スズキ『ボルティー』ラッキョタンクが愛らしい!

史上最鏡を手に入れろバナーラッキョタンクが愛らしい!スズキ『ボルティー』

スズキ『ボルティー』

画像参照元・スズキ公式ページ

【見ているだけで和むスズキ・ボルティー】

皆さん、スズキのストリートバイクと聞いて最初に思いつくのはなんでしょうか?スズキには、グラストラッカーやST250といったストリートバイクが有名で、それなりに人気を誇っていました。そんな中、同じ様な質問をされて『ボルティー』と答えた人が居ればその方は結構なマニアな方かも知れません。今でこそ知名度は低くなったものの、スズキにはボルティーという愛くるしいストリートバイクが存在したのです。

スズキ『ボルティー』の誕生は1994年11月に販売されたクラシックな外観を持ったストリートバイクです。コンパクトな250ccクラスのバイクで、外装においてはメッキパーツをふんだんに使用するなど、拘りが見られるデザインでコアなファンから定評がありました。

ボルティーのコンセプトはあくまで気軽さを追求したもので、ロングツーリングやスポーツ走行を楽しむというよりは、のんびり街中を走る自転車感覚のバイクといった感じです。エンジンスペックもそこそこに抑えられてはいますが、外観のシンプルさと相まって、その大人しめな性格もボルティーの愛嬌とも言えます。そこでメーカーによって付けられたキャッチコピーが『極上の普通』。まさに控えめだけど、個性的なボルティーのイメージにピッタリな売り文句では無いでしょうか。

そのクラシカルで可愛らしい外観と気軽さ、そして29万8000円という求めやすい本体価格のおかげで、発売当初はそこそこ売れた様です。今でこそこの価格帯の国産車はなかなか無いので、当時としてもかなり驚愕の価格設定だったに違いありません。現代ならその価格設定だけでかなり売れそうな気もします。

そう言えば私の友人が最初に乗ったバイクはボルティーで、かなり乗り倒してボロボロだったのでボロティーなんて呼ばれていましたが、結構長い間元気に走っていました。何よりかなり友人は気に入っていた様で、なかなか手放さずにいたほどです。

車名にある『ボルティー(VOLTY)』とは乗馬競技である『ボルト(VOLT)』からきています。ボルトとは馬を操って正確さを競うもので「手足の様にライダーの意思に反応してくれる」という思いで付けられているそうです。

それではスズキの『ボルティー』の魅力について存分に語って行こうと思います。

【ボルティーの主要諸元】

ボルティーは1994年11月に発売開始。1982年に発売されていたストリートバイクGN250から基本設計を受け継ぎ、新たなるスズキのストリートバイクのニュースタンダードとして輩出されました。

今回は初期型のTYPE−1の主要諸元とピックアップ致しました。

〈エンジン〉

・型式:BA−NJ47A

・種類:単気筒4ストロークOHCエンジン

・冷却方式:空冷

・総排気量:249cc

・燃料供給方式:キャブレター

・内径(シリンダーボア):72.0mm

・行程(ピストンストローク):61.2mm

・最高出力/回転数:15kW(20ps)/7500rpm

・最大トルク/回転数:21N•m(2.1kgf•m)/6000rpm

・使用燃料:レギュラーガソリン

・変速機:リターン式5段変速

・始動方式:セルフスターター式

〈寸法〉

・全長:2005mm

・全幅:770mm

・全高:1075mm

・シート高:750mm

・ホイールベース:1325mm

・車両重量:125kg

・燃料タンク容量:12L

・タイヤサイズ(前):3.00−18

・タイヤサイズ(後):120/80−17

・乗車定員:2名

〈燃料消費率〉

・60km/h走行時:54.5km/L

・満タン時航続距離:654.0km

〈構造〉

・フレーム:ダイヤモンド

・懸架方式(前):テレスコピックフォーク(正立)

・懸架方式(後):スイングアーム式

・ブレーキ(前):油圧ディスク

・ブレーク(後):機械式リーディングトレーディング

・動力伝達方式:チェーン

コンパクトでスリムな車体に詰め込まれたGN250譲りのエンジンは、最高出力20ps/7500rpmとかなり控えめなパワーとなっております。こんな感じでスペック表を見ると、なかなか物足りない気がするとは思いますが、コストパフォーマンスの良さと、気軽に乗れるストリートバイクという位置付けを考えると、ボルティーに過度の期待を寄せる方が野暮ってもんだと思います。

ボルティーはこのおしとやかな性格が長所であり、バイクにそこまで詳しく無いライトユーザーにも愛される理由だと思われます。

価格については発売当時は29万8000円という極めて低い価格設定でしたが、流石に30万円を切る価格は維持出来なかったのか、1999年に34万8000円、2000年には35万8000円と年々値上がりを見せました。

