画像参照元…カワサキ公式ページ
趣のあるビンテージバイク『カワサキ 350A7アベンジャー』
1967年4月、川崎重工(現カワサキ)統合前の川崎航空機工業から発売された『350Aアベンジャー』は、1966年に同じく販売されていた250A1サムライの派生モデルとして登場しました。250A1をベースに開発されボアアップを施し、排気量はその名の通り350ccに設定されたロードスポーツモデルです。
350A7アベンジャーに搭載された350cc2ストローク空冷ロータリーディスクバルブ直列2気筒エンジンのボアストロークは62×56mmでショートストローク化され、圧縮比は7:1、最高出力は40.5ps/7500rpm、最大トルクは4.0kgf•m/7000rpmと250A1の性能を大きく上回っています。当時の加速性能の指標となっていたゼロヨン(0−400mの加速時間記録)は13.6秒を叩き出すなど、650ccクラスに匹敵する加速度を誇っていました。
足回りに関してはフロント・リアには18インチタイヤを装着しており、ブレーキシステムはΦ180mmのドラムブレーキを採用。ハンドルは程よくプルバックされたミドルハンドルでナチュラルなライディングポジションを実現しています。
メーターはオーバルタイプの珍しい形状。小ぶりなメーターケースにスピードとタコメーターがコンパクトに集約されており、メーターの縁部分はクロームメッキで飾るなど、デザインへの拘りを感じます。
車名にある『アベンジャー(AVENGER)』とは英語で『報復者』を意味しており、一見するとかなり物騒なネーミングですが「悪事や不正を働いた者へ報復をする者」を指しています。日本国内ではアベンジャーのネーミングは使用されず350A7の車名で販売されていました。
販売期間は1967−1971年。350A7をベースにした派生モデルも多く、特別仕様車のA7S、スクランブラー仕様車のA7SS、本格派スポーツ仕様のA7Rが存在していました。
現代においてはとても希少なモデルとなっており、知名度こそは高くは無いものの、カワサキのバイク歴史的にも大いに影響を与えた350A7アベンジャーは、これまでのカワサキのバイクの進化には無くてはならない存在で、今でも根強いファンを抱える名車です。
目次
350A7アベンジャーの主要諸元 参考:1967年式
車体型式 | A7 |
---|---|
エンジン型式 | A7E |
エンジン種類 | 2ストローク直列2気筒 |
エンジン冷却方式 | 空冷 |
排気量 | 338cc |
シリンダーボア | 62mm |
ピストンストローク | 56mm |
圧縮比 | 7:1 |
最高出力/回転数 | 40.4ps/7500rpm |
最大トルク/回転数 | 4kgf•m/7000rpm |
燃料供給方式 | キャブレター |
エンジン始動方式 | キック式 |
トランスミッション | 5速MT |
全長 | 2015mm |
全幅 | 810mm |
全高 | 1085mm |
ホイールベース | 1295mm |
最低地上高 | 164mm |
車両重量 | 163kg |
燃料タンク容量 | 13L |
燃料消費率 | ー |
乗車定員 | 2名 |
動力伝達方式 | チェーンドライブ |
フレーム型式 | ダブルクレードルフレーム |
ブレーキ(前) | ドラム |
ブレーキ(後) | ドラム |
タイヤ(前) | 3.25−18 |
タイヤ(後) | 3.50−18 |
350A7アベンジャーの外観の特徴
スポーツ志向の強い250A1に対して350A7アベンジャーの見た目はとても大人しいものです。しかし随所には高級感を演出する仕掛けが多く施されており、落ち着いた中にもラグジュアリーさを醸し出した魅力的な外観を有しています。
特にその高級感を感じさせるのがクロームメッキパーツの多さです。容量13Lの小ぶりなピーナッツ型のフューエルタンクのサイド部分にはクロームメッキが施されており、ベースとなっているシックなブルーのカラーリングに鋭く光るクロームメッキの輝きが印象的です。
サイドカバーにはペットネームである『AVENGER』と排気量を指す『350』の文字が刻まれたオリジナルエンブレムが飾られています。
350cc2ストローク空冷ロータリーディスクバルブ直列2気筒エンジンに装着された2本のエキゾーストパイプはリアに向かって一直線に伸びており、サイレンサーもテールエンドに掛かるほどロングなストレートタイプが採用されています。シンプルな外観だからこそ良く似合う潔いマフラーデザインも魅力的です。
350A7 アベンジャーのメッキパーツを史上”最鏡”に!
