1976年式『リンカーン・タウン クーペ』
みなさんこんにちは!今回もまたまた超絶レア車の施工をさせて頂きました!その名も『リンカーン・タウンクーペ』です!このタウンクーペは知る人ぞ知るアメリカのカーブランド、リンカーンが製造販売をしていたリンカーン・タウンカー(Town Car)のクーペモデルです。
みなさんはリンカーンというブランドに対してどんなイメージをお持ちでしょうか?ほとんどの方がロングボディでラグジュアリーなリムジンを想像すると思います。(もちろん他にも車種は有ります!)そのド派手な外観にアメ車としての魅力を感じ、どっぷりハマったクルマ好きの方も多くいるほど魅力あるカーブランドなのです。
もちろんこのタウンクーペも「これぞアメ車!」と言わんばかりの超ロング&ワイドボディを持ったクルマで、ひと目見ただけでその規格外の長さと大きさに驚かされます。皆さんの持つ『アメ車』のイメージがピッタリ当てはまる、まさにアメリカンドリームが詰まった一台と言えます。
最近ではあまり巷では見る機会が減りましたが、いつの時代でも熱狂的なファンを有するアメ車は、クルマ好きなら一度や二度憧れた事があるのでは無いでしょうか。もちろん私もその1人です。しかも今回はリンカーン・タウンカーの中でも非常に珍しい『タウンクーペ』ですから、興奮は抑えられないでしょう。この車体にはロマンがミチミチに詰まっていますからね。
それではリンカーン・タウンクーペのご紹介をしていきたいと思います。
目次
リンカーンの歴史
まずはリンカーンの歴史について簡単に解説していきます。先ほども言った通りリンカーンはアメリカでも高級なカーブランド。フォード・モーター社の部門のひとつであるリンカーン・モーター・カンパニーによって製造販売されています。
車名に掲げられた『リンカーン』とはその名の通り、アメリカ合衆国の第16代大統領である、エイブラハム・リンカーンから取られています。
リンカーンが創立されたのは1917年。ヘンリー・M・リーランドと息子のウィルフレッド・リーランドの両名によって設立されました。もともとは航空エンジンを中心に製造しており、アメリカ軍に対して相当数の航空エンジンを納めていた実績が有ります。
戦後、リンカーンは航空エンジンから自動車メーカーへとシフトし、主に高級車の製造販売に力を注ぎました。リーランド氏は過去にキャデラックの創業に携わった事も有り、そこで培った自動車のエンジン作りのノウハウを活かし、アメリカの新たなる高級ブランドを目指したのです。
その甲斐あって、1920年代に販売されたリンカーンの記念すべき一台目の『モデルL』は最高出力90psで最高速130km/hを記録し、大いに注目を浴びました。しかしデザイン性に関して評判があまり良くなくあえなく販売台数は失墜し、性能だけでは売れないという事実を知る事となったのです。
その後は世界的な不況や財政難など紆余曲折が有りながらも、1922年にフォード・モーターによって買収されなんとかリンカーンブランドの存続が可能となりました。しかしリンカーン創設者であるリーランドはフォード側とのそりが合わず、自ら退社しリンカーンブランドは完全にフォード・モーターの一部門として完全に取り込まれる結果に。
リーランドに変わりリンカーンブランドを手掛けたのはエドセル・フォード。フォードモーターの創設者であるヘンリー・フォードの実の息子です。
フォード・モーターは当時、大衆車を中心に製造販売していたので、正直なところ高級車路線のリンカーンブランドが手に余る存在だったらしく、息子であるエドセルにその経営を任せる事にしました。これによってエドセルは大衆車の製造販売で大成を果たした父を見習ってか『世界一の高級車を作る』と意気込み、リンカーンの更なる高級車ブランドとしての時代が幕を開けたのです。
その後リンカーンは数ある高級車を輩出し当時の富裕層を大いに唸らせ続けました。そしてアメリカ合衆国でも最上級ブランドであるキャデラックと肩を並べるほどに成長し、大統領専用車の製造をするまで上り詰めました。ここに来て『リンカーン』というブランド名を回収する事となりました。
大統領から富裕層まで、様々なVIPに対して高級車を提供し続けたリンカーン。その勢いは止まらず、世界中にその名が知れ渡る一流カーブランドと化したのです。
タウンカーの登場
