メッキバンパーはいわゆる「トラックの顔」であり、多くの人に注目されるパーツです。
フロントバンパーは、万が一の事故の時「衝撃を吸収するパーツ」として作られました。
現在では技術の向上とともに形を変え、「見た目の印象」と「安全性」2つの役割を果たしているのです。
そして、フロントバンパーのすぐ後ろには、「トラックの心臓」とも言われるエンジンルームがあります。
エンジンルームの構造は複雑で、修理やメンテナンスなどは整備士による技術が必要です。
しかし、エンジン周りの故障やトラブルは、いつ起きるかわかりません。
荷物を運搬中や高速道路の移動中などでも起きてしまいます。
そのような場面でも、ドライバーには冷静な判断が必要です。
そこでこの記事では、トラックドライバーが知っておきたい「エンジンルームの構造・知識」についての解説します。
今回説明するパーツは、故障やトラブル時には自走できなくなるほどの大切な部品です。
ここで知識を身につけ、万が一の時に的確な行動ができるようにしておきましょう。
さらに記事の後半では、メッキバンパーをキレイに維持する方法も解説していきます。
合わせて読むことで、トラックドライバーとしての知識やスキルを積み上げてください。
キャブ下にあるエンジンルームの構造とは?
乗車前点検などでオイル類やファンベルトの確認はするものの、エンジンルームの構造となると理解してない方は多いのではないでしょうか?
ここでは、エンジンルームにある大切な部品を3つ確認していきます。
- ディーゼルエンジン
- ラジエーター
- オルタネーター
どのパーツもトラブルや故障が起きてしまうと、走行不能になってしまうので注意が必要です。
性能やメンテナンスなどを理解して、万が一の時に備えていきましょう。
ディーゼルエンジン
トラックのエンジンといえば、ディーゼルエンジンが一般的に採用されています。
しかし、なぜトラックにはディーゼルエンジンが搭載されているかご存知ですか?
それはディーゼルエンジンの特徴が、トラックを動かすことに適しているからです。
トラックに適した大きな特徴としては、
- 高い耐久性
- 壊れづらい構造
- トルク性能が良い
- ブレーキ力が強い
この4つです。1つずつ説明していきます。
まずは、「高い耐久性」からです。
トラックは車体が重く、動かすためにはエンジン内で大きな爆発力が必要になります。
そのためには、エンジンに高い耐久性が求められるのです。
さらに、トラックは走行距離も長いため、よりハードな環境に耐えられる構造が必要になります。
このような理由で、トラックのエンジンには「高い耐久性」が必要になってくるのです。
次の特徴は「壊れづらい構造」になります。
ディーゼルエンジンは空気を圧縮して熱をつくり燃焼させるため、構造が簡単で修理もしやすいメリットがあります。
ガソリンエンジンには燃焼させるためにスパークプラグが着いてますが、ディーゼルエンジンにはありません。
スパークプラグの故障がない分、ガソリンエンジンに比べれば「壊れづらい構造」になります。
3つ目の特徴は、「トルク性能が良い」ことです。
重たい荷物を運ぶトラックは、走り始めや登り坂では強い力が必要になります。
その点ディーゼルエンジンには「トルクが強い」という特性があり、上り坂の減速にでもシフトダウンすことなく登ることができるのです。
最後は、「ブレーキ力が強い」という特徴になります。
こちらは、排気ブレーキと組み合わせたエンジンブレーキで、燃焼時に出た排気を利用しピストンの力を弱めエンジンの回転を抑える機能です。
排気ブレーキはガソリンエンジンにはない機能で、エンジンブレーキとしては約1,5倍ほどブレーキ力に優れています。
以上4点のことから、トラックにはディーゼルエンジンが最適とされているのです。
近年では排ガス規制やエコロジーが進み、エンジンのダウンサイジング化が進行しています。
小型にしたエンジンの力不足を補うため、「ターボ車」の採用が現在の主流になっているようです。
ラジエーター
ラジエーターとは、熱くなり 過ぎたエンジンを冷却するシステムです。
エンジンの周りにホースを巻き、冷却した水を流し込みエンジンの熱を冷やします。
冷却水は高温(100℃になる時もある)になりラジエーターに戻ってきて、タンクの中で再び冷やされ循環するのです。
エンジンは冷却しなければ高温状態が続き、オーバーヒートしてしまいます。
オーバーヒートはエンジンに負担が掛かるだけではなく、最悪の場合には燃焼や爆発の恐れがあるため大変危険な状態です。
