トヨタ180系『ゼロクラウン』
画像参照元・・トヨタ公式ページ
【2000年代は無双モードだったゼロクラウン】
私の記事ではよく2000年代のVIPカーブームについてよく書きますが、やはり私としても思い入れの強い時代で兼ねてより人気だったスポーツカーも当然ながらセダンやミニバン、ステーションワゴンと言った高級志向のモデルがかなり売れていた上にSUVの本格的な参入と、とにかく賑やかな時代でした。
今でこそ電気自動車やハイブリッドカーといったエコカーが主流ですが、その時代は「ラグジュアリーこそが正義」と言わんばかりの『高級志向主義』が平然とまかり通っていました。
そんな中でも絶大な人気を誇っていたのがやはり高級セダン。年配の方はもちろん、若者にもこの高級セダンが人気でしたが、新車なぞ買えるわけもなく、仲間内はみな型落ちの中古車に乗っていました。
腐っても鯛。中古といってもはやり高級セダンは結構な値段で、私の友人や車仲間もバイトしながら一所懸命ローンを払っていたのも懐かしい思い出です。そんな車中心の生活でしたが、とても楽しかったのを覚えています。
思い出話はさておき、そんな高級VIPカーでも1番人気(あくまで私の周りで)だったのがトヨタの180系ゼロクラウンでした。
クラウンはトヨタの中でもトップクラスの高級セダンで、初代のトヨペット・クラウンの登場は1955年と65年以上の歴史を持つ車です。まさにトヨタを代表するモデルとも言えます。
ゼロクラウンは2003年12月から発売されていた通算12台目となり、先代の11代目とから大きくデザインが変更されました。エクステリアについては後ほど詳しく解説しますが、先代のクラウンは角張った外観に対しゼロクラウンは流線型で美しいボディラインが特徴的でした。
『ゼロクラウン』とはこの12代目クラウンのキャッチコピー「ZERO CROWN〜かつてゴールだったクルマが、いまスタートとなる〜」から取られ、通称としてゼロクラウンと呼ばれるようになったのです。私も当時は名前の由来を知らなかったので今回改めて調べた事で知り「へぇー」ってなりました。
ゼロクラウンはクルマ好きにはもちろん、そこまで詳しくない人でも知っている高級車。皆がとにかくこのゼロクラウンに憧れており、まさにゼロクラウンは無双モードとなっていたのです。
今回はそんな若者の心を掴んで離さなかったゼロクラウンの魅力について語っていきたいと思います。
目次
【ゼロクラウンの主要諸元】
数多のクルマ好きの心を奪い続けてきたゼロクラウン。マジェスタを除くグレードは主にロイヤルサルーンとアスリートに分かれます。違いとしては、ロイヤルサルーンは格子状のメッキグリルに対しアスリートは緻密な造形のメッシュグリル。またアスリートにはフロントにスポイラーが装着されるなど外装に併せて内装のデザインも異なります。
大人っぽいロイヤルサルーンと少しヤンチャなアスリートはそれぞれの個性を持っており、同じゼロクラウンでもアスリートはの方が人気が高かったのを良く覚えています。当時の新車価格に関しても3.0ロイヤルサルーンは約400万円に対し、3.0アスリートは約420万円と上乗せされています。
今回ピックアップしたのは3.0ロイヤルサルーンの主要諸元です。
〈車体型式〉
・型式:CBA−GRS182
〈エンジン〉
・型式:3GR−FSE
・種類:V型6気筒 DOHC
・冷却方式:水冷
・総排気量:2994cc
・燃料供給方式:筒内直接噴射装置
・内径(シリンダーボア):87.5mm
・行程(ピストンストローク):83.0mm
・最高出力/回転数:188kW(256ps)/6200rpm
・最大トルク/回転数:314N•m(32.0kgf•m)/3600rpm
・使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
・トランスミッション:スーパーインテリジェント6速オートマチックトランスミッション
〈寸法〉
・全長:4840mm
・全幅:1780mm
・全高:1470mm
・ホイールベース:2850mm
・トレッド(前後):1525mm
・車両重量:1580kg
・燃料タンク容量:71L
・最小回転半径:5.2m
・タイヤサイズ(前後):215/60R16 95H
〈燃料消費率〉
・10•15モード燃費:11.8km/L
〈構造〉
・駆動方式:FR
・懸架方式(前):ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング
・懸架方式(後):マルチリンク式コイルスプリング
・ブレーキ(前):ベンチレーテッドディスク
