画像参照元…トヨタ公式ページ
前編の振り返り
前編ではトヨタ『ランドクルーザー』の歴史と魅力について語ってきましたが、あれはほんの一部に過ぎません。そもそもが歴史が深く、枝葉の様に系統が分かれているランク。そう簡単には語り尽くせませんね。
前編ではにランクルの始祖であるBJ型から始まり70系までご紹介しました。『Heavy Duty(ヘビーデューティー)』と呼ばれる、ランクルの中枢の様な系統です。無骨で「これぞ四駆!」と言ったタフでマッシブなヘビーデューティーは今見ても非常に魅力溢れる顔ぶれとなっており、古いランクルが好きな方もこのヘビーデューティー系統のランクルに魅せられている方も多いと思います。
後編となる今回は残る『Light Duty(ライトデューティー)』と『Station Wagon(ステーションワゴン)』の二つについてご紹介したいと思います。
目次
歴代ランドクルーザー
Light Duty(ライトデューティー)
1984−1990年:ランドクルーザー70系ライトワゴン
ヘビーデューティーシリーズの70系のライトバンタイプとして登場。短縮されたボンネット、3ドアのショートボディでライトデューティーの名に相応しい軽快さを感じます。フェンダーの主張も少なく、スリムな車体は細い山道でも重宝しそうです。搭載エンジンも2.4リッターの直4エンジンを採用。ガソリン仕様とディーゼル仕様、それぞれ用意されていました。ランクルらしいイカツイフロントデザインが踏襲されており、存在感も抜群です。それで有りながら優れた機動力と操作性、快適性も妥協なく作られた事でオフロードだけではなく街乗りにも適していたそうです。
1990−1996年:初代ランドクルーザー・プラド70系
後に人気モデルとなるプラドの初代モデル。『PRADO(プラド)』とはポルトガル語で『平原』を意味します。壮大な自然を颯爽と駆け抜けるイメージが湧いてくる様なネーミングです。こちらも70系からの派生で、70系譲りの彫りの深いフロントフェイスを持ち、無骨で逞しいデザインとなっています。ボディタイプはショートボディの2ドア5人乗りと、セミロングボディの4ドア8人乗りが設定されており、用途によって選択が可能でした。
2.4/2.7リッターの直4エンジンが搭載され、ガソリンとディーゼルそれぞれ設定されていました。後に3リッター直4ディーゼルエンジンへ変更され、同じプラドでも仕様は異なります。
1996−2002年:2代目ランドクルーザー・プラド90系
2代目となるプラド。ボディデザインも大きく変更され、初代プラドに比べて若干丸みを帯びたボディになりました。ショートボディの2ドア5人乗りと、セミロングボディの4ドア8人乗りの選べるボディタイプは先代から引き継ぎましたが、よりワイドなボディとなっており、初代よりもひと回りほど大きくなっています。室内の快適性やマイルドなボディデザインなど、この時点でプラドは独自の進化を遂げ始め、より親しみやすい乗用車らしい雰囲気を醸し出していました。
ガソリン仕様は2.7リッター直4と3.4リッターV6エンジン、ディーゼル仕様は2.8/3.0リッター直4と3.0リッター直4インタークーラーターボ、3.0リッター直4コモンレール式インタークーラーターボモデルが存在します。
2002−2009年:3代目ランドクルーザー・プラド120系
トヨタ・モーター・ヨーロッパのED2がデザインし、従来のプラドから更にスタイリッシュな外観へと変更されました。丸目もしくは直線系のヘッドライトデザインから、大きく吊り上がったシャープなデザインとなり、高いデザイン性も誇っていました。より丸みを帯び、まるで筋骨隆々なマッスルな印象が強くなったボディも魅力的です。先代同様にボディタイプはショート5人乗り、ロング8人乗りを設定。どちらも用途別で能力を発揮している為、ショートタイプは単純に廉価版ではないことが分かります。
3代目プラドはラグジュアリーさも増していたことから、高級車として認知されることが多く、実際見た目だけではなくインテリアにおいても高級感のあるものとなっていました。
2009年−現行:4代目ランドクルーザー・プラド150系
続いては4代目の現行モデル。現在に至るまで同じ代でマイナーチェンジが2回も実施されまるで別の車の様なフロントフェイスの違いが有ります。3代目プラドも大変人気でしたが、2009年にモデルチェンジして登場した4代目プラドは更に高級感をアップさせ登場しました。4代目プラド登場をきっかけに初代から設定され続けてきたショートボディ2ドアは廃止され、ロングボディ5ドア5人/7人乗りのみとなりました。
2009年9月登場のモデルは肉厚なボディはそのままに、より鋭く吊り上がったヘッドライトとなりスタイリッシュさに磨きが掛かりました。
2013年9月にマイナーチェンジ。大型グリルとそのグリルの淵部分に沿う様な斬新なデザインのヘッドライトで、これまでのプラドとは一線を画すフロント意匠となり話題となりました。2015年には尿素SCRシステムを採用し窒素酸化物の排出を低減。環境性能も向上しました。
