画像参照元…マツダ公式ページ
唯一無二の存在『ロータリーピックアップ』
Zoom−Zoom。この言葉は日本が誇るカーメーカーのひとつ、マツダ(MAZDA)が長年掲げてきた魅惑のワードです。一度聞けばいつまでも耳に残る、なんともキャッチーな響きですが、実はこの『Zoom・・・』は英語で子供が車の音を表現する時に使う『ブーブー』を意味した言葉なのです。
そんな遊び心のあるコピーの通り、マツダは古くから心躍る様な車作りを心がけているメーカーです。そんなマツダと言えばやはり、ロータリーエンジンでしょう。一般的なレシプロエンジンとは異なる機構で、車に対するワクワク感を味合わせてくれるエンジン。
1967年に登場したコスモスポーツ に初めて搭載され、スポーツカー搭載エンジンの印象が強かったロータリーエンジンですが、実はこのロータリーエンジンを搭載したピックアップトラックが存在していた事をご存知でしょうか?
それこそ今回ご紹介する、その名も『ROTARY PICKUP(ロータリーピックアップ)』です。
1974−1977年のわずか3年間のみ生産されていた貴重なモデルで、世界でも唯一ロータリーエンジンを搭載したピックアップトラックという大変珍しいピックアップトラックなのです。販売台数はわずか約1万6千台程度と言われています。
当時、ピックアップトラックの需要が多かった北米市場に導入されたモデルで、タフネス極まりない無骨なスタイリングと、アメリカ向けらしいフロントデザインなどが非常に魅力的な一台となっています。
国内モデルのピックアップトラック『プロシード』をベースとしていますが(プロシードはレシプロエンジン仕様)細かな外装は異なる様です。ロータリーエンジンにピックアップトラックという異色の組み合わせが素敵ですが、日本国内では販売されなかったまさに幻のモデルです。
目次
ロータリーエンジンとは
ロータリーエンジンの機構は一般的なエンジン(シリンダーが伸縮する構造・レシプロエンジン)とは大きく異なり、回転機構によって動く構造のエンジンです。まゆ型のハウジングに三角形のローターが回転しながら『吸気・圧縮・爆発・排気』をする機構で、マツダの代名詞となる内燃機関でした。
回転の仕方も単に風車の様にぐるぐる回っているのではなく、偏心軸がローターをフラフープの様に回す事で“まゆ型”のハウジングの内壁との間に『部屋』を作り、その部屋それぞれが同時進行で『吸気・圧縮・爆発・排気』を行います。早く言うととんでもなく効率の良い構造なのです。
もともとロータリーエンジンを世界で初めて車に搭載したのは、ドイツのNSUヴァンケル社です。日本車としては日産やトヨタもロータリーエンジン車の開発に着手したそうですが、結局は実現化とならずマツダのみが市販化に成功した形になった様です。
メリット
- 一般的なエンジンと比べてコンパクト化できる
- エンジンの振動が少ない
- 小排気量で大きな馬力が得られる
特に馬力に関しては一般的なエンジンはクランクシャフト2回転で『吸気・圧縮・爆発・排気』を1回しか行えませんが、マツダのロータリーエンジンは1回転でその工程を3回行う為、倍以上の馬力が出せる事になります。
デメリット
- 燃費が悪い
- 排気量に対して税金が高い
- 特殊構造の為、整備性が悪い
ロータリーエンジンはそのパワフルさと引き換えに、燃費の悪さや排気量に対する税金の高さ、特有の故障などが原因で最終的にはレシプロエンジンに淘汰されてしまいました。しかしその豪快なエンジンが故に『ロータリーファン』はいつの時代も存在し続けているのも事実です。
ロータリーピックアップの主要諸元
エンジン
- 型式:13B型
