圧巻のマッシブアメリカン!スズキ『ブルバードM109R』

史上最鏡を手に入れろバナー スズキ『ブルバードM109R』

大通りを闊歩する『ブルバードM109R』

スズキはアメリカンバイクに対する熱量が他メーカーとは違う時期があり、イントルーダーやブルバードの登場はバイク市場に強烈な印象を与えました。いわゆる趣のあるクラシックバイク路線のイントルーダーと、対照的にレーシーな雰囲気のブルバードはそれぞれ違った個性で多くのアメリカンバイク好きを魅了してきました。

特にブルバードは、他メーカーと比べても斜め上をいく尖った存在感を放っており、他を圧倒していました。ブルバードシリーズは400cc・800ccと海外向けの1800ccがありました。今回はそのアメリカンバイクの中でも異端児と言えるブルバードの究極系とも言える1800cc仕様の『ブルバードM109』についてご紹介していきたいと思います。

まずは車名について解説します。『ブルバード(BOULEVARD)』は『大通り(ブールバール)』を意味しており、シティユースも視野に入れた都会的なイメージを持たせる為に付けられたネーミングです。ブルーバード(青い鳥)と間違えられそうですが、実はしっかりとバイクに精通した名前なのです。M109とは排気量109キュービックインチ(1783cc)を表しています。

そんな洒落たネーミングのブルバードM109Rですが、まさに大通りを我が物顔で闊歩するに相応しい筋肉質なボディラインの斬新なデザインとなっており、現在のアメリカンバイク(最近ではクルーザーと言った方が通用するかも知れません)と比較しても全く見劣りしない外観です。

アメリカンバイクらしくロー&ロングなシルエットでありながらも、ドラッグレーサーの様なスポーティーなデザインのブルバードM109Rは、まさに唯一無二の存在として今でもこの独特の雰囲気を超えるマシンは、未だに存在しないのでは無いかとさえ感じます。

ブルバードM109Rが登場したのは2005年に開催された第39回東京モーターショー。翌年の2006年2月に海外向けで市販化され、北米豪州では『ブルバードM109R』、欧州では『イントルーダーM1800R』として販売されていました。

最終型は2016年モデルと意外にもロングセラーですが、初登場から完成されたデザインの為、僅かなマイナーチェンジはあったものの、その姿形はほとんど変化はありませんでした。

数あるアメリカンバイクの中でも独自の進化を遂げたブルバードM109は、その姿を見れば分かると思いますが魅力に溢れた一台となっています。今回はじっくりとその魅力についてたっぷりと語っていきたいと思います。

M109Rの主要諸元(2016年モデル)

エンジン

  • 種類:V型2気筒4ストローク4バルブDOHC
  • 冷却方式:水冷
  • 総排気量:1783cc
  • 燃料供給方式:フューエルインジェクション
  • 内径(シリンダーボア):112mm
  • 行程(ピストンストローク):90.5mm
  • 圧縮比:10.5
  • 最高出力/回転数:125.1ps/6200rpm
  • 始動方式:セルフスターター式
  • 点火方式:フルトランジスタ
  • 潤滑方式:セミドライサンプ
  • エンジンオイル全容量:4.7L
  • 変速機:リターン式5段変速
  • 操作方式:フットシフト

寸法

  • 全長:2480mm
  • 全幅:875mm
  • 全高:1130mm
  • ホイールベース:1710mm
  • 最低地上高:130mm
  • シート高:705mm
  • 車両重量:347kg
  • タイヤサイズ(前):130/70VR18
  • タイヤサイズ(後):240/40VR18
  • タイヤタイプ:チューブレス/ラジアル

性能

  • 乗車定員:2名
  • 最小回転半径:3.3m
  • 燃料タンク容量:19.5L

構造

  • 動力伝達方式:シャフトドライブ
  • キャスター角:31°15’
  • 懸架方式(前):テレスコピックフォーク(倒立)
  • 懸架方式(後):スイングアーム
  • ブレーキ(前):油圧式ダブルディスク
  • ブレーキ(後):油圧式ディスク

マッシブなドラッグスタイル

ブルバードM109Rはまさに『ゴツイ』の一言。パーツのひとつひとつが肉厚で筋肉質な印象です。アメリカンバイクの王道であるハーレーダビッドソンの大型クルーザーと比較しても全く見劣りをしない独特なスタイルは、他を圧倒する唯一無二の存在感を放っています。

ドラッグレーサーを彷彿させる様なスポーティーなスタイリングで、直線を駆け抜けたくなる様なライダーをその気にさせるマシンです。弾丸の様なシルエットに低く構えたドラッグバーで攻撃的な雰囲気を醸し出し、SS好きのバイカーも虜にしてしまいそうなデザインです。横一文字のドラッグバーはハンドルポスト部分が大きくプルバックされているので、あまり窮屈なライディングポジションにならないのは、やはりクルーザーらしいところです。

