トラックのパーツは「クロームメッキ」と「ステンレス」の2種類が混同しており、磨き方や手入れの方法が異なります。
特に、クロームメッキはデリケートな性質です。
メッキ磨きを失敗して、表面が傷ついたり黒くくすんで見えたりと、再メッキが必要になるお問い合わせもあります。
そこで、クロームメッキ&ステンレスのどちらを磨く際にも使える一押しの商品が、メッキ専門店「NAKARAI」が5年の歳月をかけ、独自に開発した「メッキング」です。その絶大な効果から、アートトラックを扱った雑誌「カミオン」「トラック魂」で、史上“最鏡”のメッキ保護剤として取り上げていただきました。
この記事ではメッキ専門店「NAKARAI」が、「トラックのパーツをピカピカに保ちたい」「トラックのメッキ磨きの方法を知りたい」といった方に、トラックのパーツ磨きで失敗しないための正しい磨き方などについて、解説していきます。
目次 1、トラックの正しい磨き方|金属の種類別 1-1.クロームメッキ 1-2.ステンレス 2、メッキ磨きによくある失敗事例 2-1.メッキが傷つく&くすみ 2-2.点錆跡や黒ずみ 3、トラックのパーツ磨きはこれ一本!一押し商品 4、まとめ
1、トラックの正しい磨き方|金属の種類別
まずは、トラックのパーツに混在する「クロームメッキ」および「ステンレス」の性質と、それぞれの正しい磨き方を解説していきます。
クロームメッキとステンレスの詳細な性質を知ることで、トラックパーツの正しい磨き方に納得感が増すと思います。
特に、クロームメッキは他の金属と違いデリケートなため、性質や特徴を知り、正しいメッキ磨きを行うことが重要です。
1-1.クロームメッキ
そもそも「クロームメッキ」とは、素材に金属をいくつも被覆し、最終表面にクローム(Cr)を施したメッキです。
クロームメッキの特徴は、外観が美しい独特の金属光沢と、大気中で酸化しにくく塩酸以外の酸やアルカリに腐食されにくい、耐食性の高さです。
この独特の金属光沢が、トラックの意匠性を向上させます。
その反面、クロームメッキ表面には目に見えない無数の穴が空いており、クロームメッキの下地素材を錆びさせる弱点があります。
クロームメッキは素材をバフ研磨したのち、下地に銅メッキやニッケルメッキ施工するのが一般的です。
また、クロームメッキの厚みは0.02~0.5μ前後と非常に薄いため、下地メッキで厚みを持たせるメリットもあります。 ※1μ(ミクロン)=1/1000㎜
しかし、クロームメッキ表面の目に見えない無数の穴から水やホコリが侵入し、下地のニッケルメッキを錆びさせ点錆が発生します。
そのため、トラックのクロームメッキパーツの磨きには、ミガキングがおすすめです。
微粒子コンパウドリキッドタイプで、クロムメッキに傷をつけずらく磨く事が可能です。
ただし、ミガキング後は、メッキ保護剤「メッキング」でコーティングする事をお勧めします。
メッキ用ケミカル保護被膜剤「メッキング」とは、クロームメッキの目に見えない無数の穴に液体を流し込み硬化させ、表面を薄い保護被膜で覆って錆を防ぐものです。
いつまでも、クロムメッキがピカピカでいられます!!