- 種類:2ローター
- 総排気量:654cc×2
- 最高出力/回転数:111ps/6000rpm
- 最大トルク/回転数:16.3kgf•m/3500rpm
- トランスミッション:5速MT/3速AT
寸法
- 全長:4325mm
- 全幅:1675mm
- 全高:1525mm
- ホイールベース:2600mm
構造
- 駆動方式:FR
無骨なピックアップトラック
ロータリーピックアップは一見するとかなりシンプルで無骨な印象のピックアップトラックです。直線的で角ばったフォルムはまさに古き良きクラシックカーそのものです。全体的にスリムに収まったボディで、キャビン部分も非常にコンパクト。
しかしピックアップトラックのミソとなるラゲッジスペースは大きく、幅広い用途に対応できます。荷台の縁部分にはリヤに3つ、左右に4つずつのフックが装備されており、荷崩れ防止で荷を固定するためにロープを張ったり、運搬物を保護するシートを張ったりと、まさに荷物を運ぶ事に対して非常に嬉しい設計となっています。もちろんリヤゲートも開閉式で、荷物の積み下ろしもしやすい仕様です。無骨で有りながらもしっかりとしたトラックとしての実用性の高さもロータリーピックアップの魅力でしょう。
アメリカンなフロントフェイス
スペックだけではなく、デザイン的にも個性の光るロータリーピックアップ。フロントフェイスは非常にアメリカンチックな顔つきとなっており、日本車とは思えない派手さも印象的です。
ヘッドライトは丸目の4灯を採用し、グリルは格子状のソリッドなデザイン。フロント全面を大きくメッキ加工が美しいガーニッシュで飾り、更にグリルもスクエア型のシルバーフレームで縁取られています。
無骨なフォルムによくマッチした硬い印象のグリルにはマツダ・ロータリーを象った辺の膨らんだトライアングルに『m』の文字が刻まれたエンブレムが装着されています。現在のカモメマークのエンブレムもスタイリッシュで良いですが、このロータリーエンブレムもかなり洒落たデザインです。
そのエンブレムの傍らには『Rotary ENGINE』のバッジが誇らしげに飾られています。これこそがロータリーエンジンを搭載した証で、ピックアップトラックでは唯一ロータリーピックアップにだけ許された称号でも有ります。
またリヤビューも非常にシンプルでは有りますが、フロント同様に4灯テールランプが装着されており、なかなか見応えのあるお尻。トラックで有りながらも細かなデザインに拘りが見られるのも魅力のひとつです。
ロータリーエンジンに魅せられる
搭載されているのは13B型ツーローターのロータリーエンジン。日本国内モデルにも採用されていた型のエンジンの為、日本人にとっても馴染み深いエンジンです。
排気量は654ccと数字だけ見ればかなり控え目に感じますが、これは1ローターあたりの排気量ですので2ローターの13B型は×2で1308ccとなります。
またロータリーエンジン冒頭でも書いた通りレシプロエンジンのそれとはワケが違うので、スペックの排気量以上の馬力を発揮します。これはあくまで参考ですが、ロータリーエンジンはレシプロエンジンの約1.5倍ほどのパワーがあるとされている為、レシプロエンジンのおよそ2000ccクラスに匹敵すると考えられます。
まさにマツダらしい歓びのある走りを追求したが故に誕生したロータリーエンジンを搭載した事で、ピックアップトラックらしからぬ機敏で楽しい走りを魅せてくれた事でしょう。
大きくフラットなエンジンフードを開けば自慢のロータリーエンジンが鎮座しており、やはりレシプロには無い独特なエンジン造形に面食らう方も多いのでは無いでしょうか。
愛車をいつまでも美しく!
