スズキSUZIKI・『INAZUMA400』油冷エンジンの曲者!

史上最鏡を手に入れろバナー油冷エンジンの曲者!スズキ『INAZUMA400』

スズキSUZUKI・INAZUMA400

画像参照元・・スズキ公式ホームページ

【400cc油冷エンジン搭載のイナズマ400】

みなさんこんにちは。またまた突然ですが、最近刺激足りていますか?同じような日常を送っていると時折刺激的な体験をしてみたいなんて思っている方も多いのでは無いでしょうか。そんな方にはやっぱりバイクって言う趣味を持つと、日常の中に刺激というスパイスが注がれて非日常的な楽しい時間を送る事ができるかも知れません。昨今の時代背景を加味しても、一人で楽しめる趣味なんて限られていますから、バイクは持ってこいの趣味では無いでしょうか。

そして既にバイクライフを謳歌しているライダーたちも、様々な刺激を求めて行った事のない場所へツーリングをしに行ったり、より個性的なバイクを求めたりしている方も多いでしょう。

今回ご紹介するのはそんなライダーたちの脳髄に電撃を与えるような刺激的なマシン、その名もスズキの『INAZUMA400』について語っていきたいと思います。

スズキのINAZUMA400(以下イナズマ)は1997年3月に登場したスポーツタイプのネイキッドバイクです。同じくスズキから販売されていた名車バンディットの後継車種としてまさに稲妻の如く登場を果たしたのです。

しかしその華やかなデビューにも関わらず後にバンディットシリーズの復活をきっかけに製造が終了し、販売期間はおよそ4年程度の1代のみに終わると言う悲しき運命を辿ったバイクでもあります。今回ご紹介するのは400ccモデルですが、その他にも750ccと1200ccが設定されていました。

奇しくも短命に終わったマイナーバイクの様に感じられますがバイク好きの間では認知度が非常に高いものでした。少なくとも私のバイク仲間は全員知っていました。その名前のインパクトも理由のひとつですが、やはりバイクとしての性能も高く評価されていた様で『イナズマ』と聞くとベテランのライダーは意味深に深く頷いていたのをよく覚えています。

では何故そこまでイナズマは短い販売期間でここまでライダーたちに一目を置かれているのか?最大の理由はエンジンにあります。イナズマに搭載された400cc直列4気筒DOHCエンジンの冷却方式は油冷を用いられています。

この油冷システムはスズキのフラッグシップマシンであるGSX−Rシリーズに採用された冷却方式でありこの『変態スズキ』の所業に多くのファンがこの油冷エンジンの虜になりました。

ちなみに2000年11に排ガス規制に適合する為に、燃料供給方式をキャブレターからインジェクションへ変更。メタルハニカム酸化触媒の採用をしています。

【油冷エンジンとは】

ベテランライダーやバイクに詳しい方ならご存知かと思いますが、知らない方の為に簡単に説明します。

油冷とはエンジンの冷却方法のひとつで、一時期スズキの代名詞として確立しておりました。GSX−Rは後に水冷にシフトしましたが現在でもジクサー250に採用されています。油冷とは書いて字の如くオイルで冷却するというシステムで、本来潤滑にだけ用いるエンジンオイルを冷却に使用します。これによって空冷エンジンよりも高い冷却効果を生み出しているそうです。

油冷エンジンは空冷よりも優れた冷却性能というメリットがありますが、水冷には劣る様です。しかし、水冷エンジンの大きなラジエーターに比べてシステムのコンパクト化がしやすく、見た目のスマートさやレイアウトの自由度などのメリットもあり、言わば『空冷と水冷の良いとこ取り』みたいなエンジンです。

【イナズマ400の主要諸元】

油冷エンジンについて説明が長くなりましたが、イナズマの主要諸元についてご紹介します。ピックアップしたのは1997年式のものです。

〈車両型式〉

・型式:GK7BA

〈エンジン〉

・型式:K717

・種類:直列4気筒4ストロークDOHC

・気筒あたりのバルブ数:4バルブ

・冷却方式:油冷

・総排気量:399cc

・燃料供給方式:キャブレター

・内径(シリンダーボア):52mm

・行程(ピストンストローク):47mm

・最高出力/回転数:53ps/11000rpm

・最大トルク/回転数:3.7kgf•m/9500rpm

・圧縮比:11.2:1

・使用燃料:レギュラーガソリン

・エンジン始動方式:セルフスターター式

・変速機:リターン式6段変速

〈寸法〉

・全長:2140mm

・全幅:745mm

・全高:1090mm

・ホイールベース:1460mm

・最低地上高:125mm

・車両重量:208kg

・乗車定員:2名

・燃料タンク容量:18L

・タイヤサイズ(前):120/70ZR17

・タイヤサイズ(後):170/60/ZR17

〈構造〉

・フレーム型式:ダブルクレードル

・動力伝達方式:チェーン

・懸架方式(前):テレスコピックフォーク(正立)

