車やバイクにはクロムメッキが使われているパーツも多く見られます。
このクロムメッキは気をつけていないと錆びてしまい、機能性が失われたり見た目が悪くなったりします。
普段からメンテナンスしてあげることが重要ですが、クロムメッキを保護するにはどういう方法が良いのでしょうか?
コーティングや錆を防止する方法などを紹介します。
正しいメンテナンス方法を知り、愛車をいつまでも綺麗な状態でキープするようにしましょう。
目次
クロムメッキのトラブルとは?
はじめにクロムメッキでよく見られるトラブルについて見ていきます。
一般的なトラブルとしては以下の2点が挙げられます。
★表面の傷
★錆び
経験があるという方も多いのではないでしょうか?
野外を走行する以上、傷はある程度避けられないトラブルです。
小石など小さな物が当たって傷つくこともあれば、事故で傷つくといったこともあるでしょう。
錆も同様に避けるのが難しいトラブルの1つです。
錆の原因は主に水ですが、雨に打たれるなどすれば車体が濡れてしまい、クロムメッキの内部にも水分が侵入することがあります。
今回はこうしたトラブルからクロムメッキを保護するにはどうすれば良いのかという点が大きなテーマです。
クロムメッキの保護にはコーティング剤がおすすめ
クロムメッキによくある傷や錆といったトラブルを防ぐには、コーティング剤の活用がおすすめです。
コーティング剤というのはクロムメッキをはじめとしたメッキに使える専用のアイテムで、メッキ保護剤などとも呼ばれます。
クロムメッキの表面に塗ることで特殊な被膜を形成し、クロムメッキを保護してくれます。
傷の防止や錆の防止としても期待でき、非常に便利なアイテムと言えるでしょう。
このコーティング剤は私達が自分で塗ることも可能です。
コーティング剤をはじめ必要な道具を用意し、手順を知っていればそれほど難しい作業でもありません。
愛車のクロムメッキを保護するためにコーティング剤を使えるようになっておきましょう。
コーティング剤はなぜクロムメッキを保護できる?
コーティング剤を塗ることでクロムメッキの表面に特殊な被膜を形成します。
この被膜がシールドのような役割を果たし、トラブルから保護する形です。
クロムメッキの表面にまた別の被膜が形成されることで、衝撃を受けてもクロムメッキまでその衝撃が到達するのを防ぎます。
これによって多少の傷であればコーティング剤が作った被膜の上にできるだけで、クロムメッキそのものは無傷ということも増えます。
もちろん強い衝撃だと防げないこともあるのですが、ある程度の効果は期待できます。
そしてコーティング剤が大きな効果を発揮してくれるのが錆防止です。
コーティング剤を塗ることで錆の進行を大きく抑えられると言われています。
先程も触れたように、クロムメッキが錆びる原因は水分や油、ホコリなどがクロムメッキ内部に侵入するからです。
なぜそんなことが起きるのか、実はクロムメッキの表面にはとても小さな穴が無数に存在しています。
この穴から水分などが入り込んでしまい、内部から腐食していき錆が発生します。
コーティング剤で被膜を形成することで穴を塞ぐことができるようになり、水分などを侵入させません。
この仕組みによって錆防止効果を発揮してくれます。
クロムメッキ保護という点でコーティング剤は欠かせないアイテムと言えるでしょう。
コーティング剤の種類について
クロムメッキ保護にコーティング剤が有効ということはわかりました。
次にコーティング剤の種類について見ていきましょう。
現在、さまざまなメーカーから多くのコーティング剤が販売されており、種類も違います。
コーティング剤は大きく3つの種類に分けられ、異なる特徴を持っています。
その3つの種類というのが、
★ワックス系
★ポリマー系
★ガラス系
です。
どれもクロムメッキを保護できるコーティング剤ですが、どのような点に違いがあるのでしょうか?
ワックス系のコーティング剤
ワックス系のコーティング剤はいわゆるワックスと同じようなものだと考えてしまってかまいません。
主な成分は油で、油によって被膜を形成し保護します。
綺麗なツヤが出るため保護とツヤ出しを両立できること、値段が安いものが多いというのが特徴です。
塗るのも簡単で、手軽にクロムメッキ保護をしたいならワックス系がおすすめでしょう。
ただし効果が長く続かず、こまめに塗り直ししなければなりません。
できれば2.3週間に1回くらいは塗り直ししたいものなので、手がかかってしまいます。
また、ワックス系のコーティング剤は研磨剤が使われていることが多いのも特徴です。
研磨剤によってクロムメッキの表面を軽く削り、キズ消し効果なども期待できますが、実は大きな問題を抱えています。
削りすぎてしまいかえってクロムメッキを傷つけることがあるのです。
そのためワックス系を使う場合は研磨剤の有無を確認し、研磨剤の入っていないタイプを選びましょう。
でないと余計なトラブルの原因になってしまいます。
ポリマー系のコーティング剤
ポリマーとはプラスチックの原料としても使われている成分です。
プラスチックのように硬い被膜を作り出すことができます。
ワックス系のコーティング剤よりも保護効果が高いと言え、それでいてツヤも充分に出ます。
値段的にも高すぎず安すぎず、コストパフォーマンスに優れているのが特徴となるでしょうか。
ワックス系は研磨剤入りのものも多いため適切な商品を探すのが面倒ですが、ポリマー系なら研磨剤もほぼ使われておらず安心です。
ガラス系のコーティング剤
ガラス系は3つの種類の中でもっとも高性能です。
ガラスのように透明で非常に硬い被膜を形成するため、見た目も綺麗にしつつ保護効果も強力です。
クロムメッキ全体をガラスで覆うようなイメージですから、保護効果が高いというのも納得でしょう。
しかも効果が非常に長く続き、1度塗れば1年から2年は持つと言われています。
作業の手間も最小限で済み、非常に頼りになります。
その分値段ももっとも高く、ワックス系やポリマー系と比べると金銭的な負担が大きくなってしまいます。
また、最近ではDIYで塗ることが可能な商品も増えてきていますが、もともとガラス系のコーティング剤は作業が難しく業者に依頼して塗ってもらうものでした。
