画像参照元…SMW公式ページ
今まで見たことがないスクランブラー『SWMシルバーベース400』
個性的なバイクは数多くあれど、SWMシルバーベース400は斜め上をいくオリジナリティ溢れるデザインのスクランブラーとして一線を画すデザインが魅力のバイクです。
SWMはイタリア・ミラノに本社を構えるオートバイメーカーです。聞き馴れない名前のメーカーですが、創業は1971年と古い歴史を持ち、バイク製造に尽力してきた老舗メーカーです。
社名のSWMの名前の由来には諸説あり、公式には『Speedy Working Motors』の略であることが公表されていますが、創業者であるPiero Sironi氏とFausto Vergani氏の所在地であるVimercate Miranoのそれぞれのイニシャルから『SWM』(WはVerganiとVimercate のV.Vを連結させたもの)と名付けられたという説もあります。
SWMは主にイタリアを中心に125cc~650ccの小型からミドルクラスのオートバイを製造販売しています。特にクラシカルなモデルが多く、ネオクラシックが流行し始めた2010年代後半から日本でも正規販売されるようになりました。
最所こそは細々と販売されていたSWMですが、他に類を見ない独創的なデザインと洒落たイタリアンスタイルが評価され、確実に認知度を上げてきています。また125cc~400ccのいわゆる「中免」で乗れるバイクのラインナップが豊富で、ビギナーでも気軽に乗れる外車として人気を集めています。
今回ご紹介する『シルバーベース400(SILVER VASE400)』はSWMが誇るクラシックモデルの中でも一際異彩を放つ個性的なスクランブラースタイルのバイクです。
新しいとも古めかしいとも取れる絶妙な雰囲気と、オリジナリティ溢れるちょっと奇抜なデザインのシルバーベース400は今まで見た事のない、一度見ただけで脳裏に焼き付いて忘れることは出来ないでしょう。
それでは、イタリアからやってきた個性派スクランブラー『SWMシルバーベース400』の魅力についてたっぷりと紹介していきたいと思います。
目次
シルバーベース400の主要諸元(現行モデル)
車体型式
- 型式:SILVER VASE400
エンジン
- 種類:空冷単気筒4バルブ4ストロークSOHC
- 冷却方式:空冷
- 総排気量:397.2cc
- 燃料供給方式:フューエルインジェクション
- 内径(シリンダーボア):85㎜
- 行程(シリンダーストローク):70㎜
- 圧縮比:10
- 最高出力/回転数:20kW/7000rpm
- 最大トルク/回転数:33N・m/5500rpm
- 使用燃料:ハイオクガソリン
- 始動方式:セルフスターター式
- 点火方式:フルトランジスタ式
- 潤滑方式:ドライサンプ式
- エンジンオイル容量:2.5L
- 変速機:リターン式5速MT
- 操作方式:フットシフト
寸法
- 全長:2142㎜
- 全幅:813㎜
- 全高:1170㎜
- ホイールベース:1441㎜
- 最低地上高:191㎜
- シート高:820㎜
- 車両重量:153㎏
- タイヤサイズ(フロント):100/90-19
- タイヤサイズ(リヤ):130/80-17
- タイヤタイプ:バイアス/チューブ
性能
- 乗車定員:2名
- 燃料タンク容量:22.5L
構造
- フレーム型式:ダブルクレードル
- 動力伝達方式:チェーン
- 懸架方式(フロント):テレスコピックフォーク(正立)
- 懸架方式(リヤ):スイングアーム式
- ブレーキ(フロント):油圧式ディスク
- ブレーキ(リヤ):油圧式ディスク
奇抜だけれどクセになるデザイン
シルバーベース400は一目見ればその奇抜なデザインに好き嫌いが分かれるのは何となく予想できます。しかし、食わず嫌いな人もじっくりこのシルバーベース400の細部まで見て欲しいと私は思います。強烈で個性的なデザインでもよくよく見ることで造形の細かさや繊細さが何となく伝わってきませんか?
