メッキ錆止めのクリアとは？クリア塗装の特徴やおすすめポイント

クリアー塗装とメッキング被膜の違い

メッキ錆止めのためにクリアという塗装を行うことがあります。
このクリア塗装とはいったいどういうものなのでしょうか？
メッキ錆止めに役立つということで重要な塗装と言えますが、具体的にどんな特徴があるのかなどを見ていきましょう。
メッキはしっかり対策・メンテナンスをしないとやがて錆びてしまいます。
錆がひどくなると再メッキ加工しなければならない事態にもなりますので、そうならないためにもクリア塗装について正しい知識を身につけましょう。

クリア塗装とは？
メッキ錆止め効果について
クリア塗装のメリット
クリア塗装のデメリット
メッキ錆止めでクリア塗装を施す手順
メッキ錆止めの重要性について
メッキにはクリアー塗装よりも、メッキングがおススメ
メッキングは薄い被膜を重ね塗布する事でさらに鏡面度があがります
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クリア塗装とは？

クリア塗装とは透明な塗料を使って塗装することを指します。
透明なので塗られた部分のカラーが変わるということはありません。
元のカラーを維持したまま、透明な塗料を塗ることで光沢を出すというのが最大の目的です。
たとえば車ならメッキ部分だけでなく、車体部分などにもこのクリア塗装が施されていることがあります。
ピカピカと輝くような光沢が出ているのはクリア塗装のおかげなのです。
また、クリア塗装には光沢を出すだけでなくカラー塗装を剥げにくくするという目的もあります。
カラー塗装の上から透明な塗料を塗ることでカラー塗装が保護され、より剥げにくくなるという仕組みです。
保護剤としても役割も果たしていると考えれば良いでしょう。
見た目の向上に加え、車の耐久性も向上させてくれる便利な塗装となります。

メッキ錆止め効果について

今回はメッキ錆止めがテーマですが、なぜクリア塗装を使うことでメッキ錆止めが可能になるのでしょうか。
そもそもメッキが錆びる原因ですが、これは水など錆の原因がメッキの内部に入り込むことが理由です。
メッキの表面には私達の目には見えないほどの小さな穴がたくさん空いています。
この穴から水分や油、ホコリなどが内部へと侵入し腐食させる、つまり錆を進行させていきます。
内部から錆びたメッキはやがて浮き上がるように剥がれていき、最終的にはメッキが完全に剥がれて下地が露出します。
こうなるともう修復は基本的に不可能で、古いメッキをすべて剥がして再メッキ加工するしかなくなります。
メッキ錆止めはメッキ内部に水分などが入り込まないようにすることが重要です。
そこで活躍するのがクリア塗装というわけです。
メッキの上からクリア塗装を施すことでメッキ表面の穴が塗料によって塞がれます。
穴が塞がれば水分などが入り込むこともなくなり、錆びの進行を防ぐ、もしくは大幅に遅らせることが可能になります。
そのためメッキ錆止めの方法としてクリア塗装が利用されることがあるのです。

クリア塗装のメリット

では改めてクリア塗装のメリットについて整理しましょう。
考えられるメリットは以下の通りです。

★塗装部分に綺麗な光沢が出る
★錆止め効果も期待できる
★普段のメンテナンスが楽になる

以上のような点がメリットです。
光沢が出る、錆止め効果が期待できるという部分はそれぞれ先程も触れました。
そもそもクリア塗装は光沢を出すために使われることが多く、この点が最大のメリットと言えるでしょう。
また同時に塗装した部分がクリア塗料で覆われ、保護される形になります。
そのためメッキ錆止め効果なども期待でき、耐久性の向上が見込めます。
その他のメリットとして、メンテナンス性の向上も挙げられます。
クリア塗装で保護することによってメッキ部分やその他の部分がダメージを受けにくくなります。
結果的に細かい修復作業などもする必要がなくなり、普段のメンテナンスも作業することが少なくなるわけです。
見た目も綺麗に維持され、錆びやカラー塗装の剥がれなども減るからです。
メンテナンスに手間がかからなくなり、より手軽に愛車を維持できると考えるとこれも大きなメリットとなるでしょう。

クリア塗装のデメリット

メリットだけでなくデメリットについても考えてみます。
非常に便利なクリア塗装ですが、実はデメリットというか、気を付けなければいけない点もあります。
それが以下の2つの点です。