リンカーン・タウンカーが登場したのは1959年。もともとはコンチネンタル・マークⅣからの派生車種だったらしく、車名も『リンカーン・コンチネンタル・タウンカー』という名称で登場。タウンカーは当時としても規格外のボディサイズで、フルサイズセダンとして製造販売されていました。またエクステリアにおいても高級感しかないラグジュアリーな様相で、厳格な雰囲気さえ漂う一台となっていました。
またタウンカーはあくまでもショーファーカー(運転はオーナーでは無く専属の運転手が行う車)としての位置づけで、VIP御用達というコンセプトにブレは有りませんでした。タウンカーは1959〜1960年の僅か1年程しか生産されておらず、販売台数も僅か214台とかなり少ない台数で留まりこの年式のタウンカーは博物館レベルの代物である事が分かります。
その後、1970年にタウンカーは復刻。高級車としてのコンセプトはそのままに、長年の眠りで醸成されたエクステリアはより洗練されたものとなりました。
その中でも『タウンカークーペ』はその名の通り、ロングボディにはあまりにも贅沢すぎる2ドアという仕様で、富裕層の嗜好品的な位置付けとして注目を浴びました。販売台数も少なく、タウンカーの中でもレア中のレアなクルマと言えます。
これぞアメ車!スーパーロングなボディ
既に散々紹介していた通り、タウンクーペの最大の特徴と言えばそのスーパーロングなボディです。初見だと笑いが出るほどのそのロングな車体はまさにダイナミックなアメリカ規格の凄まじさを感じる程です。
清々しいまでに直線を基調としており、ボンネットとトランク部分の長さはほぼ同じ長さでパッと見ではどちらが前か分からない程です。例えるなら分厚い板にキャビン部分が乗っかっている様なデザインで、その大胆な様相には思わず目が丸くなるばかり。
面白いのがルーフ部分の素材。後部座席側にあたるルーフの素材にはビニールを使用。まるでレザーの様な質感で光沢も有り、手触りも良くまさに高級車に相応しい作りとなっています。そのビニールレザールーフにはさりげなく筆記体で書かれた『Town Coupé』の立体エンブレムが飾られています。
後部座席のウインドウにはリンカーンのマークがさりげなくプリントされているのも、ポイントのひとつ。『隠れ◯ッキー』ならぬ『隠れリンカーン』はまだ他にもあるかも?
ボディの接合部にはふんだんにクロームメッキが施されている煌びやかな様相も魅力のひとつです。キャビンの前後を分断するメッキのプレートや、ボディラインに沿って張り巡らせたメッキモールなど、細部に渡ってメッキパーツが光るなんとも贅沢な仕様となっています。もちろんドアノブやウインドウのフレームなどもしっかりメッキでドレスアップされています。
気品のあるフロントフェイス
タウンクーペはフロントフェイスにも大きな特徴が有ります。これぞアメ車と言わんばかりの豪快な顔つきですが、どこか気品さも溢れ出ており高級車としては申し分無いデザインです。
ズドンと伸びたロングノーズの先端に飾られているのはリンカーンのエンブレムを象ったボンネットマスコット。当時の高級車にとってはマストアイテムと言えるこのボンネットマスコットもリンカーンにとっても格の違いを見せつける強さの象徴とも言えます。
フロントグリルも高級感溢れるデザインとなっており、直線を基調としたボディラインに同調するかの様に直線系の美しい造形。このフロントグリルにも煌びやかなメッキ加工が施されています。
フロントグリルの下には大きく突き出たフロントバンパー。『W字』に大きく湾曲したこのバンパーもアメ車らしい豪快な造形となっており、見るものを圧倒します。もちろんの如くフロントバンパー前面にもメッキパーツがあしらわれており、フロントグリルと相まってゴージャスなフロントフェイスに一役買っています。
革新的なリトラクタブルヘッドライト
タウンクーペを始めとしたタウンカーシリーズはヘッドライトの仕様も非常に革新的で、主にスポーツカーなどに用いられるリトラクタブルヘッドライトを採用。面白いのはこのリトラクタブルヘッドライトは垂直に取り付けられているという事です。
ヘッドライトOFF時はライトごと格納され、前面にはカバーが閉じている様な状態。まるで仮面を被った様な面持ちになり、何ともミステリアスな雰囲気を醸し出しています。
フロントフェイスの迫力も相まって、この革新的なヘッドライトの仕様もタウンクーペの魅力とも言えます。
超絶レア車はお手入れが重要です!