・ブレーキ(後):ディスク
先代のクラウンの外装以外の大きな変更点としては搭載されたエンジン。それまで直列6気筒だったエンジンはV型6気筒エンジンへと変わり、静寂性に併せて剛性面でも良化されました。このエンジンの刷新によってシーケンシャルシフトでありながらより滑らかな加速、そしてFR特有の軽快なハンドリングが合わさる事で、よりコンフォートな乗り心地へと進化しました。
ゼロクラウンは歴代のクラウンの中でもサスが硬め・乗り心地が悪いなんかチラホラ聞いたりもしていましたが、私が当時友人から乗らせてもらった時はさほど気にならないと言うか十分快適だった印象です。それ以前のクラウンと比べるともしかしたら劣るのかも知れませんが、実際のところどうなんでしょうか。
【革新的なデザイン】
ゼロクラウンが圧倒的な人気を誇ったのはそのデザインに理由があります。先代のクラウンは直線を基調とした角ばったボディでよく言えば渋い、悪く言えばオッサンくさいデザインでした。もちろんコンフォートな乗り心地には定評があり、人気もあった車種でした。
初代から踏襲され続けたこの角ばった外観は、12代目のゼロクラウンにして刷新されました。革新的なそのデザインはさまざまな世代のハートを奪い、それまでのクラウンを歴史を塗り替えるかの如く、第0章として新たにスタートしたのです。
少し堅苦しい印象だったボディラインは曲線を多用したしなやかで流麗なものへと変わり、ボディ全体に妖艶な雰囲気さえ漂わせます。人で例えるなら堅物だったスーツ姿の男性がネクタイを緩めて本性を表した様な印象です。ちょっと分かり辛くてすみません・・・何が言いたいかと言うと、大人のセクシーさを感じるって言いたいのです。
そんな魅力的なボディラインと相性抜群なデザインに変更されたフロントフェイス。鋭く吊り上がった目の様なヘッドライト、大きなグリルこそがゼロクラウンが大ヒットした理由と言えます。スポーティーな顔つきに変わる事で、若者にも注目されVIPカーブームの中でも金字塔を打ち立てるほどの人気を博したのです。そしてグリルにはクラウンの象徴である王冠のエンブレムが飾られており、まさに頂点に君臨する王の如く荘厳なオーラさえ纏っていたのです。
この革新的なデザインによって、それまでのクラウンのイメージを根底から覆したゼロクラウンはまさにトヨタにとっての渾身の一手とも言えます。もともとクラウン自体が人気モデルではありましたが、このゼロクラウンの攻めのデザインによって、トヨタ車だけではなく前メーカーにとっての新たなるセダンの時代の幕開けを予感させるクルマでした。
【ちょっとクセになる2000年デザインな室内空間】
デザインにおいても秀逸なゼロクラウンでしたが、やはり室内においても高級車たる拘りが詰まった空間が広がっています。ドアを開けるとまるで重役の応接室の様なレザーシートがお出迎え、ステアリングやインパネにふんだんにウッドが使用されており、まさにラグジュアリー空間。かなり快適に見えますがやはりデザインは2000年代の良い感じの古さ。この新しい様な古い様な感じの内装も私はたまらなく好みです。共感してくれる方はいるでしょうか・・・
私の地元ではこのフカフカのシートをめちゃめちゃリクライニングさせて、肘をついて運転すると言うスタイルが流行っていました。(流行っていたのかは不明ですが、とにかく多かった)今では見なくなった運転スタイルですが、危険なので真似はダメゼッタイです。
センターパネルにもシートと同調のレザーがあしらわれており、繊細な縫い目は思わず指でなぞりたくなるほど。オーディオ操作やエアコン操作のボタンもやはり時代を感じるデザイン。VIPカーブームの頃はこれさえも豪華に見えましたが、今見るとなかなか渋く感じますね。
2000年代のちょっと古めなラグジュアリー空間ですが、やはり居住性はかなり良く快適なドライビングが楽しめそうです。流石はトヨタ渾身の高級セダン。腐ってもクラウンはクラウンなんです。
【カスタムベースとしても人気だった】
ゼロクラウンは純正でも秀逸なデザインでしたがカスタムベースしても人気が高く、ローダウンやスポーティーなスポイラーカスタム・ガルウイングなどのよりラグジュアリーなカスタムも人気でした。今現在でも一定のファンがいる様で、長きに渡って愛される唯一無二のデザインとも言えます。
【ゼロクラウンは価格崩壊中】
ゼロクラウンの中古相場ですが、なんと今現在は価格崩壊とも言えるほど安く手に入ります。もちろんピンキリではありますが走行距離が5万キロ未満の個体でも50万円を切る価格で、状態が良さそうなものでも100万円を超えるものは多くは無さそうです。
