古い車やクラシックカーを復刻したモデルには、無垢材を磨いて鏡面仕上げにしたパーツが使われています。光沢があり車の魅力が輝いているため、金属パーツのファンは多く純正だけではなくリプレース市場でも同様の製品が多くあります。金属パーツにクロームメッキをかけた物は輝きが長期間持続する特徴があり、製品完成時にはさらにクリア塗装を施して表面が曇らないような加工をするなど手の込んだ仕上がりになっているのです。
カスタムの定番と言えば社内ミラーであるバックミラーやサイドミラーを交換したり、サスペンションを交換してローダウン化するなどが人気を呼んでいます。さらにホイールを変更しバネ下重量を軽くして走りに変化を出したり、ドレスアップすることも定番のカスタムです。鍛造ホイールやアルミホイールなど素材や製法は様々であり、仕上げも粉体塗装やメッキなど好みに応じて様々な製品があるのです。内装はオーディオを後付けして高音質にしたり、スピーカーを好みのブランドに換装するなど趣味や嗜好に応じて好みの空間作りをすることが可能になっています。
こうしてパーツを交換してカスタムすると車に愛着が湧き、メンテナンスや洗車などのお手入れをしたくなる気持ちが少なくありません。カーワックスや洗車シャンプーなどを購入して、休日は愛車のお手入れをするカーマニアは多くいるのです。その時に気を付けたいのが金属のお手入れになります。
ウレタンバンパーならば傷は目立ちません。しかし金属バンパーやメッキバンパーの傷は、案外気になるものです。飛び石や接触などで傷付きやすい場所ですから、お手入れ方法を知っておくと便利になるのです。専用の液体金属磨きを用意して、古布などに適量取って汚れや傷付近に伸ばすように塗っていきます。
例えばピカール バンパーをお手入れする場合は、ゴム手袋をして古布にピカールの液体を取って、くすみや傷などに塗り込みながら光沢を出してゆきます。前述したように金属部にはクリア塗装をしてある場合があるので、研磨剤を含んだピカールなどの金属磨きで磨き込めばクリアは剥がれてしまいます。これが金属磨きの最大のデメリットになります。
対応策としてはクリアを剥がしてしまい金属を磨き、綺麗に光沢を持つようになったら再度クリア塗装をすれば良いのです。何もしないと塩分や水分などで表面がくすんだり、酸化して光沢感がなくなってしまいます。それを防ぐためにはクリア塗装をする必要があるのです。ワックスで被膜を作ることも効果的ですが、ワックスの効果は風雨やスレなどによって比較的に短時間で落ちてしまい、ワックスの粒子が取れてしまうと酸化や錆などの原因になってしまうのです。専門のガラスコーティングやクリア塗装が、やはり長期間の輝きには効果が高いと言えます。
ピカール バンパーを磨いてはいけない例も少なくありません。金属に見えてもプラスチックに薄いクロームの塗装をしているなど、技術の進化によってこのような特殊な塗装が増えてきました。プラスチックに塗装をした場所にピカールを塗って磨くと、塗装は完全に剥げてしまい地のプラスチックが見えてしまうことになるのです。ですから素材を良く確かめてから使用しなくてはいけません。
他にも鏡面ステンレスやヘアライン加工がされた物は、ピカールで磨くと線や小傷が目立つことになってしまい、ヘアラインの模様などが消えてしまう場合があります。特殊な加工の為専門業者に依頼するか、バフ掛けやサンドブラストなどの機械を使って元の加工に近いリペアを再現する必要性があるのです。ピカールはとても便利な用具になるものの、使用においては良く注意書きを読む必要性があります。貴金属や高価なアイテムには推奨されておらず、銀メッキや金メッキなど被膜の薄い塗装には推奨されておりません。プラスチックに金属風の塗装をしたものにも、使用しない方がいいでしょう。
バンパーを磨きたい場合はメッキの種類とベースの材料を良く調べ、目立たない場所から使ってみることが大切です。またクリア塗装などの仕上げがされている場合は、くすみを取るとクリア被膜も一緒に剥がれてしまうことを覚えておいてください。場合によっては下地を剥がしてから、再塗装や再メッキをした方が良い場合もあります。地金が腐食している場合などには、磨きによってバンパーがボロボロになってしまう可能性も少なくありません。板金や溶接をしてから再メッキをして、クリアやガラスコーティングをした方がいい例もあるのです。
ピカール バンパーに使用したい場合には、鉄やステンレスやアルミなどで作られており、腐食が少ないことを前提にして磨いてゆくことをお勧めします。深い傷には金属磨きではなく、タッチペイントやパテを使用してから磨いた方が、仕上がりが綺麗になる場合もあります。ピカールで磨いた後にバフをかけたり、耐水ペーパーでさらに磨きをかければ鏡のような光沢を取り戻します。
目次
バンパーのメッキ手入れ
クロムメッキバンパーの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。
クロムメッキには最大の弱点が!?
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。
初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。
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