メッキを錆びさせない方法として大事なのが錆び止めです。
その錆び止めに使うと便利なアイテムがメッキの保護剤となります。
ここではメッキを錆びさせない方法として、錆び止め・メッキ保護剤に関する知識をまとめていきます。
正しい知識を身に付け、愛車を適切にメンテナンスするようにしましょう。
厄介な錆び対策をしっかりとすることで愛車は長く綺麗な状態をキープしてくれます。
目次
メッキとは?
まず車やバイクにも広く使われるメッキという技術について見ていきましょう。
メッキとは金属やプラスチックといった素材の表面に、金属の被膜を形成、保護するための技術です。
国産の車やバイクだとクロムメッキが一般的に採用されますが、その名の通りクロムという金属が使われています。
厳密に言うとクロムメッキの場合、クロム、ニッケル、銅の3つの金属で被膜を形成し素材を保護しています。
たとえばタイヤのホイールをメッキ加工すると、ホイール素材が一番下にあり、その上に銅の被膜、その上にニッケルの被膜、そして一番上にクロムの被膜がある形です。
こうして被膜を形成することで見た目も光沢のある綺麗な状態になり、かつ耐久性や防錆性も向上します。
車やバイクのパーツには欠かせない技術と言えるでしょう。
メッキはどうして錆びてしまうのか?
メッキは見た目を綺麗にするだけでなく、防錆性も向上させる目的があります。
しかしそんなメッキを使っているにも関わらず各種パーツが錆びてしまうのはなぜなのでしょう?
実はメッキにはある特徴があり、その特徴が錆びの原因になってしまっています。
私達の目には見えませんが、メッキの表面にはとても小さな穴があいています。
クロム被膜に穴があいているわけです。
この穴から水分をはじめ、油やホコリといった錆びの原因が内部へと入り込みます。
そうなるとクロムの下にあるニッケルの被膜が腐食し、内部から錆びが進行してしまいます。
初期段階ではシミのようないわゆる点錆びが目立つようになり、さらに放置していると錆びによってクロムメッキが剥がれていってしまいます。
メッキ加工をすることで防錆性はたしかに向上しますが、かといって錆びを完全に防いでくれるものでもないと考えましょう。
メッキを錆びさせない方法として錆び止め・保護剤が重要
メッキは表面に穴があいていることで、どうしても時間経過と共に錆びが発生しやすくなります。
なんとか対策を講じなければいけませんが、そこで重要になってくるのが錆び止め・保護剤の使用です。
文字通り錆びの進行を防いでくれたり、メッキを保護してくれるアイテムで、正しく使えば錆びの進行を大幅に抑えられます。
錆び止め・保護剤の仕組みはメッキとよく似ています。
特殊な成分で被膜を形成するようになっていて、被膜によってメッキを保護します。
メッキが素材を守るために金属の被膜を形成するのと構造としては同じなのです。
錆び止め・保護剤の場合は金属被膜ではありませんが、特殊な被膜によってメッキ表面の穴を埋めてくれます。
穴が埋まることでメッキ内部に水や油、ホコリなどが侵入するのを防ぎ、腐食、つまり錆びの進行を止めます。
メッキの上にさらに被膜ができることで耐久性も向上が見込めますし、より綺麗な光沢も出せます。
機能面を強化しつつ、見た目も良くできる一石二鳥なアイテムなのです。
・錆び止め・保護剤の種類について
メッキを錆びさせない方法として錆び止め・保護剤が有効だとわかりました。
実際に錆び止め・保護剤を使う際には種類も選ぶ必要が出てきます。
錆び止め・保護剤は大きく分けて3つに分類されます。
★ワックスタイプ
★ポリマータイプ
★ガラスタイプ
このように同じく錆び止め・保護剤として使える物でも種類が異なります。
それぞれの特徴を知り、最適なタイプを選べるようになりましょう。
ワックスタイプの特徴
ワックスタイプの錆び止め・保護剤はもっとも身近な存在と言えるかもしれません。
メッキ用のワックスはたくさんの商品が販売されていますし、使ったことがあるという方も多いのではないでしょうか。
主成分は油で、油によって被膜を形成、メッキを保護してくれます。
ただ、保護というよりはむしろ綺麗なツヤを出すためのアイテムと考えた方が適切と言えます。
保護能力よりも見た目を重視したい場合に使うのが良いでしょう。
ただし注意点が1つあります。
ワックスタイプの場合研磨剤が入っている商品も多く、メッキを傷付けてしまうおそれがあります。
研磨剤はメッキ表面を軽く削ることで汚れなどをしっかりと落とす効果が期待できる反面、削りすぎるとメッキそのものが傷んでしまうことがあります。
できれば研磨剤は使いたくないので、研磨剤の入っていないワックスを選ぶようにしましょう。
錆び止め・保護剤ではとにかくメッキにダメージを与えないことが重要です。
ポリマータイプの特徴
ポリマータイプは主成分に樹脂、つまりプラスチック系の成分を使っています。
プラスチックでメッキの表面を多い、保護するようなイメージです。
プラスチック系ということで被膜は比較的硬めで、しっかりと愛車を保護してくれるのが利点です。
また、ツヤも綺麗に出るためワックスの特徴も併せ持っていると言えるでしょう。
後述するガラスタイプの錆び止め・保護剤と比較して値段も安いことが多く、入手しやすいのも特徴でしょうか。
