最悪の場合はメッキが剥がれてしまうこともあり、基本的には研磨剤を使わないというのが大切です。
もしワックスを使うという場合も研磨剤の入っていないタイプを選びましょう。
メッキ用クリーナーに関しても研磨剤の入っていないものか、入っていても目の細かいタイプが理想です。
普段の洗車はどうすれば良い?
日常的なメンテナンスとして、メッキ用クリーナーを使わずに洗車だけをするという場合もあるでしょう。
普段の洗車に関してもポイントは力を入れず、優しく洗うということです。
カーシャンプーをスポンジに適量とり、よく泡立ててメッキマフラーをはじめメッキパーツを洗っていきます。
基本的な流れはメッキ用クリーナーによる磨きと同じと考えてかまいません。
洗車の度にメッキ用クリーナーを使って磨くのは少し大変ですので、こまめな洗車はカーシャンプーで行うのが良いでしょう。
手間をかけずこまめに洗ってあげることで愛車の状態も良好にキープしやすくなります。
メッキマフラーが錆びてしまっている場合の対処
メッキマフラーの磨きをしようとした際、錆びが見られる場合もあります。
この場合はまず錆びに対処しなければなりません。
錆びが残ったままで磨きを始めるのはあまり良い方法ではないからです。
では具体的にどういった対処が可能なのでしょうか。
メッキマフラーなどのメッキパーツでは、斑点状のシミのような錆びが初期段階で見られます。
点錆びなどと呼ばれていますが、水シミであるウォータースポットと区別が付きにくいので注意しましょう。
ブツブツとメッキパーツに点が見られるなら錆びの可能性が高くなります。
こうした軽度の錆びであれば、専用の錆び取り剤を使うことで対処できます。
メッキ用の錆び取り剤がありますので、そちらを使ってまずは錆びを除去することから始めましょう。
錆び取り剤の使い方
錆び取り剤の使い方はとても簡単です。
クロスやウエスといった布に錆び取り剤をとり、錆びている部分を磨いていきます。
これだけで成分が反応し錆びを除去してくれます。
軽度な錆びならしっかりと落とすことができ、メッキパーツ特有のピカピカとした状態に戻せます。
錆び取り剤の選び方ですが、必ずメッキ用を選びます。
メッキ用クリーナーと同様ですが、メッキに対応しているものでないとメッキにダメージを与えてしまうからです。
メッキマフラーの磨きではとにかくメッキ専用のアイテムを使用することがポイントとなります。
メッキが錆びる理由
そもそもメッキは素材が錆びたりしないよう、保護するために加工するものです。
ただ見た目を綺麗にするだけでなく、素材を保護する役割も持っているわけですが、そんなメッキが錆びてしまう理由はなんなのでしょう。
実はメッキの表面にはごく小さな穴があいています。
目には見えないため普段は気付きませんが、この小さな穴から水分が入り込み、内部から腐食、つまり錆びていくわけです。
そのため時間の経過とともに防錆性の強いメッキであっても徐々に錆びが目立つようになります。
これはメッキマフラーも例外ではありません。
放っておくと必ずいつか錆びてしまうと言えますので、なんらかの予防策も求められます。
そこで活用したいのがメッキ用のコーティング剤です。
コーティング剤で錆びをガード
メッキ用のコーティング剤とは、メッキの上にさらに特殊な成分による被膜を形成し、メッキそのものを守るというものです。
ワックスもコーティング剤の一種と考えることができます。
ワックスの他、ポリマータイプやガラスタイプなどいくつかの種類がありますが、いずれもメッキを守る機能を持っています。
たとえばメッキマフラーの磨きをコーティング剤を使用して行うとします。
メッキマフラーの表面にコーティング剤による被膜ができ、メッキにある小さな穴を塞いでくれます。
水分はもちろん、細かな汚れなども内部に入り込むことがなくなり、錆びを防ぐ効果が期待できます。
これがコーティング剤最大のメリットです。
厄介な錆びを防ぐことができ、錆び取りという面倒な作業もしなくて良くなります。
当然メッキの見た目も綺麗なままで、労力の軽減に繋がります。
コーティング剤の使い方
コーティング剤もこれまで紹介してきた洗車、メッキ用クリーナーによる磨きと流れはほぼ同じです。
クロスやウエスに適量のコーティング剤をとり、メッキマフラーに塗っていきます。
全体にムラなく塗れたら後は乾燥を待つだけです。
完全に乾燥すると被膜が硬化し機能を発揮してくれるようになります。
目には見えませんがしっかりと穴も塞ぎ、メッキへのダメージを軽減してくれます。
コーティング剤は洗車や磨き、錆び取りなどが終わってから最後の仕上げとして使うのが良いでしょう。
また、コーティング剤を塗り直す頻度ですが、これは使用するコーティング剤によって変わってきます。
数週間で塗り直しが必要なものから、1年以上塗り直しの必要がないものまでさまざまですので、使用したコーティング剤に合わせて適切に対処しましょう。
メッキマフラーは磨きを行うだけでなく、錆び取りとコーティング剤による保護までしてあげることが大切です。
メッキマフラーは正しく磨きをしないと汚れや傷が目立っていきます。
普段の洗車でも、メッキ用クリーナーを使って磨く場合でも、ポイントは力を入れないことです。
優しくメッキを傷付けないように磨き、綺麗な光沢を維持しましょう。
また、錆びが見られる場合はメッキ専用の錆び取り剤で除去する必要があります。
錆びは放置しておくとどんどん進行し、最終的にはメッキのやり直しになってしまいます。
そうなる前に手を打たなければなりません。
錆びの予防のためにはコーティング剤が効果的で、メッキマフラー磨きの仕上げとしても適しています。
コーティング剤も活用し愛車を保護しましょう。
バイクマフラーの再メッキ実験的に受付開始
お問い合わせが多かった、バイクマフラーの再メッキですが、
ただいま、実験的にマフラー再メッキの加工の受付を開始しました。
消音機が入っているものでも対応可能。
~マフラーの再メッキをされたお客様の声~


お世話になります。先日依頼した再メッキした純正マフラーの取り付けが完了しました。30年前の純正マフラーの再メッキをして頂ける業者がいない中再メッキして頂き有難うございました。出来あがりも申し分ない仕上がりでとても満足しています。
又機会がありましたらお願いします。 山口県 M様
CB400F

再メッキ後(車種・・・CB400F)

再メッキ前(車種・・・CB400F)
※マフラー&液パイにつきましては再メッキ後(再生品の為) ピンホールが原因(ガスが発生)で熱が加わった時点(エンジンをかけた)で膨れる可能性があります。
この場合は過去に何度も再再メッキしたことがありますが、同じ箇所が膨れました。よってメッキ不良ではなく、再メッキ品のためピンホールが原因だといことがわかっております。
ですので、御社にお渡しする時はもちろんメッキ膨れがない状態でお渡しいたしますが、その後膨れは一切ノークレームになります。
ウルフ125t
ウルフ125tマフラーを再メッキいたしました
再メッキ後
再メッキ前
カワサキ750RS(Z2)
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再メッキ前 |
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板金前の凹み | 板金後→再メッキ |
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再メッキ後 |
愛車はどのKING?
クロムメッキには最大の弱点が!?
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。
初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。
クロムメッキ保護剤「メッキング」
クロムメッキ錆落とし剤「サビトリキング」
メッキ磨きなら「ミガキング」
バイクマフラーの再メッキならNAKARAI
メッキング&サビトリキングを購入する
クロムメッキの事についてもっと知りたい方は、
詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。