トライアンフが誇る3気筒クルーザー『アドベンチュラー』

史上最鏡を手に入れろバナー トライアンフ アドベンチュラー

画像参照元…トライアンフ公式ページ

ちょっと珍しいクルーザー『アドベンチュラー』

古くからトライアンフというオートバイブランドを知っている方であれば、トライアンフと言えば空冷バーチカルツインのイメージが強いと思います。鼓動感溢れるエンジンは定評があり、水冷化された現在でもトライアンフの代名詞として根付いていると思います。

ボンネビルなど、バーチカルツインにクラシカルな車体の組み合わせが最もトライアンフらしいスタイルだと思いますが、実はアメリカンバイクの様なクルーザーも手掛けていたのをご存知でしょうか。その中でもちょっとマイナーなトライアンフのクルーザー『アドベンチュラー(Adventure)』をご紹介したいと思います。このアドベンチュラーの存在を知らない方は結構多いのではないでしょうか。

アドベンチュラーが登場したのは1996年。当時としては『クルーザーと言えばアメリカン』と広く認知されていた為、アドベンチュラーもアメリカンスタイルとして認識されていました。現在ではどちらかというとクルーザーと呼ばれる事が多いですね。

トライアンフはアドベンチュラーの他にもサンダーバードを同じクルーザータイプとしてラインナップに据えており、大体のスタイリングや水冷3気筒エンジンを搭載していた点はほぼ同じデザインでした。しかしアドベンチュラーはアップハンドルやチョップした様なボブフェンダーを装着する事でより『アメリカンらしい』外観となっていました。

よってほとんど同じ様なバイクでしたが、トライアンフらしいブリティッシュクルーザーのサンダーバードとカスタム色の強いアメリカンスタイルのアドベンチュラーは、それぞれ違った魅力があり上手く差別化が図られていました。

アドベンチュラーはその名の通り未知の冒険に走り出すに相応しい逞しい車体とゆったりしたライディングポジション、パワフルな水冷3気筒エンジンを搭載したクルーザーです。

ブリティッシュとアメリカンの中間的な独創的なデザインは今見てもかなり斬新なものの様に感じます。決して中途半端ではなく両方の良いポイントを上手くまとめた秀逸な一台として唯一無二の存在感も放っています。

今でこそその知名度は薄れつつあるアドベンチュラーですが、このバイクで培った技術はその後のトライアンフのクルーザータイプのバイクの開発に大いに影響し、アドベンチュラー無くして今のトライアンフは無しと言っても過言ではないほど貢献したモデルでもあります。

現在ではかなり個体数も減り、希少となったアドベンチュラー。中古市場でもほとんど出回らないバイクですので巷で見かけただけでもラッキーです。見かけた方はしっかりとその姿を拝んでおきましょう。

知名度こそそこそこですが、ちょっと珍しいトライアンフのクルーザーの『アドベンチュラー』。その知られざる魅力についてたっぷりと語っていきたいと思います。

アドベンチュラーの主要諸元(2001年式)

エンジン

  • 種類:直列3気筒4バルブ4ストロークDOHC
  • 冷却方式:水冷
  • 総排気量:885cc
  • 燃料供給方式:キャブレター
  • 内径(シリンダーボア):76mm
  • 行程(ピストンストローク):65mm
  • 最高出力/回転数:70ps/8000rpm
  • 最大トルク/回転数:69.2N•m/4000rpm
  • 始動方式:セルフスターター
  • 潤滑方式:ウェットサンプ
  • 変速機:リターン式5速MT
  • 操作方式:フットシフト

寸法

  • 全長:2340mm
  • 全幅:860mm
  • 全高:1355mm
  • ホイールベース:1620mm
  • シート高:735mm
  • 車両重量:211kg
  • タイヤサイズ(前):100/90R19
  • タイヤサイズ(後):150/80R16
  • タイヤタイプ:バイアス/チューブ

性能

  • 乗車定員:2名
  • 燃料タンク容量:15L

構造

  • フレーム型式:バックボーン
  • 動力伝達方式:チェーン
  • キャスター角:30°00’
  • 懸架方式(前):テレスコピックフォーク(正立)
  • 懸架方式(後):スイングアーム式
  • ブレーキ(前):油圧式ディスク
  • ブレーキ(後):油圧式ディスク

ノスタルジックな外観

アドベンチュラーは1990年代当時の匂いが薫ってくる様ななんともイカした外観となっています。純粋な英国車ではありますが、日本人である私でさえもなんとなく懐かしい気持ちになるノスタルジックな雰囲気が漂っています。

ブリティッシュとアメリカンの中立的なデザインでありながらもどことなく日本人ウケしそうな外観がアドベンチュラーの不思議な魅力のひとつなのかも知れません。

全体的にはゆったりとした余裕を感じるクルーザーですが、いわゆるロー&ロングな『ザ・アメリカン!』という感じではなくあくまでトライアンフらしいイメージをしっかり残した『アメリカンテイストなバイク』と表現した方がしっくり来るかも知れません。

