【2021最新】車のメッキを傷付けない磨き方とは?メッキ職人が解説!

フロントグリルにもメッキング
車のメッキを傷付けない磨き方、皆さんできていますか?
パーツによっては樹脂の上にメッキを施している物もあり、金属磨きや研磨剤の種類によっては、メッキがの傷や剥がれ、腐食の原因になってしまうことも。

そこで、本記事では「車のメッキを傷付けないメンテナンス方法」を一挙解説!
メッキを長持ちさせ、美しい外観や車本体を綺麗に保つコツもご紹介します!

【本記事を読むメリット】
車のメッキ磨きで気を付けるべきことが分かる
車のメッキを長持ちさせるコツが分かる
メッキの正しいお手入れ方法
車のメッキを綺麗にメンテナンスする方法を解説します。

【準備する物】
1.「メッキクリーナー」
2.「スポンジ」or「マイクロファイバークロス」
3.「手袋」

「メッキクリーナー」
メッキの汚れや軽い錆を落としてくれる薬剤を用意しましょう。
この際に、クリーナーとメッキの相性を必ず確認し、使用しても問題が起きない製品を選択します。研磨剤入り等、削って汚れを落とす系の製品は基本的に避けて選びます。
詳しいメッキクリーナーの解説はこちら

「スポンジ」
メッキを綺麗に磨くために使用します。
とにかく目が細かく、砂埃や埃が付着していないものを選びましょう。都度使い捨てぐらい感覚で使用した方がいいです。
洗車ブラシや目が粗くザラザラしたスポンジは傷が付くためNGです。
(※傷が気になる方は、メッキ専用のクロス、史上"最鏡"クロスの利用を推奨します。)

「多めのスポンジ」
スポンジは使い捨て感覚で思い切って使っていきましょう。一度でもメッキ面に傷がついてしまうとアウトなので、多めにスポンジを用意しておくことをお勧めいたします。
汚れやほこりが付着したまま別の箇所を拭くと、細かい傷になる可能性があります。

「手袋」
薬剤が直接皮膚に付かないように、また傷口から入らないように手を保護しましょう。
爪が接触してメッキに微細な傷が付くこともあるので、手袋の着用は大切です。

車メッキのお手入れ手順

1.準備物を用意し、バケツに水を入れて手袋を着用します。
作業前には一度、メッキを磨く部分に泥や砂利等の傷原因になるものが付着していないかを確認しておきましょう。
(※汚れがある場合には一度綺麗にし、乾かしてから作業に入ります。)

2.クリーナーをスポンジに適量垂らし、メッキ部分を優しく磨きます。
力を入れて擦らないように、「磨く」という感覚より「拭く」をイメージして優しく擦ります。
また、ムラの原因になるため、パーツが高温になっている部分にクリーナーを使うのは避けるようにしましょう。

3.パーツ拭き終えたら、一度スポンジを綺麗にして、終了or次の場所を仕上げていきます。
スポンジの水気を良く切り、再度メッキクリーナーを適量垂らして、別の箇所を拭いていきます。

また、軽く拭いて落ちない汚れは初期の錆である可能性もありますので、気になる方はこちらの「細かいパーツや種類ごとのサビ取り方法」の解説記事をご覧ください。

車のメッキ磨きで気を付けること

車のメッキを磨く上で注意すべきことは、主に下記3点です。
・「金属磨きを使わない
・「洗車ブラシを使わず、スポンジを使う、可能でしたらマイクロクロスファイバー
・「メッキを傷付けないように磨く意識

※お勧めは史上"最鏡"クロス

車のメッキに多く使われているのは「クロームメッキ(クロムめっき)」と呼ばれる、硬質性・耐食性・摩耗耐性に優れた種類です。
(※メッキは、素材に金属膜を結合させ、薄い金属フィルムを纏わせるイメージで、素材の保護や美しい金属光沢を演出させる処理です。)

