英国生まれのならず者!トライアンフ 『ボンネビルボバー』

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画像参照元…トライアンフ公式ページ

トライアンフらしくないスタイル『ボンネビルボバー』

繊細な造形で紳士的なバイクを世に輩出し続けている英国を代表するオートバイブランドのトライアンフ(Triumph)。トライアンフにとってスタンダードであり古くからフラグシップモデルとして君臨し続けたのが誰もが知るボンネビルです。

ボンネビル(Bonneville)が登場したのは1959年のこと。直線的なフレームに小ぶりなフューエルタンク、フラットなダブルシートと普遍的で有りながら美しい造形が魅力的で、瞬く間にヨーロピアンスタイルというカテゴリーを確立し、英国車のイメージを世界に刷り込ませた歴史的にも非常に大きな影響を与えたモデルです。

ボンネビルの名前の由来はアメリカのボンネビル・ソルトラッツからきています。このボンネビル・ソルトフラッツとはユタ州北西部グレートソルト湖の西側に位置する塩湖跡に出来た塩類平原の事です。ボンネビル・スピードウェイという世界最速を競うレースも開催されている場所で、世界的に有名なモーターレースに因んだ由来となっているのです。

正に紳士のバイクとして非常に上品な雰囲気を醸し出していたボンネビル。その落ち着いたデザインにバーチカルツインの造形の美しいエンジンはトライアンフの代名詞となり、長い年月トライアンフ のネオクラシックラインナップのアイデンティティとして踏襲され続けました。

そんなボンネビルのイメージをガラリと変えたのが今回ご紹介する『ボンネビルボバー(Bonneville Bobber)』です。車名の通りそれまでのヨーロピアンスタイルからアメリカンスタイル、しかもボバーカスタムのかなり攻めたデザインとなっています。

過去にもアメリカンスタイルのバイクは製造していましたが、より遊び心とアウトローな雰囲気を纏ったボンネビルボバー。カスタムスタイルとしては古くから確立しているボバースタイルですが、ボンネビルボバーはオリジナリティに富んだ唯一無二の存在感を放っています。

登場したのは2017年。ボンネビルのアイデンティティである空冷2気筒バーチカルツインを搭載したボバースタイル。今まであまり交わる事の無かった二つの要素が上手く組み合わさっている事で既視感の無い斬新な見た目となっています。発売当初から注目を浴び、トライアンフにとっても新たな時代の幕開けのきっかけとなった一台でもあります。

そんなトライアンフらしく無いトライアンフ、『ボンネビルボバー』の魅力についてたっぷりと語っていきたいと思います。

ボンネビルボバーの主要諸元

エンジン

  • 種類:並列2気筒4バルブ4ストロークSOHC
  • 冷却方式:水冷
  • 総排気量:1200cc
  • 燃料供給方式:フューエルインジェクション
  • 内径(シリンダーボア):97.6mm
  • 行程(ピストンストローク):80mm
  • 圧縮比:10
  • 最高出力/回転数:78ps/6100rpm
  • 最大トルク/回転数:106N•m/4000rpm
  • 始動方式:セルフスターター式
  • 点火方式:フルトランジスタ式
  • 潤滑方式:ウェットサンプ
  • 変速機:リターン式6速
  • 操作方式:フットシフト

寸法

  • 全幅:800mm
  • 全高:1025mm
  • ホイールベース:1500mm
  • シート高:690mm
  • 車両重量:252kg
  • タイヤサイズ(前):130/90B16
  • タイヤサイズ(後):150/90R16
  • タイヤタイプ:チューブ/バイアス

性能

  • 燃料タンク容量:12L

構造

  • フレーム型式:チューブラースチール製ツインクレードル
  • 動力伝達方式:チェーン
  • 懸架方式(前):テレスコピックフォーク(正立)
  • 懸架方式(後):スイングアーム式
  • ブレーキ(前):油圧式ダブルディスク
  • ブレーキ(後):油圧式ディスク

ボバースタイルとは?

まずはボバー(Bobber)とはどの様なカスタムスタイルなのか。簡単に説明していきましょう。ボバースタイルの発祥は1950年代のアメリカです。ここが起源だ!というはっきりした情報はないものの、その時代から流行し始めたカスタムスタイルです。

もともとはダートトラックレースでより速く走れるようにカスタムしていたのが始まりとされています。フェンダーをチョップして短くしたり、パーツを削ぎ落したりなどしていたことから「短くする」という意味を持つ『ボブ(Bob)』が語源です。

その他には低く構えたハンドルや、小径インチの大いタイヤを履かせた重厚感のある足回りなどロー&ファットなスタイリングが特徴的なカスタムです。本場アメリカにおいてはもちろんのこと日本でも人気があります。

ボンネビルボバーもそういったボバースタイルのポイントをしっかりと抑えた外観となっています。フレーム一新し、チューブラースチール製のクレードルフレームを採用。美しいトライアングル形状はリジッドフレームの様な無骨な雰囲気で、よりカスタムライクな見た目となっています。またリアサスペンションはシート下に隠されており、全体的にスッキリとした印象です。

