画像参照元…マツダ公式ページ
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国産車初のロータリーエンジン搭載車『コスモスポーツ』
みなさんこんにちは!突然ですが、かつてマツダが自動車産業に革新的な技術とロマンをもたらしたし、多くの人々を沸かせたクルマを作っていたのをご存知でしょうか。そのクルマの名は『コスモスポーツ』。市販の国産車では初となるロータリーエンジンを搭載したことで大きな話題となり、クルマ史においても大きな爪痕を残したスポーツカーです。
コスモスポーツが登場したのは1967年5月。当時としては世界的にもロータリーエンジンを搭載した車は少なく、構造自体が難しいのかその殆どが不具合や問題を抱えるものがほとんどでした。しかしマツダが満を持して世に送り出したコスモスポーツはかなり完成されたロータリーエンジンを搭載し、日本のクルマ作りの技術を世界に知らしめる事となったのです。
今回はそんなマツダロータリーエンジンの原点である初代『コスモスポーツ』について語っていきます。
コスモの名前の由来
『コスモ(COSMO)』とはご存知の通りイタリア語で『宇宙』を意味します。付けられた背景には諸説ありますが、近未来的でUFOみたいな外観や、当時としては市販化においては前人未到に近いロータリーエンジン搭載車で、まるで異次元の様な走りを見せるまさに宇宙的なマシンです。
ロータリーエンジンとは
ロータリーエンジンの機構は一般的なエンジン(シリンダーが伸縮する構造・レシプロエンジン)とは大きく異なり、回転機構によって動く構造のエンジンです。まゆ型のハウジングに三角形のローターが回転しながら『吸気・圧縮・爆発・排気』をする機構で、マツダの代名詞となる内燃機関でした。
回転の仕方も単に風車の様にぐるぐる回っているのではなく、偏心軸がローターをフラフープの様に回す事で“まゆ型”のハウジングの内壁との間に『部屋』を作り、その部屋それぞれが同時進行で『吸気・圧縮・爆発・排気』を行います。早く言うととんでもなく効率の良い構造なのです。
もともとロータリーエンジンを世界で初めて車に搭載したのは、ドイツのNSUヴァンケル社です。日本車としては日産やトヨタもロータリーエンジン車の開発に着手したそうですが、結局は実現化とならずマツダのみが市販化に成功した形になった様です。コスモスポーツの登場は世界的にも大きな進歩であり、安定した市販化に成功したマツダの技術力はまさに世界レベルとも言えます。
メリット
- 一般的なエンジンと比べてコンパクト化できる
- エンジンの振動が少ない
- 小排気量で大きな馬力が得られる
特に馬力に関しては一般的なエンジンはクランクシャフト2回転で『吸気・圧縮・爆発・排気』を1回しか行えませんが、マツダのロータリーエンジンは1回転でその工程を3回行う為、倍以上の馬力が出せる事になります。現にコスモスポーツの排気量1.0Lに対する最大出力は110ps。後期型の10B型に至っては排気量据え置きで128psを誇ります。
デメリット
- 燃費が悪い
- 排気量に対して税金が高い
- 特殊構造の為、整備性が悪い
ロータリーエンジンはそのパワフルさと引き換えに、燃費の悪さや排気量に対する税金の高さ、特有の故障などが原因で最終的にはレシプロエンジンに淘汰されてしまいました。しかしその豪快なエンジンが故に『ロータリーファン』はいつの時代も存在し続けているのも事実です。
高価な販売価格
コスモスポーツは見た目通りのスペシャルティカーです。その値段もまさにスペシャルで、当時販売価格は148万円。同じスポーツカーとして名高いダットサンのフェアレディや日産スカイランが100万円未満に対し、およそ1.5倍という価格設定でした。
おそらく車体価格にロータリーエンジンの開発費用などが載せられているのだと思いますが、一般的な庶民ではまぁ簡単に手が出ない高価なクルマだったのです。
当時の148万円は現代の価値で言えばおよそ1200万円程度(私が計算した限りでは)なので、そう考えて見ればかなりの高級車だった事が分かると思います。
コスモスポーツ主要諸元
初代:L10A/B型 1967−1972年
- ボディタイプ:2ドアクーペ
- エンジン:10A型2ローターエンジン
- 排気量:982cc
- 駆動方式:FR
- 最高出力/回転数:(L10A)110ps/7000rpm ・(L10B)128ps/7000rpm
- 最大トルク/回転数(L10A)13.3kgf•m/3500rpm・(L10B)14.2/5000rpm
- トランスミッション(前期/後期):4速MT/5速MT
- 懸架方式(前):ダブルウィッシュボーン
- 懸架方式(後):ドデオンチューブ
- 全長:4140mm
- 全幅:1595mm
- 全高:1165mm
- ホイールベース(前期/後期):2200mm/2350mm
- 車両重量:940kg
- 乗車定員:2名
