純英国産カフェレーサー!トライアンフ『2008年式 空冷スラクストン』

史上最鏡を手に入れろバナートライアンフスラクストン

画像参照元…トライアンフ公式ページ

ブリティッシュカフェ『スラクストン』

みなさんこんにちは。今回ご紹介するのは英国の老舗バイクブランドであるトライアンフ が誇る『スラクストン(Thruxton)』です。スラクストンは同じくトライアンフから販売されていたネオクラシックモデルのボンネビルをベースにしたスポーツモデルとして登場。スラクストンもボンネビル同様にクラシカルな外観の趣のあるバイクです。

スラクストンは2005年に初登場し、排気量は865ccに設定されていました。2000年代から2010年代にかけては世界的にもネオクラシックスタイルのバイクが流行っており、同じ欧州圏ではイタリアのモトグッツィのV7シリーズや、ドゥカティのGT1000など数多くリリースされていました。日本でもカワサキのWシリーズなんかも人気でしたね。

トライアンフはネオクラシックの先駆けとしてボンネビルを販売し、更にカフェレーサーの要素をふんだんに織り込ませたスラクストンは、当時としては唯一無二のスタイリングが受け世界各国で大きな話題を呼びました。

そんなスラクストンは2005年の登場から年々醸成され続け、現代に至るまで様々なモデル展開がなされスラクストン1200・スラクストン1200RSなど進化を続けていました。今回ここでご紹介するのは初登場からネオクラシックシーンを盛り上げてきた865ccのスラクストンです。

スラクストンの名前の由来

車名にある『スラクストン(Thruxton)』とはイギリスはハンプシャー州にあるその名もスラクストン村にあるモーターレース・サーキット名『スラクストン・サーキット』に因んで付けられたものです。

スラクストン・サーキットでは英国最速のサーキットと呼ばれ、その由縁となったのは300km/hを出すことができるイギリスでは唯一のサーキットでした。よってこのサーキットでは様々なモータースポーツの大会やイベントが催されるイギリス屈指の名サーキットとして有名です。

そんなイギリスが誇る名サーキット名を関したスラクストンは、生粋の純英国産カフェレーサーとして華やかに登場し、長く愛され続けた名車でも有ります。

またスラクストンのコンセプトともなったカフェレーサースタイルもイギリス発祥のカスタムスタイルなのは既知の事実。みなさんもご存知かと思いますが、カフェレーサーは1960年代に市販のバイクをそれぞれがレーサー風にカスタムし、行きつけのカフェの周回で速さを競ったストリートレースが始まりです。

レース中はジュークボックスからライダーたちが愛したロックを流すなどしていた事から、ロッカーズとも呼ばれ現代でもこのスタイリングは廃れる事なく受け継がれていました。またその始まりの場所となったカフェが『エースカフェロンドン』とも言われています。

そんなイギリスのバイク史を背負ったかの様なスラクストンのクラシカルでスタイリッシュな外観は、初登場から10年以上経った現代でも多くのファンから愛されています。

スラクストンのモデル展開

先ほども触れましたが、スラクストンは登場してから進化を続け当初の865ccモデルとは別に1200ccモデルも登場しています。主な違いとしては排気量もそうですが、空冷から水冷に変更されるなど大きな変更が有りました。

今回はより懐古的な空冷モデルの2008年式スラクストンのご紹介をしていきます。因みに2005年に登場したスラクストンは燃料供給装置はキャブレターでしたが、2008年にはインジェクションに仕様変更がなされました。現代ではそれ以前のキャブレターモデルが希少となってきています。

2008年式スラクストンの主要諸元

エンジン

  • 種類:直列2気筒4ストローク DOHC
  • バルブ数/気筒:4バルブ
  • 冷却方式:空冷
  • 総排気量:865cc
  • 燃料供給方式:フューエルインジェクション
  • 内径(シリンダーボア):90mm
  • 行程(ピストンストローク):68mm
  • 圧縮比:9.2
  • 最高出力/回転数:51kW(69ps)/7400rpm
  • 最大トルク/回転数:69N•m/5800rpm
  • 始動方式:セルフスターター式
  • 潤滑方式:ウェットサンプ式
  • エンジンオイル全容量:4.5L
  • 変速機:リターン式5段変速
  • 操作方式:フットシフト

寸法

  • 全長:2150mm
  • 全幅:830mm
  • 全高:1095mm
  • ホイールベース:1490mm
  • シート高:820mm
  • 車両重量:230kg
  • タイヤサイズ(前):100/90−18
  • タイヤサイズ(後):130/80R17
  • タイヤタイプ:チューブタイヤ
  • 燃料タンク容量:16L

構造

  • フレーム型式:スチール鋼管クレードルフレーム
  • キャスター角:27°
  • 懸架方式(前):テレスコピックフォーク(正立)
  • 懸架方式(後):スイングアーム式
  • リアサスペンション本数:2本
  • ブレーキ(前):油圧式ディスク
  • ブレーキ(後):油圧式ディスク

クラシカルな外観

ベースとなったボンネビル同様に、スラクストンは趣のある洒落た外観をしています。タンクは容量16Lと十分な内容量となっていますが、サイドからの景観は曲線の美しいスリムな形状。シート側に向かってシェイプしたデザインで、ニーグリップしやすい様に僅かな凹み加工も施されています。