面倒な点としては頻繁に塗り直しが必要だということが挙げられます。
商品によって多少の違いはありますが、一般的にポリマータイプは半年前後で塗り直ししなければならないとされています。
こまめにメンテナンスする手間がかかってしまうのです。
ガラスタイプの特徴
ガラスタイプの錆び止め・保護剤はもっとも高性能です。
ガラス系の成分で被膜を形成するため非常に耐久性が高く、ガラスのように透明で見た目も綺麗です。
ワックスタイプ、ポリマータイプの上位互換と言っていい性能を有しています。
その分値段もそれなりになってしまいますが、とにかく性能を優先するならガラスタイプが適しているでしょう。
効果も1年から2年は持つとされているので、こまめに塗り直しする手間もかかりません。
問題は自分で施工するのが難しいという点でしょう。
慣れていない方の場合、無理にDIYでやるよりも業者に依頼した方が確実です。
業者ならプロの技術でしっかりと施工してくれ、錆び止め・保護剤としての効果も十分に期待できます。
ガラスタイプを選ぶ場合は自分で作業するか、それとも業者にお願いするかも検討しましょう。
基本的な錆び止め・保護剤の使い方
ここからはメッキを錆びさせない方法として、実際に錆び止め・保護剤を使う方法を見ていきましょう。
といってもそれほど難しいものではありません。
基本的な流れとしてはクロスやウエスに適量の錆び止め・保護剤をとり、メッキ部分に塗っていくだけです。
ムラにならないように注意し、さらに傷を付けたりしないように優しくなでるように塗っていきましょう。
全体に塗れたら後は乾燥させて硬化、被膜が形成されるのを待つだけです。
ただし商品ごとに使い方が微妙に違うこともありますので、取扱説明書をよく読むことも大切です。
ポイントとして、事前の洗車をしてくとより良い効果が期待できます。
洗車によって愛車の表面に付着した汚れなどを落とし、綺麗な状態で錆び止め・保護剤を塗れるようになります。
まずは洗車で愛車を綺麗にするようにしましょう。
特別な方法は必要なく、カーシャンプーを使いスポンジで磨いてあげればそれで問題ありません。
ブラシを使う方がいますが、硬いブラシはメッキを傷付ける可能性があります。
柔らかいスポンジで優しく洗いましょう。
まとめるとまずは洗車、乾燥後に錆び止め・保護剤を塗り、完全に乾燥させたら完了という流れになります。
先程も触れたようにこの作業は業者に依頼することも可能です。
特にガラスタイプは扱いが難しいので、費用も確認しつつ必要であれば業者に作業をお願いしましょう。
メッキを錆びさせない方法として、錆び止め・保護剤を有効に活用することが大切です。
錆び止め・保護剤を使えばメッキを保護することができ、メッキが錆びるリスクを大幅に低減できます。
逆に言うと、錆び止め・保護剤を使っていない状態だとメッキはどんどん錆びていくリスクを負っているわけです。
愛車が錆びでボロボロになるのを防ぐためにも、錆び止め・保護剤の正しい知識を身に付け、適切にメンテナンスを行いましょう。
メッキは完全に錆びてしまうと再メッキ加工で対応するしかなくなります。
費用も手間もかかってしまうので、そうなる前に予防策を講じる必要があります。
愛車はどのKING?
メッキ手入れ
クロムメッキパーツの多い、ハーレーの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。
クロムメッキには最大の弱点が!?
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。
初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。
クロムメッキ保護剤「メッキング」
メッキング愛用者の声
「10年経った今でも新品に間違われるほどピカピカです」
10年前にハーレーを中古ですか購入し、ホイールを購入した際にこのメッキングを知り、タイヤ装着前にメッキングを2度塗りしました。
その後、ツーリング後には汚れ等は拭き取りしてましたが10年経った今でも新品に間違われるほどピカピカです!
自分の住んてるところは海岸線沿いの間違われるほどで潮の影響を受けやすいところにも関わらずピカピカを保っていられるのはメッキングで処理したからだと思ってます。
北海道ということもあり11月にはシーズンオフになり、オフの間は最初の2年ほどメッキングの重ね塗りをしてました。
その後はツーリング後に汚れを取る程度の手入れと2ヶ月1度程の磨きのみでこの状態です。
メッキング効果だと思います! メッキングに感謝しております! ありがとうございます!
北海道 O様より
クロムメッキ磨き剤「ミガキング」
クロムメッキ錆落とし剤「サビトリキング」
メッキング&サビトリキングを購入する
メッキ加工ならNAKARAI
クロムメッキ参考画像
ハーレーダビッドソン VRSCA
ラジエターカバー
![]() | ![]() |
クロムメッキ前 | クロムメッキ後 |
ハーレーダビッドソン FXR
フロントホイール
![]() | ![]() |
クロムメッキ前 | クロムメッキ後 |
クロムメッキの事についてもっと知りたい方は、
詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。