特に人とは被りたくないという個性派のバイカーなら目を凝らせば凝らせるほどシルバーベース400の独創的なデザインが魅力的に見えてくるかも知れません。
噛めば噛むほど味わい深いシルバーベース400。奇抜すぎると一蹴する前にそのデザイン性と造形の繊細さをしっかりと見出してみては如何でしょうか。
シルバーベース400を一目見て最初に目が行くのは、今まで見た事の無いような個性溢れる見た目のフューエルタンクだと思います。まるでペーパークラフトの様な直線を基調とした多面的なデザインのタンクは、単純に奇をてらっただけではない計算しつくされたものです。
奇抜なデザインのタンク容量は22.5Lとアドベンチャーバイクさながらの大容量。砂漠を横断することを想定したかの様なオーバースペックにも感じられる、十分すぎるタンク容量をデザイン性を損なわせることなく確保しています。日本におけるロングツーリングでも給油の頻度を減らしてくれることと、ガソリンスタンドの心配をしなくていいのはかなり嬉しいですね。
また角ばったデザインを活かすことで深いニーグリップ部も確保し、操作性も向上させてくれます。機能性も十分に持ち合わせていながら、独創的なデザインも実現したタンクはSWMのひとつのアイデンティティーとして数多くのモデルに採用されています。
そんな個性も有ながら、ネオクラシックの要素もしっかりと抑えています。ヘッドライトはクロームメッキのクラシカルなラウンドタイプを採用し、意外にもシンプルな顔つきをしています。
メーターはアナログのタコ&スピードの2連メーターを採用。個性的なタンクを中和するようなどことなく懐かしさを感じるコックピットです。
ハンドルミラーもシンプルなラウンドタイプを装着。ヘッドライト同様にクロームメッキ加工が施された煌びやかなハンドル周りを演出してくれています。
また足回りにおいても前後スポークホイールを採用し、アルミフェンダーを装着したクラシカルな仕様となっています。
奇抜だけでは無い、ネオクラシックとしての要素も抑えた非常に完成度の高いシルバーベース400。細かい部分の作り込みやパーツチョイスに「さすがイタリア車」と思わず深く頷いてしまうほどです。
純粋なスクランブラーらしさも魅力的
個性的でクラシカルな見た目ですが、やはりシルバーベース400は純粋なスクランブラーとしても非常に魅力的です。
ブレーキシステムには標準でブレンボ製を装着し、制動装置においても申し分ないスペックを誇ります。またサスペンションは調整が可能などオンもオフも想定した適応能力の高さを持っているのも魅力です。
シルバーベース400に搭載された397.2cc空冷ビッグシングルエンジンは最大トルク33N・m/5500rpmを誇り、未舗装路でも確実に走破していくトルクフルな走りを見せてくれます。
エンジンから伸びるマフラーはもちろんオフロード走行を強く意識したアップマフラーを採用しています。エンジンの造形を見せつけるように一度垂直に降りたエキゾーストパイプはリヤ部分で大きく反り上がった独特な取り回しも特徴です。
サイレンサーはクラシカルなキャプトンタイプを装着しています。デュアルマフラーでサイレンサーも二つ上下に連ねることで重厚感と迫力を生み出しています。また、エキパイ部分を守る様にアンダーガードも装着されているのも大きなポイントです。
デザイン性の高いシルバーベース400ですが、「オフロードをガンガン攻めて欲しい」というメーカーのメッセージが感じられる本格的なスクランブラーバイクとなっています。もちろんストリートバイクとしても十分に映えるのも魅力のひとつです。
SWMシルバーベース400を美しく保つには?
以上、超個性的なスクランブラーバイク『SWMシルバーベース400』のご紹介でした。400ccという気軽さとオリジナリティ溢れるデザインは皆さんの目にはどう映るでしょうか。きっとかなり魅力的なバイクに見えたのではないでしょうか。
最近では人気が上がっていると言ってもまだまだ巷では見かけないレアな分類のバイクだと思います。人とは被りたくない個性重視のバイカーには是非オススメしたい一台です。
またシルバーベース400のような個性的で美しい造形のバイクを所有するならやはり外装コンディションには注意していきたいところです。オリジナルの塗装に煌びやかなメッキパーツなど、お手入れのし甲斐があるバイクでもあります。
もちろん、塗装のコーティングなどのメンテナンスも重要ですが、それと同じくらいメッキパーツへもコーティングを施し愛情を注いでいきましょう。メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、何もせず放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事になり兼ねません・・・
車やバイクに施されているメッキ加工は『クロームメッキ』と呼ばれるキズや錆に強い加工技術ですが、やはりこのクロームメッキも完璧ではありません。確かにクロームメッキの加工面自体は硬く滑らかになっていますが、手触りでは分からないほど無数の穴が表面に存在しています。その穴から水分が入り込み、下地にあるニッケルメッキを侵食しやがて表面のクロームメッキごと剥がれ落ちてしまいます。
それを防ぐ為に、メッキを磨いたりした後はメッキパーツにもコーティングを施してこの水分の侵入を防ぐ必要があるのです。
またメッキ磨きに使用する磨き剤も正しく選ぶ必要があります。メッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもメッキ専用で、しかもきちんとしたものを使わないと更に傷みやすくなり錆や劣化の原因になります。
愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為に、しっかりとメンテナンスを依頼するショップやケミカルを選び、愛車を美しく維持していきましょう。
愛車はどのKING?
メッキ手入れ
クロムメッキパーツの多いバイクメッキの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。
クロムメッキには最大の弱点が!?
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。
初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。
クロムメッキ磨き剤「ミガキング」
クロムメッキ保護剤「メッキング」
クロムメッキ錆落とし剤「サビトリキング」
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クロムメッキの事についてもっと知りたい方は
詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。