ハンドルはワイドなアップハンドルを採用し、グリップを握れば上半身は大きく腕を広げた様なポジションとなり、なんとなく豪快な気分になりそうです。ステップはフォワードではなくクランクケース横にステップを配置する事で、ゆったりとしつつも機敏なシフトワークが可能です。メーターはクラシカルなアナログ2連メーターを装着。ブラックのメーターケースと同じくブラックで塗装されたヘッドライトケースの相性は抜群です。

フレームは一見ダブルクレードルの様に見えますが、エンジンをぶら下げた様に搭載するバックボーンフレームが採用されています。リヤはモノサスを装着する事でスッキリとしたサイドビューとなっているのも特徴です。

フロントは19インチ、リヤは18インチタイヤを装着。ホイールはクラシカルなスポークホイールを採用し、趣のある足回りを演出しています。その一方でブレーキシステムには前後共に油圧式ディスクブレーキが装着されています。

英国車らしいフューエルタンク

バイクの第二の顔とも言えるフューエルタンクはトライアンフのバイクであることを主張するかの様に、トライアンフ特有の丸っこいタンクを装着しています。タンク後方にはエグリ加工が施され、ニーパッドも装着しておりまさに『トライアンフらしさ』を感じさせてくれます。また、タンクのサイド部分には『Triumph』のロゴの立体エンブレムも誇らしげに飾られています。

タンクカラーはジェットブラックにルシファーオレンジという、万年中二病な私が好きそうなネーミングのツートンカラーが施されています。必殺技の様な名前のカラーリングですが、ソリッドで無機質なブラックカラーと、深みのあるオレンジカラーの組み合わせが絶妙で、大人な雰囲気の中にも情熱を表現した様なメッセージ性を感じる配色となっています。ちなみにタンクの容量は15Lとやや少なめな印象です。

スマートなシート

アドベンチュラーはその外観の通り、ファットというよりはスマートな印象の強いクルーザーです。小ぶりなタンクに合う様にシートもスマートなダブルシートが採用されています。メインシートは大きく凹んでいる為、足つき性能を向上させているところもまたアメリカンらしい仕様と言えるでしょう。

タンデムシート部分はシュッとリヤに向かって窄んだ形状で、スタイリッシュな雰囲気を醸し出しています。

シャープなデザインのフェンダー

同じトライアンフのクルーザーで有りながらもブリティッシュ色の強いサンダーバード に対し、アメリカンテイストなアドベンチュラーはフェンダーのデザインにも拘りが光ります。

シンプルなショートタイプのフロントフェンダーとテール部分が跳ね上がったシャープなリアフェンダーはまさにチョップしたかの様なボブフェンダーデザインとなっています。

このリアフェンダーは特にアメリカンテイストを醸し出すには重要な役割を担っており、リアビューはまさにアメリカンバイクそのもの。たかがフェンダー、されどフェンダー。カスタムライクな見た目を上手く演出するには十分では無いでしょうか。キュッと引き締まったテールデザインもアドベンチュラーのひとつの個性とも言えますね。

迫力の3気筒エンジン

885ccの水冷3気筒4バルブ4ストロークDOHCエンジンは最高出力/回転数は70ps/8000rpm、最大トルク/回転数:69.2N•m/4000rpmを誇ります。

エンジン造形もかなり特徴的で、横に大きく広がった3気筒エンジンとラジエーターは迫力満点です。エンジンから伸びる3本のエキパイとメガホンマフラーの存在感もかなりのもので、アドベンチュラーの逞しさをより際立たせてくれます。

アドベンチュラーを美しく保つには!?

以上、トライアンフの3気筒クルーザー『アドベンチュラー』のご紹介でした。非常に珍しいバイクなので、ほぼ見かける事は無いかも知れません。もし街中で見るチャンスがあればかなりラッキーですね。

年式的には少し中途半端かも知れませんが、雰囲気はクラシックバイクそのもの。旧車好きの拘り派な方々の琴線に触れる様な一台と言えるのでは無いでしょうか。そんなレアで趣のあるアドベンチュラーですが、その独創的なデザインと希少性からやはりオーナーとしては美しい状態で維持していきたいと思っているかと思います。

絶版車や旧車は部品の供給がなくなり、オリジナルのパーツもほとんど新品では手に入らないので、特に外装コンディションの維持にはかなり神経を遣っているのでは無いでしょうか。

もちろん塗装面のコーティングなどのメンテナンスも重要ですが、それと同じくらいメッキパーツへも愛情を注いでいきましょう。メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事に・・・

またメッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもきちんとしたモノを使わないと更に傷やくすみの原因にもなり兼ねません。愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為にしっかりとしたショップとケミカルを選び、美しく維持していきましょう。

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メッキ手入れ

クロムメッキパーツの多いバイクメッキの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。

クロムメッキには最大の弱点が!?

クロームメッキにあいている目にみえない無数の穴

クロームメッキが錆びる原因【構造

点サビ画像

クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。

ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。

初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。

クロームメッキが錆びる原因【構造

メッキングの効果

穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。

クロムメッキ磨き剤「ミガキング

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クロムメッキ保護剤「メッキング

メッキは磨くのではなくコーティングがおすすめ

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クロムメッキ錆落とし剤「サビトリキング

サビトリキングはメッキに優しく、サビには厳しい錆取り剤

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