メッキの傷にメタルコンパウンドはNGです。
メッキとメタルコンパウンドはとても相性が悪く、メッキの傷をさらに悪化させてしまいます。
メッキの傷は、メッキ用アイテムを使用し、目立たなくさせることが精一杯です。
この記事では、
「メタルコンパウンドがメッキにNGなのはどうして?」 「メッキ傷はどうやって直すの?」 「メッキ用アイテムは何を使えばいい?」
そんな疑問を、スッキリ解消していきましょう!
目次
1、メッキの傷にメタルコンパウンドはNG?徹底解説!
クロームメッキの構造や性質と、メタルコンパウンドの傷を消す仕組みや成分の相性が悪く、メッキの傷消しにメタルコンパウンドは使用できません。
ここでは、「メタルコンパウンド」とはそもそもどんなものなのか、メッキとコンパウンドの相性が悪い理由を解説します。
1-1.メタルコンパウンドとは?仕組みや成分は?
「メタルコンパウンド」とは、ワコーズ社の製品名ですが、最近では金属用のコンパウンドとしてよく使われる言葉です。
例えば、食品用ラップフィルムが、旭化成の商品名である「サランラップ」と呼ばれるのと同じです。
そもそも「コンパウンド」とは、車やバイクについた傷を消すため、研磨粒子が配合された液状(ペースト状)もしくは固形状の磨き剤で、液体に溶かした液体コンバンド等もあります。
メタルコンパウンドを傷口に塗りクロスなどで磨くと、研磨粒子によって表面が研磨され、傷が消える仕組みになっています。
傷付近の表面を削ることで、凸凹を平坦にして傷を消します。
1-2.メッキとコンパウンドは相性が悪い?
削ることで傷を消すメタルコンパウンドの仕組みは、以下クロームメッキの3つの性質(構造)ととても相性が悪いです。
- 「素材に金属がいくつも被覆して層となっている」
- 「クロームメッキ被膜は非常に薄い」
- 「鏡面度が高く硬い」
メッキは、素材に金属がいくつも被覆している状態です。
素材をバフ研磨したのち、銅メッキ・ニッケルメッキ・クロームメッキ加工して作ります。
そして、加工によりできた最終表面のクロームメッキは、光沢性・耐食性に富んだ性質を持ちます。
しかし、最終表面のクロームメッキ被膜は薄いため、メタルコンパウンドで磨いてしまうと、クロームメッキが剥がれ独特の光沢性を失ってしまうのです。
また、最終表面のクロームメッキは耐食性に富むものの、削ることで下地のニッケルメッキが露出し、メッキが錆びてしまいます。
その上、クロームメッキは鏡面度が高く硬い金属のため、小さな傷でも目立ってしまいます。
ステンレスやアルミなど単一金属であればメタルコンパウンドは効果的ですが、層構造のメッキには削る仕組みとの相性が悪いです。
2、メタルコンパウンドがNGならメッキ傷はどう対処する?
メタルコンパウンドなどを使用し、メッキの傷を自分で修復することは不可能です。
少しだけ目立ちにくくすることが、精一杯です。
そこで、メタルコンパウンドを使用せずに、メッキの傷を目立ちにくくする方法をご紹介していきます。
2-1.メッキ用ケミカル保護被膜剤「メッキング」を使用!
デリケートな性質を持つクロームメッキには、メッキに傷がつく前に、メッキ専門店「NAKARAI」が5年の歳月をかけ、独自に研究開発した「メッキング」の使用がおすすめです。
「メッキング」は、メッキのプロがメッキのためだけに開発した、史上”最鏡”のメッキ用ケミカル保護被膜剤です。
クロームメッキの表面を、ガラスに近い成分の液体を硬化させコーティングすることで、少し傷を目立ちにくくします。
傷を目立ちにくくする他にも、「メッキング」により
- 「クロームメッキにある無数の穴を確実に塞ぎ、耐食性が飛躍的に向上!」
- 「クロームメッキ独特の青光りが増し、より一層輝かせる!」
といった効果を得られます。
※クロームメッキには構造上、目には見えない無数の穴が空いており、この穴から水やホコリが侵入することで下地のニッケルメッキを錆びさせてしまうため、「メッキング」で穴を塞ぐことが重要です。
【メッキングの実績】
おかげさまで、複数の車・バイク雑誌に取り上げていただいたり、口コミ・ランキングで高評価いただいたりと、実績も多数あります。
例えば
- 旧車雑誌「オールドタイマー」
- ハーレー雑誌「クラブハーレー」
- 絶版バイク雑誌「Zeppan Bikes」
- トラック雑誌「カミオン」
- ジェットスキー雑誌「HOT WATER」
- 台湾でもっとも人気な自動車・バイク雑誌「一手車訊」
などがあります。
・『バイクブロス』でランキング1位
・『みんカラ』4.67点(5点満点)
バイク好き俳優・タレントの「岩城滉一」さんに、「メッキング」を塗布することで「メッキに深みが出る」とお褒めの言葉をいただきました。
詳しくはこちら:「メッキング」
2-2.メッキ専門店に再メッキを依頼!
史上“最鏡”のメッキ用ケミカル保護被膜剤「メッキング」を使用しても、まだ傷が気になってしまう方には、思い切って再メッキをおすすめします。
メッキの構造からメタルコンパウンドは使用できず、できてしまった傷はどうやっても消せないため、メッキし直す方法がもっとも確実だと言えます。
また再メッキには、豊富なメッキの知識を有したプロがいるメッキ専門店への依頼が安心です。
メッキ加工にも様々な種類があり、メッキ専門店でしかできない加工方法などがあります。
なお、弊社「NAKARAI」はメッキ専門店のため、再メッキのご相談も受け付けております。
ぜひお気軽にご相談ください。
詳しくはこちら:「NAKARAI」
3、メッキの点錆には「サビトリキング」がおすすめ!
メッキに傷でなく点錆ができている場合は、メッキ専門店「NAKARAI」のメッキ用錆取り剤「サビトリキング」を使用し、点錆を除去できます。
「サビトリキング」は、メッキの錆取りに特化した商品で、メッキに作用せず錆にのみ作用する研磨剤が配合された”メッキに優しく、サビに厳しい”錆取り剤です。
ただし傷消し同様、メッキは傷つきやすいため、メッキに作用してしまう研磨剤はNGです。
せっかく錆を除去しても、クロームメッキを傷つけてしまうことで、光沢性と耐食性がガクンと落ちてしまいます。
「サビトリキング」も効果を実感できる商品で、雑誌や口コミ・ランキング、著名人の方々から高評価をいただいております。
メッキに傷ではなく点錆がある場合は、対処可能ですので、ぜひ「サビトリキング」をお試しください。
詳しくはこちら:「サビトリキング」
4、まとめ
クロムメッキの事についてもっと知りたい方は、
詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。
層構造であるメッキに、研磨剤で削って傷を消す仕組みのメタルコンパウンドはNGです。
一度傷ついてしまったメッキは元通りにできず、少し目立ちにくくすることで精一杯です。
メッキの傷を目立ちにくくしたい方には、メッキ専門店「NAKARAI」の「メッキング」を使用し、青光りを増すことで傷を少しだけ目立ちにくくできますが、気持ち程度です。
完璧に消したい場合には、思い切ってメッキ専門店へ再メッキの依頼をおすすめします。
再メッキのNAKARAIまでご相談ください
また、メッキに傷でなく点錆がある場合は、「サビトリキング」で除去できますので、ぜひお試しください。