【アメ車】古い車はリクロームはしない方が良い?実際はどうなの?症状別にご紹介
古いアメ車に乗っているとクロームパーツの劣化によるクスミや錆に汚れ等々気になってきますよね。
今回はクロームパーツを修復、磨き等様々な対処方法がある中からリクロームについてご紹介をしていきます。
リクロームは古いアメ車には良くないなどといった声も聞くことがありますので何故そのような声が出ているのかについてもご紹介していきますね。
目次
クロームメッキの修復方法
クロームメッキをメンテナンスや修復をする場合大きく分けて、ご自分で行えるメンテナンスや簡単な修復作業と専門的な業者様や店舗様へ依頼をしておこなう作業の2種類があります。
クロームメッキの症状別にご自身でのメンテナンス方法とプロに依頼する場合の方法をそれぞれご紹介していきますね。
クロームメッキのクスミ
クロームメッキは経年劣化等によってその輝きが衰えてクスミが出てしまい白く濁ったぼやけた輝きとなってしまう事がります。
このクスミの症状にも様々な症状があります。
例えば雨や走行などによって汚れが付着してその汚れやワックスの種類によってはクロームメッキの上に膜を張ってしまうなど様々な要因が考えられます。
上記の様なクロームメッキ事態にダメージが無く表面に汚れなど何らかの膜や汚れなどによって光の乱反射や吸収がおこなわれ目視ではくすんだような印象になっている場合は簡単なメンテナンスで本来のビカビカな輝きを簡単に取り戻すことができます。
当然ご自身で可能な範囲の作業となります。
方法としましては、汚れを取り除く為カーシャンプーや水などで良いですのでクロームメッキが傷つかないように付着した汚れを除去してあげるだけです。
コレだけで汚れによるクスミは解消することができます。
ワックスやコーティング剤の付着によるクスミの場合は水垢取りシャンプーなどを使用することで油膜をとr覗くことが可能です。
この場合も本来のクロームメッキを傷つけないように優しく作業する事が必要になります。
この方法で汚れや油膜を除去して本来の輝きを取り戻した場合にはこの輝きを長持ちさせてクロームメッキを保護する為にもクロームメッキの保護剤やメンテナンスシートなどを使用する事をおすすめいたします。
クロームメッキの保護やメンテナンスに必要なケア剤は多数あるかと思いますが信頼の出来るショップやプロの方と相談して最適なものを使用することが最適にはなります。
車のボディー同様にクロームメッキも定期的にメンテナンスをする事によって長持ちをして長期的に見たら綺麗な状態が長く続きますし大幅な出費も抑えることができますので定期的なメンテナンスをする事はおすすめです。
何を使用したら良いのか分からない人やプロに直接相談をしたい人はこちらへ
汚れなどのクスみではない場合は上記方法では解決しないかと思います。
先ずはカーシャンプーなどでキレイにしてみてクローム本来の輝きが取り戻せない場合はクロームメッキ自体に傷がついている可能性が高いです。
その傷の乱反射によってクスミ感が現れている状況かと思われます。
この場合は軽度のキズであればご自身でもメンテナンスや修復作業によって輝きを取り戻す事は可能です。
先ずは先の汚れ付着の場合と同じようにクロームメッキをキレイにする作業は必須になります。
汚れが付着したままですと更に傷をつけてしまい輝くどころか更にクスむ事になってしまいます。
クロームメッキをキレイにした状態で輝きがイマヒトツの場合はクロームメッキの輝きと保護が出来る磨き剤を使用することで解決する場合が多くあります。
このクロームメッキの磨き剤も症状によっては解決しない場合や更に悪化させる場合がありますので不安な人はプロにご相談する事をおすすめいたします。
ご相談の上で最適なメンテナンス方法で輝きを取り戻すことが長期的に見ても自己判断で磨いてしまうより良いですので気軽にご相談して頂けたらなと思います。
市販の研磨剤やコンパウンドなどを使用して磨いている人も中に入るかと思いますが、クロームメッキの特性上専用の磨き剤や保護剤を使用することがベストになりますので自己判断で使用される場合はご注意下さい。
長期的に考えるとクロームメッキの長期的な輝きと出費は抑えることが可能です。
ご自身で確認する方法としましては、実際にご自身の指の腹でクロームパーツを触って頂き表面のざらつき等の違和感がある場合はクロームメッキを施してあるベース金属(ベース材)もしくはクロームメッキ自体に問題がある可能性があります。
