【メルセデスベンツ・トラック】アクトロス|Mercedes Benz Truck Actros
メルセデスベンツ・アクトロスは、欧米を中心に長距離輸送や建設運搬のために活躍している大型トラックです。
アクトロスのデビューは、1996年でヨーロッパ市場での発売でした。
現在に至るまで2回のフルモデルチェンジを経て、時代とともに進化を続けています。
そして、アクトロスは約25年間、世界中の運送業・建設業で愛用されているのです。
実はこのアクトロス、2000年前後の日本でも走行していた頃がありました。
今回この記事では、メルセデスベンツ・アクトロスの紹介です。
その経歴やメルセデストラックの歴史、またアクトロスのスペックなどを中心に解説していきます。
メルセデスベンツ・トラックの歴史
メルセデスベンツの歴史は、1886年カール・ベンツにより創設された世界最古の自動車メーカーとなります。
その後、1926年にはダイムラー社と合併し「ダイムラー・ベンツ」として1998年まで世界の自動車産業をリードしてきました。
「メルセデス・ベンツ」とは、ダイムラー・ベンツ社の「ブランドネーム」として使われてきているのです。
その後、ダイムラー・ベンツ社は、1998年に「ダイムラー・クライスラー」に2007年には「ダイムラー」と社名を変更していますが、「メルセデス・ベンツ」のブランドはずっと生き続けています。
そして、2021年現在では、メルセデスベンツ・トラックは、ダイムラートラックAG社で商用車の開発・製造をしているのです。
ダイムラー社は、乗用車・小型商用車部門とトラック・バス部門を完全分社化しています。
● メルセデス・ベンツAG社
● ダイムラートラックAG社
● ダイムラーモビリティAG社
この3種が新たに法人化して、ダイムラー社は生まれ変わりました。
主な理由として、経営方針や資金繰り・顧客層や開発などの違いによるもので、近年の日野自動車やいすゞ自動車と同じくトラック・バスに特化した経営を展開しているのです。
ダイムラートラックAG社の主な傘下には、米国フライトライナー・トラックス、ウェスタン・スター・トラックス、日本では三菱ふそうトラック・バスが挙げられます。
また、BharatBenz(バーラト・ベンツ)というインド市場に特化したブランドも展開していて今後の注目を集めていると言えるでしょう。
アクトロスが日本で走行していた頃
メルセデスベンツ・アクトロスの登場は、1996年秋ヨーロッパでの販売がスタートとなります。
その後、1998年にここ日本でも輸入販売が開始したのです。
日本での販売は、瞬く間に支持を得ることに成功し累計販売を2500台まで伸ばしていました。
しかしこの頃、ダイムラー社は、経営戦略の一環として「三菱ふそうの獲得」を成功していたのです。
この流れが元となり、「アクトロスの輸入販売を中止する」ことになりました。
理由として、「アクトロスのヨーロッパからの輸入コスト削減」と「三菱ふそうのアジア圏進出活動の本格化」が挙げられます。
こうして日本での「アクトロス」の輸入販売は2006年に終了をしているのです。
2000年前後の日本の運送業界を知る人は、懐かしいのではないでしょうか?