宇宙的な外観
流麗なフォルムとロングボディが特徴的で、まるで円盤のような外観と後輪の一部を覆い隠すような斬新なリアバンパーなど目新しい手法を凝らしたデザインは、宇宙を意味する『コスモ』の車名にピッタリです。大きく尖ったスラントノーズと鋭利なフロントバンパー、傾斜のついたヘッドライトレンズがなんとも近未来的で他に類を見ない個性的なフロントフェイスとなっています。
更にフロントフェンダー部分にはクラシックカーらしい小さく丸いウインカーと、美しく整列したスリットが並んでおり、サイドビューに視覚的効果をもたらしてくれます。タイヤハウスの上を走るシャープなプレスラインもスピード感を演出した印象的なデザインとなっています。
ミラーは小ぶりなラウンドタイプのフェンダーミラーが採用されており、メッキで縁取るという洒落たデザイン。その他にもフロント・リアバンパー、各ウインドウのフレーム、ドアノブに至るまで随所にメッキパーツを多用。しなやかなボディラインに煌びやかなパーツが散りばめられており、スポーツカーでありながらも豪華な仕様。キャビン部分もリアに向かって徐々に窄んでいく形状となっており、後方ピラー部分にはクロームメッキのカバーが取り付けられた通気口が設けられています。
リアガラスはサイドから大きく曲がった美しい形状をしているのも特徴的です。その独特な形状は近未来的なコンセプトにピッタリなデザインとなっており、シルエットにも拘っている事が見て取れる程です。
リアビューもフロントフェイスと同様に個性的なデザイン。上下に別れたランプ類のレイアウトはまるで鏡で反射させたかの様な美しいシンメトリーとなっています。またテール部分には立体文字の『MAZDA』のエンブレムが飾られています。
匠の技が光るボディ設計
コスモスポーツは市販車としてロータリーエンジンを搭載する為に、セミモノコックフレームを採用していました。フレームの継ぎ目を無くすという非常に高度な造形のフレームはまさに匠の技が光る伝統工芸品の様な完成度を誇っていました。
ロータリーエンジンのコンパクト設計のおかげで車両重量も1t未満という超軽量を実現しました。薄いボディデザインもロータリーエンジンの恩恵とも言え、ボディ設計の自由度を大幅に広げる事となったのです。
その反面やたら車体を絞ったのではなく、ロングノーズなボンネットとそれと同じくらいの長さを誇るリアを有していた為、クーペながらもロングな車体となっていました。スポーツカーとしてはもちろん、ラグジュアリーな高級車の雰囲気も醸し出していたコスモスポーツは当時のスーパーカーの様なワンランクもツーランクも上の存在感を持っていました。
スポーティーで高級感のある内装
コスモスポーツの内装は外観に負けじとこだわりが光るインテリアとなっています。ブラックを基調としたレザー調の高級感のあるインパネに同じくブラック塗装が施されたアルミ製のインパネが嵌め込まれています。
細いウッドのステアリングの隙間から覗くメーター類は、スピード計・回転計・ガソリン計・電流計・油温計・水温計・時計とマシンの状態をワンルックで視認できるメーター類が集約されています。また、室内センターにはオーディオ類・メーター照度調節スイッチ・クラクションの音量調整スイッチなどのスイッチ類が配置されており、ドライバーは運転席から狭い稼働範囲で全操作が可能というよく考えられた内装設計となっていました。
センターコンソールにはシフトノブとサイドブレーキのみというシンプルなレイアウト。前期型はヘッドレストの無いシートが採用されていましたが、後期型は法規制に伴いヘッドレストタイプへ換装されています。
マツダ・コスモスポーツを美しく保つには
以上、マツダのロータリーエンジンの始祖『コスモスポーツ』のご紹介でした。国内初の市販車ロータリーエンジン搭載車として歴史に大きくその名を刻んだコスモスポーツはこれからも長く語り継がれていく事でしょう。
そんな歴史的にも貴重なコスモスポーツ。後世に語り継ぎたいクルマとも言えますが、やはり気を付けたいのが外装コンディションの維持でしょう。
特にオリジナルパーツがデッドストックである旧車や絶版車はその維持がシビアになってくると思います。もちろん塗装面のコーティングなどのメンテナンスも重要ですが、それと同じくらいメッキパーツへも愛情を注いでいきましょう。メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事に・・・
またメッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもきちんとしたモノを使わないと更に傷やくすみの原因にもなり兼ねません。愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為にしっかりとしたショップとケミカルを選び、美しく維持していきましょう。
メッキ加工も承ります
メッキ加工前
メッキ加工後
愛車はどのKING?
