プラスチックメッキは傷つけないように磨きを行うことが大切です。
メッキと言えば丈夫なイメージを持たれるかもしれませんが、意外にデリケートで特にプラスチックメッキは注意が必要です。
ではプラスチックメッキ磨きはどうやって行えば良いのでしょうか?
ここではプラスチックメッキ磨きのコツ・テクニックを紹介します。
正しい方法で愛車をメンテナンスし、いつまでも綺麗な状態をキープするように心がけましょう。
目次
プラスチックメッキはデリケート
車やバイクの各種パーツにはよくプラスチックメッキが使われます。
たとえば車のフロントグリルやドアノブなどです。
一般的にメッキというと金属に処理するものというイメージですが、最近では樹脂製のパーツ、つまりプラスチックのパーツにも使われています。
国産車の多くはクロムメッキというメッキの種類が採用されていて、パーツにツヤを出す他、メッキの被膜によって素材を保護するという役割も果たします。
そんなプラスチックメッキですが実はデリケートで、正しく扱わないとトラブルの原因になってしまいます。
メッキ部分が傷ついてしまったり、剥げてしまったりといった具合です。
こうしたトラブルを防ぐためにも、プラスチックメッキ磨きはどう行えば良いか知ることが大切です。
適当に手入れをしているとプラスチックメッキはどんどん劣化していき、結果的に愛車を劣化させることにもつながります。
磨きの基本はこまめな洗車
プラスチックメッキだけでなく、車・バイク全体に言えることですが磨きの基本は洗車です。
こまめに洗車をしてあげることで付着した汚れを落とすことができます。
まずは基本中の基本として洗車によるプラスチックメッキ磨きの方法を見ていきましょう。
まず用意するものですが、とてもシンプルです。
★カーシャンプー
★柔らかいスポンジ
この2つさえあれば洗車は可能です。
軽い汚れを落とすだけならカーシャンプーさえ不要なこともあり、その場合はスポンジだけでかまいません。
具体的な洗車の方法ですが、柔らかいスポンジにカーシャンプーを含ませ、水で泡立たせます。
よく泡立ったらプラスチックメッキ部分を優しく、なでるように磨いてあげましょう。
決して力を入れる必要はありません。
力を入れて擦るように磨いてしまうと、プラスチックメッキに傷がついたり、メッキが剥がれてしまうおそれがあります。
こうなると意味がないので、とにかく優しくがコツです。
柔らかいスポンジを使うのもプラスチックメッキに負担をかけないためです。
一般的に洗車というとブラシを使うことが多いのですが、少なくともプラスチックメッキ部分にブラシを使うのは避けましょう。
これだと汚れが落ちないのではないかと不安になるかもしれませんが、カーシャンプーの力で汚れを浮き上がらせることができますし、力を使わなくても十分に綺麗になります。
洗車後はしっかりと水ですすぎ乾燥させる
カーシャンプーでよく洗ったら最後に水でしっかりとカーシャンプーを落とします。
カーシャンプーが残った状態になっていると、シミになったりしますので要注意です。
十分に水ですすぎ、完全にカーシャンプーを落としてから乾燥させましょう。
乾燥についても、水気を完全に飛ばすように徹底的に乾燥させることがポイントになります。
水分が残っていると水シミやサビの原因になります。
できれば午前中に洗車を行い、午後は乾燥時間として使えるような状況を作りましょう。
少し手間になってしまいますが、タオルなどで水気を拭き取るのもおすすめです。
よく晴れた日だと乾燥も早くて良さそうですが、直射日光に当て続けるのもあまり良くありません。
そのため快晴というよりは、少し雲があって曇っているくらいの日の方が洗車には向いています。
プラスチックメッキ磨きの仕上げにはコーティング剤を活用
普段はこまめに洗車することで十分なお手入れが可能です。
洗車によって汚れを落とし、しっかり乾燥させることで汚れによる見た目の悪さ、サビなどを防げます。
ただこれだけではなく、プラスチックメッキ磨きの仕上げとしてコーティング剤も活用してみましょう。
コーティング剤とはその名の通りプラスチックメッキをコーティングする特殊なアイテムです。
コーティング剤によって保護され、汚れが付着しにくくなったり、サビ防止効果が期待できます。
厄介なトラブルを予防できるためとても便利です。
洗車のたびにコーティング剤を使う必要はないのですが、愛車の状態を見ながら必要だと感じたらコーティング剤の塗布を行いましょう。
そうすれば愛車はより綺麗に、そしてより劣化しにくくなります。
コーティング剤によるプラスチックメッキ磨きの方法
ではコーティング剤を使ってプラスチックメッキ磨きを行う方法を見ていきましょう。
といっても難しいことはありません。
まず用意するものですが、以下の通りです。
★コーティング剤
★柔らかいクロス
洗車同様、たくさんのものは必要ありません。
コーティング剤とクロスさえあれば作業が行えます。
まず適量のコーティング剤をクロスにとり、クロスでプラスチックメッキ部分をゆっくりと磨いていきます。
やはり力を入れるのは厳禁で、優しくコーティング剤を塗り拡げるイメージで磨きましょう。
ムラなく十分にコーティング剤が広がったら、作業は完了です。
基本的にクロスで塗り拡げていくだけで良いので、初めて行うという方でも問題なく作業を進められるはずです。
塗り終わったらそのまましばらく乾燥させ、十分に乾燥すれば保護能力が発揮されます。
プラスチックメッキの表面に特殊な被膜が形成され、この被膜が汚れや衝撃、サビからメッキを守ってくれるわけです。
研磨剤入りのコーティング剤には要注意
さまざまなコーティング剤が市販されていますが、研磨剤入りのタイプには注意しましょう。
研磨剤が入っているとプラスチックメッキが研磨され、最悪の場合は剥がれてしまいます。
一般的に研磨剤が入っているとしつこい汚れも落とせて便利ですが、デリケートなプラスチックメッキには向いていません。
プラスチックメッキをはじめメッキというのは基本的に薄いものであり、なおかつ施工業者によって厚みが変わってきます。
非常に薄い仕上がりになっている場合もあり、傷をつけたり剥がれてしまうようなリスクはとにかく回避するべきです。