この時代は、「ボルボ」や「メルセデス」の大型トラックが日本でとても目立っていましたよね。
インターナショナル・トラック・オブザイヤー
国際運輸部門において毎年授与される賞です。
主に、その年のヨーロッパ市場での新車販売から、審査されています。
1977年から開催していて、今年で44年目を迎える歴史ある祭典です。
ヨーロッパでも一流の審査員が厳選し審査するので、おのずと世界でも注目のあつまる式典となります。
メルセデスベンツ・アクトロスは、1997年に初受賞をしているのです。
その後、2021年までに5回の受賞を果たし、世界にアピールし続けています。
メルセデスベンツのエンブレムの由来
メルセデスベンツのエンブレムと言えば、誰もが想像できるほど有名なエンブレムですよね。
サークルの中に「3本の弓矢」が印象的なエンブレムですが、こちらには実は名前があります。
「スリーポインテッド・スター」という名称で、元のデザインは「ダイムラー社」のものなのです。
さかのぼること、1909年ダイムラー創業者「ゴッドリープ・ダイムラー氏」によるデザインが由来になります。
そしてその後、1926年にメルセデスベンツとダイムラーは合併し「ダイムラー・ベンツ」と社名を変更しスタートをはじめました。
ちなみにこの「スリーポインテッド・スター」には、エンブレムを象徴する意味があります。
3本ある「光の弓矢」には、陸・海・空それぞれが象徴され、あらゆるモビリティの発展を目指すという「完璧な主義」をあらわしているのです。
このモットーをもとに、メルセデスベンツは約100年活動してきています。
そして、さらなる高みを目指しているのです。
メルセデスのコンセプト|BlueTec Eco(ブルーテックエコ)
メルセデスベンツ・トラックは、使い手の「エコロジーと経済」を考慮し開発を進めています。
その開発システムを「BlueTec Eco」と名付けているのです。
「BlueTec Eco」の主なコンセプトは3つ、
● トラックの消費燃料を抑えることで、環境に優しいドライビングを実現し「エコロジー」を生産し続けます。
● 実験データをもとに、PDCAを切り返し、消費燃料の最小限化を追求する。
● 車両データをもとに、ポートフォリオを作成、アプリケーションを通じてユーザーと情報を共有し、時にはサポートをすています。
さまざまな角度から、「経済的かつエコロジー」を追求しているのです。
BlueTec5エンジン
アクトロスのエンジンは、使用する目的別にV6とV8のセレクトが用意されています。
メルセデストラックのエンジンの特徴として、ピーク圧力が高く消費燃料を節約できるので、コスパの良さに定評があります。
さらに、耐久性にも信頼はありますので、メルセデスのエンジンは人気があるのです。
優れたエンジンをセレクトすることで、利用可能な可動域を最小限に抑えることができ、結果としてホイールからタイヤに至るまで損失を最小限にできます。
BlueTec5の実験データ
メルセデスがアクトロスの車両技術を使い、さまざまな実験データを作成しました。
その中でも、イタリアのナルド試験場で行われた実験データは素晴らしい記録となっています。
BlueTecエンジン搭載のアクトロスに、25トンの荷物を積みテスト走行した結果、ギネスブックレコードを記録することに成功しているのです。
100km走行で19,44Lの燃料消費と表示されました。
燃費計算で「約5,14km/L」ということになります。
メルセデスのデータでは、燃費消費の60%は車両技術によるものと定義しています。
ナルドでの記録的データは、メルセデス・アクトロスが提供できる節約面での大きなサポートと言えるでしょう。
BlueTec Ecoの燃費削減への対策
消費燃料の削減対策として、メルセデスは車両にデータをバランスシートとして作成しています。
この作成されたシートをもとに、アプリケーションにより効果的なアドバイスやトレーニングポートフォリオを提供しているのです。
これにより、ドライバーの運転技術の向上も含めた燃費向上を目指しています。
さらに、セミナーやアドバイス、トレーニングコースの提供をすることで低燃費走行を推進し、エコな社会の実現に向かっているのです。
メルセデスは、車両技術はもとより環境問題やエコロジーにもしっかり対策していることがよく分かりますよね。
110年の歴史があるメルセデスです。そこから生まれる経験や知識が詰まったメルセデスの講義は、1度受講してみたいものです。
安全性能|メルセデスTelligentシステム
メルセデスベンツ・トラックに搭載された「安全性能」とはどのようなものなのでしょうか?
ここでは、アクトロスに標準装備した安全装置の説明です。
「Telligent」と名付けられた安全運転を支援する装置は、乗り心地と安全性を向上し、さらに事故リスクを低減させることを目的としています。
主な安全システムを説明していきます。
Telligentレーンアシスト
フロントガラスのカメラを利用し、意図しない車線のはみ出しを検知します。
アクトロスがウィンカー操作なしに、車線を跨ぐときにはラジオスピーカーから「警告音」を発することでドライバーに注意をします。
さらに、Telligent近接制御という「車間距離を自動調整」システムもあり、車両前方を150mまでスキャンして他車との車間距離やスピードを検知してくれるのです。
そして、危険を察したときには、リターダブレーキを作動し適切な車間距離の維持をしドライバーの負担軽減に努めます。
Telligentブレーキシステム
ABS・ASR・エンジンブレーキ・リターダなどの補助ブレーキに加え、直接的なブレーキシステムを高速通信でトラックに指示します。
各ブレーキ信号を高速通信で結ぶことで、車両重量や負荷を瞬時に計算し、適切なブレーキング操作が可能となっているのです。
また、Telligentブレーキは、正確なブレーキングなため、特定車軸に不均一なブレーキパッドの摩耗も防いでくれます。
さらに、ドライバーのブレーキングを学習しペダルから伝わる「潜在的に重大な状況」を瞬時に察知してブレーキ力を計算し実行してくれるのです。
そして、万が一にも備え、電子制御のエアバックは2段階で設置され、シートベルトのベルトテンションも瞬時に変化しドライバーを守ってくれます。
愛車はどのKING?
