スズキ・SUZUKI『GN400』野暮ったいアメリカンいかがですか?

史上最鏡を手に入れろバナーSUZUKI『GN400』

画像参照元…スズキ公式ページ

【哀愁漂う野暮なアメリカン『GN400』】
みなさんこんにちは!『野暮ったい』というタイトルがいきなりディスってる様に見えますが、私の中ではこの言葉は愛情の裏返し、褒め言葉なのでそこはご理解下さい!今回ご紹介するのはかつてスズキが製造販売していたアメリカンバイク『GN400』です。

GNシリーズは1980年代に登場したアメリカンバイクシリーズです。今回ご紹介するGN400以外にGN50・GN80・GN125・GN250と小型〜中型モデルにウエイトが置かれています。

チョッパーライクでスリムな見た目が印象的で、まるでカスタムしたかの様なスタイリングが特徴です。今でいうならB級チョッパーの様な佇まいでそれこそ『野暮ったい』が良く似合う哀愁漂うアメリカンバイクです。

ちょっと失礼かも知れませんが、見た目の感じから分かる様にこのGN400は当時から不人気車でした。しかしその何とも芳しいマニアック臭が一部の好き者の琴線に触れて、一部の界隈では逆ブランド的な意味でファンが着いている様です。1981年に登場し、1984年にはその人気の無さから生産終了しましたが、不人気車にしては粘った方ではないでしょうか。

このGN400には種類がいくつか有り、日本国内モデルのGN400E、海外への輸出モデルのGN400Lが存在していました。この二つのモデルはキャストホイール仕様でしたが、更に西欧輸出モデルとカナダ輸出モデルが存在し、こちらの二つはスポークホイール仕様となっていました。

GN400のエンジンはスズキのSP400から流用された空冷4ストロークOHC単気筒エンジンを搭載。ボアストロークは88×65.2mm、最高出力は27ps/7500rpm、最大トルクは3kgf•m/5000rpmとなっている。

不人気車の烙印が押され短命に終わり、しかも野暮ったい雰囲気の漂うGN400。マニアには堪らない要素がたっぷりある隠れた名車をじっくりとご紹介していきたいと思います。

GN400の主要諸元

車体型式

  • 型式:GN400E

エンジン

  • 型式:GN400
  • 種類:単気筒4ストロークOHC
  • 冷却方式:空冷
  • 総排気量:396cc
  • 燃料供給方式:キャブレター
  • 内径(シリンダーボア):88mm
  • 行程(ピストンストローク):65.2mm
  • 圧縮比:9.2
  • 最高出力/回転数:27ps/7500rpm
  • 最大トルク/回転数:3kgf•m/5000rpm
  • 使用燃料:レギュラーガソリン
  • 始動方式:キックスターター式
  • 点火方式:C.D.I.式
  • 変速機:リターン式5段変速
  • 操作方式:フットシフト

寸法

  • 全長:2110mm
  • 全幅:840mm
  • 全高:1200mm
  • ホイールベース:1410mm
  • 最低地上高:155mm
  • 車両重量:151kg
  • タイヤサイズ(前):3.60−18
  • タイヤサイズ(後):4.60−16
  • タイヤタイプ:チューブレスバイアス

性能

  • 乗車定員:2名
  • 燃料タンク容量:11L

構造

  • フレーム型式:セミダブルクレードル
  • 動力伝達方式:チェーン式
  • キャスター角:30°00’
  • 懸架方式(前):テレスコピックフォーク(正立)
  • 懸架方式(後):スイングアーム式
  • リアサスペンション本数:2本
  • ブレーキ(前):油圧式ディスクブレーキ
  • ブレーキ(後):機械式リーディングトレーリング

雰囲気漂うジャパニーズアメリカン

GN400は日本車らしい味のある雰囲気のまさにジャパニーズアメリカンバイクと言えます。スリムな車体にシンプルな単気筒エンジン、30°のキャスター角によって大きく前に突き出たフロントホイールなどカスタムライクな見た目で、『ワルイ』オーラが漂っています。

ホイールは18インチが採用されていることも有り、車体とのクリアランスも広めな印象。それによる相乗効果もあってか、例えるならばロングフォークチョッパーの様な伸びのあるスタイルに見えます。

またB級チョッパーの様な少し”ヤレ”た感じがあるのもポイントです。このスタイルには好き嫌いが分かれるとは思いますが、どんな人でもある日突然「ちょっと有りかも」と思う様なクセになるデザインです。

80年代と言えば日本国内においてアメリカンバイクが流行した年でも有り、ホンダのCBX400カスタム、カワサキのZ400LTD、ヤマハのXS400スペシャルなど、他のメーカーも軒並みミドルクラスアメリカンの製造に力を入れていました。

しかしどのメーカーも多気筒エンジンを搭載したモデルが主流だったにも関わらず、スズキのGN400は単気筒というある意味尖った仕様となっていました。

コンパクトさこそが売りだったものの、やはりアメリカンバイクに求める『豪快さ』にイマイチ欠けたのも不人気の理由とも言えます。しかしその不人気車である事が逆に希少性を発揮し、現在では不人気車である前にレア車となっています。