2017年9月に更にマイナーチェンジした現行モデル。妖艶な顔つきの前モデルも非常にカッコ良かったですが、ヘッドライトデザインは再び大きく変更されキリッとした印象に。ランクルらしい無骨なフロントフェイスで現在でも圧倒的な人気を誇っています。
Station Wagon(ステーションワゴン)
1967−1980年:ランドクルーザー50系
1967年8月にヘビーデューティー系統から派生したステーションワゴンタイプのFJ55が登場。それまでのランクルとは打って変わって、つぶらなヘッドライトと丸みを帯びたフロントフェイスなど、愛嬌さえ感じるデザインとなっていました。当時日本国内では商用ステーションワゴンとして、海外では乗用車として販売されており、全体的な造形も非常にシンプルでした。北米ではヘラジカを意味する『Moose(ムース)』と呼ばれており、国外でも親しまれていました。また、エンジンや駆動系統は40系と同様のものを採用されていましたが、1975年には排ガス規制に対応すべく4230cc直6の2F型ガソリンエンジンを搭載したFJ56型Vへ変更されました。
1980−1990年:ランドクルーザー60系
1980年8月に60系が登場。それまではフェンダーミラーだったものがドアミラーを採用したり、煌びやかなクロームメッキのバンパー、上下に開閉するバックドアなど画期的なデザインや機能を積極的に取り入れていました。ボディについてもハイルーフモデルの追加、サイドステップの装備を充実させるなどして、居住性や乗り降りのしやすさにも細かい配慮がされています。内装の高級志向を高めており、乗用車ランクルとして大きな進化を遂げ、ワイパーの間欠運転やチルトハンドルなど、ドライバーにとって嬉しい装備が充実しています。1981年にはパワステを採用し、操縦性も向上しました。
1989−1997年:ランドクルーザー80系
1989年10月に登場。60系から更にワイド&ロングなボディとなりました。ボディデザインも昭和後期から平成初期の最新セダンの様なスタイリッシュなデザインとなり、肉厚なボディで有りながらもしなやかさのある、乗用車として醸成されました。懸架方式については前後にリンク式リジッドアクスルをや、駆動系についてもデフロック付ベベルギヤ式センターデフを採用。グレードによっては4.1リッター直6ターボディーゼルエンジン搭載などしてパワフルな四輪駆動車としても高いポテンシャルを持っています。
その堅牢なボディと走破性の高さは海外でも評価され、過酷な環境下でタフに走れる80系は世界的に高い人気を誇っていました。
1998−2007年:ランドクルーザー100系
1998年1月にモデルチェンジし登場。ここにきて高級車感が更に加速し、エクステリアデザインとインテリアデザイン両方とも非常に洗練されたものとなりました。もちろんここまで培ってきたランクルらしい悪路に対する走破性能はそのままに、電子制御式4WDやスカイフックTEMS(トヨタ電子制御サスペンション)システムの導入などコンフォートな乗り心地にも一切妥協を許しませんでした。
トヨタが満を持して世に送り出した100系は『トップ・オブ・SUV』と称し、高級SUVとして位置付けられました。
1999年8月登場の『ランドクルーザーシグナス』が上級グレードとして登場。ランクルシリーズでは見たことのない、大きく吊り上がった形状の4つ目ヘッドライトを採用しています。
2007−2021年:ランドクルーザー200系
2007年9月登場。ランクル・ステーションワゴン系統の中でも最も息の長いモデルで、200系では既にトヨタ車の中でも最上級クラスの高級車として位置付けられています。2UZ−FE型4663ccV8DOHCディーゼルエンジンを採用し、最高出力は288ps/5400rpmと最大トルクは448N•m/3400rpmを誇ります。2009年4月以降はDual VVT−i採用の1UR−FE型4608ccエンジンへと変更され、最高出力は 318ps/5400rpmと最大トルクは460N•m/3400rpmまで向上しました。
2015年8月のマイナーチェンジでは荘厳ささえ感じるダイナミックなフロントフェイスとなり、最高級SUVとして洗練されたデザインとなっています。
2021年−現行:ランドクルーザー300系
14年ぶりにフルモデルチェンジした300系は日本国内販売が公式に発表される前から予約が殺到し、年間販売計画である5000台を圧倒的に上回る18000台の受注を受けたのは有名な話です。これにより納車5年待ち、2022年7月には受注を一旦停止するという自体になりました。巨大なフロントグリルと近代的なデザインのヘッドライトの斬新かつ個性的なフロントフェイスは見るものを魅了します。ランドクルーザーの歴史上初となる『GT SPORT』が設定されているのも大変話題になりました。
圧倒的な話題性と人気を誇るランクル300系は、ランクルの歴史にとって新時代をもたらしたパイオニアとして200系同様に長く人々から愛されることでしょう。
愛車をいつまでも美しく!!
