【メッキパーツは繊細】
メッキパーツは、マシンを煌びやかに飾ってくれるマストアイテムとも言えます。そんなメッキパーツですが、いわゆる金属塗装なのですが、実はかなり繊細という特徴を持っています。
メッキパーツは見た目通り光沢がある為、表面が非常に滑らかに見えます。しかし、実は目には見えないミクロン単位の穴が無数に空いています。
その小さな穴に水や埃が入り込むことで、メッキ表面を酸化させ錆が発生してしまいます。特に車やバイクの多くは、走行や保管は基本的に屋外になりますので紫外線や湿気にさらされているので、大事に乗っていても錆の餌食となってしまいます。
目次
メッキの劣化は大きく分けて4段階に分かれます。
- 初期段階:ウォータースポットの発生
- 中期段階:点錆の発生
- 末期段階:錆が大きくなり剥がれる
- ご臨終 :再生不可能となる
メッキパーツ再生の明暗を分けるのは中期段階までにケアをすることです。錆が深くまで浸食し下地にまで及んだものは再生不可能なので小まめなケアやメンテナンスが重要になってきます。
クロームメッキ専門店『NAKARAI』がメッキ磨きに関するメンテナンス・ケアの方法について解説させて頂きます。
【錆びてしまったメッキミラーで実証】
今回はこのメッキミラーを磨いて再生していきたいと思います。バイク用のラウンドタイプのミラーですが、使わなくなって約1年間ガレージに放置したものです。
ガレージ保管でもご覧の様に錆が発生し、全体的に曇った様にくすんでいるのが分かります。原因は湿気による錆の発生と思われます。長期保管の方は特に湿度管理には要注意ですね。
かなり手強い相手ですが、どの程度輝きを取り戻すか磨いてみます!
【デカキング(大容量のサビトリキングデカ)で磨く!】
長期間の放置で錆くれたメッキミラーの表面をデカキングで磨いていきます!
通常のサビトリキングは容量140gのボトルタイプですが、デカキングはその容量を大きく上回る260gと、たっぷり使える大容量です。
使い方は簡単です。
1.専用クロスにたっぷり着ける
2.優しく磨く
という簡単な作業で表面の錆を除去してゆきます。クロスと商品に関する説明書も同梱されておりますので、しっかりお読み頂いた上でご使用下さい。
デカキングは錆のみに作用しメッキ自体にはダメージを与えにくい研磨剤を使用しています。浸食度が致命的でなければ(下地にまで浸食した深刻な錆など)綺麗に落とす事が出来ます。
軽くささっと磨いた程度ですが、明らかに錆とくすみが落ちています。ミラーの上下部分の輝きが違うのが分かるでしょうか。
【デカキングで磨いた結果】
錆とくすみで汚れまくっていたメッキミラーをデカキングでゴシゴシ磨いた結果です。
メッキ本来の輝きを取り戻しました!!
左が未施工で、右が施工したメッキミラーです。輝きの違いは一目瞭然です。綺麗に周りの景色を反射して写し出していますね。
しかし深い傷や下地にまで浸食した部分など、一部は手遅れ状態・・・こうならない為にはコーティングが重要なのです!!
【メッキングでメッキパーツをコーティング!!】
新車購入や洗車した後などはボディーの塗装面をコーティングするオーナーさんも多いかと思います。実はメッキパーツにもこのコーティングがとっても重要です。
前述にもある通り、メッキには目に見えない無数の凹凸が存在します。汚れや水分が入り込むとたちまち錆の原因となりますので、この凹凸をコーティングによって埋めることで未然に防ぐ事が出来ます。
そのメッキ専用のコーティング剤が『メッキング』なのです!
使い方は至って簡単です。
1.クロスにメッキングを1、2滴垂らす
2.10cm四方に塗布する
コツは『薄く薄く塗布する』事です。難しい作業でないので誰でも簡単に施工可能です。メッキングに含まれている光沢剤がムラになった時は、クロスの乾いた面で薄く伸ばしてあげるとムラがなくなります。
デカキングで磨いた後はメッキングでコーティングしてメッキを保護しましょう!
【『メッキング』でメッキパーツの輝きを守る!!】
今回施工したメッキミラーは輝きを取り戻したものの、手遅れの部分が一部ありました。これは最初にご紹介した『錆浸食の末期段階』を見過ごしてしまった結果です・・・
こうならない為には『メッキング』でコーティングして錆や汚れを防止しましょう。
愛車の美しいメッキパーツの錆をデカキング(またはサビトリキング )で磨いた後は『メッキング』でコーティングして輝きを維持していきましょう。
愛車はどのKING?
クロムメッキには最大の弱点が!?
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。
初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。
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詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。