問題があった場合は出来るだけ早めに対処する事をおすすめいたします。
クロームメッキを触った時の違和感
見た目的には問題なく輝いているクロームメッキでも触る事で表面に凹凸が出てしまっている場合があります。
この症状の場合も軽度なモノであれば磨き剤などで症状が改善する事があります。
しかし、重度の症状ですとクロームメッキが施されているベースの金属がクロームメッキの下で錆びていたり腐食していたりする場合が考えられます。
この症状はクロームメッキを施す際にベース金属の処理を適切に行わなかった場合現れることもあります。
新品状態でのクロームメッキの場合はクロームメッキ自体の処理が雑でメッキ処理がされていないスキマから水分や汚れが付着してない日から腐食する場合もありますが、多くの場合はリクロームをおこなったクロームメッキパーツで出る症状になります。
クロームメッキが浮いてきたり表面が見た目で分かるぐらいボコボコしてきたり酷くなると見た目でも分かるようになってきます。
表面のクロームメッキは輝いたままでもベースの金属の腐食によって無残な状態になってしまう事もあるのです。
この事が古い車はリクロームはしない方が良い…等といった声に繋がっているのかと思われます。
この様な触った感触で違和感が出てしまった場合は早めにプロに相談する事をおすすめいたします。
早い段階であれば適切に対処をおこなう事が出来修復の作業方法も複数選択する事が可能です。
症状がひどくなりますとベースの金属がダメになってしまいリクローム等も出来なくなり修復不可の交換作業になる事もあります。
見た目と感触で分かるぐらいの大きくて深い傷
クロームメッキパーツをぶつけてしまったり何かで傷をつけてしまったりした場合クロームメッキが無くなってベースの金属が見えてしまう場合があります。
この場合は出来るだけ早めに対処をして下さい。
プロに相談することがベストではありますが忙しくてなかなか相談できないという人もいるかと思います。
その場合は直接プロにあって車の症状を直接見ての確認作業では無くインターネットでのオンライン相談や画像や動画での相談も可能ですので出来るだけ早い対応をする事をおすすめいたします。
相談等もなかなか難しい場合はプライマー剤などをとりあえず使用してベースとなっている金属が錆ないように処理をしておく事をおすすめいたします。
プライマーや塗料などで保護するだけでも後々のクロームメッキをおこなう際の仕上がりに影響します。
私個人としましては、傷をつけてしまった場合にはパーツにもよりますがキズを板金やパテなどで埋めてカラーリングパーツにしてしまうのもアリかなとも思います。
クロームパーツであった場所がカラーリングパーツになる事で見た目の印象が大きく変わりますのでリフレッシュしたい場合にもおすすめです。
また、パーツによっては自分で塗装することも可能ですし、失敗や空きが来た場合にはベースの金属の状態が良ければ再びクロームメッキをする時にもきれいにしあげることが可能です。
リクロームとは
ここまでで簡単にクロームメッキの症状別にメンテナンス方法などをご紹介させて頂きましたが、リクロームについてもう少し詳しくご紹介をさせて頂きますね。
先ずはリクロームの手順をご紹介していきますね。
リクロームといってやり方は一つではありませんので今回はその中から一つを抜粋してご紹介させて頂きます。
リクロームの手順
①剥離→②バフ研磨→③板金加工→④バフ研磨→⑤銅メッキ加工→⑥バフ研磨→⑦銅メッキ加工→⑧ニッケルメッキ加工→⑨クロームメッキ加工→⑩磨き作業→完成
①剥離作業
剥離作業は通常ですと現在のクロームメッキを剥離する作業になりますが、塗装してあるパーツの場合は塗装の剥離が必要になります。
ここでの剥離作業はベースとなる素材そのものに戻す作業となります。
例えばクロームメッキパーツに塗装をしてカラーリングパーツとなっている場合には先ずは塗装を剥離してからメッキの剥離となります。
塗装の剥離は塗装屋さんや車屋さん等でおこなう剥離作業と同様の方法ですね。
クロームメッキなどのメッキの剥離にはメッキ屋さんでの剥離作業となりメッキの剥離作業には1週間ほどみてもらうと良いです。
メッキの剥離の方法も多数の方法が御座います。
例えばシアン剥離層へメッキパーツを入れて1週間ほどかけて剥離する方法があります。
この方法ですとメッキは綺麗に剥離することができますが、同時に錆などの腐食がある場合はその部分が穴となってしまう事もあります。