タンクのサイド部分に飾られたTriumphの立体エンブレムは、古くから伝わるハーモニカデザインのクラシカルなエンブレムが採用。2005年の初登場から作用されていたエンブレムデザインですが、1200シリーズでは残念ながらシンプルなロゴデザインに変更されています。よってこのハーモニカエンブレムも希少なものと言えますね。

メーター類もシンプルな丸型の2連メーターが採用されています。白の文字盤にリムをメッキであしらうなどしてまるで高級時計の様な上質な印象を受けます。またサイドカバーも非常にシンプルですが、ふっくらとした形状もまたオイルタンクの様なクラシカルな雰囲気を醸し出しています。

塗装においてもシンプルな単色や、ストライプデザインのみ。タンク・フェンダー・サイドカバー・シートカウルに施されており、ネイキッドタイプで有りながら存分に塗装の美しさを実感することが出来ます。

ネオクラシックとして申し分ない荘厳なオーラを放つスラクストン。トライアンフのバイク作りはそれこそ伝統工芸品の様な、美しさを感じます。

温故知新のカフェレーサースタイル

スラクストンの最大の魅力と言えるのが、唯一無二のカフェレーサースタイルです。ハンドル・シート・ステップの所謂『カフェレーサーの三種の神器』をしっかりと抑えた王道中の王道とも言えます。

しかし発売当時はセパレートハンドルが採用されていましたが、2008年の仕様変更を境にバーハンドルに変更されています。これには賛否あった様ですが、コンチネンタルハンドルの逆付けの様な装着方法で、セパハンには無い絶妙な垂れ角とマイルドな印象となっています。私個人的にはバーハンドルの逆付けの方が好きですが皆さんは如何でしょうか。

またバーエンドミラーの採用など、デザインの秀逸さには一切の妥協を感じないのも大きなポイントです。その分、車幅は広くなりますがカスタムライクな外観は非常に魅力的です。

シートもスリムなカウル付きシートとなっています。一見してシングルシートですが、カウル部分を外すとそこにはタンデム部分がお目見えします。スマートなシングルシートにも実用的なダブルシートにもなる嬉しい仕様です。

ステップの位置もバックステップに変更され、より攻撃的なポジションを実現。踝が当たる部分にはアルミプレートが装着され更にはドリルド加工が施されており細部に渡って造形に拘った形跡が見て取れます。

伝統のカフェレーサーとしては申し分ないスタイリングを持ったスラクストン。シンプルで有りながらもカスタムバイクの様な雰囲気にはオーナーのカスタムの余地を与えないほどの完成度の高さです。

またモデル(オプション?)によってはフライスクリーンが装着されるなど、メーカーカスタムにも抜かりなしです。

美しいエンジン造形

スラクストンに搭載されているのはトライアンフが誇る865cc空冷直2エンジン。いわゆるバーチカルツインとして銘打たれたこのエンジンはそのパワフルさと鼓動感、そしてマイルドなフィーリングは古くから数多くのライダーを魅了してきた伝統あるエンジン構成です。

太いトルクでありながらスムーズな加速も実現したことで、スラクストンのようなスポーツ色の強いモデルでも他のネイキッドスポーツとは遜色ない走りを魅せてくれます。強いて言うなればマイルドさが印象的なエンジンとなっています。

性能もですが、その造形もまた懐古的なデザインで太いシリンダー部に加えてトライアングル型のクランクケースは1960年代のトライアンフを彷彿とさせるクラシカルな見た目です。

エンジンから伸びるマフラーは迫力の左右2本出しタイプ。重厚感のあるストレートマフラーのボンネビルとは違い、リアに向かって跳ね上がったスポーティなテーパーエンドのサイレンサーが採用されています。

古めかしい外観のスラクストンにマッチしたクラシカルなエンジン造形もまた魅力のひとつです。

スラクストンのお手入れはどうする!?

以上、トライアンフ『スラクストン』のご紹介でした。如何でしたでしょうか、少しはその魅力は伝わったでしょうか。

バイクの造形として秀逸なスラクストンですから、いつまでもその美しさも維持していきたいところです。鮮やかな発色のオリジナルペイントも勿論残していきたいですが、随所に散りばめられたメッキパーツも輝きを失わせたくありませんね。

メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事に・・・

またメッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもきちんとしたモノを使わないと更に傷やくすみの原因にもなり兼ねません。愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為にしっかりとしたケミカルを選び、お手入れをしていきましょう。

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メッキ手入れ

クロムメッキパーツの多いバイクメッキの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。

クロムメッキには最大の弱点が!?

クロームメッキにあいている目にみえない無数の穴

クロームメッキが錆びる原因【構造

点サビ画像

クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。

ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。

初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。

クロームメッキが錆びる原因【構造

メッキングの効果

穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。

クロムメッキ磨き剤「ミガキング

ミガキング003

クロムメッキ保護剤「メッキング

メッキは磨くのではなくコーティングがおすすめ

メッキング画像

クロムメッキ錆落とし剤「サビトリキング

サビトリキングはメッキに優しく、サビには厳しい錆取り剤

サビトリキング画像

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