【愛嬌たっぷりラッキョタンクとクラシカルなシルエット】

とっつきやすい見た目とスペックが魅力的なボルティーは今見てもなんだかほっとけない愛嬌たっぷりのバイクです。その外観についてたっぷりと語っていきたいと思います。

まずはやはりボルティーの代名詞とも言えるプリッとした丸っこいタンクを語らずにはいられないでしょう。熱狂的なボルティーファンの間ではこのタンクは『ラッキョタンク』と愛称が付けられ、ボルティーの代名詞とも言えます。この丸くしなやかな曲線のタンクは思わず時間を忘れて愛でたくなる様な形状をしており、ボルティーの一番の愛されポイントです。タンクににはシンプルで洒落た書体で『Volty』と描かれています。

小ぶりながらもタンク容量は12Lと必要十分でしょう。燃費もメーカー公表は54.5km/L、満タン時航続可能距離は654kmとかなりの低燃費を見せてくれます。

全体的にもクラシックバイクの様な趣のある外観で、英国車の様な気品ささえ感じます。パッと見だとスタンダードなネイキッドバイクですが、細かい造形に拘りを感じる一台となっています。

私がまず注目したのはヘッドライトです。ヘッドライトケースはボディと同じ塗装がされたケースにメッキのリムという組み合わせ。ルーカスタイプのヘッドライトとなっておりヘッドライトステーもアルミ削り出しのトライアングルプレートを採用。ヘッドライト周りだけでもかなりカスタムライクな作りとなっています。

タコメーターを有さずスピードメーターひとつのみ。物足りない様に感じますが、ボルティーにとっては必要十分な装備でしょう。丸目のクラシカルなアナログメーターはボルティーの持つ雰囲気と愛称抜群です。

ハンドルは程よい高さのコンチネンタルハンドルが採用。気持ち高めなのか、ゆったりしたポジションとなっており、自然なライディングポジションになります。

シートはメインシートとタンデムシート別体型のセパレートタイプ。タンデムシートにはシートカウルが装着されるなど、意外にも贅沢な仕様です。そのシートカウルとタンデムベルトの組み合わせがまるで馬に装着されている鞍を連想させ、ボルティーの名の由来となった馬術『VOLT』と見事にリンクしています。

クラシカルな外観とは裏腹にエンジンの造形はゴツゴツとしたデザイン。マフラーも意外にも豪快なメガホンタイプのサイレンサーが採用されており、メリハリの利いたエンジン周りとなっています。

全体的にクラシカルでキュート印象のボルティー。初心者のファーストバイクとしてはもちろん、手練れなライダーの日常使いのセカンドバイクとしてもオススメ出来ます。

【ナチュラルな乗り心地】

ボルティーは高回転型のエンジンでは無いので鋭い走りをする様なバイクでは無いですが、非常にマイルドで乗りやすい印象です。もちろんぶん回して乗る様な走り方は似合わないので、街乗り中心となりますが、単気筒バイクらしいトルクフルな一面もあり信号待ちや、一旦停止などのストップ&ゴーの多い市街地ではなかなかその恩恵を肌で感じるシーンがあると思います。

また、トップスピードに関しては100km/h以上は出るもののやはり心地が良いのは80km/hあたり。高速道路には乗れるのは乗れますが、飛ばす事はもちろん他の車をリードするなんて事も出来るなんて事は難しいので、ベタッと走行車線をのんびり走るのが良い様に感じます。そもそもボルティーで高速に乗る事自体がなかなか勇気が要りそうですが・・・

街乗りに関しては十分な性能となっているので、あまりストレスに感じる事は少ないと思います。振動も少なく、単気筒らしい小気味の良いサウンドもありナチュラルにバイクを楽しめる事が出来ます。

【ボルティーの中古相場は?】

今現在のボルティーの中古相場ですが、およそ25万〜30万円程度。発売当時もかなりの価格破壊な金額でしたが、中古車においてもなかなか手の出しやすい価格では無いでしょうか。高年式で走行距離が短い個体に関しては35万円以上つく個体もあり、状態が良ければそれなりの価格もついている様です。

やはりボルティーの乗りやすさがバイク初心者や若者にも人気なのでしょうか。可愛らしい外観のせいもあるかも知れません。私も思わず欲しくなってしまいそうです。

オーソドックスではあるもののパーツの質の良さや、クラシカルなシルエットのおかげもありカスタムベースとしても定評がある様です。ハンドルをセパレートハンドル、またはコンドルハンドルを逆付けするなどするだけで、お洒落なカフェレーサースタイルになるので、ライトカスタムするだけでも満足の一台が出来上がりそうですね。

【ボルティーはこんな人にオススメ!】

如何でしたでしょうか。ある程度バイクに詳しい人ならボルティーの名前を聞いて「そういやこんなバイクもあったな」と懐かしい気持ちになったのではないでしょうか。

私も久しぶりにボルティー見て、なかなか魅力的なバイクだなと改めてその愛くるしさに夢中になってしまいました。

スペックこそは物足りないかも知れませんが、外観の拘りや個性的なラッキョタンクはボルティーの最大のアピールポイントだと思います。もし街中やバイクショップで見かけた時は、じっくりと見てみるとその魅力に吸い込まれていく事でしょう。

以上、スズキ『ボルティー』のご紹介でした。

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