SUZUKI・スズキ1981年式『GS650G KATANA』隠れた銘刀!

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画像参照元・・スズキ公式ページ

【銘刀ここに有り『GS650G KATANA(カタナ)』】

みなさんこんにちは。今回ご紹介するのはスズキの名車中の名車KATANA(カタナ)です。2019年に待望の新型が登場し、世界各国のカタナファンが歓喜していたのは記憶に新しいでしょう。そんなカタナはスズキ車でもかなり尖った存在で長年に渡って、まるでカタナの様に鍛え上げられてきた一台です。

ほとんどの方がカタナと聞くと1982年に登場した尖ったスラントカウルが特徴的なGSX1100Sカタナを思い浮かべると思いますが、実はそれ以前にカタナの名を襲名したモデルが存在していたのをご存知でしょうか。その名も『GS650Gカタナ』です。カタナの名を聞いて真っ先にこのGS650Gの方を思い出した方、安心してください。立派な変態です。

1981年4月に登場したGS650Gカタナ。既存モデルでもあるスポーツネイキッドGS550のエンジンをボアアップする事で673ccにまで排気量が引き上げられ、外観も非常に先進的なデザインで華やかにデビューを果たしたスズキの誇るスポーツバイクです。車名の末尾にある『G』とはシャフトドライブを指すそうです。

既にカタナシリーズに詳しい方々はご存知と思いますが、このGS650Gカタナのデザインを施したのはハンス・ムート氏(Hans A.Muth)です。ターゲット・デザイン社を代表する同氏は迫力の大型カウルでお馴染みのBMWのR100RSのデザインも手掛けた事でも有名です。

実はその他にもMV AGUSTAの750S Cafe Racerのデザインも施しており、その鋭利な直線と流麗な曲線を見事に融合させたデザインに惚れ、スズキも同氏にデザインを委託したそうです。

また搭載されたエンジンは先ほども少し触れましたが、GS550の空冷直列4気筒4ストロークDOHCエンジンをボアアップし搭載。既にパワフルな走りで定評も有り、更にはコンパクトに抑えられた車体によって得られた軽さも相まってリッタークラスにも引けを取らない走りを見せてくれていたそうです。

また動力伝達方式もチェーンではなくメンテナンスフリーなシャフトドライブを採用。整備性は向上したものの、当時としてはシャフトドライブの独特な振れに癖を感じた方も少なからずいたそうです。突如として現れたGS650Gカタナは、まさにスズキという刀鍛冶に念入りに鍛え上げられた名車・・・いや、銘刀とも言えるバイクです。

既に発売から40年以上経過し現存する個体も絶望的なほどの超レア車ですが、その魅力についてたっぷりと語っていきたいと思います。

【カタナという名前の魅力】

日本製バイクには日本に由来したネーミングをする事で海外でヒットする、なんて事が多々有りました。スズキのカタナの他にはカワサキのニンジャなんかもそうですね。もちろんバイクとしての性能も素晴らしいものがあったのも理由のひとつですが、販売戦略としては大きな効果があったのは違い無いでしょう。

そして意外にもこの『KATANA』を冠したモデルは多くGS650GやGSX1100Sを始め、GSX750S・GSX400S・GSX250Sと言った後続のナナハンから小排気量モデルに至るまでその名は襲名されていました。排気量別に『刀・脇差・小刀・・・』と呼ばれる事も有り、それぞれファンによって愛されてきました。更には125モデルや50ccスクーターにまで付けられる様になり、まさに戦国時代の様に数あるモデルがカタナを携えてきたのです。ちなみにスクーターはAY50という2サイクルスクーターで主に海外向けだったそうですが、流石に50cc原付にカタナの名を冠したのには非難が集中したそうです。

【GS650Gの主要諸元】

GS650Gカタナの主要諸元はこの様になっています。年式は1981年モデルです。

〈車体型式〉

・型式:GS650G

〈エンジン〉

・型式:GS650G

・種類:直列4気筒4ストロークDOHC

・気筒あたりのバルブ数:2気筒

・冷却方式:空冷

・燃料供給方式:キャブレター

・排気量:673cc

・内径(シリンダーボア):62mm

・行程(ピストンストローク):55.8mm

・圧縮比:9.4:1

・最高出力/回転数:65ps/9500rpm

・最大トルク/回転数:5.3kgf•m/8000rpm

・始動方式:セルフスターター式

・変速機:リターン式5段変速

〈寸法〉

・全長:2140mm

・全幅:775mm

・全高:1155mm

・ホイールベース・1440mm

・最低地上高:165mm

・車両重量:234kg

・乗車定員:2名

・燃料タンク容量:23L

・タイヤサイズ(前):3.25-19

・タイヤサイズ(後):4.25-17

〈構造〉

・フレーム型式:ダブルクレードルフレーム

・動力伝達方式:シャフト

・キャスター角:27°30’

・懸架方式(前):テレスコピックフォーク(正立)

・懸架方式(後):スイングアーム式

・ショックアブソーバー本数:2本

・ブレーキ(前):油圧式ダブルディスク

・ブレーキ(後):油圧ディスク

【斜め上を行くハンス・ムート デザイン】

冒頭でも紹介しましたが、GS650Gカタナのデザインを施したのはハンス・ムート氏。誰も想像出来ない様なまさに斜め上をいくデザインの発想は現代でも目を引くモノが有ります。