以上、カワサキの魅力溢れるビンテージバイク『350Aアベンジャー』のご紹介でした。今となっては大変貴重なバイクで、中古市場においても入手困難なレア車となっています。しかしシンプルな中にも高級感とデザインへの拘りを感じる一台で、いつの時代でも普遍的に受け入れられる名車です。
そして350A7アベンジャーの様なレアな旧車・絶版車を所有するのであれば、やはり外装コンディションの維持には注意していきたいところです。
もちろん塗装のコーティングなどのメンテナンスも重要ですが、それと同じくらいメッキパーツへもコーティングを施し愛情を注いでいきましょう。メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、何もせず放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事になり兼ねません・・・
車やバイクに施されているメッキ加工は『クロームメッキ』と呼ばれるキズや錆に強い加工技術ですが、やはりこのクロームメッキも完璧ではありません。確かにクロームメッキの加工面自体は硬く滑らかになっていますが、手触りでは分からないほど無数の穴が表面に存在しています。その穴から水分が入り込み、下地にあるニッケルメッキを侵食しやがて表面のクロームメッキごと剥がれ落ちてしまいます。
それを防ぐ為に、メッキを磨いたりした後はメッキパーツにもコーティングを施してこの水分の侵入を防ぐ必要があるのです。
またメッキ磨きに使用する磨き剤も正しく選ぶ必要があります。メッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもメッキ専用で、しかもきちんとしたものを使わないと更に傷みやすくなり錆や劣化の原因になります。
愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為に、しっかりとメンテナンスを依頼するショップやケミカルを選び、愛車を美しく維持していきましょう。
メッキのサビ取りにはサビトリキング !(使い方)
メッキにはミクロン単位の無数の小さな穴が空いています。そこから水分が入り、点サビが発生し徐々に下地に侵食するのですが、そのサビを無理やり落とそうとすれば傷付けたくないメッキの表面まで傷めてしまいます。
そこで登場するのがNAKARAIの『サビトリキング』です!
サビトリキングはメッキに反応しにくく、サビにのみ反応しやすい薬品を使用しているので傷付けたくないメッキ部分の皮膜を極力ダメージを与えずサビを落としてくれます。
使い方は容器をよく振り、専用クロスにたっぷり塗布してクロスの表面をこまめに変えながら撫でる様に優しく磨くだけです!(※クロス面の同じ箇所で磨き続けると、取れたサビでメッキを傷付ける可能性があります。また金・銀・銅メッキには使用不可です。ステンレス製品にも使用頂けますが、黒ずみが発生しますので黒ずみがなくなるまで乾拭きをしてください。但し、鏡面仕上げのステンレスへのご使用は避けてください。)
メッキ磨きにはミガキング!(使い方)
メッキ磨きに重要なのは如何に少なく磨くかです。磨くという行為の回数を減らす事がメッキの寿命を左右しますので、少なければ少ないほどメッキには良いのです。
しかし、汚れやくすみを綺麗にするには力を込めて何度も磨かなければ落ちないというジレンマに陥ってしまいますね。
そんな問題を解決してくれるのがNAKARAIの『ミガキング』です!
ミガキングはその名の通り、メッキを磨く為に開発された専用のケミカルです。意外と繊細なメッキの表面を極限まで優しく磨く事ができるメッキの磨き材で、少ない磨き回数で効率良く汚れやくすみを除去してくれます。
ミガキングの使い方は、同梱の専用クロスに適量を垂らしとにかく優しく撫でる様に磨くだけです。
経年で劣化したメッキパーツにももちろん効果的ですが、新車購入時に傷のない状態のメッキパーツに使用していくのも非常にオススメです。間違ったお手入れ方法で傷ませず、ミガキングの様なメッキ磨きに特化した正しいケミカルを磨いて上げるのがメッキの寿命を左右します。
メッキの保護材にはメッキング!(使い方)
愛車のメッキがサビトリキング、もしくはメッキングで美しく仕上がった所で、表面に保護材を塗ってあげましょう!せっかく綺麗になったメッキの表面が保護できていなければ、またサビが発生しやすくなります。
そこでメッキの保護に適したケミカルがNAKARAIの『メッキング』です!
メッキングにはそういったメッキに優しくない成分である研磨剤を含まないメッキの保護剤です。メッキの表面にダメージを与えず効果的に保護皮膜を作る事が出来ます。
しかもメッキングによって出来た保護皮膜はクロームメッキの表面にある無数の穴を埋める事ができ、クロームメッキの弱点を補う事が出来るのです。使い方としては専用のクロスでとにかく薄く薄く!が基本です。
メッキング塗布後は、酸素・水・油・埃などの腐食の原因を寄せ付けない保護膜を形成する事です。その効果については梅雨時期に野外放置しても保護効果を発揮します。クロームメッキの天敵である水分から守り錆を発生しにくくしてくれるのです。屋外保管が多い車やバイクであればかなり重要な性能です。
100%食い止める事は難しいですが、定期的に重ね塗りをしてあげれば永続的に錆から守ってくれるので新車購入時にこそメッキングによるお手入れが重要になってきます。
それぞれの”KING”の使い方の組み合わせ
様々なメッキ パーツに対する困りごと・お悩みを解決するためにNAKARAIが誇るそれぞれの”KING”の使い方の組み合わせをご紹介します。
愛車はどのKING?
メッキ手入れ
クロムメッキパーツの多いバイクメッキの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。
クロムメッキには最大の弱点が!?
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。
初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。
クロムメッキ磨き剤「ミガキング」
クロムメッキ保護剤「メッキング」
クロムメッキ錆落とし剤「サビトリキング」
メッキ加工の事ならNAKARAI
メッキング&サビトリキングを購入する
クロムメッキの事についてもっと知りたい方は
詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。