画像参照元…スズキ公式ページ
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バンバン走ろう!スズキ・バンバン90
最近では排気量問わず道を選ばず楽しめるオフロードスタイルのバイクが非常に人気です。特に小排気量の原付二種クラス(90〜125cc)は気軽に乗れるとして注目の排気量となっています。
そんな中でも自分の色を大事にした個性派な方々が考えるのはやはり「人とは被りたくない」では無いでしょうか?流行りに乗って人気モデル・人気車種に興味が向くのは自然で魅力的に感じるとは思いますが、せっかく乗るなら人とは違うバイクに乗りたいと言う気持ちは少なからずあると思います。それが古いバイク・・・つまり旧車なら尚更、心をくすぐるモノがある様に感じませんか?
外車をチョイスすれば確かに人とは被らないし、目立つ事間違い無しですが初めてバイクを
購入する方や、予算的にある程度の限りがある方にはハードルが高いのが正直なところだと思います。そこで私が提案する個性派なバイクがスズキ『バンバン90』です。
バンバンシリーズは1971年8月に発売されたバンバン90が始まりです。レジャーバイクとして売り出されたバンバン90は小型ながらファットなバルーンタイヤにアップマフラーといったデザインが特徴的で、フレームに空気入れが搭載されており場所を選ばずどこでもタイヤの空気圧が調整できると言う一風変わったバイクでした。
その後は50cc・70ccと小排気量を中心にラインナップを増やし、2002年にバンバン200が登場。生産終了は2017年9月と意外にもロングセラーバイクでした。
車名である『バンバン(VanVan)』はその名の通り、「どんな所でもバンバン走る」と言った思いが込められています。まさにイメージのまんま、見るからに楽しそうでレジャーに持って来いの外観で、デザインも愛嬌たっぷりなバイクです。
今回は初代となるバンバン90の知られざる魅力についてたっぷりと語っていきたいと思います。
バンバン90の主要諸元(1977年式)
車体型式
- 型式:RV90
エンジン
- 型式:RV90
- 種類:単気筒2ストローク
- 冷却方式:空冷
- 総排気量:88cc
- 燃料供給方式:
- 内径(シリンダーボア):50mm
- 行程(ピストンストローク):45mm
- 圧縮比:6.2
- 最高出力/回転数:8ps/6000rpm
- 最大トルク/回転数:1kgf•m/4000rpm
- 使用燃料:レギュラーガソリン
- 始動方式:キックスターター式
- 点火方式:マグネット式
- 潤滑方式:分離給油
- 変速機:リターン式4速
- 操作方式:フットシフト
寸法
- 全長:1805mm
- 全幅:820mm
- 全高:1010mm
- ホイールベース:1180mm
- 最低地上高:65mm
- 車両重量:94kg
- タイヤサイズ(前):6.70−10
- タイヤサイズ(後):3.70−10
性能
- 乗車定員:2名
- 最小回転半径:1.9m
- 燃料タンク容量:4.3L
構造
- 動力伝達方式:チェーン
- キャスター角:60°00’
- 懸架方式(前):テレスコピックフォーク(正立)
- 懸架方式(後):スイングアーム式
- ブレーキ(前):機械式リーディングトレーリング
- ブレーキ(後):機械式リーディングトレーリング
ど迫力のバルーンタイヤ
バンバン90の最大の特徴はやはり迫力のある前後の極太バルーンタイヤ。これは初代バンバン90から後継機であるバンバン200まで踏襲され続けたアイデンティティとして認知されており、この極太タイヤに惚れてバンバンシリーズを選んだと言うライダーも多い様です。
この迫力のバルーンタイヤのおかげでバンバン90はより個性的で、それこそどこでもバンバン走れる様なタフな印象のスタイリングを手に入れました。真後ろから見た時の迫力も満点です。
標準装備のタイヤは、オフロードでもしっかりと地面に食らい付きそうなブロックパターンを採用。まるで美味しそうなドーナツをくっつけた様な足回りは逞しさよりも可愛らしさの方が先行している印象です。
極太なタイヤを装着している訳ですから、もちろんフェンダーも幅の広いタイプが装着されています。前後のフェンダーの幅がほぼ同じというのもまた面白いデザインで、タイヤの迫力に負けない存在感のあるフェンダーとなっています。
ワクワクする様なレジャーバイク
バンバン90はとにかく未舗装路を走りたくなる様な、見ていてワクワクするバイクです。迫力満点のバルーンタイヤに加えて、アップハンドルにアップマフラーの組み合わせのスクランブラースタイルは、現代のお洒落好きなバイカーにもかなりハマるスタイリングではないでしょうか。
細いフレームに取り付けられた各パーツはかなり存在感のあるデザインのモノばかりです。何回も言いますがやはりバルーンタイヤはもちろんのこと、フレームの倍ぐらいの太さが有りそうなシートもかなり個性的です。ゆったりと一人で座るのはもちろん、いざと言う時はちゃんとタンデムも出来る分厚く長いシートは、バンバン90の『第二の顔』と言っても過言ではないでしょう。
スクランブラー色を高めるアップマフラーも非常に魅力的で、ブラック塗装のマフラーにメッキ加工の施された美しいヒートガードの組み合わせがかなりクールです。
