車やバイク、トラックなどの外装に使われるメッキですが、手入れを怠ると剥がれてしまうことがあります。
メッキが剥がれないよう防止するにはどういった方法が考えられるのでしょうか?
ここでは具体的な防止策、メッキを長持ちさせる良い対策などを紹介します。
正しく手入れをしてあげればメッキを剥がさず、長持ちさせることは十分に可能です。
愛車を綺麗な状態に保つためにも適切な手入れをしてあげましょう。
目次
メッキが剥がれてしまう原因
はじめにメッキが剥がれてしまう原因を把握しておきましょう。
なぜメッキが剥がれることがあるのか、その最大の原因は錆びです。
メッキ内部が腐食、つまり錆びることで剥がれてしまいます。
メッキの手入れを行うなら錆び対策が欠かせないと言えるでしょう。
ですがどうしてメッキが錆びるということが起きてしまうのか、疑問に感じる方も多いかと思います。
そもそもメッキはパーツを保護するために施されるもので、耐食性にも優れています。
錆びにくくできているわけですが、そのメッキが錆びてしまうとはどういうことなのでしょう。
・・メッキには無数の穴が空いている
実はメッキには目には見えないほどの小さな穴が無数に空いています。
この穴は時間経過による劣化などによって空くわけではなく、最初からある穴です。
メッキはその構造上どうしても小さな穴が空いてしまうと考えてください。
この無数の穴から雨水など錆びの原因になる物質が内部へと侵入し、やがてメッキを浮かせ、剥がしてしまいます。
たとえメッキを施していても錆びを完全に防ぐことは難しいのです。
だからこそしっかりと手入れをして剥がれないよう防止しなければいけません。
穴が空いていることが原因で錆びるということは、その穴を塞ぐことができれば防止になります。
ではどうやって穴を塞ぐべきでしょうか?
メッキの剥がれを防止するなら保護剤を活用しよう
錆びだけでなく、汚れや傷からメッキを守るためにも保護剤が有効です。
コーティング剤とも呼ばれ、多くの商品が販売されています。
そんな保護剤を活用することでメッキが剥がれるのを防止でき、長持ちさせられます。
保護剤をメッキ部分に塗布することで特殊な被膜が表面に形成されます。
この被膜がシールドとなりメッキを保護できます。
被膜によって無数の穴も塞ぐことが可能で、水分の侵入を防ぎ錆び防止にも大きな効果が期待できます。
錆びなければメッキが剥がれることもなくなり、いつまでも綺麗な状態を保てます。
メッキが剥がれる前に保護剤を使う
すでにメッキが剥がれてしまっていると、保護剤を使ってもほとんど意味がありません。
剥がれたメッキを元に戻すような効果はありませんし、剥がれている上から被膜を形成しても本来の効果は期待できません。
保護剤はメッキが劣化し、剥がれたりする前に使うことが重要です。
まだ綺麗で問題がないうちに保護剤を塗布し、被膜を形成することで長持ちさせられます。
普段からメッキの状態には気を配り、手遅れになる前に有効な対策を講じましょう。
メッキが剥がれてしまうほど錆びが進行すると修復は非常に困難で、基本的にはメッキを完全に剥がして再メッキするしかなくなります。
当然DIYでできるような作業ではなく、業者に依頼することになりますので手間も費用もかかります。
余計な出費を抑えるためにもこまめに手入れが大切なのです。
保護剤の選び方について
メッキに使える保護剤はさまざまな種類があり、どれを選べば良いか迷ってしまうこともあるでしょう。
保護剤の選び方についても考えてみます。
まず、大前提としてメッキ用の保護剤を選ぶことは必須です。
当たり前と言えば当たり前ですが、メッキ用の保護剤でなければ意味がありません。
メッキ用以外の保護剤をメッキに塗布してしまうと、逆にメッキが剥がれてしまったり、スムーズにコーティングできなかったりします。
メッキ用かどうかを必ず確認しましょう。
また、メッキ用の保護剤には大きく分けて3つのタイプがあります。
★ワックスタイプ
★ポリマータイプ
★ガラスタイプ
以上です。
多くの商品が販売されていますが、どれも上記3つのタイプに分類することができます。
それぞれの特徴を確認しつつ、どれがもっともメッキの剥がれ防止に適しているか見ていきましょう。
ワックスタイプの特徴