基本的には表と裏の錆が繋がっていないどちらか片方の面での錆であれば穴は開かない状態で剥離することができます。
穴が開いてしまった場合でも後の板金作業にて塞ぐ事が可能です。(ベースの状態によってはこの時点で断念するしかないパーツも少なからずあります)
②バフ研磨
メッキの剥離作業が終わるとバフ研磨によって板金加工をおこないやすい状態に仕上げていきます。
板金をする為のバフ研磨ですので鏡面磨きの様な作業では無く表面のならし作業とピンホールや穴の確認、表面等のベースの状態把握はメーン作業となります。
③板金加工
軽いバフ研磨とベースの確認作業が終わりますと穴や板金が必要と思われる場所に板金加工をおこないます。
板金方法も多数の方法がありますが、この時点での板金作業には真鍮を使用した楊板金加工の場合も多いです。
真鍮での板金加工は卓越した↓技術が必要となりますが信頼できるプロの手に任せることで綺麗に仕上げて頂ける事でしょう。
板金が必要な場合は穴や損傷などによってベースがとても薄くなっている場合も多く技術的には難しい作業となりますがここでの仕上げが後のクロームメッキを美しく仕上げるには欠かせない重要なポイントになります。
ベースのダメージが大きいと穴を塞ぐつもりがさらに広がってしまう場合もある程です…
④バフ研磨
ベース補修の板金加工後におこなうバフ研磨は大きな損傷個所を修復した際の板金跡や表面を整える作業がメーンとなるバフ研磨になります。
このバフ研磨も鏡面磨きの様な研磨作業では無く板金跡などを滑らかにするベース作りの作業ですね。
⑤銅メッキ加工
最初の銅メッキ加工は細かいピンホールなどを埋めるために使用するメッキ加工となります。
研磨作業にて概ねメッキを細かい粉状にして目では分かり難いピンホールまで修復(穴埋め)作業をする為のベースメッキです。
⑥バフ研磨
銅メッキを研磨作業にて粉状にして細かいピンホールやその他の修復をする為にメッキを利用して修復する作業となります。
この作業を丁寧におこなう事で最終仕上がりとクロームメッキの持続性にも影響が出る重要な作業工程になります。
ベースの状態が良い場合はこの銅メッキとバフ研磨作業は省略する場合もありますが新品製品以外はおこなうことをおすすめいたします。
⑦銅メッキ加工&⑧ニッケルメッキ加工
クロームメッキのベースになるメッキ処理になります。
クロームメッキとベースの密着性や厚みを加える作業で錆に強いニッケルメッキ加工によりクロームメッキも長持ちさせることができます。
⑨クロームメッキ加工
ベースの状態とベースメッキ加工を丁寧にする事でこのクロームメッキのクオリティーは大きく変わります。
全くベース処理をおこなわないでクロームメッキ加工をした製品とベース処理とベースメッキ作業をおこなった製品を比べるとその差が大きいので実際に見ることが出来る環境がありましたら確認してみるのも良いですね。
輝きの奥深さというか深い輝きが良く分かると思います。
⑩磨き作業
全てのメッキ処理が終了した後に磨き作業をおこなう事でより深みのある輝きと輝きの持続性をうむことができます。
専用の磨き剤や保護剤を使用して磨きますのでカラーリングパーツでいうところのクリア層の様な役割をしてくれます。
クロームメッキ加工の方法は他にもありますが概ねこの様な加工方法によってクロームメッキのリクローム作業はおこなわれます。
メッキの厚みやその他、剥離やベース処理の方法メッキ加工の方法等々多数の方法がありますのでご自身の求めているクロームメッキ加工にあっている方法を選ぶことが出来ると良いですね。
雑にベース処理をしないでぶっかけ塗装ならぬぶっかけメッキをおこなってしまう業者も残念ながら存在しています。
また、クロームメッキではないメッキ加工をクロームメッキと言っている業者も残念ながら存在しています。
リクロームはしない方が良かったなんて事にならないように本物の信頼できるプロの方に依頼することが良いですね。
リクロームをして数週間でベースが錆びてひどい状態に…なんて事のないようにしたいですよね。
本物クロームメッキを知る人は現在クロームメッキ加工してないパーツもクロームメッキ加工可能なパーツなのか、このパーツをクロームメッキに加工するとイメージが大きく変わっておすすめですよ等のアドバイスもしてくれます。
どうしようか迷っている人は相談だけでもOKなショップも多いですので一度お問い合わせしてみるのもアリですね!