以上トヨタ『ランドクルーザー』の魅力ご紹介〈後編〉でした!前回に引き続きその魅力をご紹介してまいりましたが、やはりこうやって歴史を振り返りながら見ていくと本当に奥深い車であることが分かりますね。
特に現行モデルの300系の今後の動向には目が離せません。クラシックランクルだけでなく、200系や現行モデルの300系(入手は難しいですが・・・)の様な最新モデルでも美しい外観を保って行くことが重要になってきますね。
もちろん、塗装のコーティングなどのメンテナンスも重要ですが、それと同じくらいメッキパーツへもコーティングを施し愛情を注いでいきましょう。メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、何もせず放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事になり兼ねません・・・
車やバイクに施されているメッキ加工は『クロームメッキ』と呼ばれるキズや錆に強い加工技術ですが、やはりこのクロームメッキも完璧ではありません。確かにクロームメッキの加工面自体は硬く滑らかになっていますが、手触りでは分からないほど無数の穴が表面に存在しています。その穴から水分が入り込み、下地にあるニッケルメッキを侵食しやがて表面のクロームメッキごと剥がれ落ちてしまいます。
それを防ぐ為に、メッキを磨いたりした後はメッキパーツにもコーティングを施してこの水分の侵入を防ぐ必要があるのです。
またメッキ磨きに使用する磨き剤も正しく選ぶ必要があります。メッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもメッキ専用で、しかもきちんとしたものを使わないと更に傷みやすくなり錆や劣化の原因になります。
愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為に、しっかりとメンテナンスを依頼するショップやケミカルを選び、愛車を美しく維持していきましょう。
メッキ加工も承ります
トヨタ ランドクルーザー リアバンパー
再メッキ前
再メッキ後
愛車はどのKING?
クロムメッキの弱点克服でメッキの輝き持続力UP↑
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれるくらいの錆びになってしまいます。
錆びてきていない初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの穴を埋める事で耐食性が上がます。
メッキング愛用者の声
「ディーラーの人にメッキがなんか違う気がするんですけど?」と言われました。
メッキング施工後ディーラーに用事があり乗って行くと ディーラーの人にメッキがなんか違う気がするんですけど?と言われました。それはメッキングをしたからです!と言いました!
新車から施工しましたがやっぱり見た目から違うんだなと感動しました!
メッキの一番のケミカル用品は間違いなくナカライさんの商品だと思います。
拭き取りクロス類も別発注して大事に使っています! ケミカル用品はワコーズとシュアラスターしか使わないと決めていましたがナカライさんも使わせて頂きますね!!
使用車種ヴェルファイアG's N様
車用のコーティング剤とメッキングの違い
車のガラスコーティング剤の多くは、ボディーを意識して作られておりますので、短期間で広い面積をコーティングしやすい組成になっているものが多く、イメージセロハンテープ状にコーティングされるが、メッキング被膜は、クロムメッキにあいている穴を埋める事を目的として作っておりますので、粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするというイメージになります。
(車のコーティング剤の全てがそのような組成ではないです。あくまで一例です)
車用のガラスコーティングイメージ図
セロハンテープ状に被膜が形成されるものが多い。塗装の被膜に近く塗装被膜がめくれる時をイメージしていただけるとわかりやすいと思います。
メッキング被膜イメージ図
メッキング被膜は粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするイメージで、はがれる時は、人間の垢みたいに、部分にボロボロとめくれる感じになります。
メッキング被膜の効果
※メッキングは1コートで半年もちますので、最初2~3回は1か月に一度くらいを目安に重ね塗布し。その後は半年に1度に塗布することをおすすめいたます。
メッキングが重ね塗布が有効な理由
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メッキング被膜は薄い被膜を重ね塗布、重ね塗布することでメッキ面の鏡面度が改善されていきます。クロムメッキ用の光沢剤も配合していますで、薄く被膜を重ね塗布、重ね塗布することで光沢がUPしていきます
厚付けは不可、厚く塗布することで耐食性はあがりますが、鏡面度が改善できなくなるうえにムラムラになってしまいます。鏡面メッキでなく、見た目よりも耐食性をあげたいパーツは厚くたっぷり塗布していただいても問題ありません。
- 見た目重視の場合は薄く
- 見た目よりも耐食性重視の場合は厚く
メッキングが塗装NGの理由
メッキングは構造上、短期間に広い面積のコーティングを必要とする塗装面だと、メッキング被膜がよけいムラになりやすく、ムラを見逃した場合、とるのが大変なため、塗装面はメッキングNGとさせていただいております。
自分の車のボディー塗装面にメッキング被膜を大量塗布したところ、ムラムラ被膜が5年くらい残ってしまいました。
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