このメッキ特有の美しさを保つために、気を付けるべき磨き方を学んでいきましょう。
1.金属磨きを使わない
メッキは金属の一種であることに変わりありませんが、メッキに対して「金属磨き」を用いて磨くことは絶対にNGです。

金属磨きに含まれるコンパウンドや研磨剤等によってメッキ表面が傷付き、下地金属(ニッケルめっき)が露出してしまう可能性があります。

表面のクロームメッキで防がれていた水分が入り込み、中から腐食が進行してメッキ全体が浮いてしまうと、メッキの耐食性が役に立たなくなってしまいます。

2.樹脂メッキは専用品を使って磨く

メッキ処理されている中でも、特にデリケートなのは「樹脂パーツ」です。
樹脂パーツは金属素材と異なり、別のメッキ処理が施されていることがありますので、必ず樹脂メッキに対応したクリーナーを使って磨くようにしましょう。

3.メッキを傷付けないことを意識して磨く
自動車に多く使われているクロームメッキは、表面に小さな穴が無数に空いているため、洗車ブラシや砂利を巻き込んで拭いたりすると傷になりやすいので注意しましょう。

基本的には、スポンジやウエスで優しく拭くイメージで軽く磨いていきます。
強く擦ったり、無理に汚れを落とそうと爪を立てたりするのはNGです。
車のメッキを長持ちさせるコツ
注意点が分かったところで、次は「メッキを長持ちさせるコツ」を解説します。
メッキを長持ちさせて、綺麗な車体を維持し続けられるようにコツを学んでいきましょう。
1.コーティング剤を活用してメッキを保護する
車のメッキを保護するには、メッキの上からさらにコーティング加工する事が大切です。

メッキの剥がれ錆びの原因は、メッキ表面に細かい傷が発生し、下地が腐食することによるものです。

また、外装パーツは、走行中の飛び石や雑草・虫の接触等、細かい傷が付きやすく、メッキ劣化の原因に繋がってしまいます。

傷防止として、メッキの上から更にコーティング剤を散布してバリアを張ることで、メッキを保護することが可能です。

弊社が開発したクロームメッキ専用コーティング剤「メッキング」は、特殊な粒子によりメッキ表面の穴を塞ぎ、腐食原因とする水分の侵入や傷からメッキを守ります。
2.車の保管環境を工夫する
最後に、車の保管環境を見直しましょう。

メッキの錆原因である水分や湿気からなるべく遠ざけ、車が濡れた際にはすぐ乾くように通気性の良い場所を選ぶことが大切です。

雨曝しの状態や、車体が濡れたまま長時間放置してしまうと、錆の発生原因になるので注意が必要です。

止むを得ず屋外で保管する際には、カバーの取り付けて、雨が止んだら外して通気性を確保する等、車から水分を早く逃がしてあげるように意識しておきたいですね。
(※路面が土だったり、海が近い地域では塩害等の影響があるので、必ず水分から車体を守る工夫を心掛けるようにしましょう。)
まとめ:車のメッキの磨きは「正しい薬剤選び」が大切!
今回は、車のメッキお手入れについて解説させて頂きました。

車のメッキを綺麗にお手入れし、美しい光沢を長持ちさせるには、「正しい薬剤選び」と「傷付けない意識」の2つが大切です。

表面の汚れを落としたい一心で、研磨剤入りのクリーナーで削り取ってしまうと、細かい傷や露出した下地に水分が浸透し、腐食の原因を招いてしまうことに。

優しく磨き、綺麗にした後はコーティング剤を用いてメッキを保護することで、美しい車体を維持できるようになります。

車体が傷付いたり、腐食の原因となる環境から遠ざけておくことも大切です。
水分の放置はサビの原因に直結しますので、カバーの取り付けや通気性の良い場所での保管等、湿度や水分から車体を守る工夫を取り入れて保管しましょう。

また、NAKARAIが独自開発したメッキングは、クロームメッキの弱点である表面の穴を塞ぎ、サビの原因をシャットアウトすることで、耐久性を飛躍的に向上させます。

気になる方は、「メッキングの紹介ページ」もご覧ください!