スズキ初の400cc4ストロークDOHCバイク『GS400』の魅力に迫る

史上最鏡を手に入れろバナー スズキ GS400

画像参照元…スズキ公式ページ

スズキ初の400cc4ストローク DOHC『GS400』
1976年12月。スズキは初となる400cc4ストロークDOHC直列2気筒エンジンを搭載させた『GS400』を発売。車名である『GS』とは『Grand Sports(グランド・スポーツ)』の略で、まさにスズキのスポーツバイクの頂点を示唆するフラグシップモデルに与えられ続けた称号です。

当時としては、2ストロークバイクがスズキの主戦場で有りGTシリーズなど、少し斜め上を行くような尖ったモデルを数々輩出してきました。まさに『2ストローク屋さん』として年々刺激的な名車を生み出した屈指のバイクメーカーです。とにかくエキサイティングなバイクを作っていたのは現在でも有名な話で、特に水冷2ストロークエンジン搭載のGT750もインパクト抜群なバイクも手掛けていました。

1970年代と言えばホンダのCB750FOURやカワサキのZ1など、4ストロークDOHCエンジンを搭載したモデルが登場したまさに『4ストローク黎明期』とも言える時代です。パワフルなDOHCエンジンに日本国内のみならず、世界中のバイカーが湧いた時代でも有ります。

そう言った時代のニーズに合わせるべく開発されたGS750、その後を追うように登場したのが400cc版のGS400です。この2つのモデルが登場するまでスズキが手掛けた4ストロークエンジン搭載バイクは、実は1950年代に発売されていたコレダシリーズで止まっていました。

そのおよそ20年ほどの間は2ストロークの”魔バイク”の開発に興じていたのもまた『変態スズキ』と呼ばれる由縁かも知れません。昔からかなり遊び心のあるバイクメーカーであることが分かりますね。そんなバイク界の異端児とも言えるバイクが至極真っ当な4ストロークエンジンを搭載したバイクを開発したのですから、当時としてはさぞかなり注目された事でしょう。

ホンダがCB400FOURを発売し、4ストロークDOHCエンジン搭載バイクのラインナップを充実させたのと同じように登場したGS400はまさにスズキのミドルクラスのフラグシップモデルとして認知され、今日に至るまでスズキを代表する名車としてその名をバイク史に深く刻んだのです。

ミドルクラスと言っても侮れません。他メーカーの同クラスバイクと比較しても勝るとも劣らないオリジナリティ溢れるデザインは今見ても非常に魅力的なオーラを放ち、絶版となった現在でも多くのファンを抱えています。

発売当時ももちろん、刺激的なバイクを輩出してきたスズキの初の4ストロークDOHCエンジンを搭載したバイクとして人気を博し、販売台数は非常に好調だったと言われています。

GS400はトラディショナルな雰囲気のネイキッドバイクでは有りますが、1978年にはマイナーチェンジが施されGS400Eとして生まれ変わりました。基本的な性能はそのままにキャストホイールを採用し、よりスポーティに様変わりしました。

そんなスズキの技術とロマンが詰まった往年の名車である『GS400』。言わずもがな非常に素晴らしいバイクである事は既知の事実ですが、その魅力についてじっくりと掘り下げて行こうと思います。

GS400の主要諸元(1976年式)

車体型式

  • 型式:GS400

エンジン

  • 型式:GS400
  • 種類:直列2気筒4ストロークDOHC
  • 冷却方式:空冷
  • 総排気量:398cc
  • 燃料供給方式:キャブレター
  • 内径(シリンダーボア):65mm
  • 行程(ピストンストローク):60mm
  • 圧縮比:9
  • 最高出力/回転数:36ps/8500rpm
  • 最大トルク/回転数:3.2kgf•m/7500rpm
  • 始動方式:セルフスターター/キックスターター
  • エンジンオイル全容量:2.6L
  • 変速機:リターン式6速
  • 操作方式:フットシフト

寸法

  • 全長:2080mm
  • 全幅:830mm
  • 全高:1125mm
  • ホイールベース:1385mm
  • 最低地上高:160mm
  • 車両重量:185kg
  • タイヤサイズ(前):3.00−18
  • タイヤサイズ(後):3.50−18
  • タイヤタイプ:バイアス/チューブタイヤ

性能

  • 乗車定員:2名
  • 最小回転半径:2.3
  • 燃料タンク容量:14L

構造

  • フレーム型式:ダブルクレードル
  • 動力伝達方式:チェーン
  • キャスター角:28°00’
  • 懸架方式(前):テレスコピックフォーク(正立)
  • 懸架方式(後):スイングアーム式
  • ブレーキ(前):油圧式ディスク
  • ブレーキ(後):機械式リーディングトレーリング

スズキが丹精込めた4ストロークエンジン

スズキが満を持して世に送り出した4ストロークDOHCエンジン。最高出力は36ps/8500rpm、最大トルクは3.2kgf•m/7500rpmと、400ccという排気量である為、当然パワーこそは750ccクラスの4ストロークDOHCエンジン搭載車と比較するとパワー不足に感じます。しかしアクセルを回してスピードを感じると言うよりは、サウンドと鼓動感を嗜むバイクとして付き合えば最高の相棒になるのではないでしょうか。

