画像参照元…スズキ公式ページ
よく見ると魅力がたっぷりな『スズキ テンプター400』
1997年4月にスズキから発売されたビッグシングルバイク『テンプター400』。同じくビッグシングルの金字塔とも呼ばれるヤマハのSR400の対抗馬として登場していましたが、2002年に生産終了してしまいました。
しかしSR400とは違った方向性のデザインと、よく見ればパーツのひとつひとつの作り込みに拘りを感じるバイクで実はSR400には無い魅力がたくさん詰まったバイクだということはご存知でしょうか?
製造期間は1997−2002年という旧車と呼ぶにはまだまだ歴史の浅いテンプター400ですが、その外観はまさにクラシックバイクそのもの。シンプルな作り込みと『誰とも被らない』という物珍しさでコアなファンを獲得している隠れた名車とも言えます。
テンプター400に搭載されているのは396cc空冷単気筒SOHCエンジン。ボアストロークは88×65.2mmで圧縮比は8.5:1、最高出力は27ps/7000rpmで最大トルクは3kgf•m/5000rpmです。単気筒エンジンだからこそ味わえるトルクフルな走りと歯切れの良いサウンドは、のんびりしたツーリングでも満足のいく至福のひとときにしてくれます。
車名である『テンプター(TEMPTER)』とは『誘惑する者』という意味で、まさにその名前の通り多くのファンを誘惑する魅力が詰まったバイクなのです。
目次
テンプター400 主要諸元 参考:2000年モデル
車体型式 | NK43A |
---|---|
エンジン型式 | K409 |
エンジン種類 | 4ストローク単気筒SOHC4バルブ |
エンジン冷却方式 | 空冷 |
排気量 | 396cc |
シリンダーボア | 88mm |
ピストンストローク | 65.2mm |
圧縮比 | 8.5:1 |
最高出力/回転数 | 27ps/7000rpm |
最大トルク/回転数 | 3kgf•m/5000rpm |
燃料供給方式 | キャブレター |
エンジン始動方式 | セル式 |
トランスミッション | 5速MT |
全長 | 2110mm |
全幅 | 730mm |
全高 | 1040mm |
ホイールベース | 1430mm |
最低地上高 | 150mm |
車両重量 | 173kg |
燃料タンク容量 | 12L |
燃料消費率 | 43.5km/L |
乗車定員 | 2名 |
動力伝達方式 | チェーンドライブ |
フレーム型式 | セミダブルクレードルフレーム |
ブレーキ(前) | ドラム |
ブレーキ(後) | ドラム |
タイヤ(前) | 100/90−18 |
タイヤ(後) | 130/80−17 |
テンプター400の外観の特徴
テンプター400の外観の特徴と言えばなんと言ってもクラシカルなデザインです。ヨーロピアンな雰囲気にまとめられた外観は年式よりももっと古く見え、本物の”当時モノ”に見えてしまうほどのオーラを放っています。
セミダブルクレードルフレームはサイドカバー付近に美しいアール加工を設けるなど、イギリスのクラシックバイク”ノートン ”を彷彿とさせるフレームとなっています。またタンクやシートも直線を基調としたシンプルなデザインでまさにクラシックバイクそのもの。
足回りに関しては敢えて前後にドラムブレーキを採用し、特にフロントにはダブルリーディングのドラムを装着しており、旧車チックなメカメカしいドラムブレーキが足回りを魅力的に演出してくれます。純正でこのドラムブレーキを採用するのはなかなか無いので、珍しいバイク好きの方ならかなりポイントが高い部分では無いでしょうか。
心地良い鼓動感をもたらすビッグシングルエンジンはとてもシンプルな造形で、角ばったシリンダーがドン!とクランクケースに垂直に突き刺さる様に収められており、エンジン造形をシルエットだけ見てもテンプター400と分かるほど。この特徴的なエンジンこそがテンプター400のアイコンとしてファンの間では認知されています。
キックスターターが装備されておらずセルオンリーなのは少し残念なところですが、お陰でシンプルなエンジン造形を実現してくれています。
マフラーはもちろん一本もの。クランクケースに沿う様に這わせられたエキゾーストパイプにリアに向かって広がったメガホンマフラーが美しい仕上がり。シンプルなマフラーはテンプター400の全体の雰囲気に良く馴染み、そこから放たれるサウンドもライダーにとってはとても耳触りの良い音です。
シンプルな外観だからこそカスタムベースとしても映えるバイクで、特にヨーロピアンな外観を活かしたカフェレーサースタイルは人気のカスタムのひとつです。
テンプター400のメッキパーツを史上”最鏡”に!