人とは違う自分だけのオリジナルパーツ作ってみませんか?
ちなみに…車のパーツ以外でもクロームメッキ加工って可能なんですよ。
愛車はどのKING?
クロムメッキの弱点克服でメッキの輝き持続力UP↑
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれるくらいの錆びになってしまいます。
錆びてきていない初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの穴を埋める事で耐食性が上がます。
メッキング愛用者の声
「ディーラーの人にメッキがなんか違う気がするんですけど?」と言われました。
メッキング施工後ディーラーに用事があり乗って行くと ディーラーの人にメッキがなんか違う気がするんですけど?と言われました。それはメッキングをしたからです!と言いました!
新車から施工しましたがやっぱり見た目から違うんだなと感動しました!
メッキの一番のケミカル用品は間違いなくナカライさんの商品だと思います。
拭き取りクロス類も別発注して大事に使っています! ケミカル用品はワコーズとシュアラスターしか使わないと決めていましたがナカライさんも使わせて頂きますね!!
使用車種ヴェルファイアG's N様
車用のコーティング剤とメッキングの違い
車のガラスコーティング剤の多くは、ボディーを意識して作られておりますので、短期間で広い面積をコーティングしやすい組成になっているものが多く、イメージセロハンテープ状にコーティングされるが、メッキング被膜は、クロムメッキにあいている穴を埋める事を目的として作っておりますので、粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするというイメージになります。
(車のコーティング剤の全てがそのような組成ではないです。あくまで一例です)
車用のガラスコーティングイメージ図
セロハンテープ状に被膜が形成されるものが多い。塗装の被膜に近く塗装被膜がめくれる時をイメージしていただけるとわかりやすいと思います。
メッキング被膜イメージ図
メッキング被膜は粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするイメージで、はがれる時は、人間の垢みたいに、部分にボロボロとめくれる感じになります。
メッキング被膜の効果
※メッキングは1コートで半年もちますので、最初2~3回は1か月に一度くらいを目安に重ね塗布し。その後は半年に1度に塗布することをおすすめいたます。
メッキングが重ね塗布が有効な理由
1.
2.
3.
メッキング被膜は薄い被膜を重ね塗布、重ね塗布することでメッキ面の鏡面度が改善されていきます。クロムメッキ用の光沢剤も配合していますで、薄く被膜を重ね塗布、重ね塗布することで光沢がUPしていきます
厚付けは不可、厚く塗布することで耐食性はあがりますが、鏡面度が改善できなくなるうえにムラムラになってしまいます。鏡面メッキでなく、見た目よりも耐食性をあげたいパーツは厚くたっぷり塗布していただいても問題ありません。
- 見た目重視の場合は薄く
- 見た目よりも耐食性重視の場合は厚く
メッキングが塗装NGの理由
メッキングは構造上、短期間に広い面積のコーティングを必要とする塗装面だと、メッキング被膜がよけいムラになりやすく、ムラを見逃した場合、とるのが大変なため、塗装面はメッキングNGとさせていただいております。
自分の車のボディー塗装面にメッキング被膜を大量塗布したところ、ムラムラ被膜が5年くらい残ってしまいました。
メッキ加工の事ならNAKARAI
メッキコーティングならメッキング
メッキ磨きならミガキング
メッキサビ取りならサビトリキング
メッキング&ミガキング&サビトリキングを購入する
メッキパーツの悩み相談なら
- メッキが剥がれた
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詳しくは:メッキパーツ相談室まで
クロムメッキの事についてもっと知りたい方は、
詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。