ワックスタイプは油が主成分として使われていて、ツヤ出し目的で普段から使っているという方も多いのではないでしょうか。
塗布するのも簡単で、初めて利用するという方でも楽に作業を行えます。
しかも値段的にも他のタイプと比べて安価で、経済的な負担が少ないというのも大きな特徴になっています。
そういう意味では手軽で便利なのですが、ワックスタイプの保護剤には大きな欠点があります。
まず1つは研磨剤入りの商品がほとんどだという点です。
研磨剤はその名の通り研磨するための特殊な成分で、研磨剤入りのワックスを使用するとメッキに傷を付けてしまうおそれがあります。
傷が付くと見た目に悪いだけでなく、その傷から水分や汚れが入り込み錆びの原因にもなります。
メッキに使う保護剤は研磨剤の入っていないものを選ぶのが基本です。
となると大半のワックスは適していないということになってしまいます。
また、ワックスはこまめに塗り直さないといけません。
目安としては1ヶ月から2ヶ月に1度くらいで、手間がかかってしまうのも難点です。
ワックスタイプの保護剤を選ぶ場合、少なくとも研磨剤の入っていないものを選ぶようにし、こまめに塗り直しをしてあげてください。
ポリマータイプの特徴
ポスタータイプの保護剤はプラスチックにも使われる樹脂系の成分が配合されています。
そのため形成される被膜もプラスチックに近く、硬く性能にも優れています。
しっかりとメッキを保護することができ、剥がれ防止としても有効と言えるでしょう。
ワックスよりは値段が高いことが多いですが、後述するガラスタイプよりは安く、値段と性能のバランスが良いのも特徴です。
ただ、ワックスと同じくこまめな塗り直しが求められます。
頻度としては早ければ3ヶ月、遅くても1年以内には塗り直しが必要とされています。
ワックスタイプほどの頻度ではありませんが、それでも定期的に塗り直しが必要なので手間がかかります。
こまめな塗り直しが気にならないなら問題ありませんが、なるべく手間は省きたいという場合は次のガラスタイプがおすすめです。
ガラスタイプの特徴
ガラスタイプはガラスのように非常に硬い被膜を形成できます。
ガラスと同じ成分のため被膜の透明度も非常に高く、メッキの光沢を綺麗に出せます。
保護する能力、そして見た目を綺麗に維持する能力、ともに高性能と言っていいでしょう。
3つあるメッキ用保護剤の中では最高の性能を誇ります。
1度塗布してしまえば1年以上持つのも大きな特徴で、何度も手入れをする手間がありません。
ただし、ガラスタイプの保護剤は作業がとても難しく、DIYでやるよりは業者に依頼して塗布してもらうのが一般的です。
基本的にはプロに任せるものだと考えましょう。
また、業者に依頼する関係もあって費用がもっとも高くなります。
事前に見積もりをしてもらうなどして、費用についてしっかり確認することも大切です。
何度も塗り直す必要がないため、値段が高いと言ってもコストパフォーマンスは悪くありません。
保護剤を活用してメッキの剥がれを防止しよう
保護剤を活用することでメッキの錆びを防ぎ、剥がれることも防止できます。
メッキの剥がれは錆びが原因ですから、とにかく錆びさせないようにしないといけません。
その意味で保護剤は理想的なアイテムです。
被膜によって水分の侵入を防ぎ、錆びさせない環境を作り出してくれます。
しかもメッキ特有の綺麗なツヤも維持できますから、一石二鳥と言えるでしょう。
愛車を正しく手入れするなら保護剤は欠かせません。
特にガラスタイプの保護剤は性能も高く、1度塗布してしまえば長持ちするととても便利です。
普段走行しているだけでもメッキ部分はダメージを受けてします。
徐々に劣化していくものですので、ガラスタイプの保護剤を使うなどしてなるべくダメージを抑えるよう心がけましょう。
メッキが剥がれてしまうと見た目にも良くありませんし、なによりメッキの下にある素材も傷んでしまいます。
放置するとどんどん状態は悪くなり、修復費用もかさんでいきます。
そうなる前に保護剤を活用してメッキの剥がれを防止しましょう。
錆びることがなければメッキも剥がれず、大きなトラブルに発展しません。
メッキを長持ちさせる有効な対策は保護剤の活用です。
高性能な保護剤を選んで愛車を守ってあげましょう。
愛車はどのKING?