なお、研磨剤入りのワックスなどで磨くと、最終表面のクロームメッキが削れて下地のニッケルメッキが露出し、意匠性と耐食性がガクンと低下してしまうためご注意ください。
1-2.ステンレス
一方の「ステンレス」は、50%以上の主成分である鉄(Fe)に、クローム(Cr)とニッケル(Ni)を含有させた合金鋼のことです。
そして、トラックに用いられる傾向のある「ステンレス鋼」は、クローム含有量が約10.5%以上のステンレスです。
「ステンレス鋼」は、含有するクロームが大気中の酸素と結合することで、「不動態被膜」と呼ばれる非常に薄い膜が表面に形成され、高い耐食性を持ちます。
「不動態被膜」は稠密で化学的に安定しており、「ステンレス鋼」表面が傷つき被膜が破壊されても、瞬時に再生可能です。
トラックの「ステンレス」部分はクロームメッキと異なり単一金属のため、錆や傷がついた際は、金属磨き剤やバフ研磨などで削る手段が有効になります。
ステンレスマフラーのくすみ | 磨いてピカピカ |
しかし、一度錆や傷がついてしまった金属を、磨いて100%綺麗にする作業は個人でおこなうとなうと、非常に根気がいる作業で大変です。
そのため、ステンレスが綺麗なうちにケミカル保護被膜剤で保護し、錆を防ぐことがおすすめです。
ケミカル保護被膜剤で覆うことで、トラックパーツの輝きが持続する強みもあります。
1)傷が深かったり、汚れが酷い場合、
バフ研磨・ポリシャーをもちいて、粗目の番手から磨きあがる
2)鏡面ステレンスにちょっとした汚れがある場合
ミガキングは鏡面仕上げ用なので、鏡面ステレンスのちょっとした汚れ除去に効果的です。
3)ステンレスの保護
ステレンスともいえども錆びないわけではありせんので、ピカピカ維持にはメッキングが効果的です。
2、メッキ磨きによくある失敗事例
トラックパーツに含まれるクロームメッキ磨きには、「メッキを傷つけてしまった」「点錆やくすみ・黒ずみが取れない」など、数多くの失敗事例があります。
ステンレスは単一金属ですが、クロームメッキは層になっているため、その性質を考慮した磨き方が必要です。
クロームメッキ部分においてよくある失敗事例を参考に、トラックのパーツ磨きを行なっていただければと思います。
2-1.メッキが傷つく&くすみ
トラックのクロームメッキ磨きをして、「メッキ表面を傷つけてしまった・・・」「何度磨いても、くすみが取れない!」といった失敗事例がよくあります。
くすみが取れない理由は、研磨剤入りのメッキ磨き剤で磨きすぎ、クロームメッキが剥がれ、下地のニッケルメッキが見えてしまっているためです。
メッキ表面が傷つく理由は、研磨剤入りのメッキ磨き剤で磨いたためです。
クロームメッキは、鏡面度が高く硬い金属のため、小さな傷でも目立ってしまいます。
こうなってしまうと、メッキ磨きではどうしようもなく、再メッキが必要になります。
《再メッキ後の画像》
なお、「NAKARAI」はメッキ専門店のため、再メッキのご相談も受け付けております。
お気軽にご相談ください。
詳しくはこちら:「メッキ加工NAKARAI」
2-2.点錆跡や黒ずみ
トラックのクロームメッキ磨きの失敗例には、「点錆は取れたが、跡が消えない・・・」「黒ずみが落ちない・・・」といったものもあります。
これらは、先ほどの傷やくすみとは違いメッキが綺麗なときに、メッキ用ケミカル保護被膜剤でメッキ磨きしなかったため起こった失敗例です。
点錆跡が消えない理由は、ある程度錆は取れているものの、錆跡が凹んでしまっているためです。
指で撫でてザラっとするなら点錆ですが、なめらかなら点錆は取れており、点錆跡の凹みであると思われます。
黒ずみが落ちない理由は、雪などに含まれる塩化カルシウムの影響で、クロームメッキが変色したためです。
クロームメッキは大気中で変色しにくいのですが、塩酸に弱い性質があり、一度変色してしまうと元に戻りません。
そのため、点錆後や黒ずみが起こる前に、メッキ用ケミカル保護被膜剤でのメッキ磨きをおすすめします。
3、トラックのパーツ磨きはこれ一本!一押し商品
「ステンレス」と「クロームメッキ」が混同しているトラックのパーツ磨き後の保護には、メッキ専門店「NAKARAI」のメッキ用ケミカル保護被膜剤「メッキング」が一押しです。
「メッキング」は、「NAKARAI」が5年の歳月をかけ、独自に開発したメッキ用ケミカル保護被膜剤です。
「メッキング」には
- 「クロームメッキにある無数の穴を確実に塞ぎ、耐食性が飛躍的に向上!」
- 「クロームメッキ独特の青光りをより一層輝かせる!」
といった効果があります。
イメージとしては、トラックパーツのクロームメッキやステンレスを、ガラスで覆っているようなものです。
また、トラックパーツに点錆ができてしまった方には、「サビトリキング」がおすすめです。
「サビトリキング」はメッキに作用せず、錆にのみ作用する研磨剤を配合した“メッキに優しく、錆に厳しい”メッキ用の錆取り剤です。