ハンドルも低く構えたロータイプを採用。その低さを強調する為にバーエンドミラーを装着し、メーターもフラットで筐体の薄いタイプがチョイスされています。オーナーにカスタムの余地はあるのか!?と言いたくなるほどの徹底した作り込みを見せてくれます。

小ぶりなヘッドライト

ヘッドライトは小ぶりなベイツタイプを採用しています。大柄でファットな車体に対して小さなヘッドライトは正にチョッパーライクな見た目。たかがヘッドライトですが、いわゆるバイクの顔に当たる部分ですので、ここのパーツチョイスで印象はガラリと変わります。

クラシカルで小さいながらもLED仕様の為、光量は十分。ブラック塗装のヘッドライトとLEDのブルーの閃光がなんとも絶妙な組み合わせとなっています。ヘッドライトの中央にはさりげなくトライアンフのロゴが飾られています。こういった芸の細かさにも造形美への拘りを感じます。

英国車の名残を感じるタンク

ボバースタイルと言ってもやはりベースは英国車。車体の端々にはトライアンフらしさを感じる部分が多々有り、フューエルタンクもそのひとつです。容量は12Lとボバースタイルにマッチした小ぶりなタンクですが、デザインはまさにトライアンフのバイクといった『らしさ』が滲み出ています。

ベースとなるボンネビル同様にポテッとした丸みを帯びた形状で、タンク後方部はエグリ加工が施されています。ボンネビルの名残をしっかりと残す事でトライアンフのバイクであることが一目で分かるタンクデザインとなっています。

タンクのサイド部分には『Triumph』の立体エンブレムがさりげなく飾られています。しなやかで曲線の美しいタンクのカラーバリエーションも様々で特にマット系の塗装との相性はバル軍です。もちろん艶あり塗装や、トライアンフらしいツートンカラーも存在します。

チョッパーライクなソロシート

リジッド風のフレームに装着されているのは、これまたチョッパーライクなソロシートです。フレームからセパレートする様にマウントされているのも特徴的です。

真横から見ると申し訳程度にしか見えないかなり薄型のシートですが、ヒップ部分をしっかりとホールドしてくれる様に幅はしっかりと確保されている様です。まるで鞍の様な雰囲気はトボンネビルボバーをより鉄馬らしく演出してくれます。

ファットな足回り

前後のタイヤは16インチのハイトの高いタイヤをチョイスしてあります。(一部モデルはフロント19インチ)ファットなタイヤを採用することでよりボバーらしい太い足回りとなっています。前後ホイールはスポークタイヤを装着し、クラシカルな雰囲気もしっかりと演出しているのもポイントです。

フロントフェンダーはまさにボバーの真髄を感じるチョップした様なショートフェンダーが装着されています。太いタイヤと短いフェンダーの組み合わせがこれ程までにマッチするとは、なかなか思いつかないでしょう。細かい部分ではありますがこのボバースタイルを初めて作った人はかなりセンスがあると思います。

ショートフェンダーに対してリアフェンダーは後輪を大きく覆ったフラットフェンダーを採用しています。このリアフェンダーもタンク同様にトライアンフらしい英国車のDNAを感じる趣のあるデザインです。アメリカンなシルエットにブリティッシュな要素を散りばめているのもボンネビルボバーの大きなセールスポイントであることは間違い無いでしょう。

かなりロングな形状ですが、タイヤとのクリアランスもかなり詰まれており、フェンダーレスにすら見える計算されたデザインであることが分かります。

ボンネビルボバーを美しく保つには!?

以上、トライアンフらしく無いトライアンフ『ボンネビルボバー』のご紹介でした。紳士的なボンネビルを渋いアウトローな雰囲気の漂うボバーにカスタムした唯一無二のスタイリングには思わずうっとりしてしまいそうです。

無骨なデザインでは有りますが、なんとなく上品な雰囲気を隠し切れていないのもやはり英国車ゆえの繊細な造形の所為でしょう。

ここまで美しい造形のバイクですからやはり外装のコンディションには注意しておきたいところです。

もちろん塗装面のコーティングなどのメンテナンスも重要ですが、それと同じくらいメッキパーツへも愛情を注いでいきましょう。メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事に・・・

またメッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもきちんとしたモノを使わないと更に傷やくすみの原因にもなり兼ねません。愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為にしっかりとしたショップとケミカルを選び、美しく維持していきましょう。

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メッキ手入れ

クロムメッキパーツの多いバイクメッキの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。

クロムメッキには最大の弱点が!?

クロームメッキにあいている目にみえない無数の穴

クロームメッキが錆びる原因【構造

点サビ画像

クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。

ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。

初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。

クロームメッキが錆びる原因【構造

メッキングの効果

穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。

クロムメッキ磨き剤「ミガキング

ミガキング003

クロムメッキ保護剤「メッキング

メッキは磨くのではなくコーティングがおすすめ

メッキング画像

クロムメッキ錆落とし剤「サビトリキング

サビトリキングはメッキに優しく、サビには厳しい錆取り剤

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