コーティング剤を選ぶ場合は研磨剤の有無に注目しておきましょう。
メッキ専用に作られたコーティング剤であり、さらに目の細かいマイルドな研磨剤を使っている場合ならそれほど問題はないと思われます。
研磨剤入りのものを使う場合は、こうした点に配慮すると失敗がありません。
サビが見られる場合はまずサビ取りを
車やバイクにしろ屋外を走行しますので、雨水などによってどうしてもサビてしまうことがあります。
コーティング剤を使ってプラスチックメッキ磨きをしようとした時、パーツにサビが見られるならまずはサビ取りを行いましょう。
サビた状態のままコーティング剤をしても、残ったサビがどんどん進行してしまう可能性があります。
サビを取る場合はコーティング剤同様、専用のサビ取り剤を使うのがおすすめです。
メッキに使えるサビ取り剤というのが販売されていて、特殊な成分によってサビを除去できます。
使い方はコーティング剤とほぼ同じで、クロスにサビ取り剤を含ませてサビをこするようにして落としていきます。
力を入れず慎重に作業しましょう。
サビが落とせたらその後にコーティング剤を使用します。
これでサビを落としつつ、新たにサビが広がっていくのを防ぐことが可能です。
すでにあるサビにはサビ取り剤、サビ予防にはコーティング剤という形です。
洗車も含めてすべての作業に共通していますが、プラスチックメッキ磨きはとにかく力を入れないことが有効なテクニックです。
優しく、慎重に、じっくりと作業を行えば愛車を傷つける心配もありません。
プラスチックメッキ磨きを行えば愛車のメッキパーツを綺麗にできます。
ですが正しいテクニックで作業を行わないとメッキを傷つけてしまったり、剥がしてしまったりします。
そうならないためにもコツを把握し、優しく磨いてあげましょう。
普段はこまめに洗車をし、付着した汚れを落としてあげます。
サビが見られるならサビ取り剤を使って除去し、仕上げとしてコーティング剤を活用します。
コーティング剤によって磨き上げれば特殊な被膜によってプラスチックメッキを保護でき、汚れやサビを防げます。
作業も決して難しいものではないので、休日などを利用して行えます。
コーティング作業は業者に依頼することもできますので、場合によってはプロにやってもらうことも検討すると良いでしょう。
愛車はどのKING?
クロムメッキの弱点克服でメッキの輝き持続力UP↑
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれるくらいの錆びになってしまいます。
錆びてきていない初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの穴を埋める事で耐食性が上がます。
メッキング愛用者の声
「ディーラーの人にメッキがなんか違う気がするんですけど?」と言われました。
メッキング施工後ディーラーに用事があり乗って行くと ディーラーの人にメッキがなんか違う気がするんですけど?と言われました。それはメッキングをしたからです!と言いました!
新車から施工しましたがやっぱり見た目から違うんだなと感動しました!
メッキの一番のケミカル用品は間違いなくナカライさんの商品だと思います。
拭き取りクロス類も別発注して大事に使っています! ケミカル用品はワコーズとシュアラスターしか使わないと決めていましたがナカライさんも使わせて頂きますね!!
使用車種ヴェルファイアG's N様
車用のコーティング剤とメッキングの違い
車のガラスコーティング剤の多くは、ボディーを意識して作られておりますので、短期間で広い面積をコーティングしやすい組成になっているものが多く、イメージセロハンテープ状にコーティングされるが、メッキング被膜は、クロムメッキにあいている穴を埋める事を目的として作っておりますので、粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするというイメージになります。
(車のコーティング剤の全てがそのような組成ではないです。あくまで一例です)
車用のガラスコーティングイメージ図
セロハンテープ状に被膜が形成されるものが多い。塗装の被膜に近く塗装被膜がめくれる時をイメージしていただけるとわかりやすいと思います。
メッキング被膜イメージ図
メッキング被膜は粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするイメージで、はがれる時は、人間の垢みたいに、部分にボロボロとめくれる感じになります。
メッキング被膜の効果
※メッキングは1コートで半年もちますので、最初2~3回は1か月に一度くらいを目安に重ね塗布し。その後は半年に1度に塗布することをおすすめいたます。
メッキングが重ね塗布が有効な理由
メッキング被膜は薄い被膜を重ね塗布、重ね塗布することでメッキ面の鏡面度が改善されていきます。クロムメッキ用の光沢剤も配合していますで、薄く被膜を重ね塗布、重ね塗布することで光沢がUPしていきます
厚付けは不可、厚く塗布することで耐食性はあがりますが、鏡面度が改善できなくなるうえにムラムラになってしまいます。鏡面メッキでなく、見た目よりも耐食性をあげたいパーツは厚くたっぷり塗布していただいても問題ありません。
■見た目重視の場合は薄く
■見た目よりも耐食性重視の場合は厚く
メッキングが塗装NGの理由
メッキングは構造上、短期間に広い面積のコーティングを必要とする塗装面だと、メッキング被膜がよけいムラになりやすく、ムラを見逃した場合、とるのが大変なため、塗装面はメッキングNGとさせていただいております。
自分の車のボディー塗装面にメッキング被膜を大量塗布したところ、ムラムラ被膜が5年くらい残ってしまいました。
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詳しくは:メッキパーツ相談室まで
クロムメッキの事についてもっと知りたい方は、
詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。