このような危険を避けるために、ラジエーターはまめに点検する必要があります。
点検方法としてまずは、「冷却水の量」を確認しましょう。
「リザーバータンク」を見ることで確認ができます。
「リザーバーキャップ」をたどればタンクを見つけることができますが、「ウォッシャータンク」と見間違えることもあるので気をつけてください。
見分けかたのポイントは、冷却水(クーラント)には色がついています。
「赤」や「緑」の色で識別できるようになっていることが多く、ウォッシャー液と間違えない
ように工夫されているのです。
「冷却水には色が付いている」と認識しておきましょう。
リザーバータンクの液量を確認するには、タンクに引かれたラインに注目してください。
上限(MAX/FULL/UPPERなど)と下限(MIN/LOW/LOWERなど)の間に冷却水があるようにしましょう。
水量が下限より下の場合は、適量になるまで水を入れます。
この時の水は、クーラントとの混合水が最適です。
緊急時は水道水(ミネラルウォーターの場合は軟水が良い)で構いませんが、サビの発生や冷却水濃度の変化があるため注意して下さい。
そして「冷却水の温度」も確認が必要です。
運転席からラジエーターの温度を確認することができます。
スピードメーターの脇にあるH/Cの表示が水温計であり、走行中は針が真ん中あたりにあることが通常です。
もし水温計の針がH(高温)を指してしまったらオーバーヒートの危険があるため、ただちに安全を確保できる場所に停車してください。
停車後はエンジンを停止して、可能であれば安全なところに避難し、ロードサービスや車両担当に連絡をして指示をもらいましょう。
ラジエーター本体は丈夫な設計ですが、接続している「ホース」や「パッキン」などは消耗品であるため破損や亀裂して水漏れが発生することもあります。
冷却水の量が減っていたら、水漏れがないか疑うことが必要です。
ちなみに、クーラントには「エチレングリコール」という成分が含まれていて、気化すると砂糖のような「甘い香り」が発生する特徴があります。
運転中やトラックを降りた時などに「甘い匂い」がした時には注意が必要です。
速やかに整備工場で、水漏れがないかチェックしてもらいましょう。
オルタネーター
オルタネーターは発電機であり、エンジンの回転を利用して電気を作りバッテリーに蓄電するパーツです。
経験の長いドライバーさんは「ダイナモ」と記憶されているかもしれません。
ダイナモも発電機ですが、1960年頃まで使用されていたパーツで、現在ではオルタネーターが主流になります。
ではなぜオルタネーターを採用しているかというと、発電量の安定が主な理由です。
直流発電機であるダイナモより、交流発電機のオルタネーターの方が、エンジンが低回転時(アイドリング中など)でも電力供給に優れていることが理由になります。
仮に、整備工場で「ダイナモの調子が悪い」と言っても伝わりますが、正確には「オルタネーター」なので、この際しっかり記憶しておきましょう。
オルタネーターは電気系統の要であり、故障などのトラブル時には注意が必要です。
オルタネーターは消耗するパーツであり、その寿命は約10年(距離で10万~20万km程)とされています。
モーターのように回転して発電するシステムで、中にある金属ブラシ(プーリー)が削れてしまい次第に発電能力が失われてくるのです。
オルタネーターが故障すると
- エンジンの回転が不安定になる
- パワーウィンドウやワイパーの動きが弱くなる(ヘッドライトの調子も悪くなる)
- 運転席の表示パネルが消える、または点滅する
- エンジン内から「カラカラ」「キュルキュル」と金属音が出る
など、電気系統に異常が現れます。
このような異常を感じたら、速やかに安全な場所に停車して下さい。
電力はバッテリーに多少蓄電されていますが、最終的に自走が不可能になってしまいます。
レッカー車を手配して、最寄りの整備工場でオルタネーターの交換が必要です。
メッキバンパーをキレイに保つコツ
「トラックの心臓」であるエンジンルームを、事故などの衝撃から守ってくれるパーツといえば「フロントバンパー」です。
それに加え「トラックの顔」として目立つパーツでもあり、メッキで装飾されている方も多いと思います。
メッキバンパーは路面から近いこともあり、走行中は地面の汚れなどが付着しやすく手入れが大変なパーツです。
洗車に苦労している方も多いのではないでしょうか?
