画像参照元…インディアン公式ページ
洗練されたクルーザー『インディアン・スーパーチーフ』
みなさんこんにちは!今回はキング・オブ・クルーザーと言っても過言ではないバイクブランド『インディアン』が製造販売しているクルーザー『スーパーチーフ リミテッド(Super Chief Limited)』についてご紹介します!
インディアンはアメリカを代表するバイクブランドのひとつで、1901年に前身設立という長い歴史を持っています。1903年には『インディアン・モトサイクル』の社名を掲げ、オートバイの製造に注力し続けていました。当時としては駆動方式は革ベルトが主流だった時代にチェーン駆動を導入したことでバイク史に大きな影響を与えた事でも有名です。
あのハーレーダビッドソンと比較しても高級感のあるバイクを作り続け、いつしかアメリカ国内においては最も高級なバイクブランドとして広く認知されていました。
このスーパーチーフ リミテッド(以下スーパーチーフ)は2022年モデルとして2021年に登場したインディアンを代表するクルーザーバイクです。ハーレーダビッドソンを始めとしたアメリカンバイク同様に豪快なデザインとマッシブなVツインエンジンが特徴的で、見る者を圧倒する強烈な印象です。
元々はクラシカルなスタイルでヘビーなイメージのチーフでしたが、新型として登場したスーパーチーフはよりスッキリしたシルエットとなっています。外観については後ほどたっぷりご紹介しますが、重厚感と軽快さを上手く掛け合わせた洗練されたデザインへと変わりました。
これまでとは一味も二味も違うスーパーチーフの魅力は、デザインだけでななくその走りにもあります。クルーザーらしくロングツーリングに長けた安定感、そしてどこまでも遠くへ行きたくなる積載性を搭載したまさに理想の一台とも言えます。
目次
インディアンチーフはデビュー100周年
インディアンチーフが初登場したのは1921年。同じくインディアンのバイクの代表モデルでもあるスカウト(Scout)にインスパイアされたチャールズ・フランクリン氏によって設計され産声を上げました。
当時からクルーザーらしいロー&ロングで、大きなディープフェンダーが印象的な趣のあるスタイルでしたフロントはガーターフォークのリンク式サスペンションを採用し前に大きく突き出た板バネが特徴的でした。フレームは美しい三角形のリジッドフレーム。トライアングルシルエットに上手く収納されたティアドロップのタンクの造形美が目を引きます。
当時のインディアンのバイクのエンブレムはその名の通り、ウォーボンネット(羽飾りのついた飾り)を被ったインディアンの横顔を模したものが描かれていました。
そんなインディアンチーフも2021年で誕生100周年を迎え、そのアニバーサリーモデルとして登場したのがこの『スーパーチーフ リミテッド』です。チーフの節目として歴史ある一台であり、まさに集大成とも言えるモデルです。
スーパーチーフ リミテッドの主要諸元
エンジン
- 型式:Thunder Stroke116
- 種類:V型2気筒4ストローク
- 冷却方式:空冷
- 総排気量:1890cc
- 燃料供給方式:フューエルインジェクション(クローズドループ燃料注入)
- 内径(シリンダーボア):103.2mm
- 行程(ピストンストローク):113mm
- 圧縮比:11
- 最大トルク/回転数:162N•m/3200rpm
- 始動方式:セルフスターター式
- 点火方式:フルトランジスタ
- 変速機:リターン式6段変速
- 操作方式:フットシフト
寸法
- 全長:2286mm
- 全幅:1079mm
- 全高:1203mm
- ホイールベース:1626mm
- 最低地上高:125mm
- シート高:665mm
- 車両重量:324kg
- タイヤサイズ(前):130/90B16
- タイヤサイズ(後):180/65B16
- タイヤタイプ:バイアス
性能
- 乗車定員:2名
- 燃料タンク容量:15.1L
構造
- 動力伝達方式:ベルトドライブ
- プライマリードライブ:ギアドライブウェットクラッチ
- キャスター角:29°
- 懸架方式(前):テレスコピックフォーク(正立)
- 懸架方式(後):スイングアーム式
- ブレーキ(前):油圧式ディスク
- ブレーキ(後):油圧式ディスク
無駄のないフォルム
重厚感がありながら洗練された無駄のないフォルムのスーパーチーフ。肉厚なシルエットですが細部まで作り込まれた車体はまるで芸術品の様な美しさも感じます。アメリカンタイプのバイクは車体の豪快さだけでななく造形美に拘ったものが多く、スーパーチーフも高級志向のクルーザーとして妥協のなさを随所から垣間見る事が出来ます。
全体的にアメリカンバイクらしい尻下がりの美しい三角形シルエット。フロントフォークは正立テレスコピックを採用していますが、フォークカバーを装着し力強く堅牢なイメージ。ヘッドライトはクラシカルな丸目一灯。LEDライトに艶のあるブラック塗装が施されたヘッドライトカバーが、引き締まった印象を際立たせます。
前後タイヤはクラシカルな16インチのファットタイヤにスポークホイールを装着しています。フェンダーはチョップした様なショートフェンダーが採用されており、ボバーライクな見た目で肉厚なスーパーチーフとのイメージにピッタリです。
タンクは容量15.1Lと小ぶりなピーナッツタンクがチョイスされています。タンクキャップは右側ひとつというシンプルなレイアウトで、飽きのこないデザインです。タンクに飾られた『Indian』の立体エンブレムも控えめでシックな印象です。
