画像参照元…SNAKE MOTORS公式ページ
世田谷ベース発のビンテージルックなバイク『スネークモータース77』
みなさんこんにちは!今回はビンテージルックなバイクを輩出し一躍有名となったバイクブランドであるスネークモータースから登場した『77』についてご紹介したいと思います。
スネークモータースとは車・バイク好きで有名な所ジョージさんの遊びの秘密基地『世田谷ベース』発のバイクブランドです。もちろんプロデュースも所さんご本人によるもの。
この世田谷ベースはもともと『所さんの世田谷ベース』というTV番組で有名になり、遊びと想像に富んだ完全アドリブ進行の言わば、所さんを始めとした遊び好きたちのドキュメンタリー番組です。
その番組の企画の中で作られた『KITANO SPECIAL』をベースにまず製作されたのがK−16です。とことんデザインに拘ったK−16はリジッドフレームにソロシート、フレーム下にオフセットされたロングタンクなどボードトラッカーを彷彿とさせるビンテージルックな外観が特徴のバイクです。
遊びから生まれたバイクではありますが、市販モデルについては千葉県に本社を構えるGENEFICが販売しています。エンジンなどは海外工場で製造していますが、アッセンブリーは日本国内で行われている為、保安基準にもしっかりと適合しています。
このK−16の登場は多くのバイクファンのハートを掴み、一気に話題をかっさらっていくほど衝撃的なデビューを果たしました。搭載エンジンは49ccと124ccの2モデル展開で、セカンドバイクとしても非常に人気がありました。
そんな一線を画すデザインと遊び心を見せつけたスネークモータースの待望の第二弾として登場したのが今回ご紹介する『77』です。コンパクトで愛嬌のあるデザインのあるK−16とは違い、77はスパルタンなカフェレーサースタイル。人気カテゴリのカフェレーサーではありますが、そこは流石のスネークモータース、60年代のビンテージ感溢れる洒落たデザインで更に話題となりました。
また77は223ccエンジンを搭載。それまで最大で原付二種クラスだったK−16に対して77はミドルクラスとなっています。遊びと本気が融合した本格的なカフェレーサーマシンとしても魅力溢れる一台となっており、77は颯爽と街を駆け抜けるには十分なパワーを持っています。
車名である77は「ラッキーナンバーの7を二つ並べた」というこれまた遊び心溢れる理由です。それではスネークモータース77の魅力についてたっぷりと語っていきたいと思います。
目次
77の主要諸元
車体型式
- 型式:SM−K77
エンジン
- 種類:単気筒SOHC4ストローク
- 冷却方式:空冷
- 総排気量:223cc
- 燃料供給方式:キャブレター
- 内径(シリンダーボア):66.5mm
- 行程(ピストンストローク):66.2mm
- 圧縮比:9.5
- 最高出力/回転数:16ps/7500rpm
- 最大トルク/回転数:17N•m/5500rpm
- 使用燃料:レギュラーガソリン
- 始動方式:セルフ&キックスターター
- 点火方式:C.D.I.式
- プラグ型式:D8EA
- エンジンオイル全容量:1.5L
- 変速機:リターン式5段変速
- 操作方式:フットシフト
寸法
- 全長:1850mm
- 全幅:650mm
- 全高:1100mm
- ホイールベース:1280mm
- タイヤサイズ(前):80/90−18
- タイヤサイズ(後):90/90−18
- タイヤタイプ:チューブ/バイアス
性能
- 乗車定員:2名
- 燃料タンク容量:13L
構造
- フレーム型式:セミダブルクレードル
- 動力伝達方式:チェーン
- 懸架方式(前):テレスコピックフォーク(正立)
- 懸架方式(後):スイングアーム式
- ブレーキ(前):油圧式ディスク
- ブレーキ(後):機械式リーディングトレーリング
心を熱くさせるカフェスタイル
77の姿を見て思わず胸が熱くなるのは避けられない衝動でしょう。まるで60年代からタイムスリップしてきたかの様なスパルタンなルックスのカフェレーサーに見惚れる事間違い無しです。発売当時はこのカスタムライクなスタイルが新車でそのまま買えたのですから、誰もが憧れる一台となっていました。
当時の新車販売価格は¥598000円(税抜)。このスタイリングまで一から自分でカスタムすると考えるとこの価格設定は打倒、もしくはかなりお買い得であったと思われます。
空冷の単気筒エンジンにキックスターター搭載と、バイクとの会話が楽しくなる様な心が踊る仕様となっています。見た目だけでは無くエンジンに火を灯すところからバイクの楽しさをプロデュースする事で、五感を刺激する最高のバイクと言えるでしょう。
また単気筒エンジンとスッと伸びたメガホンマフラーから放たれる弾けるサウンドには思わずうっとりしてしまうほどです。一応セルスターターも付いてはいますが、やはりキックで始動したくなります。
コックピット部分ですが、クラシカルなアナログの2連メーターを採用。メッキ加工が施されたメーターケースにシルバーの文字盤が何とも洒落たデザインです。タコメーターの文字盤には特徴的な書体で『Snake Motors』の文字が描かれています。インジケーターランプもアルミ製のミニランプがメーター下に並んでおり、まさにレーサーさながらの無骨なメーター周りとなっています。