私の様な好き者であればその不人気車ゆえの哀愁漂う雰囲気が堪らなく魅力的に感じます。

80年代のイカしたタンク

それでは外観について詳しく見ていきましょう。GN400に装着されているタンクは容量11Lの小ぶりなティアドロップ型のタンクです。車体バランスを考えてもかなり小さめな印象。その小さなタンクもまたチョッパーの様なカスタムライクな見た目を演出するアイテムのひとつとなっています。

タンクデザインもまさに80年代独特の流麗なイカした形状をしており、「そうそう、アメリカンバイクってこんなんだよな」と思わずうなずきたくなる様な、なんともノスタルジックな気持ちにさせられます。

ブラックペイントのタンクに施されたゴールドラインもまたタンクラインを強調し、どこか気品のある雰囲気も漂わせています。またタンクのサイド部分には『SUZUKI』のエンブレムが飾られています。

ヤンチャな段付きシート

GN400に採用されたのは見るからにヤンチャな段付きシート。キング&クイーンシートの様に高く盛り上がったタンデム部分はまさに当時のアメリカンバイクの象徴とも言えるデザインです。

スリムな車体ながらもシートの幅は十分に有り、アメリカンバイクらしいどっしりとしたライディングポジションで快適なクルージングを楽しむ事が出来ます。

シートのテール部分にはシートの形状に合わせたグラブバーが装着されています。タンデム時の握り手としてはもちろんの事、サイドバッグを下げたり荷物を括るために使ったりとロングツーリングやキャンプツーリングと言ったシーンでも重宝します。

カマキリの様なアップハンドル

続いてはハンドル周り。反り上がったカマキリの様なアップハンドルもまた印象的です。大きくプルバックされたハンドルはまさにチョッパースタイルそのもの。先ほどのシートとの相性もよく、両腕を大きく広げたスタイルでのライディングとなります。

迫力のキャストホイール

フロント18インチ、リア16インチのタイヤに装着されているのは星型のキャストホイール。スポークデザインは細くシャープなものなので、足元にはスタイリッシュさを感じます。

また、前後フェンダーはアメリカンバイクらしい煌びやかなメッキフェンダーが採用されており、硬い印象の足回りに華やかさの演出がされています。

トルクフルなビッグシングルエンジン

GN400は他のメーカーを合わせて見ても、同クラスアメリカンには珍しいビッグシングルを搭載しています。また空冷エンジンである事で、非常にスッキリしたエンジン周りとなっているのもポイントで、単気筒エンジンらしいトルクフルな走りと、小気味の良いサウンドもGN400の魅力のひとつです。

エンジン造形も独特で、ソリッドなシリンダー分に対し、曲線の美しい卵型のクランクケースが特徴です。メカメカしい無骨な造形も良いですが、思わず愛でたくなる様な流麗なエンジンデザインにそそられますね。

単気筒エンジンなので、もちろんマフラーも1本です。ブラック塗装のフレームに映えるシルバーのエキゾーストパイプに装着されたサイレンサーはシンプルなメガホンタイプとなっています。

エンジンの始動方法はキックスターター式とアメリカンバイク好き、旧車好きには堪らないなんともストイックな仕様です。バイクの心臓に火を灯す『儀式』もしっかり執り行えるので、走る前からワクワクさせられる一台です。

そう考えると多気筒エンジンも良いですが、単気筒アメリカンバイクという選択肢もかなり有りの様に感じてきます。

GN400のお手入れの注意点は!?

以上、スズキのアメリカンバイク『GN400』のご紹介でした。旧車で有り不人気車でもあるので、中古市場でも非常に球数が少なくレアなバイクとなっているので、現物を見ることはなかなか無いかも知れません。それこそまさに旧車ロマンとも言えますね。

既に所有しているオーナーの方は、是非とも長く綺麗に維持していって欲しいですね。もしかしたら知らないうちに価値が上がっているなんてことも有り得るかも知れません。

バイクの楽しみ方は人それぞれで、価値が全てでは無いですが、やはり綺麗に維持してその価値を下げたく無いのは誰しも思うことだと思います。特にGN400の様な超レア車なら尚更です。そこで気を付けたいのが外装メンテナンスです。

もちろん塗装面のコーティングなどのメンテナンスも重要ですが、それと同じくらいメッキパーツへも愛情を注いでいきましょう。メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事に・・・

またメッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもきちんとしたモノを使わないと更に傷やくすみの原因にもなり兼ねません。愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為にしっかりとしたショップとケミカルを選び、美しく維持していきましょう。

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メッキ手入れ

クロムメッキパーツの多いバイクメッキの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。

クロムメッキには最大の弱点が!?

クロームメッキにあいている目にみえない無数の穴

クロームメッキが錆びる原因【構造

点サビ画像

クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。

ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。

初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。

クロームメッキが錆びる原因【構造

メッキングの効果

穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。

クロムメッキ磨き剤「ミガキング

ミガキング003

クロムメッキ保護剤「メッキング

メッキは磨くのではなくコーティングがおすすめ

メッキング画像

クロムメッキ錆落とし剤「サビトリキング

サビトリキングはメッキに優しく、サビには厳しい錆取り剤

サビトリキング画像

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クロムメッキの事についてもっと知りたい方は

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