画像参照元・・スズキ公式ページ
【レプリカブームに颯爽と現れたスズキ・SUZIKIグース350】
みなさんこんにちは。今回ご紹介するのはスズキが誇る本格派スポーツ『グース350』をご紹介致します。このグース350、ハッキリ言ってスズキ車の中でも不人気車と呼ばれた一台でありますが実は知る人ぞ知る不朽の名車と言うのをご存知でしょうか?
名前の雰囲気や350ccと言う中途半端な排気量(最近では多くなってきましたが)で第一印象はパッとしないかも知れませんが、侮るなかれ。このグース350はスズキにとってもかなり思い入れの強いバイクであり、スズキファンが大好きな『変態要素』もたっぷり詰め込まれています。
グース350は1991年にスズキから発売されているスポーツネイキッドバイクで、排気量を縮小したグース250も存在します。今回は特に癖の強いグース350にのみスポットライトを当てていきたいと思います。
グース350が登場した1991年と言えばバイク市場はレプリカブームで大盛り上がり。公道を堂々と走るレーシングマシンが人気を博した時代で、どのメーカーも技術の見せつけ合い維持の張り合いでバイク史においても非常に楽しい時代のひとつでした。走りはもちろんのこと、外観デザインもフルカウル仕様など、保安部品とナンバープレートが付いている以外はレーシングバイクさながらのマシンがゴロゴロしていました。
そんなレプリカ全盛期にまるで原点回帰の様にカウルを一切纏わない完全無垢なネイキッドバイクとして登場したのがグース350。スズキとしてもバイク作りの腕の見せ所と言わんばかりに輩出されたグース350は、このレプリカ戦国時代と呼ばれる1990年代のバイクシーンに大なり小なり一石を投じたのは間違いない事実です。
しかも多気筒バイクが席巻する中で、グース350に搭載されたのは空冷単気筒OHVエンジン。拘りのエンジンであるのは間違い無いかも知れませんが、やはり同クラスのレーサーレプリカと比較するとカタログスペックで劣る印象が強かったと思われます。
しかし一見して非常にシンプルなネイキッドバイクですが、細かい部分を見ていくとスズキの拘りがビシバシ伝わってくる非常にメーカーの愛を注ぎ込まれた一台と言う事が分かります。また性能においてもその外観からは想像出来ないスパルタンなもので『山椒は小粒でもピリリと辛い』という言葉が合うバイクでもあります。
スズキとしてはレプリカバイクへの対抗馬としてのリリースでしたが、それらとは比べると遥かにマイルドな見た目だった事から、ユーザーからはどちらかと言えばクラシカル路線のネイキッドバイクとしての認識が多かった様です。よってそのレーシングバイクとしてのポテンシャルの高さに気付いたユーザーは少なく、そのシンプルな外観が仇となる結果となったのです。
車名の『グース(Goose)』の名前の由来はイギリスはマン島で行われているマン島TTレースのコースの一角であるヘアピンコーナー通称『グースネック(Goose neck)』からきています。このグースネックコーナーとはそれこそ鳥の『雁の首』の様に大きくカーブしており、コース内でも非常に有名なコーナーです。そのコーナーに因んだネーミングと言うことから、グース350は生粋のレーシングマシンであることを示唆しているのです。
それではスズキの『グース350』についてたっぷりと語っていきたいと思います。
目次
【グース350の主要諸元】
〈車体型式〉
・型式:NK42A
〈エンジン〉
・型式:K406
・種類:単気筒 4ストローク OHC
・冷却方式:空冷
・総排気量:348cc
・燃料供給方式:キャブレター
・内径(シリンダーボア):79mm
・行程(ピストンストローク):71.1mm
・圧縮比:9.5
・最高出力/回転数:33ps/8000rpm
・最大トルク/回転数:3.3kgf•m/6500rpm
・使用燃料:レギュラーガソリン
・始動方式:セルフスターター式
・点火方式:C.D.I式
・潤滑方式:ドライサンプ式
・エンジンオイル全容量:2.2L
・変速機:リターン式6段変速
・操作方式:フットシフト
〈寸法〉
・全長:1995mm
・全幅:710mm
・全高:1055mm
・ホイールベース:1350mm
・最低地上高:150mm
・車両重量:160kg
・タイヤサイズ(前):110/70−17
・タイヤサイズ(後):140/70−17
・タイヤタイプ:バイアス
〈性能〉
・乗車定員:2名
・燃料タンク容量:15L
〈構造〉
・フレーム型式:ダイヤモンド
・キャスター角:25°00’
・懸架方式(前):テレスコピックフォーク(倒立)
・懸架方式(後):スイングアーム式
・リアサスペンション本数:1本
・ブレーキ(前):油圧式ディスク
・ブレーキ(後):油圧式ディスク
【イタリア車の様な洗練されたデザイン】
グース350は一見してクラシカルなスポーツネイキッドですが、よく見るとなんとも日本車らしく無い開け抜けたデザインとなっています。マシンの骨格となるフレームをデザインしたのは萩原直起氏。萩原氏はイタリアのオートバイブランドであるジレラ(GILERA)のデザイナーとしてサトゥルノのフレーム設計を手掛けた第一人者です。ビッグシングルマシンと言う共通点のサトゥルノとグース350。姉妹車とまではいかないにしても近しい存在であることは間違い無いでしょう。
萩原氏自慢のダイヤモンドフレームに搭載されたフューエルタンクは、サイドから見ると菱形に角ばった様なデザイン。タンク後方部はニーグリップがしやすい様に大きくえぐれています。
タンクに飾られた楕円型の『Goose』エンブレム。よく見るとバックにはSUZUKIの『S』の文字がレリーフになっていると言う洒落た小細工も施されています。シンプルでありながらこう言った遊び心があるのも良いですね。光に当たると鈍く光るエンブレムは見ていてうっとりします。