フレームにはタンクは装着されておらず、シート下に格納されています。その代わりメインフレームに『SUZUKI』のロゴ、サイドカバーには可愛らしい書体で描かれた『VanVan』のロゴのデカールが貼られています。
小洒落た感じも有りつつ、タフな見た目のバンバン90はゴリゴリのガレ場こそは厳しいかも知れませんが、砂利道や浅い小川、ちょっとした林道に積極的に突っ込みたくなる衝動に駆られるデザインです。まさに名前の通りバンバン走りたくなる、不思議な魅力を持ったバイクですね。
バンバンには90以外にもそれぞれ販売している年代は違えどバンバン50・バンバン200が存在します。バンバン50は90よりも小柄で、シートも小さいミニバイク的な外観。バンバン200はバンバンシリーズの中でも最も新しく、200ccエンジン搭載のミドルクラスとして登場しています。フューエルタンクをフレーム上にマウントし、よりスクランブラーらしさが増したモデルです。50・90・200それぞれ違った個性が有り魅力も異なるので、一口にバンバンと言っても意外に奥の深いバイクであることが分かります。
のんびり走って楽しむ
舗装路や林道を走りたくなる!とは言いましたが、バンバン90はのんびり走る様な使い方でも十分に楽しめます。エンジンの性格上もガンガン回すタイプでは無く、割と遅めな印象。回転数が上がればエンジンの唸りと共に振動もかなりあるので、まったりとマイルドなツーリングの方が性に合っているかも知れません。
しかし旧車好きからすれば、そのメカノイズと振動はご褒美の様なモノ。更には2ストオイルの匂いのデザート付きです。ちょっと癖(へき)のある様な言い方になってしまいましたが、生きた鼓動を感じながらバイクとの会話に夢中になるのもまた楽しみのひとつかも知れませんね。
のんびり走りながらバイクを全身で楽しむことが出来るのはまさに至福のひとときとも言えます。ただの移動手段から乗ることを目的にしてくれるとっても心を満たしてくれる予感をバンバン90から感じます。
また年式は違えど、それぞれの排気量展開もされているので自分のスタイルや好みに合わせたバンバンをチョイスするのも良いでしょう。
空気入れも装備
全体的な外観・各パーツのチョイス・コンセプト・ネーミング・・・どれを取っても遊び心のあるバンバン90は様々な年代のバイカーの心をくすぐるバイクだと思います。しかしバンバン90の遊び心はこれだけでは有りません。
冒頭でもちょっとだけ触れましたが、バンバン90には『空気入れ』が装備。まるで自転車用の様な細い筒状の空気入れは、まるで脇差の様にフレームにそっと携えられています。
この空気入れはメンテナンス用というよりは、道路の状況に合わせてタイヤの空気を調整する為のモノです。バイクに空気入れを装備とはなかなか有りそうで無かった発想ですが、レジャーバイクとしての走破性を高める為のバンバン90のひとつの『特殊能力』とも言えるでしょう。
バンバン90を綺麗に残したい!!
以上、スズキの隠れた名車であり、ワクワクさせてくれるレジャーバイク『バンバン90』のご紹介でした。中古相場はかなり上がっている様で現在は50万円を超えて個体も多く球数もかなり減ってきている様です。気になる方は小まめにチェックしておくのが良いでしょう。気付いたら手の届かない存在になっている可能性が有ります。
そしてやはりバンバン90の様な希少性がある絶版車。旧車を相棒にすることで気を付けたいのは外装コンディションの維持でしょう。オリジナルパーツももちろんデッドストックで、中古品でもなかなか手に入らない・プレミアが付いて高価になっているなんて事もあるので、日常的な外装メンテナンスもかなりシビアになってくると思います。
価格が全てでは有りませんが、やはりペイントやメッキパーツの綺麗さは愛車の価値を左右する大事な要素のひとつでも有ります。
もちろん塗装面のコーティングなどのメンテナンスも重要ですが、それと同じくらいメッキパーツへも愛情を注いでいきましょう。メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事に・・・
またメッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもきちんとしたモノを使わないと更に傷やくすみの原因にもなり兼ねません。愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為にしっかりとしたショップとケミカルを選び、美しく維持していきましょう。
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メッキ手入れ
クロムメッキパーツの多いバイクメッキの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。
クロムメッキには最大の弱点が!?
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。
初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。
クロムメッキ磨き剤「ミガキング」
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詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。