コーティング作業が初めてで不安があるという場合、業者に依頼することも検討してもいいかもしれません。
コーティング剤の使い方
次にコーティング剤の使い方を見ていきましょう。
3つの種類がありますが、基本的な流れはどれでも同じです。
まず事前準備として洗車を行い、クロムメッキ表面を綺麗にしておきましょう。
汚れを落としておけば仕上がりがより綺麗になります。
洗車はカーシャンプーを使い、スポンジで優しく洗います。
特別な手順は特に必要ありません。
洗車後よく乾燥させたらコーティング剤を塗っていきます。
クロスやウエスに適量のコーティング剤をとり、クロムメッキ表面に薄く伸ばすようなイメージで塗っていきましょう。
力をいれてこすると傷つけてしまうおそれがあるので、なでるように塗るのがコツです。
全体にムラなく塗れたら後は自然乾燥を待つだけです。
乾燥していく中で被膜が硬くなっていき、最終的に保護能力を発揮するようになります。
このようにコーティング剤は比較的簡単な手順で塗ることができます。
初めての方でも作業可能で、慣れてしまえば難しいことはほとんどないでしょう。
必要に応じてコーティング剤を塗ってあげることで手軽に愛車のクロムメッキを保護できるようになります。
傷や錆がひどくなる前に対処しよう
コーティング剤で保護ができるといっても傷や錆がひどくなると手遅れになる可能性があります。
特に錆が進行しすぎるとコーティング剤を塗っても意味がなく、再メッキ加工するしかなくなります。
そうなる前、できれば傷や錆が発生する前にコーティング剤を保護してあげましょう。
コーティング剤は傷や錆を消すものではなく、あくまでも保護して傷や錆を防止するものです。
早め早めに対処することで愛車を綺麗に保てます。
クロムメッキはとてもデリケートなパーツで、しっかりと保護してあげないとトラブルが起きてしまいます。
傷や錆といったトラブルを防ぐにはコーティング剤がとても有効なので活用しましょう。
DIYでの作業も可能ですから、愛車の状態をチェックしながら必要だと感じたらコーティング剤を使うことでトラブル防止につながります。
傷はもちろんですが錆も非常に厄介です。
この2つを防ぐことができるコーティング剤は頼りになるアイテムですので、その種類や使い方を把握しておくようにしましょう。
愛車はどのKING?
クロムメッキの弱点克服でメッキの輝き持続力UP↑
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれるくらいの錆びになってしまいます。
錆びてきていない初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの穴を埋める事で耐食性が上がます。
メッキング愛用者の声
「ディーラーの人にメッキがなんか違う気がするんですけど?」と言われました。
メッキング施工後ディーラーに用事があり乗って行くと ディーラーの人にメッキがなんか違う気がするんですけど?と言われました。それはメッキングをしたからです!と言いました!
新車から施工しましたがやっぱり見た目から違うんだなと感動しました!
メッキの一番のケミカル用品は間違いなくナカライさんの商品だと思います。
拭き取りクロス類も別発注して大事に使っています! ケミカル用品はワコーズとシュアラスターしか使わないと決めていましたがナカライさんも使わせて頂きますね!!
使用車種ヴェルファイアG's N様
車用のコーティング剤とメッキングの違い
車のガラスコーティング剤の多くは、ボディーを意識して作られておりますので、短期間で広い面積をコーティングしやすい組成になっているものが多く、イメージセロハンテープ状にコーティングされるが、メッキング被膜は、クロムメッキにあいている穴を埋める事を目的として作っておりますので、粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするというイメージになります。
(車のコーティング剤の全てがそのような組成ではないです。あくまで一例です)
車用のガラスコーティングイメージ図
セロハンテープ状に被膜が形成されるものが多い。塗装の被膜に近く塗装被膜がめくれる時をイメージしていただけるとわかりやすいと思います。
メッキング被膜イメージ図
メッキング被膜は粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするイメージで、はがれる時は、人間の垢みたいに、部分にボロボロとめくれる感じになります。
メッキング被膜の効果
※メッキングは1コートで半年もちますので、最初2~3回は1か月に一度くらいを目安に重ね塗布し。その後は半年に1度に塗布することをおすすめいたます。
メッキングが重ね塗布が有効な理由
メッキング被膜は薄い被膜を重ね塗布、重ね塗布することでメッキ面の鏡面度が改善されていきます。クロムメッキ用の光沢剤も配合していますで、薄く被膜を重ね塗布、重ね塗布することで光沢がUPしていきます
厚付けは不可、厚く塗布することで耐食性はあがりますが、鏡面度が改善できなくなるうえにムラムラになってしまいます。鏡面メッキでなく、見た目よりも耐食性をあげたいパーツは厚くたっぷり塗布していただいても問題ありません。
■見た目重視の場合は薄く
■見た目よりも耐食性重視の場合は厚く
メッキングが塗装NGの理由
メッキングは構造上、短期間に広い面積のコーティングを必要とする塗装面だと、メッキング被膜がよけいムラになりやすく、ムラを見逃した場合、とるのが大変なため、塗装面はメッキングNGとさせていただいております。
自分の車のボディー塗装面にメッキング被膜を大量塗布したところ、ムラムラ被膜が5年くらい残ってしまいました。
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クロムメッキの事についてもっと知りたい方は、
詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。