『ケンメリ』を語る。愛のスカイライン。

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【愛のスカイライン『ケンメリ』】
スカイラインは日産自動車の中でも歴史深いモデルのひとつで、1957年の初代の誕生から64年経った現代でも日産のフラグシップモデルとして君臨し続け、多くのファンを沸かせ続けている名車です。その歴代モデルは個性的なものが多く、年式だけでは一概に優越がつけられ無い為、それぞれの時代を生きたスカイラインはお互いに切り離した存在として個別に評価される事が多い車種でもあります。

そんなスカイラインシリーズの中でも、やはり有名どころは『ハコスカ』『ケンメリ』『鉄仮面』あたりでしょう。初代GT−Rとして誕生したハコスカは特に神格化された様な存在で、現行GT−Rに匹敵するほどの価格となっています。

そんなスカイラインの歴史に深い深い爪痕を残したハコスカの後継車として登場したのが、今回ご紹介する通算4代目となる110型スカイライン、通称『ケンメリ』です。硬派なイメージのハコスカから一転、まるでデートカーの様な甘いフォルムのケンメリは『愛のスカイライン』と呼ばれ、多くの車好きに愛されるモデルでした。

私も免許取りたての頃は特にスカイラインについてはあまり詳しい方ではありませんでしたが、ハコスカに次いでこのケンメリの名前は知っていたので、やはりその知名度はかなりのものだと言えます。当時ケンメリという名前を聞いてなんとなく『メリケンサック』っぽいちょっとワルイというか、ワイルドなイメージを持っていたので、後に『愛のスカイライン』というコンセプトを持っていた事を知って少し驚きました。

ケンメリの名前の由来ですが、もちろんこれは日産自動車公式のネーミングではなく、独特のセンスを持つ当時の車好き達によって名付けられた愛称です。その由来というのがこの4代目スカイラインのCMにあります。

そのCMは数パターンあり、のどかな草原でスイカラインに乗ってじゃれ合うカップルが微笑ましいパターンや、浜辺で同様のカップルが黄昏るパターンなど様々で、そのCM中に流れる「ケンとメリーのスカイライン・・・」というセリフから『ケンメリ』という愛称が付けられました。更に挿入歌も『愛の〜スカイライン〜♪』という特別に書き下ろされた歌となっており、それまでの硬派な印象を払拭するかの様なイメージ戦略がなされていた様に感じています。

もちろん私はリアルタイムでこのCMを見たわけでは無くYouTubeで見たのですが、当時のCMもなかなか面白くて、泥でぬかるんだ様な畦道をスカイラインが走り抜けていくシーンなど無理矢理感があって「時代だなぁ・・・」とひとりで勝手にノスタルジックな気分になっていました。ケンメリのCMに限らず、こういった古い車のCMなんかは当時の時代背景や面白いアイディアが散らばっていて、今観ても結構楽しめるんでは無いでしょうか。

ちょっと話が脱線しましたが、この様にケンメリは少し色っぽいイメージのもと売り出されたクルマで、スカイラインで甘いひと時を過ごして欲しい、という日産自動車からのメッセージが込められているのかも知れません。

【ケンメリの主な仕様】

ケンメリの登場は1972年。グレード展開は主にGT・GLそしてGT−Rが設定されていました。ピックアップしたのはスカイライン2000GT−X GC110型のスペックです。(GT−Rについては後ほど詳しく説明しようと思います。)

〈エンジン〉
・型式:L20型
・種類:直列6気筒OHCエンジン
・冷却方式:水冷
・排気量:1998cc
・燃料供給方式:SUツインキャブレター
・変速機:5速MT
・内径(シリンダーボア):78.0mm
・行程(ピストンストローク):69.7mm
・最高出力/回転数:130ps/6000rpm
・最大トルク/回転数:17kg•m/4400rpm

〈寸法〉
・全長:4460mm
・全幅:1625mm
・全高:1395mm
・ホイールベース:2610mm
・トレッド(前):1350mm
・トレッド(後):1330mm
・車両重量:1095kg

〈構造〉
・懸架方式(前):マクファーソンストラット
・懸架方式(後):リーフリジッド/セミトレーリングアーム+コイルスプリング
・ブレーキ(前):ディスク
・ブレーキ(後):ドラム

ケンメリのボディタイプのラインナップは多岐に渡り2ドアハードトップを始め、4ドアセダン・バンタイプが用意されており、ライフスタイルに応じて選ぶ事が出来ました。ポピュラーな2ドアハードトップタイプももちろん既に価値がありますが、バンタイプも希少でかなりレアでは無いでしょうか。

排気量も1600cc・1800cc・2000cc(バンタイプは1800ccのみ)と設定されており、GT−Rを除くグレードの中では2000GT−Xが最もハイパワーモデルとなっております。

【妖艶なデザイン】

硬派なハコスカの印象から一転、スタイリッシュで妖艶なデザインへと様変わりしました。まさに『愛のスカイライン』に相応しい艶かしいその外観は長い時間をかけてたっぷりと愛でたくなるほどです。

全体的に見てみるとスポーティーなファストバッククーペの様な外観で、直線を基調としたデザインでありながらどこかしなやかさも感じます。後部側のウィンドウを小型化したことで、シンプルでありながらもまるでスーパーカーの様なサイドビューとなっています。

車体右側のウィンドウの真横付近にハイマウントされた給油口の蓋が図ったかの様なワンポイントとなり、ボディ側面のブランク部分を上手く飾っています。

ロングノーズなフロント部分は、気持ちの良いくらいパキッとしたフラットなボンネットで潔く爽やかな印象を受けます。空気抵抗が小さそうな砲弾型ラウンドタイプのフェンダーミラーもまたスポーティーなイメージを強調しています。