シートは純正でレーシングさながらのかなり薄型のクッションとなっています。見るからにロングツーリングでは無さそうですね。プリッと上がったシートエンドにはタンク形状とリンクするかの様な菱形のシートカウルが装着されています。一見してシングルシートの様に見えますが、一応シートカウル上部にはタンデム用のシートが付けられています。もちろんこれもかなり薄型で、実用性に関してはうーん・・・と言った感じですね。緊急用のタンデムシートと割り切った方が良さそうです。
サイドカバーには金属プレートが用いられており(アルミ製?)カスタムライクな雰囲気もあります。その下に装着されたバックステップとの隙間から見えるのはドライサンプなので、オイルタンクでしょうか。ここにもさりげなくSUZUKIの『S』の刻印の一部が見え隠れしています。
ご覧の通り、どことなく洗練されたグース350の独特のシルエットは、早く言えばフルカウルを取っ払ったレーサーレプリカの様な雰囲気を醸し出しています。特にタンクシートあたりのデザインからはレーサーレプリカさながらのスパルタンな要素が伝わって来るのがわかるでしょうか。
そんな攻めたデザインではありますが、ヘッドライトは丸目一灯タイプが採用されておりウインカーもクラシカルな砲弾型が装着されています。またメーターにおいても丸型のアナログメーターと何とも落ち着きのあるパーツチョイス。温故知新では無いですが、新旧のバイクが融合したかの様なネオクラシックの走りとも言えるデザインだと言えます。
【本格的なサーキットマシン】
グース350はレーシングマシンの様に非常に拘りが詰め込まれた一台となっています。ハンドルはセパレートハンドルが装着され、先ほども触れましたがバックステップと相まってライダーとバイクの一体感が得られるライディングポジションとなっています。
搭載された空冷単気筒OHCエンジンの最高出力は33ps/8000rpm。高回転型にチューンされたエンジンによって単気筒らしい鼓動感持ちながら、加速の伸びを得たグース350。最高速こそは期待出来ないにしてもコーナリングでの軽やかさと立ち上がりの速さはまさにグースネック攻略を意識したかの様にも思えます。ちなみにキャッチコピーは『直線は退屈だ』と言うコーナリング性能を強調したものです。
【屈強な足回り】
グース350と聞いて一番にピンと来るのは足回りの仕様では無いでしょうか。純正でフロントフォークは倒立タイプが採用されていると言う変態さは流石スズキと思わず賞賛してしまうほどです。タイヤホイールも前後17インチのキャストホイールが装着されており、足回りに関してもコーナリングしやすい様な仕様となっています。
前後油圧式のディスクブレーキと制動装置においても申し分なしです。外見からはなかなか想像出来ませんが、当時としてはスズキのレーシングマシンのノウハウが詰め込まれた一台となっています。
【グース350の手入れの注意点は!?】
以上、スズキ『グース350』のご紹介となっていますが如何でしたでしょうか。その外観とは裏腹にスパルタンな仕様に面食らってしまうユーザーも多かった様で、結果的にそのギャップが受け入れてもらえず不人気車なってしまいましたが、スペックを見ても非常に魅力的なバイクだと思います。
今となっては絶版車となってしまったグース350ですが、やはりいつまでも綺麗に乗り続けたいもの。外装パーツを綺麗に維持するのもですが、メッキパーツのお手入れも気を付けたいところです。こう見えてバイクにもフロントフォークやエキパイなど各所にメッキ加工が施されています。メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事に・・・
またメッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもきちんとしたモノを使わないと更に傷やくすみの原因にもなり兼ねません。愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為にしっかりとしたケミカルを選び、お手入れをしていきましょう。
愛車はどのKING?
クロムメッキには最大の弱点が!?
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。
初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。
クロムメッキ保護剤「メッキング」
メッキング愛用者の声
「10年経った今でも新品に間違われるほどピカピカです」
10年前にハーレーを中古ですか購入し、ホイールを購入した際にこのメッキングを知り、タイヤ装着前にメッキングを2度塗りしました。
その後、ツーリング後には汚れ等は拭き取りしてましたが10年経った今でも新品に間違われるほどピカピカです!
自分の住んてるところは海岸線沿いの間違われるほどで潮の影響を受けやすいところにも関わらずピカピカを保っていられるのはメッキングで処理したからだと思ってます。
北海道ということもあり11月にはシーズンオフになり、オフの間は最初の2年ほどメッキングの重ね塗りをしてました。
その後はツーリング後に汚れを取る程度の手入れと2ヶ月1度程の磨きのみでこの状態です。
メッキング効果だと思います! メッキングに感謝しております! ありがとうございます!
北海道 O様より
クロムメッキ磨き剤「ミガキング」
クロムメッキ錆落とし剤「サビトリキング」
メッキング&サビトリキングを購入する
バイクメッキ加工ならNAKARAI
バイクメッキへのクロムメッキ参考画像
ハーレーダビッドソン VRSCA
ラジエターカバー
クロムメッキ前 | クロムメッキ後 |
ハーレーダビッドソン FXR
フロントホイール
クロムメッキ前 | クロムメッキ後 |
クロムメッキの事についてもっと知りたい方は、
詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。