プラスチック(樹脂)メッキでも、メッキ磨きは必要です。
なぜなら、プラスチック(樹脂)をコーティングしているメッキ自体が金属であるからです。
特にクロームメッキは、構造上「目に見えない無数の穴」が空いていて、錆びやすい特徴があります。
この記事ではメッキ専門店「NAKARAI」が、プラスチック(樹脂)メッキの磨き方や錆びの取り方などをわかりやすく解説します。
目次
1、プラスチック(樹脂)メッキにもメッキ磨きが必要な理由
プラスチック(樹脂)メッキもメッキ自体が金属のため錆びやすく、メッキ磨きが必須です。
なお、プラスチック(樹脂)自体も劣化するため、メッキ磨きや手入れで劣化を防止することが重要です。
プラスチック(樹脂)自体が劣化していると、再メッキができない可能性があります。
再メッキの前処理としてメッキ剥離剤で一度きれいにするのですが、プラスチック(樹脂)が劣化していると一緒に溶けてしまうためできないのです。
また、メッキは層になっており、その最終表面のクロームメッキには目に見えない無数の穴があって、そこから水やホコリが侵入し、下地のニッケルメッキが錆びてしまいます。
その上、錆が進行すると最終的にはクロームメッキが剥がれ、下地のニッケルメッキが露出してくすんで見えてしまうのです。
そのため、この穴を塞ぐようなメッキ磨きが必要になります。
2、プラスチック(樹脂)メッキの磨き方とおすすめ商品解説
プラスチック(樹脂)メッキの磨き方は、「メッキ用ケミカル保護被膜剤」を使用して、優しく磨く方法がおすすめです。
また、メッキはデリケートな性質を持つため、メッキ専門店「NAKARAI」では、メッキ用ワックスや研磨剤入りアイテムでのメッキ磨きをおすすめしていません。
プラスチック(樹脂)メッキの磨き方を知りたい方は、参考にしていただければと思います。
2-1.メッキ用ケミカル保護被膜剤で優しく磨く
プラスチック(樹脂)メッキには、メッキ用ケミカル保護被膜剤でメッキをコーティングする磨き方がおすすめです。
メッキ用ケミカル保護被膜剤とは、メッキを守る成分の入った液体を塗り、穴を塞いで硬化させることで、水やホコリなどの侵入を防ぐアイテムです。

メッキング被膜は、メッキ表面にガラスに近い被膜を形成し、錆・腐食の原因となる水やホコリとの接触を防ぐことが可能です。
プラスチック(樹脂)メッキは、研磨剤入りのメッキ磨き用アイテムと相性が悪く、メッキ表面を傷つけてしまう可能性があります。
例えば、メッキ用ワックスには研磨剤が含まれていることが多く、ステンレスなど単一金属なら磨いて汚れを落とすことが可能ですが、クロームメッキは非常に薄い被膜なため、剥がれてしまいます。
その上、クロームメッキは鏡面度が高く硬い性質から、小さな傷でも目立ってしまうのです。
さらに、メッキ用ワックスで耐食性を向上させる仕組みは、ワックスの主成分である油をメッキ表面に塗ることで、メッキより先に油が腐食してメッキの錆を防ぐのですが、時間が経つと油の錆がメッキに付着し、結局錆びてしまいます。
そのため、クロームメッキは他の金属と磨き方が違い、研磨して磨くのではなく、メッキ用ケミカル保護被膜剤でコーティングする方法が一押しです。
2-2.プラスチック(樹脂)メッキ磨きには「メッキング」がおすすめ!
メッキ用ケミカル保護被膜剤の中でも、メッキ専門店「NAKARAI」が5年の歳月をかけ、独自に研究開発した「メッキング」がおすすめです。
「メッキング」は、クロームメッキの耐食性と光沢性の向上だけを考えて、メッキ専門店「NAKARAI」が研究して生み出した、史上“最鏡”のメッキ用ケミカル保護被膜剤です。
「メッキング」は、オルガノガラスコーティングと呼ばれる「疎水性のガラスコート」で、ホコリや油だけでなく水を弾く優れた成分を配合しており、クロームメッキの「目に見えない無数の穴」を塞ぐ効果があります。
なお、従来のガラスコーティングは親水性のため、ホコリや油を弾けるものの水を弾くことはできません。
実際に、複数の実験テストでしっかりとした効果も現れています。
そして、「メッキング」はおかげさまで口コミ・ランキングにおいて高評価をいただき、複数の雑誌にも掲載され、バイク好き俳優・タレントの「岩城滉一」さんに、「サビトリキング」後に「メッキング」を塗布することで「メッキに深みが出る」とお褒めの言葉をいただいております。
・『バイクブロス』でランキング1位
・『みんカラ』4.67点(5点満点)
プラスチック(樹脂)メッキ磨きには、ぜひ「メッキング」をお試しください。
詳しくはこちら:「メッキング」
3、プラスチック(樹脂)メッキが錆びているときの磨き方
プラスチック(樹脂)メッキが錆びている場合は、「メッキング」の前にメッキ用錆取り剤で錆を取ります。
クロームメッキの錆が進行すると、層になっているメッキが剥がれて手がつけられなくなるため、できる限り早めの対処が必要です。
プラスチック(樹脂)メッキに錆がある方は、参考にしてください。
3-1.メッキ用錆取り剤は研磨剤に注意!