一般的なメッキ用錆取り剤には、メッキにも作用する研磨剤が含まれており、先ほどご紹介した失敗事例のように、表面が傷ついてしまいます。
おかげさまで「メッキング」&「サビトリキング」は、口コミやランキングでも高い評価をいただいております。
・『バイクブロス』でランキング1位
・『みんカラ』4.67点(5点満点)
また、複数の雑誌でも取り上げていただきました。
他にも、俳優・タレントとして活躍されバイク好きで有名な「岩城滉一」さんにも、「メッキング」を塗布することで「メッキに深みが出る」と、お褒めの言葉をいただいております。
トラックのパーツ磨き後の手入れ、保護には、ぜひ「メッキング」クロムメッキの錆び落としには「サビトリキング」をお試しください。
詳しくはこちら:「メッキング」&「サビトリキング」
4、愛用者の声
■サビトリキングとメッキングで今日も新品同様な輝きにこれがあれば、年末の大掃除も楽しみですね今回は舟形バンパーのナマズさんをピカピカにしました これから大掃除をお考えの皆様今年の汚れ今年のうちにですね静岡県 K様
5、メッキ加工の依頼
弊社はメッキ屋なので、もちろんメッキ加工のご依頼も承っております。
クロムメッキ前 | クロムメッキ後 |
クロムメッキ前 | クロムメッキ後 |
■タダノ GR160 フォグカバー
クロムメッキ前 | クロムメッキ後 |
■日野ドラバーズステップ
クロムメッキ前 | クロムメッキ後 |
■ダイハツハイゼット フロントバンパーグリル
クロムメッキ前 | クロムメッキ後 |
■19.5インチホイール
トラックパーツへのメッキ加工をご検討の方は
詳しくは・・▶トラックパーツへのメッキ参考画像
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6、まとめ
トラックには、「ステンレス」と「クロームメッキ」が混同しているため、どちらにも使えるメッキ用ケミカル保護被膜剤「メッキング」での施工がおすすめです。
何より研磨剤を含むメッキ磨き剤の使用は、表面を傷つけたり黒くくすんで見えるなど、失敗する可能性が高いため注意が必要です。
––錆ができる前の綺麗な状態に「メッキング」でメッキ磨きを行うことがベストですが、点錆ができてしまった場合は「サビトリキング」を使用し、メッキを傷つけず錆のみ取ることをおすすめします。
車用のコーティング剤とメッキングの違い
車のガラスコーティング剤の多くは、ボディーを意識して作られておりますので、短期間で広い面積をコーティングしやすい組成になっているものが多く、イメージセロハンテープ状にコーティングされるが、メッキング被膜は、クロムメッキにあいている穴を埋める事を目的として作っておりますので、粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするというイメージになります。
(車のコーティング剤の全てがそのような組成ではないです。あくまで一例です)
車用のガラスコーティングイメージ図
セロハンテープ状に被膜が形成されるものが多い。塗装の被膜に近く塗装被膜がめくれる時をイメージしていただけるとわかりやすいと思います。
メッキング被膜イメージ図
メッキング被膜は粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするイメージで、はがれる時は、人間の垢みたいに、部分にボロボロとめくれる感じになります。
メッキング被膜の効果
※メッキングは1コートで半年もちますので、最初2~3回は1か月に一度くらいを目安に重ね塗布し。その後は半年に1度に塗布することをおすすめいたます。
メッキングが重ね塗布が有効な理由
メッキング被膜は薄い被膜を重ね塗布、重ね塗布することでメッキ面の鏡面度が改善されていきます。クロムメッキ用の光沢剤も配合していますで、薄く被膜を重ね塗布、重ね塗布することで光沢がUPしていきます
厚付けは不可、厚く塗布することで耐食性はあがりますが、鏡面度が改善できなくなるうえにムラムラになってしまいます。鏡面メッキでなく、見た目よりも耐食性をあげたいパーツは厚くたっぷり塗布していただいても問題ありません。
■見た目重視の場合は薄く
■見た目よりも耐食性重視の場合は厚く
メッキングが塗装NGの理由
メッキングは構造上、短期間に広い面積のコーティングを必要とする塗装面だと、メッキング被膜がよけいムラになりやすく、ムラを見逃した場合、とるのが大変なため、塗装面はメッキングNGとさせていただいております。
自分の車のボディー塗装面にメッキング被膜を大量塗布したところ、ムラムラ被膜が5年くらい残ってしまいました。
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詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。