以上、リンカーン『タウンクーペ』のご紹介でした。かなりレアなクルマなので、生で見れた方はかなりラッキーだと思います。
こういったレア車・絶版車・旧車で気を付けたいのがやはり外装コンディションの維持です。せっかくの愛車ならいつまでも美しく乗っていたいのは誰もが思う事でしょう。
もちろん塗装面のコーティングなどのメンテナンスも重要ですが、それと同じくらいメッキパーツへも愛情を注いでいきましょう。メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事に・・・
またメッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもきちんとしたモノを使わないと更に傷やくすみの原因にもなり兼ねません。愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為にしっかりとしたショップとケミカルを選び、美しく維持していきましょう。
再メッキ承ります
リンカーン・タウンクーペバンパー

フロントバンパー再メッキ前

リアバンパー再メッキ前
愛車はどのKING?
クロムメッキの弱点克服でメッキの輝き持続力UP↑
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれるくらいの錆びになってしまいます。
錆びてきていない初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの穴を埋める事で耐食性が上がます。
メッキング愛用者の声
「ディーラーの人にメッキがなんか違う気がするんですけど?」と言われました。
メッキング施工後ディーラーに用事があり乗って行くと ディーラーの人にメッキがなんか違う気がするんですけど?と言われました。それはメッキングをしたからです!と言いました!
新車から施工しましたがやっぱり見た目から違うんだなと感動しました!
メッキの一番のケミカル用品は間違いなくナカライさんの商品だと思います。
拭き取りクロス類も別発注して大事に使っています! ケミカル用品はワコーズとシュアラスターしか使わないと決めていましたがナカライさんも使わせて頂きますね!!
使用車種ヴェルファイアG's N様
車用のコーティング剤とメッキングの違い
車のガラスコーティング剤の多くは、ボディーを意識して作られておりますので、短期間で広い面積をコーティングしやすい組成になっているものが多く、イメージセロハンテープ状にコーティングされるが、メッキング被膜は、クロムメッキにあいている穴を埋める事を目的として作っておりますので、粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするというイメージになります。
(車のコーティング剤の全てがそのような組成ではないです。あくまで一例です)
車用のガラスコーティングイメージ図
セロハンテープ状に被膜が形成されるものが多い。塗装の被膜に近く塗装被膜がめくれる時をイメージしていただけるとわかりやすいと思います。
メッキング被膜イメージ図
メッキング被膜は粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするイメージで、はがれる時は、人間の垢みたいに、部分にボロボロとめくれる感じになります。
メッキング被膜の効果
※メッキングは1コートで半年もちますので、最初2~3回は1か月に一度くらいを目安に重ね塗布し。その後は半年に1度に塗布することをおすすめいたます。
メッキングが重ね塗布が有効な理由
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メッキング被膜は薄い被膜を重ね塗布、重ね塗布することでメッキ面の鏡面度が改善されていきます。クロムメッキ用の光沢剤も配合していますで、薄く被膜を重ね塗布、重ね塗布することで光沢がUPしていきます
厚付けは不可、厚く塗布することで耐食性はあがりますが、鏡面度が改善できなくなるうえにムラムラになってしまいます。鏡面メッキでなく、見た目よりも耐食性をあげたいパーツは厚くたっぷり塗布していただいても問題ありません。
- 見た目重視の場合は薄く
- 見た目よりも耐食性重視の場合は厚く
メッキングが塗装NGの理由
メッキングは構造上、短期間に広い面積のコーティングを必要とする塗装面だと、メッキング被膜がよけいムラになりやすく、ムラを見逃した場合、とるのが大変なため、塗装面はメッキングNGとさせていただいております。
自分の車のボディー塗装面にメッキング被膜を大量塗布したところ、ムラムラ被膜が5年くらい残ってしまいました。
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