フロントフェイスはハコスカから踏襲された左右丸目デュアルヘッドライトが採用。ヘッドライトとフロントグリルが先端の面から押し込む様に配される事で、程よい陰影が生まれメリハリのあるコントラストを作り出しています。

リアに目を向けると、そこには後にスカイラインのアイデンティティとなる丸目の2灯テールランプがお目見えします。更にテールエンド部分はいぶし銀なシルバーガーニッシュであしらわれるなど、スカイラインファンにとってはかなりゾクゾクする様なリアビューとなっています。

この様にケンメリは『愛のスカイライン』に相応しいスマートで、色っぽいデザインをしております。同時期にはS30型フェアレディZが発売されていたことから、エクステリアデザインが一種のターニングポイントを迎えていたのも理由のひとつかも知れません。

硬派なハコスカから、都会に染まって垢抜けた様なイメージのケンメリはデザイン性においても現代でも高く評価され、未だに不動の人気を誇るモデルでもあります。特に私が個人的に好きなのはサイドビューで、小賢しい装飾が一切無いシンプルな見た目がうっとりするほどの美しさを感じます。

【レーシーでありながら居住感に拘った内装】

ケンメリの内装ですが一見して落ち着いたセダンの様なインテリアとなっています。分厚目のシートには小柄ながら高さ調整のできるヘッドレストが装着されており、スポーティーな外観とは裏腹な座り心地となっています。

まるで大人の雰囲気を持つ内装ですが、コックピットには日産自動車のスカイラインに対する本気度が伺え知れます。

ドライバーズシートに座るとステアリングの隙間から見えるのはレーシーな7連メーター。まるで戦闘機の様な景観のメーター周りは思わずドライバーの内なる闘志に火を着けるかの様なものとなっています。

静寂さと情熱。両方の顔を併せ持つケンメリはまさに乗るものに対して、『愛』の様な忙しない感情に陥らせる不思議な魅力があるのかも知れません。

【わずか200台足らずの幻のケンメリGT−R】

ケンメリにもやはり最強グレードが設定されていました。そうスカイラインHT 2000GT−Rです。2ドアハードトップをベースとしたGT−Rの主なスペックは以下の通りになっております。

〈エンジン〉
・型式:S20型
・種類:直列6気筒 DOHCエンジン
・総排気量:1989cc
・内径(シリンダーボア):82.0mm
・行程(ピストンストローク):62.8mm
・最高出力/回転数:160ps/7000rpm
・最大トルク/回転数:18.0kgf•m/5600rpm
・変速機:5速MT
・車両重量:1145kg

最高出力160ps/7000rpmの直6DOHCエンジン(ハイオク仕様)を搭載し、キャブレターはソレックス製を3連装。スピードメーターは240km/h表示のものが装着され、そのポテンシャルの高さを物語っています。

外観に関しても、オーバーフェンダーの採用やホイールベースの延長、ブレーキシステムにおいても前後ディスクへ換装するなど、まさに走る事へベクトルを全振りした最強のケンメリが誕生したのでした。その反面、車両重量は約50kgほど重くなりました。

排ガス規制により約200台のみで生産中止という、悲しくも短命に終わったという事実もあり、今となっては幻の車となっています。

中古相場においてもGT−XをGT−R仕様にした個体が1000万円オーバーで取引されているなど、その価格の高騰具合から計り知れない価値がついているのは歴然です。

【ケンメリはこれからも車好きにとって憧れの存在】

スカイラインの系譜において、ケンメリの存在は決して語らずにはいられないでしょう。『愛のスカイライン』と銘打たれたケンメリは、まさに燃える様な情熱をドライバーに与えてくれるでしょう。

これからも旧車好きたちにとって憧れの存在であり続けるケンメリ。今でこそめっきり見る機会が減りましたが、きっとどこかで元気に走りながらオーナーに愛され続けられていることを願います。

以上、日産スカイライン『ケンメリ』のご紹介でした。

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NAKARAIメッキで加工した旧車パーツ参考事例を掲載させていただきます。

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旧車パーツのメッキ手入れ

クロムメッキパーツの多い旧車パーツの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。

クロムメッキには最大の弱点が!?

 

クロームメッキにあいている目にみえない無数の穴

クロームメッキが錆びる原因【構造

点サビ画像

クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。

ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれるくらいの錆びになってしまいます。

錆びてきていない初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。

穴を埋める事で、クロムメッキの穴を埋める事で耐食性が上がます。

クロームメッキが錆びる原因【構造

メッキングの効果

クロムメッキ保護剤「メッキング

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クロムメッキ錆落とし剤「サビトリキング

サビトリキングはメッキに優しく、サビには厳しい錆取り剤

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メッキの手入れは、メッキング&サビトリキングがおすすめです。

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メッキクリナーで磨きすぎてメッキのくすみになってしまった画像

Q.バンパーのオーバーライダーの先端部分ですが、メッキのくすみが取れません! なぜ?このようになってしまったのですか? 

A.画像を拝見させていただく限り、既にクロームメッキが取れて、下地のニッケルメッキを通りこしてうっすら銅メッキがでている状態です。サビはなく、バンパー部分も綺麗に保っている状態を考えると、研磨剤のはいったメッキ磨き剤で磨きすぎた結果だと思います。手入れをしたつもりが逆にアダとなったのでは? こうなってしまったら再メッキしか再生不能です。 今後は磨くのではなく、メッキングで定期的なコーティングを強くお勧めいたします。

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