見た目のゴツさと相まって、車両重量は347kgと重量級。その密度が数値からも見てとれ、高速でも安定した走行性能を発揮してくれます。

レーシーな雰囲気のフロントカウル

アメリカンバイクと言えば大きなフェアリングやスクリーンがベターですが、ブルバードM109Rに装着されているのは小ぶりでレーシーなフロントカウルとなっています。台形を逆さにしたかの様なヘッドライトと風を切る様なデザインのカウルは相性が抜群です。

カウル前面にはクロームメッキ加工が広い範囲で施されており、なんとも贅沢な仕様となっています。カウルにはデジタルのタコメーターが埋め込まれており、デッドスペースを無駄にしない工夫がなされています。

小さいながらもレーシーな雰囲気を演出するには十分で、ブルバードM109Rのキャラクターをより引き立ててくれます。私を含め、このスタイリングに惚れたユーザーも多いのではないのでしょうか。

ちなみにフロントカウルレスのブルバードM109R2も設定されており、好みのスタイリングをチョイスする事が可能でした。

流麗なタンクとシートのライン

燃料タンクはアメリカンバイクらしい大きなティアドロップ型のタンクを採用しています。容量は19.5Lと十分すぎる容量を確保しながらもサイドビューは意外にもスリム。いかつさの中にもしなやかさを演出し、剛と柔の二面性を持っています。

タンクエンブレムは『BOULEVARD』の車名が刻まれた盾型の立体エンブレムが飾られていますが、2016年最終モデルではシンプルなデカールに変更されています。

スピードメーターはタンクへ埋め込み式で、メーターカバーもクロームメッキ加工が施されており、煌びやかなデザインとなっています。シートはゆったりとした幅のあるメインシートに流麗なシートカウルが装着されており、タンクから流れる様なラインは芸術品の様な美しさです。

迫力のVツインエンジン

搭載された迫力のVツインエンジンはボアストローク112×90.5mm、最高出力125.1ps/7600rpm。重量級のボディを突き動かすには十分なパワーで、マッシブなボディとマッチした強烈な仕様のエンジンとなっています。

冷却システムは水冷の為、大きなラジエーターを前面に装着してありますが、フロントカウルとリンクした様なボディカラーとクロームメッキのツートンデザインなのもポイントです。カスタムライクな雰囲気で、アメリカンバイクにとって隠したいラジエーターもお洒落に見せる技術を発揮しています。

エンジン造形はフレームに所狭しと詰め込まれた筋肉質なデザインのエンジンで、マフラーは鋭利なスラッシュカットマフラーが装着されています。まるでドラッグパイプの様な攻撃的なデザインは停まっていてもスピード感のある見た目です。

屈強な足回り

ブルバードM109Rは足回りも非常に魅力的です。前後18インチタイヤにはキャストホイールを装着し、まさにスポーツバイクの様な出で立ち。ブレーキシステムはラジアルマウントの油圧式ディスクブレーキを採用。(フロントはダブル、リアはシングル)ヘビーウエイトな車体とエンジンのパワフルさを制御するには十分な制動装置です。

フロントフォークに倒立フォークを採用しているのもポイントです。まるでスポーツバイクの様な足回りは最高速で走りたくなる様な逞しい仕様となっており、ロングでもショートでも様々なツーリングシーンで魅力を発揮してくれます。

リアタイヤは240/40VR18を採用しており、極太なタイヤを装着する事で直進安定性だけではなくリア側からの景観も迫力満点です。

ブルバードM109Rを美しく保つには!?

スズキ『ブルバードM109R』
スズキ『ブルバードM109R』

以上、スズキの『ブルバードM109R』のご紹介でした。生産終了から数年経った今見ても迫力のボディと洗練されたデザインはまさに唯一無二の存在感です。ブルバードM109Rに乗って街中の大通りを颯爽と駆け抜ければ注目の的になるのは間違い無いでしょう。

日本国内においては希少で、中古相場もかなり上がっている様です。最終型となると200万円前後と、ハーレーと同等の価値がついているほどです。しかしその価格に見合った魅力と性能を誇っているので、所有した時の満足感は相当なものだと思います。

外装についてはアメリカンバイクらしくメッキパーツを多用しており、贅沢で煌びやかな外観となっています。既に生産終了している事もあり、この美しい見た目はいつまでも維持していきたいですね。

もちろん塗装面のコーティングなどのメンテナンスも重要ですが、それと同じくらいメッキパーツへも愛情を注いでいきましょう。メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事に・・・

またメッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもきちんとしたモノを使わないと更に傷やくすみの原因にもなり兼ねません。愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為にしっかりとしたショップとケミカルを選び、美しく維持していきましょう。

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メッキ手入れ

クロムメッキパーツの多いバイクメッキの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。

クロムメッキには最大の弱点が!?

クロームメッキにあいている目にみえない無数の穴

クロームメッキが錆びる原因【構造

点サビ画像

クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。

ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。

初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。

クロームメッキが錆びる原因【構造

メッキングの効果

穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。

クロムメッキ磨き剤「ミガキング

ミガキング003

クロムメッキ保護剤「メッキング

メッキは磨くのではなくコーティングがおすすめ

メッキング画像

クロムメッキ錆落とし剤「サビトリキング

サビトリキングはメッキに優しく、サビには厳しい錆取り剤

サビトリキング画像

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