トラックメッキクリナー前後の手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。
クロムメッキには最大の弱点が!?
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれるくらいの錆びになってしまいます。
錆びてきていない初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの穴を埋める事で耐食性が上がます。
メッキング&サビトリキング愛用者の声
サビトリキングとメッキングで今日も新品同様な輝きに
これがあれば、年末の大掃除も楽しみですね
今回は舟形バンパーのナマズさんをピカピカにしました
これから大掃除をお考えの皆様
今年の汚れ今年のうちにですね
http://ygcikasetsu.hamazo.tv/d2012-12-12.html
静岡県 K様
車用のコーティング剤とメッキングの違い
車のガラスコーティング剤の多くは、ボディーを意識して作られておりますので、短期間で広い面積をコーティングしやすい組成になっているものが多く、イメージセロハンテープ状にコーティングされるが、メッキング被膜は、クロムメッキにあいている穴を埋める事を目的として作っておりますので、粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするというイメージになります。
(車のコーティング剤の全てがそのような組成ではないです。あくまで一例です)
車用のガラスコーティングイメージ図
セロハンテープ状に被膜が形成されるものが多い。塗装の被膜に近く塗装被膜がめくれる時をイメージしていただけるとわかりやすいと思います。
メッキング被膜イメージ図
メッキング被膜は粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするイメージで、はがれる時は、人間の垢みたいに、部分にボロボロとめくれる感じになります。
メッキング被膜の効果
※メッキングは1コートで半年もちますので、最初2~3回は1か月に一度くらいを目安に重ね塗布し。その後は半年に1度に塗布することをおすすめいたます。
メッキングが重ね塗布が有効な理由
メッキング被膜は薄い被膜を重ね塗布、重ね塗布することでメッキ面の鏡面度が改善されていきます。クロムメッキ用の光沢剤も配合していますで、薄く被膜を重ね塗布、重ね塗布することで光沢がUPしていきます
厚付けは不可、厚く塗布することで耐食性はあがりますが、鏡面度が改善できなくなるうえにムラムラになってしまいます。鏡面メッキでなく、見た目よりも耐食性をあげたいパーツは厚くたっぷり塗布していただいても問題ありません。
■見た目重視の場合は薄く
■見た目よりも耐食性重視の場合は厚く
メッキングが塗装NGの理由
メッキングは構造上、短期間に広い面積のコーティングを必要とする塗装面だと、メッキング被膜がよけいムラになりやすく、ムラを見逃した場合、とるのが大変なため、塗装面はメッキングNGとさせていただいております。
自分の車のボディー塗装面にメッキング被膜を大量塗布したところ、ムラムラ被膜が5年くらい残ってしまいました。
メッキ加工の事ならNAKARAI
メッキコーティングならMEKKING
メッキのサビ取りならSABITORIKKING
メッキング&サビトリキングを購入する
メッキパーツの悩み相談なら
Q.寝台パネルの黒ずみがとれませんサビトリキングでとれますか? 仕事がら雪道をよく走ります。影響ありますか?
A.画像確認しましたが、雪道をよく走るという事ですので、塩化カルシウムの影響でクロムメッキが変色したものだと思われます。クロムメッキは空気中では変色しにくいのですが塩酸に弱いのです。一度変色してしまうと元には戻らないです。新品綺麗な状態のときにメッキングを強くお勧めいたします。メッキングは塩化カルシウムからクロムメッキを守ってくれます。
詳しくは:メッキパーツ相談室まで
クロムメッキの事についてもっと知りたい方は、
詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。