新品の時にはシャンプー洗車ですぐにキレイにできた汚れも、日に日に落ちなくなってくるのが現状です。
これらの原因はメッキバンパーについた「水垢」や「点サビ」などで、普通の洗車では落とせなくなってしまいます。
そのような時は、メッキ専用のサビ取り剤を使用することが効果的です。
メッキパーツに対応した粒子の細かいコンパウンドが、メッキには傷をつけることなく汚れだけ落としてくれます。
そして綺麗になったメッキバンパーを汚れから守るためには、コーティング剤の使用がおすすめです。
コーティングをすることにより、メッキバンパーに汚れが付かなくなり「水垢」や「サビ」の原因がなくなります。
トラックメッキパーツの手入れにおススメ商品
トラックメッキクリナー前後の手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。
クロムメッキには最大の弱点が!?
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれるくらいの錆びになってしまいます。
錆びてきていない初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの穴を埋める事で耐食性が上がます。
メッキング&サビトリキング愛用者の声
サビトリキングとメッキングで今日も新品同様な輝きに
これがあれば、年末の大掃除も楽しみですね
今回は舟形バンパーのナマズさんをピカピカにしました
これから大掃除をお考えの皆様
今年の汚れ今年のうちにですね
http://ygcikasetsu.hamazo.tv/d2012-12-12.html
静岡県 K様
車用のコーティング剤とメッキングの違い
車のガラスコーティング剤の多くは、ボディーを意識して作られておりますので、短期間で広い面積をコーティングしやすい組成になっているものが多く、イメージセロハンテープ状にコーティングされるが、メッキング被膜は、クロムメッキにあいている穴を埋める事を目的として作っておりますので、粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするというイメージになります。
(車のコーティング剤の全てがそのような組成ではないです。あくまで一例です)
車用のガラスコーティングイメージ図
セロハンテープ状に被膜が形成されるものが多い。塗装の被膜に近く塗装被膜がめくれる時をイメージしていただけるとわかりやすいと思います。
メッキング被膜イメージ図
メッキング被膜は粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするイメージで、はがれる時は、人間の垢みたいに、部分にボロボロとめくれる感じになります。
メッキング被膜の効果
※メッキングは1コートで半年もちますので、最初2~3回は1か月に一度くらいを目安に重ね塗布し。その後は半年に1度に塗布することをおすすめいたます。
メッキングが重ね塗布が有効な理由
メッキング被膜は薄い被膜を重ね塗布、重ね塗布することでメッキ面の鏡面度が改善されていきます。クロムメッキ用の光沢剤も配合していますで、薄く被膜を重ね塗布、重ね塗布することで光沢がUPしていきます
厚付けは不可、厚く塗布することで耐食性はあがりますが、鏡面度が改善できなくなるうえにムラムラになってしまいます。鏡面メッキでなく、見た目よりも耐食性をあげたいパーツは厚くたっぷり塗布していただいても問題ありません。
■見た目重視の場合は薄く
■見た目よりも耐食性重視の場合は厚く
メッキングが塗装NGの理由
メッキングは構造上、短期間に広い面積のコーティングを必要とする塗装面だと、メッキング被膜がよけいムラになりやすく、ムラを見逃した場合、とるのが大変なため、塗装面はメッキングNGとさせていただいております。
自分の車のボディー塗装面にメッキング被膜を大量塗布したところ、ムラムラ被膜が5年くらい残ってしまいました。
メッキ加工の事ならNAKARAI
メッキコーティングならMEKKING
メッキのサビ取りならSABITORIKKING
メッキング&サビトリキングを購入する
メッキパーツの悩み相談なら
Q.寝台パネルの黒ずみがとれませんサビトリキングでとれますか? 仕事がら雪道をよく走ります。影響ありますか?
A.画像確認しましたが、雪道をよく走るという事ですので、塩化カルシウムの影響でクロムメッキが変色したものだと思われます。クロムメッキは空気中では変色しにくいのですが塩酸に弱いのです。一度変色してしまうと元には戻らないです。新品綺麗な状態のときにメッキングを強くお勧めいたします。メッキングは塩化カルシウムからクロムメッキを守ってくれます。
詳しくは:メッキパーツ相談室まで
クロムメッキの事についてもっと知りたい方は、
詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。