以上、マツダの『ロータリーピックアップ』のご紹介でした。クラシックカーらしい趣のある外観も非常に魅力的ですが、やはりロータリーエンジン搭載のピックアップトラックという称号はかなりインパクトが有ります。
この様なレアなクルマは今後、更に価値が上がりオーナーの方にとっても決して手放す事が出来ない宝物になる事でしょう。ロータリーピックアップはレアなクラシックカーですが、外装やメッキパーツの小まめなお手入れをする事で、永く美しく保つ事が出来ます。
そして塗装のコーティングなどのメンテナンスも重要ですが、それと同じくらいメッキパーツへもコーティングを施し愛情を注いでいきましょう。メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、何もせず放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事になり兼ねません・・・
車やバイクに施されているメッキ加工は『クロームメッキ』と呼ばれるキズや錆に強い加工技術ですが、やはりこのクロームメッキも完璧ではありません。確かにクロームメッキの加工面自体は硬く滑らかになっていますが、手触りでは分からないほど無数の穴が表面に存在しています。その穴から水分が入り込み、下地にあるニッケルメッキを侵食しやがて表面のクロームメッキごと剥がれ落ちてしまいます。
それを防ぐ為に、メッキを磨いたりした後はメッキパーツにもコーティングを施してこの水分の侵入を防ぐ必要があるのです。
またメッキ磨きに使用する磨き剤も正しく選ぶ必要があります。メッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもメッキ専用で、しかもきちんとしたものを使わないと更に傷みやすくなり錆や劣化の原因になります。
愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為に、しっかりとメンテナンスを依頼するショップやケミカルを選び、愛車を美しく維持していきましょう。
NAKARAIの3KINGが
雑誌に掲載されました
愛車はどのKING?
クロムメッキの弱点克服でメッキの輝き持続力UP↑
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれるくらいの錆びになってしまいます。
錆びてきていない初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの穴を埋める事で耐食性が上がます。
メッキング愛用者の声
「ディーラーの人にメッキがなんか違う気がするんですけど?」と言われました。
メッキング施工後ディーラーに用事があり乗って行くと ディーラーの人にメッキがなんか違う気がするんですけど?と言われました。それはメッキングをしたからです!と言いました!
新車から施工しましたがやっぱり見た目から違うんだなと感動しました!
メッキの一番のケミカル用品は間違いなくナカライさんの商品だと思います。
拭き取りクロス類も別発注して大事に使っています! ケミカル用品はワコーズとシュアラスターしか使わないと決めていましたがナカライさんも使わせて頂きますね!!
使用車種ヴェルファイアG's N様
車用のコーティング剤とメッキングの違い
車のガラスコーティング剤の多くは、ボディーを意識して作られておりますので、短期間で広い面積をコーティングしやすい組成になっているものが多く、イメージセロハンテープ状にコーティングされるが、メッキング被膜は、クロムメッキにあいている穴を埋める事を目的として作っておりますので、粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするというイメージになります。
(車のコーティング剤の全てがそのような組成ではないです。あくまで一例です)
車用のガラスコーティングイメージ図
セロハンテープ状に被膜が形成されるものが多い。塗装の被膜に近く塗装被膜がめくれる時をイメージしていただけるとわかりやすいと思います。
メッキング被膜イメージ図
メッキング被膜は粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするイメージで、はがれる時は、人間の垢みたいに、部分にボロボロとめくれる感じになります。
メッキング被膜の効果
※メッキングは1コートで半年もちますので、最初2~3回は1か月に一度くらいを目安に重ね塗布し。その後は半年に1度に塗布することをおすすめいたます。
メッキングが重ね塗布が有効な理由
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メッキング被膜は薄い被膜を重ね塗布、重ね塗布することでメッキ面の鏡面度が改善されていきます。クロムメッキ用の光沢剤も配合していますで、薄く被膜を重ね塗布、重ね塗布することで光沢がUPしていきます
厚付けは不可、厚く塗布することで耐食性はあがりますが、鏡面度が改善できなくなるうえにムラムラになってしまいます。鏡面メッキでなく、見た目よりも耐食性をあげたいパーツは厚くたっぷり塗布していただいても問題ありません。
- 見た目重視の場合は薄く
- 見た目よりも耐食性重視の場合は厚く
メッキングが塗装NGの理由
メッキングは構造上、短期間に広い面積のコーティングを必要とする塗装面だと、メッキング被膜がよけいムラになりやすく、ムラを見逃した場合、とるのが大変なため、塗装面はメッキングNGとさせていただいております。
自分の車のボディー塗装面にメッキング被膜を大量塗布したところ、ムラムラ被膜が5年くらい残ってしまいました。
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