ドラッガースタイルなアメリカン『スズキ デスペラード400X』

史上最鏡を手に入れろバナーアメリカン『デスペラード400X』

スズキ・デスペラード400X

画像参照元:スズキ公式ページ

【ちょいワルなアメリカン『デスペラード400X』】
いつの時代もアメリカンバイクは若者を中心に根強い人気を誇り、各メーカー個性豊かなアメリカンバイクをリリースしています。その中でもスズキのアメリカンバイクは一際異彩を放っており、『変態スズキ』を全面にアピールしたバイクを数多く排出してきました。

その中でも今回ご紹介する『デスペラード400X』はアメリカンバイクとしてビキニカウルやアンダーカウルを装備するなど、それまでのアメリカンバイクの常識を覆す様な攻めたデザインのバイクでした。その独特な外観はヤンチャと言うよりは少し大人の雰囲気のある『ちょいワル』な印象です。

スズキのデスペラードは1996年に登場したアメリカンバイクで、400ccと800ccの排気量展開がありました。通常モデルはスタンダードなアメリカンスタイルですが、『デスペラード400X』は先ほども触れた通り、カウリングなど特別な外装が施されており、唯一無二のスタイリングとなっています。

車名である『デスペラード(Desperado)』英語で『ならず者』を意味します。それでは『スズキ でスペラード400X』のご紹介をじっくりしていきたいと思います。

【デスペラード400Xの主な仕様】

デスペラードシリーズは初代イントルーダーの後継機で、400ccアメリカンラインナップとしてスズキを支え続けました。その後はまたイントルーダークラシックにその座を明け渡し、儚くも絶版車となりました。そんなデスペラード400Xの主な仕様です。

・水冷V型2気筒 4ストロークSOHCエンジン
・総排気量399cc
・燃料供給方式キャブレター
・全長2370mm
・全幅750mm
・全高1140mm
・ホイールベース1650mm
・車両重量216kg
・最高出力/回転数 38ps/ 8500rpm
・最大トルク/回転数 3.4kgf•m/ 6000rpm
・ボア×ストローク 65×60.2mm
・タンク容量13L

最高出力は38ps/8500rpmを記録。これは1997年4月以降の後期型の数値で、前期型は33ps/7500rpmとなっています。パワフルなエンジンは走りにおいても満足のいく仕上がりで、ゆったり走るアメリカンバイクのイメージを一気に覆す事となりました。

最高速は147km/h。これは最高出力33psの前期型の数値らしいので、後期型はもう少し速い可能性があります。

400ccビッグツインらしいトルキーな走りに加えて、その加速性能も十分すぎるスペックで、街乗りもロングツーリングもストレスなくこなせる器用なマシンです。

また見た目よりも軽快な走りも見せてくれるので、アメリカンデビューの最初の一台としてでもオススメできます。

足つきもかなり良いですが、意外にもパタパタと倒せるようで、山道などのワインディングやコーナーも楽しく走る事が出来ます。

アメリカンバイクでここまで軽快な走りが出来るのはやはりデスペラード400Xの強みのひとつとも言えます。

【ドラッガースタイルな外観】

デスペラード400Xはクラシカルと言うよりは、スタイリッシュでスマートな外観をしています。やはり一番の特徴はヘッドライトに装着されたビキニカウル。小ぶりではありますが存在感のあるカウルです。ラジエーターの下部にはアンダーカウルが装着されています。

このカウリングは400Xのみの外装で、意外にもアメリカンスタイルとの相性が良く、ドラッグレーサーの様なレーシーな雰囲気を醸し出しています。アンダーカウルによってフロントタイヤとのクリアランスが狭まり、程よい重厚感が生まれています。

それまでは他メーカーでもスマートで走りに拘ったようなアメリカンバイクはありましたが、デスペラード400Xは更に振り切ったデザインで、注目を浴びました。

タンク容量は13Lと同クラスのアメリカンと比べると小ぶりなタンクですが、レーシーな外観にマッチしております。シートもスリムなシングルシートとピリオンシートのコンパクトな組み合わせ。

リアフェンダーはボブフェンダーを採用し、スッキリしたリアビューは軽快な印象を受けます。全体的にフロント側にウエイトバランスが掛かった様なデザインなので、アメリカンバイクでありながらスポーツツアラーの様なシルエットにも見えます。

ハンドルは大きくプルバックしたライザーバーハンドル。ロースタイルで幅も狭い為、ゆったりと言うよりはもう少し攻めた、攻撃的なライディングポジションになります。ちなみにステップはフォワードタイプとなっており、アメリカンバイクらしさはきちんと残してあります。

例えばネイキッドとアメリカンバイクの中間の様な(ハーレーで言うところスポーツスターの様なデザイン)とは違い、アメリカンバイクの要素を多めに残しておきながらこのレーシーな外観を実現したのは、『さすが変態スズキ』と称賛したくなります。

外装デザインにおいても、同じスズキのアメリカンでカウル付きと言えば、ブルバードがありますがデスペラード400Xと比べるともっとスマートな印象です。

この純正でカスタムライクなドラッガースタイルはまさにデスペラード400Xだけの強みとも言えます。数多くあるアメリカンバイクでも純正でこのスタイルは他にはありません。