メッキ用錆取り剤は、メッキに作用しない研磨剤が配合されているかどうかが重要です。
先ほども述べた通り、クロームメッキは非常に薄く、研磨剤で磨くと剥がれてしまいます。
しかし、一般的な錆取り剤は研磨剤で表面を削って錆を取るため、メッキまで削ってしまうのです。
そのため、プラスチック(樹脂)メッキには、メッキに作用しない研磨剤の入ったメッキ用錆取り剤で、優しく撫でるように錆を取ることをおすすめします。
3-2.プラスチック(樹脂)メッキ磨きには「サビトリキング」!
メッキ用錆取り剤の中でも、メッキ専門店「NAKARAI」が独自に研究開発した、「サビトリキング」がおすすめです。
「サビトリキング」は「メッキに作用せず、錆のみに作用する」特殊な研磨剤を配合した、“メッキに優しく、錆に厳しい”メッキ用錆取り剤です。
実際に、「サビトリキング」の効果は実験テストで明らかになっています。
また、おかげさまで「サビトリキング」も「メッキング」同様に、多数の実績を獲得しています。
プラスチック(樹脂)メッキの錆にお困りの方は、ぜひ「サビトリキング」を一度お試しください。
詳しくはこちら:「サビトリキング」
4、プラスチック(樹脂)に再メッキしたいときは
すでに錆の進行が進みすぎて「くすんでいる」「錆が取れない」方は、「サビトリキング」でも取れないため、再メッキが必要になります。
くすみや錆が取れない原因は、クロームメッキが剥がれて、下地のニッケルメッキが露出してしまっているためです。
クロームメッキが剥がれてしまうと、錆取り剤ではどうしようもなく、再度メッキ加工しないと治りません。
4-1.樹脂パーツの再メッキの問題点
樹脂パーツの再メッキはとても厄介です。
理由ですが、メッキ剥離すると樹脂そのものが溶けてしまったり、破損する場合があるからです。
樹脂は錆びてくるというよりは、年月が経つと脆くなってしまいます。イメージ骨粗しょう症みたいになスカスカな組成なってしまうのです。
メッキ剥離ができれば、再メッキは可能ですが、破損リスクが高いです。
4-2.樹脂パーツのメッキ剥離後、素地が割れていた画像
こちらのパーツのように、メッキ剥離した段階で素地にキレツが入っているようなパーツは再メッキ不可です。
4-3.樹脂パーツは錆び予防が重要
樹脂にメッキされているパーツは、金属と違い再メッキができなケースがほとんどなので、
樹脂にメッキされているパーツこそ、メッキ用ケミカル保護被膜剤でコーティングして、錆びさせない予防がとても重要になります。
5、まとめ
プラスチック(樹脂)メッキ磨きは、メッキを傷つけないために、「メッキ用ケミカル保護被膜剤」で目に見えない無数の穴をコーティングする方法がおすすめです。
中でも、メッキ専門店「NAKARAI」の「メッキング」は、クロームメッキのことだけを考えて開発した、史上“最鏡”のアイテムです。
また、プラスチック(樹脂)メッキ磨きの前に錆を取りたい方は、メッキ用錆取り剤「サビトリキング」で、できる限り早く錆を取りましょう。
なお、「サビトリキング」でも取れない錆は、進行しすぎて錆取り剤ではどうしようもないため、再メッキが必要です。
メッキ専門店「NAKARAI」は、再メッキも承っております。
ぜひお気軽にご相談ください。
車用のコーティング剤とメッキングの違い
車のガラスコーティング剤の多くは、ボディーを意識して作られておりますので、短期間で広い面積をコーティングしやすい組成になっているものが多く、イメージセロハンテープ状にコーティングされるが、メッキング被膜は、クロムメッキにあいている穴を埋める事を目的として作っておりますので、粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするというイメージになります。
(車のコーティング剤の全てがそのような組成ではないです。あくまで一例です)
車用のガラスコーティングイメージ図
セロハンテープ状に被膜が形成されるものが多い。塗装の被膜に近く塗装被膜がめくれる時をイメージしていただけるとわかりやすいと思います。
メッキング被膜イメージ図
メッキング被膜は粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするイメージで、はがれる時は、人間の垢みたいに、部分にボロボロとめくれる感じになります。
メッキング被膜の効果
※メッキングは1コートで半年もちますので、最初2~3回は1か月に一度くらいを目安に重ね塗布し。その後は半年に1度に塗布することをおすすめいたます。
メッキングが重ね塗布が有効な理由
メッキング被膜は薄い被膜を重ね塗布、重ね塗布することでメッキ面の鏡面度が改善されていきます。クロムメッキ用の光沢剤も配合していますで、薄く被膜を重ね塗布、重ね塗布することで光沢がUPしていきます
厚付けは不可、厚く塗布することで耐食性はあがりますが、鏡面度が改善できなくなるうえにムラムラになってしまいます。鏡面メッキでなく、見た目よりも耐食性をあげたいパーツは厚くたっぷり塗布していただいても問題ありません。
■見た目重視の場合は薄く
■見た目よりも耐食性重視の場合は厚く
メッキングが塗装NGの理由
メッキングは構造上、短期間に広い面積のコーティングを必要とする塗装面だと、メッキング被膜がよけいムラになりやすく、ムラを見逃した場合、とるのが大変なため、塗装面はメッキングNGとさせていただいております。
自分の車のボディー塗装面にメッキング被膜を大量塗布したところ、ムラムラ被膜が5年くらい残ってしまいました。
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詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。