最近めちゃめちゃ綺麗に乗られているゼロクラウンを見ましたが、デザインは古く感じるもののやはり今見ても魅力的に感じます。要は綺麗に乗っていればなんでも魅力的に見えるんですね。価格や年式ではなくやはり愛情の注ぎ量だと思います。
破格で手に入れて綺麗に仕上げるのもまた楽しそうですね。
【ゼロクラウン無くしてクラウンは語れず】
一世を風靡したゼロクラウンが価格崩壊を起こしているのはちょっと寂しい気もしますが、このゼロクラウンはクラウンにとっての新たなスタートを象徴するモデルです。
『ゼロクラウン無くしてクラウンは語れず』ではありませんが、残した功績は後のクラウンへ大きな影響を与えたに違いありません。
以上トヨタ180系『ゼロクラウン』のご紹介でした。
愛車はどのKING?
クロムメッキの弱点克服でメッキの輝き持続力UP↑
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれるくらいの錆びになってしまいます。
錆びてきていない初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの穴を埋める事で耐食性が上がます。
メッキング愛用者の声
「ディーラーの人にメッキがなんか違う気がするんですけど?」と言われました。
メッキング施工後ディーラーに用事があり乗って行くと ディーラーの人にメッキがなんか違う気がするんですけど?と言われました。それはメッキングをしたからです!と言いました!
新車から施工しましたがやっぱり見た目から違うんだなと感動しました!
メッキの一番のケミカル用品は間違いなくナカライさんの商品だと思います。
拭き取りクロス類も別発注して大事に使っています! ケミカル用品はワコーズとシュアラスターしか使わないと決めていましたがナカライさんも使わせて頂きますね!!
使用車種ヴェルファイアG's N様
車用のコーティング剤とメッキングの違い
車のガラスコーティング剤の多くは、ボディーを意識して作られておりますので、短期間で広い面積をコーティングしやすい組成になっているものが多く、イメージセロハンテープ状にコーティングされるが、メッキング被膜は、クロムメッキにあいている穴を埋める事を目的として作っておりますので、粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするというイメージになります。
(車のコーティング剤の全てがそのような組成ではないです。あくまで一例です)
車用のガラスコーティングイメージ図
セロハンテープ状に被膜が形成されるものが多い。塗装の被膜に近く塗装被膜がめくれる時をイメージしていただけるとわかりやすいと思います。
メッキング被膜イメージ図
メッキング被膜は粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするイメージで、はがれる時は、人間の垢みたいに、部分にボロボロとめくれる感じになります。
メッキング被膜の効果
※メッキングは1コートで半年もちますので、最初2~3回は1か月に一度くらいを目安に重ね塗布し。その後は半年に1度に塗布することをおすすめいたます。
メッキングが重ね塗布が有効な理由
メッキング被膜は薄い被膜を重ね塗布、重ね塗布することでメッキ面の鏡面度が改善されていきます。クロムメッキ用の光沢剤も配合していますで、薄く被膜を重ね塗布、重ね塗布することで光沢がUPしていきます
厚付けは不可、厚く塗布することで耐食性はあがりますが、鏡面度が改善できなくなるうえにムラムラになってしまいます。鏡面メッキでなく、見た目よりも耐食性をあげたいパーツは厚くたっぷり塗布していただいても問題ありません。
■見た目重視の場合は薄く
■見た目よりも耐食性重視の場合は厚く
メッキングが塗装NGの理由
メッキングは構造上、短期間に広い面積のコーティングを必要とする塗装面だと、メッキング被膜がよけいムラになりやすく、ムラを見逃した場合、とるのが大変なため、塗装面はメッキングNGとさせていただいております。
自分の車のボディー塗装面にメッキング被膜を大量塗布したところ、ムラムラ被膜が5年くらい残ってしまいました。
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詳しくは:メッキパーツ相談室まで
クロムメッキの事についてもっと知りたい方は、
詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。