クロムメッキの弱点克服でメッキの輝き持続力UP↑
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれるくらいの錆びになってしまいます。
錆びてきていない初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの穴を埋める事で耐食性が上がます。
メッキング愛用者の声
「ディーラーの人にメッキがなんか違う気がするんですけど?」と言われました。
メッキング施工後ディーラーに用事があり乗って行くと ディーラーの人にメッキがなんか違う気がするんですけど?と言われました。それはメッキングをしたからです!と言いました!
新車から施工しましたがやっぱり見た目から違うんだなと感動しました!
メッキの一番のケミカル用品は間違いなくナカライさんの商品だと思います。
拭き取りクロス類も別発注して大事に使っています! ケミカル用品はワコーズとシュアラスターしか使わないと決めていましたがナカライさんも使わせて頂きますね!!
使用車種ヴェルファイアG's N様
車用のコーティング剤とメッキングの違い
車のガラスコーティング剤の多くは、ボディーを意識して作られておりますので、短期間で広い面積をコーティングしやすい組成になっているものが多く、イメージセロハンテープ状にコーティングされるが、メッキング被膜は、クロムメッキにあいている穴を埋める事を目的として作っておりますので、粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするというイメージになります。
(車のコーティング剤の全てがそのような組成ではないです。あくまで一例です)
車用のガラスコーティングイメージ図
セロハンテープ状に被膜が形成されるものが多い。塗装の被膜に近く塗装被膜がめくれる時をイメージしていただけるとわかりやすいと思います。
メッキング被膜イメージ図
メッキング被膜は粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするイメージで、はがれる時は、人間の垢みたいに、部分にボロボロとめくれる感じになります。
メッキング被膜の効果
※メッキングは1コートで半年もちますので、最初2~3回は1か月に一度くらいを目安に重ね塗布し。その後は半年に1度に塗布することをおすすめいたます。
メッキングが重ね塗布が有効な理由
メッキング被膜は薄い被膜を重ね塗布、重ね塗布することでメッキ面の鏡面度が改善されていきます。クロムメッキ用の光沢剤も配合していますで、薄く被膜を重ね塗布、重ね塗布することで光沢がUPしていきます
厚付けは不可、厚く塗布することで耐食性はあがりますが、鏡面度が改善できなくなるうえにムラムラになってしまいます。鏡面メッキでなく、見た目よりも耐食性をあげたいパーツは厚くたっぷり塗布していただいても問題ありません。
■見た目重視の場合は薄く
■見た目よりも耐食性重視の場合は厚く
メッキングが塗装NGの理由
メッキングは構造上、短期間に広い面積のコーティングを必要とする塗装面だと、メッキング被膜がよけいムラになりやすく、ムラを見逃した場合、とるのが大変なため、塗装面はメッキングNGとさせていただいております。
自分の車のボディー塗装面にメッキング被膜を大量塗布したところ、ムラムラ被膜が5年くらい残ってしまいました。
メッキ加工の事ならNAKARAI
メッキコーティングならMEKKING
メッキのサビ取りならSABITORIKKING
メッキング&サビトリキングを購入する
メッキパーツの悩み相談なら
■メッキが剥がれた
■メッキのくみすがとれない
詳しくは:メッキパーツ相談室まで
クロムメッキの事についてもっと知りたい方は、
詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。