初登場の1981年モデルのGS650Gカタナはあの特徴的なスラントカウルは装着されておらず、丸型の単眼ヘッドライトというシンプルなモノでしたが、それ以外はまさに個性の極み。「どこからこのアイディアが生まれるんだ?」と言いたくなる程の独創性豊かな外観となっています。

まず最初に目を引くのは立体的なデザインの燃料タンク。多面的な形状のタンクは、鈍く光るシルバーカラーの相乗効果も有り、まさに刀の刀身の様に絶妙なコントラストを生み出し、まるで刃物の様な鋭利なイメージを植え付けてきます。タンクと同様に立体的なサイドカバーは大きくL字に折れ曲がり、6つのスリットが入るという特徴的な造形で、『GS650G』のデカールがさりげなく飾られています。

刀の柄(つか)の部分とも言えるシートもシャープなデザインでいかにも攻撃的です。一応2人乗り可能ですが、まるでシングルシートの様に後方が尖ったシートは鮮やかなレッドと艶やかなブラックのツートンカラーとなっています。このタンク・サイドカバー・シートの3つが流れる様に繋がり、まるで1つのパーツかの様にまとまっているのもこのデザインの魅力とも言えます。

ブレーキキャリパー、ブレーキディスク、リアサスのスプリングなどにレッドの差し色を入れる事でアクセントを持たせるなど、視覚的に楽しめる仕掛けもされていたのも魅力のひとつです。

ハンドルはアップハンドルが採用され、意外にもナチュラルなライディングポジションとなります。セパハンにするとより引き締まったスタイリングになるので、アフターパーツが絶望的なGS650Gの数少ないカスタムのポイントですね。

【個性的なキャストホイール】

個性的なのは外装だけでは有りません。バイクの要でもあるタイヤホイールは星形のキャストホイールが装着されています。シンプルながらも個性的な足回りですが、実はこれはBMWのR65LSにも採用されたデザイン。細部の造形は違えど同じ星形はハンス・ムートデザインのアイデンティティーとも言えます。

ホイール径はフロント19インチ、リアが17インチ。大径ホイールを採用する事で車体とのクリアランスが詰まり、まとまりの良い見た目となります。

【空冷4発の迫力のエンジン】

前衛的で独創性の強い外観ですが、搭載エンジンからはスズキ車のオーラが放たれています。空冷4発の迫力のエンジンはシャープでスタイリッシュな外観と見事なギャップを生み出しています。

エンジンから伸びる4本のエキゾーストパイプはブラック塗装が施されて、引き締まった印象を与えてくれます。サイレンサーはシンプルなメガホンタイプ。

この空冷4発とブラックアウトされたマフラーから放たれるのは、見た目からは想像できない荒々しい野太いサウンドです。ひとたびアクセルを捻ると咆哮するサウンドに魅了され、癖になる事は間違いなしです。

【年を重ねる毎に鍛え抜かれた外観】

1981年のデビューから衝撃を与えたそのデザインは、年を重ねる事にさらに鍛え抜かれ徐々に研ぎ澄まされていきます。

1982年にはそれまでシンプルな丸目一灯から、後にカタナの代名詞となるスラントカウルが装着されます。GSXシリーズほど大型ではなくビキニカウル程度の大きさですがタンク同様に多面的なで斬新なデザインな為、存在感は抜群です。

またタンクはブラックとシルバーのツートンカラーが追加されるなど、カラーリングも変更され、更にはサイドカバーに『刀』のデカールが飾られました。

残念ながら星型のキャストホイールは三又スポークに変更されましたが、重厚感のあるホイールなのは変わりません。

1983年にはスラントカウルはそのままにサイドカバーの『刀』の文字が無くなり『GS650G』のデカールが再度採用されています。

【忘れ去られても衰えない切れ味】

スズキを代表するスポーツバイク、カタナが実はこのGS650Gが最初だとは知る人は少ないでしょう。GSXシリーズの登場によりその存在が霞んでしまう結果になってしまいましたが、GS650G無くして今のカタナは存在していなかったでしょう。

既に現存する個体数は激減し、超絶レア車になったGS650Gカタナ。実車を見る機会があるだけでも相当ラッキーかも知れません。1981年式のカウル無しモデルは70万円前後で流通している様ですが、もし1982年以降のカウル装着モデルはもっと価格は上がるかも知れません。

忘れ去られても尚、衰えないその切れ味を体感したい方はこまめにチェックしてみると良いでしょう。以上スズキ『GS650Gカタナ』のご紹介でした。

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~マフラーの再メッキをされたお客様の声~

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又機会がありましたらお願いします。 山口県 M様

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再メッキ後(車種・・・CB400F)

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ウルフt125マフラー再メッキした画像

ウルフ125tマフラーを再メッキいたしました

マフラー再メッキ後

再メッキ後

マフラー再メッキ後

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1マフラー再メッキ前左側2マフラー再メッキ後左側
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3マフラー左側凹み4マフラー凹み修理後再メッキ後
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クロムメッキパーツの多いバイクメッキの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。

クロムメッキには最大の弱点が!?

 

クロームメッキにあいている目にみえない無数の穴

クロームメッキが錆びる原因【構造

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クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。

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