カラーバリエーションはMarron Metallic、Black Metallic、Blue Slate Metallicの三色です。どれも深みのある美しい塗装ですが、やはりインディアンらしい鮮やかなMarron Metallicが個人的には魅力的です。カラー塗装が施されているのはタンク・フェンダーのみですが、非常に美しい発色で目を引きます。
強靭なサンダーストローク116エンジン
搭載されたサンダーストローク116は排気量1890cc、最大トルク162N•m/3200rpmを誇るパワーのあるエンジン。ヘビー級の車体をストレスなくトップスピードへ誘ってくれる逞しさがあります。
ライドモードを『スタンダード』『スタンダード』『スポーツ』の3つから選択が可能で、シーンに合わせた適材適所の走行が可能です。この走行モードは「なんとなく・・・」ではなく、モードを切り替えた瞬間にその違いがはっきりと分かるレベル。ひとつの車体で全く性格の違う一面を見せてくれる事でまるで全く違うバイクに跨っているかの様な感覚です。特にスポーツモードではアクセルレスポンスも良好で意外にもキビキビした走りを魅せてくれます。
造形は強靭なイメージのVツインエンジンで、クラシカルなシリンダーヘッドカバーが特徴的です。フレームに所狭しと詰められたエンジンはクロームメッキ加工が施されており煌びやかで派手なイメージをより強調しています。立体的なクランクケースが彫りの深いコントラストと滑らかな曲線を演出し、その造形美が魅力的です。
マフラーは2IN1のエキゾーストパイプでサイレンサー部分でまた二つに分かれると言う個性的なマフラーを採用しています。太く逞しいマフラーは重厚感のあるスーパーチーフとの相性抜群です。
リミテッドはより特別な仕様
クルーザーとして完成度の高いスーパーチーフですが、リミテッドはよりロングライドに特化した特別な仕様となっています。
フロント部分には大きなスクリーンを装着。フェアリングほどの大袈裟さは無くシンプルでありながら風防効果は抜群で、高速道路でもライダーのストレスを軽減させより快適なライディングが可能です。
またサイドバッグも標準装備し、大容量の積載性を確保。フレームのフォルムに合わせた流れる様なデザインと、レザー調のバッグを採用する事でスーパーチーフのクラシカルな雰囲気を崩す事なく自然にマッチしています。
安定感のある車体、ゆったりとしたハンドルとステップボードに加えてこの充実の装備を搭載したスーパーチーフリミテッドは、クルーザーとしてのポテンシャルを最大限に引き出したまさに完全版と言える一台となっています。充実していながらも、やり過ぎない装備に抑える事で全体のイメージを崩さないのもポイントのひとつです。
操作が楽しいライドコマンド搭載
一見クラシカルなシンプルなメーター。実はこれはスピードやタコだけでは無く、ライドモードの選択やスマホとBluetoothで接続させて通話・音楽も楽しめる便利な機能を搭載したライドコマンドメーターとなっています。ライディングをより快適に楽しくする為のインディアンの新技術として非常に注目の機能です。
スーパーチーフを美しく保つなら
以上、インディアンの『スーパーチーフ リミテッド』のご紹介でした。洗練された新感覚クルーザーのスーパーチーフはそれまでのインディアンのイメージを良い意味で裏切った魅力溢れる一台となっています。
いわゆるアメリカンバイクらしい豪快さと高級感も兼ね備えた贅沢な仕様となっており、外装コンディションにはかなり注意していきたいところです。美しいペイントや随所にクロームメッキ加工が施された拘りのパーツ、どれをとっても妥協を感じずオーナーとしてはやはりこの状態をずっと維持したいと思うでしょう。
もちろん塗装面のコーティングなどのメンテナンスも重要ですが、それと同じくらいメッキパーツへも愛情を注いでいきましょう。メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事に・・・
またメッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもきちんとしたモノを使わないと更に傷やくすみの原因にもなり兼ねません。愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為にしっかりとしたショップとケミカルを選び、美しく維持していきましょう。
愛車はどのKING?
メッキ手入れ
クロムメッキパーツの多いバイクメッキの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。
クロムメッキには最大の弱点が!?
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。
初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。
クロムメッキ磨き剤「ミガキング」
クロムメッキ保護剤「メッキング」
クロムメッキ錆落とし剤「サビトリキング」
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詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。