★DIYでの塗装が難しい
★1度塗装しても時間経過で塗料が剥がれてしまうことがある

まず塗装についてです。
メッキ錆止めでクリア塗装をする場合など、DIYでの作業を検討されている方も多いでしょう。
作業内容としてはメッキにクリア塗装を塗っていくだけですが、これが実際にやってみるとなかなか大変です。
この後に解説しますがやるべき作業も多く、慣れないうちは失敗してしまうことも珍しくありません。
作業の流れを確認し、難しいと感じたら業者にクリア塗装をお願いするのも1つの方法です。
無理に自分でやって失敗してしまうくらいであれば、最初からプロに任せてしまった方が費用も時間も無駄になりません。
次のデメリットですが、クリア塗装は1度塗れば効果が永続するわけではありません。
時間の経過で劣化していき、やがて剥がれてしまうことがあります。
クリア塗装が剥がれればメッキが露出することになり、光沢が失われたり、メッキ錆止め効果も失われたりします。
定期的にクリア塗装をやり直すなどの対策が求められます。
クリア塗装は透明なためわかりにくいですが、こまめに塗装の状態をチェックしましょう。

メッキ錆止めでクリア塗装を施す手順

実際にメッキにクリア塗装を施す際の手順を見ていきます。
まず用意する物を確認しましょう。

★クリア塗料
★マスキングテープ
★シリコンオフ
★耐水ペーパー・目の細かいサンドペーパー（以前にクリア塗装している場合）
★ボカシ剤

以上の道具があればクリア塗装はDIYでも作業可能です。
まずクリア塗装したいメッキ部分以外をマスキングテープでマスキングします。
以前にもクリア塗装をしたことがあり、剥がれてきたクリアを補修するためにクリア塗装するという場合、耐水ペーパーやサンドペーパーを使って古いクリア層を剥がしましょう。
古いクリア層を残したまま、上から新しくクリア塗装を施すのはおすすめできません。
次にシリコンオフを使ってメッキ部分の脱脂をします。
脱脂が不十分だとクリア塗料が乗りにくくなるなど、仕上がりが悪くなってしまいます。
脱脂作業が終わったらいよいよクリア塗装を行っていきます。
ムラが出ないように注意しながら、複数回に分けて塗装していきましょう。
目安としては3回から4回に分けて塗っていきます。
1回1回は薄く塗っていくようなイメージで、複数回塗ることで一定の厚みの層を作るように意識します。
これでムラも少なくなり、クリア層の段差などもなくなります。
最後にボカシ剤でクリア塗装の境目をぼかせば完了です。
なかなか大変な作業ではありますが、こうした作業を行うことで失敗のない、綺麗なクリア塗装が可能になります。

メッキ錆止めの重要性について

メッキは錆びるとどんどん剥がれていき、元に戻すには再メッキ加工しかありません。
メッキ加工はクリア塗装とは違いDIYでは不可能です。
つまり必ずメッキ加工が可能な業者にお願いしなければなりません。
それだけ難しい作業であり、費用もそれなりにかかります。
無駄な出費を抑えるためにもメッキが錆びないように対策を講じておきましょう。
そこで1つの選択肢となるのがクリア塗装です。
クリア塗装を施すことでメッキを保護することが可能になり、錆の発生も予防できます。
ポイントとしてはムラなくしっかりとクリア塗装で層を作ることです。
そうでないとメッキ表面の穴が十分に塞がらず、水分などが侵入してしまいます。
メッキ錆止めに関してはワックスなどで行うという方法も考えられますが、ワックスはこまめに塗り直さないといけません。
手軽な方法ではありますが以外に手間がかかるため、思い切ってクリア塗装をしてしまうのも良い方法と言えます。
いずれにしてもメッキ錆止めは愛車を守るために重要なことです。
どうするのがベストか検討し、必要な対策を講じましょう。

メッキ錆止めにも使われるクリアとは透明な塗料で対象を塗装することを言います。
クリア塗装そうることでメッキ部分の錆止め効果が期待できる他、綺麗な光沢が出ることで見た目が良くなったり、メンテナンス性も向上します。
非常に便利なアイテムですので、愛車の維持のためにも上手に活用していきましょう。
ただしクリア塗装の作業は少し難しい部分もあります。
自分でも作業可能ですが、難しいと感じたら業者にお願いしてやってもらうことも考えてみましょう。
プロなら綺麗にしっかりと塗装してくれて安心です。
また、クリア塗料はさまざまな商品が販売されています。
説明書きをよく読むなどして使いやすい、自分に合っていると感じる商品を選ぶこともポイントです。
失敗するとクリア塗装のやり直しが必要になるなど面倒ですので、できるだけ失敗しないよう入念に準備することが大切です。

メッキにはクリアー塗装よりも、メッキングがおススメ

クリアー塗装とメッキング被膜の違い

メッキングは薄い被膜を重ね塗布する事でさらに鏡面度があがります

車用のコーティング剤とメッキングの違い

車のガラスコーティング剤の多くは、ボディーを意識して作られておりますので、短期間で広い面積をコーティングしやすい組成になっているものが多く、イメージセロハンテープ状にコーティングされるが、メッキング被膜は、クロムメッキにあいている穴を埋める事を目的として作っておりますので、粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするというイメージになります。

(車のコーティング剤の全てがそのような組成ではないです。あくまで一例です)