以上、スズキ『テンプター400』のご紹介でした。年式にしては些か中途半端かも知れませんが、クラシカルな外観で何よりパーツのひとつひとつの作り込みが丁寧な魅力的なバイクです。今後時が経てば経つほど熟成されて、いずれはプレミアがつく様なバイクに化けるかも知れません。
そしてテンプター400の様な絶版車を所有するのであれば、やはり外装コンディションには十分に気を付けたいところです。
もちろん塗装のコーティングなどのメンテナンスも重要ですが、それと同じくらいメッキパーツへもコーティングを施し愛情を注いでいきましょう。メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、何もせず放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事になり兼ねません・・・
車やバイクに施されているメッキ加工は『クロームメッキ』と呼ばれるキズや錆に強い加工技術ですが、やはりこのクロームメッキも完璧ではありません。確かにクロームメッキの加工面自体は硬く滑らかになっていますが、手触りでは分からないほど無数の穴が表面に存在しています。その穴から水分が入り込み、下地にあるニッケルメッキを侵食しやがて表面のクロームメッキごと剥がれ落ちてしまいます。
それを防ぐ為に、メッキを磨いたりした後はメッキパーツにもコーティングを施してこの水分の侵入を防ぐ必要があるのです。
またメッキ磨きに使用する磨き剤も正しく選ぶ必要があります。メッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもメッキ専用で、しかもきちんとしたものを使わないと更に傷みやすくなり錆や劣化の原因になります。
愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為に、しっかりとメンテナンスを依頼するショップやケミカルを選び、愛車を美しく維持していきましょう。
メッキのサビ取りにはサビトリキング !(使い方)
メッキにはミクロン単位の無数の小さな穴が空いています。そこから水分が入り、点サビが発生し徐々に下地に侵食するのですが、そのサビを無理やり落とそうとすれば傷付けたくないメッキの表面まで傷めてしまいます。
そこで登場するのがNAKARAIの『サビトリキング』です!
サビトリキングはメッキに反応しにくく、サビにのみ反応しやすい薬品を使用しているので傷付けたくないメッキ部分の皮膜を極力ダメージを与えずサビを落としてくれます。
使い方は容器をよく振り、専用クロスにたっぷり塗布してクロスの表面をこまめに変えながら撫でる様に優しく磨くだけです!(※クロス面の同じ箇所で磨き続けると、取れたサビでメッキを傷付ける可能性があります。また金・銀・銅メッキには使用不可です。ステンレス製品にも使用頂けますが、黒ずみが発生しますので黒ずみがなくなるまで乾拭きをしてください。但し、鏡面仕上げのステンレスへのご使用は避けてください。)
メッキ磨きにはミガキング!(使い方)
メッキ磨きに重要なのは如何に少なく磨くかです。磨くという行為の回数を減らす事がメッキの寿命を左右しますので、少なければ少ないほどメッキには良いのです。
しかし、汚れやくすみを綺麗にするには力を込めて何度も磨かなければ落ちないというジレンマに陥ってしまいますね。
そんな問題を解決してくれるのがNAKARAIの『ミガキング』です!
ミガキングはその名の通り、メッキを磨く為に開発された専用のケミカルです。意外と繊細なメッキの表面を極限まで優しく磨く事ができるメッキの磨き材で、少ない磨き回数で効率良く汚れやくすみを除去してくれます。
ミガキングの使い方は、同梱の専用クロスに適量を垂らしとにかく優しく撫でる様に磨くだけです。
経年で劣化したメッキパーツにももちろん効果的ですが、新車購入時に傷のない状態のメッキパーツに使用していくのも非常にオススメです。間違ったお手入れ方法で傷ませず、ミガキングの様なメッキ磨きに特化した正しいケミカルを磨いて上げるのがメッキの寿命を左右します。
メッキの保護材にはメッキング!(使い方)
愛車のメッキがサビトリキング、もしくはメッキングで美しく仕上がった所で、表面に保護材を塗ってあげましょう!せっかく綺麗になったメッキの表面が保護できていなければ、またサビが発生しやすくなります。
そこでメッキの保護に適したケミカルがNAKARAIの『メッキング』です!
メッキングにはそういったメッキに優しくない成分である研磨剤を含まないメッキの保護剤です。メッキの表面にダメージを与えず効果的に保護皮膜を作る事が出来ます。
しかもメッキングによって出来た保護皮膜はクロームメッキの表面にある無数の穴を埋める事ができ、クロームメッキの弱点を補う事が出来るのです。使い方としては専用のクロスでとにかく薄く薄く!が基本です。
メッキング塗布後は、酸素・水・油・埃などの腐食の原因を寄せ付けない保護膜を形成する事です。その効果については梅雨時期に野外放置しても保護効果を発揮します。クロームメッキの天敵である水分から守り錆を発生しにくくしてくれるのです。屋外保管が多い車やバイクであればかなり重要な性能です。
100%食い止める事は難しいですが、定期的に重ね塗りをしてあげれば永続的に錆から守ってくれるので新車購入時にこそメッキングによるお手入れが重要になってきます。
それぞれの”KING”の使い方の組み合わせ
様々なメッキ パーツに対する困りごと・お悩みを解決するためにNAKARAIが誇るそれぞれの”KING”の使い方の組み合わせをご紹介します。
愛車はどのKING?
メッキ手入れ
クロムメッキパーツの多いバイクメッキの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。
クロムメッキには最大の弱点が!?
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。
初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。
クロムメッキ磨き剤「ミガキング」
クロムメッキ保護剤「メッキング」
クロムメッキ錆落とし剤「サビトリキング」
メッキ加工の事ならNAKARAI
メッキング&サビトリキングを購入する
クロムメッキの事についてもっと知りたい方は
詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。