ちなみに400Xのカウル無しのスタンダードなスタイルのデスペラード400と、フロントホイールが19インチ(タイヤサイズは100/90-19)でアップハンドルなチョッパースタイルのデスペラード400ワインダーがあり、好みによってモデル選択ができました。

特にワインダーはリアがディープフェンダーが装着されるなどクラシカルな印象もあり、デスペラード400Xとは見事に差別化がなされていました。

【無骨なエンジンの造形】

45°V型2気筒400ccエンジンは無骨な造形で、スズキらしい硬派な印象を受けます。フレームにみっちりと詰められたエンジンから伸びたエキゾーストパイプは見事な取り回しで車体右側のサイレンサーに収束。

クランクケース・エアクリーナー・サイドカバーはメッキ加工が施され、煌びやかに飾られています。無骨ながらもここはアメリカンバイクらしい贅沢な仕様。見応えのあるエンジン周辺の造形です。

【レーシーな足回り】

デスペラード400Xのは外装の見かけだけではありません。足回りにもしっかり走りへの拘りが感じられます。

フロントは倒立フォークを採用し優れた衝撃吸収力と剛性を得る事で、優れた乗り心地を実現しています。性能もさることながら、見た目もレーシーな印象を受けます。フロントブレーキはシングルディスクタイプです。ちなみにホイールサイズはフロントが150/90−16・リアが150/90−15となっています。

フレームの形状はダブルクレードルフレームで、リアサスペンションはメッキ加工の施されたフルカバータイプが採用。メッキパーツが多用されたエンジン周りのデザインとの相性は抜群です。

見た目も性能も走ることに拘ったデスペラード400X。低速から高速まで良く回るエンジンと屈強な足回りが相まって、思わずアメリカンバイクであることを忘れてしまいそうですが、乗り味はやはりクルーザーらしい頼り甲斐のあるものです。

ゆったり走るのも回して走るのも、どちらも楽しめる当時としては新感覚のマシンであったに違い有りません。

【オリジナル塗装のブラックがカッコ良すぎる】

デスペラード400Xのカラーリングの中でも最も人気なのがブラック。単色でとてもシンプルなブラックですが、人気の秘密はオリジナルのデカール。

タンクには大きく『Desperado』、その下には『V-TWIN Drag Machine』と洒落たフォントで描かれています。リアフェンダーにも同様にデカールが貼られています。

そしてブラックカラーはデスペラード400Xの顔であるビキニカウルの両サイドに獣の爪痕のようなデザインの3本ライン施されており、よりワイルドな印象を与えてくれます。

他には後期型にシルバーカラーもあるようでこちらも気品あるカラーリングで素敵ですが、やはり引き締まったブラックが頭ひとつ上、と言った感じです。

メッキパーツとの相性も良く、映えるカラーでもあるので手放しでオススメできるのはブラックカラーで間違いないですね。

【デスペラード400Xの中古相場は?】

デスペラード400Xは現在、中古車の数もかなり減っているようで、希少になってきています。

やはり独特のドラッガースタイルがウケているのか、常に品薄の様な状態が続いているようです。

私なりにデスペラード400Xの中古相場価格を調べて見ましたが、純正カウルがちゃんと付いていて状態が割りかし良さそうな個体であれば60万円はしているようです。

その希少性や唯一無二のスタイリングを考慮すれば、妥当だと思います。今後の価格の変動に目が離せませんね。

【デスペラード400Xのスタイリングに酔いしれる】

アメリカンバイクブームを支えた名車は数多くあれど、デスペラード400Xは斜め上をいく尖った存在。

今となっては希少で、マイナー車のよう存在になりつつありますが、その独特なドラッガースタイルに一部のバイク好きには根強いファンがいるのも事実です。私もこのドラッガースタイルには当初、一気にその魅力に引き込まれて実車を舐め回すように眺めていた事もありました。

そんな男心をくすぐるデスペラード400Xは今後もバイク好きたちのハートを掴んで離さない存在としてい続けるでしょう。今となっては絶版車になってしまいましたが、いつか復刻モデルか、正式な後継車がラインナップに登場して欲しいですね。

そんな淡い期待を胸に、現存する個体がどこかで元気に走り回っている事を祈ります。以上、スズキ『デスペラード400X』のご紹介てした。

 

デスペラード400Xのメッキ手入れ方法

クロムメッキパーツ多い、デスペラード400Xにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング&ミガキング」についてご紹介させて頂きます。

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クロムメッキには最大の弱点が!?

 

クロームメッキにあいている目にみえない無数の穴

クロームメッキが錆びる原因【構造

点サビ画像

クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。

ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。

初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。

クロームメッキが錆びる原因【構造

メッキングの効果

穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。

クロムメッキ保護剤「メッキング

メッキは磨くのではなくコーティングがおすすめ

メッキング画像

クロムメッキ錆落とし剤「サビトリキング

サビトリキングはメッキに優しく、サビには厳しい錆取り剤

サビトリキング画像

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メッキの手入れは、メッキング&サビトリキングがおすすめです。

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クロムメッキの事についてもっと知りたい方は

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