77にはバイカーの心を熱くさせる要素がたっぷりと詰まった魅力的な一台。旧車好きに限らずこの雰囲気のある77には多くの人が見惚れてしまう不思議な魔力があります。販売から数年経った現在でも77に乗って颯爽と街に繰り出せば注目の的になるのは不可避ですね。
贅沢なフルカウルを装着
77をカフェレーサースタイルと紹介してきましたが、厳密に言えば本格的なレースマシンを彷彿とさせるスパルタンな印象です。そう思わせるのはやはりこのフルカウルの存在でしょう。
ヘッドライトからエンジン部分を覆うフルカウル仕様というミドルクラスにしては贅沢すぎる仕様。何度も言いますがこの価格でこの仕様はかなりコストパフォーマンスが良いですね。
カラーリングは目の覚めるような鮮やかなレッドにシルバーのストライプ。情熱的なカラーリングと流れるような疾走感抜群のカウルデザインは77の本気度を十分に感じさせます。ヘッドライトリムにもメッキ加工が施されており、レッドカラーとシルバーの組み合わせも抜群です。
ミラーはカウルのステー部分にマウントされたラウンドタイプのミラーが採用されています。デザインもですが、マウント位置もセンスの光る秀逸なレイアウトは手抜きを一切感じられません。見ているだけでも満足感を得られる贅沢なフルカウルはまさに77の代名詞とも言えます。
レーシーなロングタンクとシングルシート
フルカウル以外にもレーシーなパーツチョイスからそのセンスの良さが滲み出ています。フルカウルと同じカラーリングが施されたロングタンクには立体エンブレムで『Snake Motors』の文字がさりげなく飾られています。タンク上部にはこちらもカウル同様のシルバーのストライプにメッキのフューエルキャップが光ります。
シートも必要最低限の座面のみを確保したコンパクトなシングルシートが採用されています。ブラックカラーのレザー調のシートにホワイトのステッチもまた芸の細かさを感じます。
このロングタンクとシングルシートにセパレートハンドルとバックステップが合わさる事で、ライディングポジションはかなり攻撃的で窮屈。どう考えてもロングツーリング向きでは無い本気すぎる姿勢は77が如何に忠実に60’sレーサーを再現したかが分かります。
しかしそれはあくまで77の個性であって決して欠点ではありません。77に乗る以上、このスパルタンなライディングポジションで人馬一体となり風を切って走るのが醍醐味と言えます。
趣のある足回り
77は足回りも非常にクラシカルです。フロント80/90−18、リア90/90−18のスリムなタイヤにスポークタイヤを装着。フロントにサイクルフェンダーを採用するなど、カスタムの余地を与えないほどの拘りようです。
またリアショックも直立気味にオフセットし、直線的なフレームと相まって当時モノの様な雰囲気を醸し出しています。
因みに登録上は乗車定員2名となっており、スイングアームには一応タンデムステップが装着されています。いざとなればシートをダブルシートに変更すればタンデムツーリングも可能ですが、あまり実用的ではなさそうです。
スネークモーター ス77を美しく保つには!?
以上、『スネークモータース77』のご紹介でした。発売から数年経った現在でもその魅力は廃れる事は無く、誰もが思わず振り返る唯一無二の存在感を放っています。
気になる中古相場ですが、球数はかなり少ないですが中古での本体価格は60万円前後と、十分手が届きそうな価格帯となっています。しかし非常に希少性が増しているので今後価格の高騰も十分に考えられます。純正でこれだけカスタムされた一台なのですからかなり安く感じるのは私だけでしょうか。
そして77の様な秀逸なデザインのバイクで気を付けたいのがやはり外装コンディションの維持でしょう。
もちろん塗装面のコーティングなどのメンテナンスも重要ですが、それと同じくらいメッキパーツへも愛情を注いでいきましょう。メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事に・・・
またメッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもきちんとしたモノを使わないと更に傷やくすみの原因にもなり兼ねません。愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為にしっかりとしたショップとケミカルを選び、美しく維持していきましょう。
愛車はどのKING?
メッキ手入れ
クロムメッキパーツの多いバイクメッキの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。
クロムメッキには最大の弱点が!?
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。
初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。
クロムメッキ磨き剤「ミガキング」
クロムメッキ保護剤「メッキング」
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詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。