クロムメッキの弱点克服でメッキの輝き持続力UP↑
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれるくらいの錆びになってしまいます。
錆びてきていない初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの穴を埋める事で耐食性が上がます。
メッキング愛用者の声
「ディーラーの人にメッキがなんか違う気がするんですけど?」と言われました。
メッキング施工後ディーラーに用事があり乗って行くと ディーラーの人にメッキがなんか違う気がするんですけど?と言われました。それはメッキングをしたからです!と言いました!
新車から施工しましたがやっぱり見た目から違うんだなと感動しました!
メッキの一番のケミカル用品は間違いなくナカライさんの商品だと思います。
拭き取りクロス類も別発注して大事に使っています! ケミカル用品はワコーズとシュアラスターしか使わないと決めていましたがナカライさんも使わせて頂きますね!!
使用車種ヴェルファイアG's N様
車用のコーティング剤とメッキングの違い
車のガラスコーティング剤の多くは、ボディーを意識して作られておりますので、短期間で広い面積をコーティングしやすい組成になっているものが多く、イメージセロハンテープ状にコーティングされるが、メッキング被膜は、クロムメッキにあいている穴を埋める事を目的として作っておりますので、粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするというイメージになります。
(車のコーティング剤の全てがそのような組成ではないです。あくまで一例です)
車用のガラスコーティングイメージ図
セロハンテープ状に被膜が形成されるものが多い。塗装の被膜に近く塗装被膜がめくれる時をイメージしていただけるとわかりやすいと思います。
メッキング被膜イメージ図
メッキング被膜は粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするイメージで、はがれる時は、人間の垢みたいに、部分にボロボロとめくれる感じになります。
メッキング被膜の効果
※メッキングは1コートで半年もちますので、最初2~3回は1か月に一度くらいを目安に重ね塗布し。その後は半年に1度に塗布することをおすすめいたます。
メッキングが重ね塗布が有効な理由
1.
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3.
メッキング被膜は薄い被膜を重ね塗布、重ね塗布することでメッキ面の鏡面度が改善されていきます。クロムメッキ用の光沢剤も配合していますで、薄く被膜を重ね塗布、重ね塗布することで光沢がUPしていきます
厚付けは不可、厚く塗布することで耐食性はあがりますが、鏡面度が改善できなくなるうえにムラムラになってしまいます。鏡面メッキでなく、見た目よりも耐食性をあげたいパーツは厚くたっぷり塗布していただいても問題ありません。
- 見た目重視の場合は薄く
- 見た目よりも耐食性重視の場合は厚く
メッキングが塗装NGの理由
メッキングは構造上、短期間に広い面積のコーティングを必要とする塗装面だと、メッキング被膜がよけいムラになりやすく、ムラを見逃した場合、とるのが大変なため、塗装面はメッキングNGとさせていただいております。
自分の車のボディー塗装面にメッキング被膜を大量塗布したところ、ムラムラ被膜が5年くらい残ってしまいました。
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