その一方でエンジンの造形は秀でたものが有り、キュッとシェイプした腰上部分と曲線の美しい腰下部分のデザインはなんとも絶妙な組み合わせとなっております。

そんな特徴的なエンジン部分から伸びるエキゾーストパイプはそれぞれ左右にわかれ、その先にはロンングタイプのメガホンマフラーが装着されています。400ccと言えども左右2本出しマフラーの存在感はなかなかのもので、更にマフラーから放たれるドコドコとしたサウンドも迫力が有ります。

始動方式はセルフ式とキック式の併用。もちろん旧車好きであれば全身全霊を込めたキック始動の儀式を好んで行うはず。蹴り抜いた先に待ち受ける鼓動感とサウンドを想像したらなんだかワクワクしてきませんか?いつの時代でもキック始動というのはバイカーにとってのロマンだと思います。

趣のあるスタイル

GS400はまさに1970年代の古き良きデザインそのものといった趣のあるスタイリングが魅力的です。スズキにしては・・・と言っては語弊が有りそうですがかなりスタイリッシュな外観となっており、所謂CB750FOURやZ1が好きな方でもかなり魅力的に見えるのではないでしょうか。

シルエットはまさに当時のスポーツネイキッドそのもの。直線的なダブルクレードルフレームとスピード感のあるマフラーやシートなど、佇んでいるだけでもスピード感があるように思えるのは私だけでしょうか。

ヘッドライトは大きな丸目一灯タイプが採用されており、ウインカーは大きなラウンドタイプがヘッドライトの傍らに装着。ハンドルは程よい高さのアップハンドルでゆったりしたライディングポジションとなっています。

前後タイヤにはスポークホイールが装着され、フロントブレーキは油圧式ディスクとリヤブレーキはドラム式が採用されています。

シンプルなネイキッドスタイルである為、飽きの来ない秀逸なデザインは時が経った現代でもかなり魅力的に見えます。旧車としてはもちろんのこと、バイクとしても完成度の高いデザインはスズキ初の4ストロークDOHCエンジン搭載の400ccバイクという肩書きが無くても高く評価されるものだと思います。

スマートなフューエルタンク

スマートなティアドロップ型の細長いフューエルタンクは1970年代のバイクらしい雰囲気のあるデザインとなっています。一見小ぶりなタンクですが、ガソリン容量は14Lと見た目よりも余裕のある印象です。

タンクカラーも単色と至ってシンプルで、タンクエンブレムも『SUZUKI』の文字のみという潔さが逆に魅力的に感じます。飾り気のないデザインが故に飽きのこないタンクとなっています。

シャープなデザインのシート

シートもよくよく見れば結構個性的です。直線的なデザインのダブルシートはリアに向かって僅かに反り上がり、テール部分にはシートカウルも装着されています。全体的にシャープなデザインのシートで、サイド側から眺めるだけでもスピード感のある颯爽とした雰囲気を醸し出しています。

またシートの座面には縦縞のステッチが施されているのも旧車特有のデザインです。メインとタンデム側を分断するかのようなタンデムベルトもまた当時モノであることを匂わせるノスタルジックなポイントでも有ります。

純正シートも非常に魅力的なデザインですが、いわゆるヤンチャなカスタムもしっくりくるバイクですので、三段シートなどの尖ったデザインのシートも非常に似合うのも人気の理由のひとつでした。

GS400を美しく保つには!?

以上、スズキの歴史上初となる400cc4ストロークDOHCエンジン搭載『GS400』のご紹介でした。その肩書きに負けないほどの魅力的なバイクで現在でも多くのファンに支持され続けているGS400の魅力は伝わったでしょうか?

GS400のような旧車であればやはり気になってくるのが外装コンディションの維持です。もちろん純正パーツもデッドストックなので、オリジナルパーツを美しく維持していくにはそれなりに神経を使うと思います。せっかくのレアな愛車ですから、古くても綺麗に乗っていたいのはオーナーの切なる願いだと思います。

もちろん塗装面のコーティングなどのメンテナンスも重要ですが、それと同じくらいメッキパーツへも愛情を注いでいきましょう。メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事に・・・

またメッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもきちんとしたモノを使わないと更に傷やくすみの原因にもなり兼ねません。愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為にしっかりとしたショップとケミカルを選び、美しく維持していきましょう。

メッキ加工も承ります

スズキ GS400 ジェネレーターカバー

スズキ GS400 ジェネレーターカバー メッキ前

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メッキ手入れ

クロムメッキパーツの多いバイクメッキの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。

クロムメッキには最大の弱点が!?

クロームメッキにあいている目にみえない無数の穴

クロームメッキが錆びる原因【構造

点サビ画像

クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。

ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。

初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。

クロームメッキが錆びる原因【構造

メッキングの効果

穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。

クロムメッキ磨き剤「ミガキング

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クロムメッキ保護剤「メッキング

メッキは磨くのではなくコーティングがおすすめ

メッキング画像

クロムメッキ錆落とし剤「サビトリキング

サビトリキングはメッキに優しく、サビには厳しい錆取り剤

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