・懸架方式(後):スイングアーム式

・ショックアブソーバー本数:2本

・ブレーキ(前):油圧式ダブルディスク

・ブレーキ(後):油圧式ディスク

【グラマラスな外観】

個性的なスペックを持ったイナズマの全体的なデザインはスタンダードなネイキッドスタイル。シンプルではありますが、750クラスの相当する巨大で初見では高確率で大型バイクに見間違えられるほどです。その肉厚なボディはライダーにとっては安心感と所有感を与えてくれるもので、スペック以上の価値を見出させてくれます。また400ccでありながら大型バイクに乗っている様な感覚も味わえるのもまた魅力のひとつとも言えます。

バイクの顔とも言えるタンクの容量は18Lとロングツーリングにも安心の大容量。丸みを帯びたしなやかな形状ですが、ニーグリップ部分を深くえぐり境目をシャープなデザインにする事でサイドビューに立体感を与えてくれています。また、タンクのサイド部分には『INAZUMA』のエンブレムが飾られていますが、『Z』の形状を稲妻型にするという拘りっぷり。一瞬『YAZAWA』にさえ見間違えそうな渋いエンブレムとなっています。

シートはシャープなデザインのダブルシートが採用。リア部分に向けて鋭利に尖らせる事でスポーティな印象を与えてくれています。カチ上げた様な形状のシートカウルも当時を思わせる味のある見た目です。

ヘッドライトはネイキッドバイクらしい丸目1灯のヘッドライトが装着されています。メーターもシンプルな2連メーターが採用。メッキメーターケースは無骨なスタイリングのイナズマにメリハリを付けてくれます。スピードメーターとタコメーターの間には燃料メーターが配置されていますが、他のメーター類とは違い洒落た楕円形のものが装着。インジケーターランプ類はアルミ削り出しのステーに埋め込まれるなど、細かい造形への拘りが光ります。外観だけではなく、ライダーが跨った時の眺めにも気遣った繊細なバイクだという事が分かりますね。

ハンドルはローポジションのコンチネンタルタイプのハンドルが装着されています。ローハンドルを採用する事で、レーシーな雰囲気を醸し出しておりライディングポジションも攻撃的な前傾姿勢になります。

油冷直列4気筒のエンジンはブラック塗装が施されており、より重厚的な印象を与えます。ボディからはみ出さんばかりのマッスルなエンジンから伸びたギラついた4本のエキゾーストパイプは太いマフラーへ集約されその存在感を示しています。

イナズマがここまで幅広く認知されたのは尖ったエンジンスペックだけではなく、筋肉質なボディにも理由がありそうです。無骨で男らしいイナズマは400ccとは思えないオーラを纏った唯一無二の存在とも言えます。

しかし短命だった事とマイナー車に部類される事もあってかアフターパーツは絶望的でオリジナルカスタムには一苦労するバイクだったのも事実です。

【油冷エンジンのフィーリング】

油冷エンジンのフィーリングは400ccという排気量を忘れさせてくれる、パワフルなものとなっています。油冷直4DOHCエンジンは最高出力53ps/11000rpmで最高速は150km/h以上は出る様です。

油冷のマイルドさの中に荒々しさ感じるフィーリングは多くのスズキファンを魅了してきました。ボディが750ccクラスである為、手練れのライダーにとっては少し肩透かし感を感じる人もいる様ですが、その独特な乗り味からはスピード感だけではない『イナズマの本性』を知る事が出来ます。

しかし油冷であるが故のデメリットも・・・空冷よりも優れた冷却性能とは言ってもやはり水冷には及ばない為、エンジンの発する熱も相当なものだった様です。

【屈強な足回り】

足回りにも変態スズキらしい拘りがあります。17インチキャストホイールに装着されたブレーキシステムにはブレンボ製が標準装備され、リアサスペンションにはカヤバ製のショックが採用されるという贅沢な仕様。カスタムライクな仕上がりとなっています。

パワーのあるエンジン性能に加えて、拘り抜かれた足回りの作りもまたイナズマのセールスポイントとして幅広く知られていました。

【イナズマ400の中古相場は?】

イナズマ400の中古相場ですが、よそ60万円程度とまずまずの価格で推移している様です。元々の絶対数が少ないという事と充実した足回りのシステム、そして何より油冷エンジンという強烈な個性を考えるとお買い得な様に感じるのは私だけでしょうか。

【ビビッとくるイナズマ】 

如何でしたでしょうか。意外にも癖がありそうなイナズマ400ですが、を返せば超個性的とも言えます。高性能なバイクももちろんストレスフリーで快適なバイクライフを送れますが、こう言った少し『曲者』も人によってはビビッと来るものがあるかも知れません。

往年のスズキが作り出したあまりにも個性的すぎるマシンは今後もバイク史に深く名を残し、時代を越えて多くのファンを更に獲得しそうですね。

以上、スズキ『INAZUMA400』のご紹介でした。

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マフラー再メッキ後

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初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。

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