画像参照元…ホンダ公式ページ
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超軽快なビンテージオフローダー『XE50』
みなさんこんにちは!今回はホンダがかつて製造販売していたビンテージオフローダー『XE50』について語っていきたいと思います!最近では新旧問わず遊べるミニバイクやオフロードバイクが人気ですが、XE50はそんなバイク好きを唸らせる様な要素をふんだんに織り込んだ素敵なバイクです。
XE50はその名の通り排気量50ccのオフロードスタイルの原付バイクです。しかし原付と言って侮る事なかれ、そのスタイリングは一目見ただけでその走破性能の高さを感じさせられます。
販売開始されたのは1976年2月。本格派オフロードタイプの原動機付自転車として登場し、注目を浴びました。原付第二種であるXE75も同時に販売されています。トライアルバイクとして人気のあるTL50の姉妹車であり、基本設計も共通していることからこのXEシリーズもホンダ屈指のオフロードバイクである事が分かります。1980年代にはフルモデルチェンジし、XLシリーズへと名前を変えました。
CB50と同じ空冷単気筒4ストロークOHCエンジンを搭載。ボアストロークは42×35.6mmの高回転型ショートストロークエンジンであり、CBさながらのスポーティな走りが楽しめます。最高出力は4.5ps/9000rpmで最大トルク0.37kgf•m/8000rpm。
キャブレターの仕様もPW15(CB50はPW18)を採用する事で、高回転型でありながらも中低速路に太いトルクを実現した、まさに走りに関してもオフロード走行を想定した仕様となっています。
また道幅の狭い林道や路地などでは、小柄な車体が大きなアドバンテージです。最小回転半径1.7mという小回りの利きの良さは原付クラスならでは。一回クセになるとなかなか大排気量バイクには戻れなくなる軽快さがあります。
小さいながらも、オフロードバイクとしてのポテンシャルの高さを見せつけてくれるXE50は現代でも一部のファンに熱烈に支持されており、隠れた名車として語り継がれています。人気のあるデュアルパーパスモデルのXLシリーズの原点でもあるこのXE50は知られざる魅力で溢れています。また発売から46年経った事でビンテージバイクとしても醸成され、古めかしい趣のあるデザインが現代のバイクと比べても見劣りしません。
中古相場は意外にも高騰はしておらず、状態の良し悪しもありますが平均して25万〜30万円前後で手に入る様です。年式と排気量を考えれば十分プレミア価格かも知れませんが、他の旧車に比べれば手軽な価格の様に感じます。フルレストアされている個体に関しては倍以上の価格が付けられている様です。
XE50の主要諸元(1976年式)
車体型式
- 型式:CE50
エンジン
- 型式:CE50E
- 種類:単気筒4ストロークOHC
- バルブ数/気筒:2バルブ
- 冷却方式:空冷
- 総排気量:49cc
- 燃料供給方式:キャブレター
- 内径(シリンダーボア):42mm
- 行程(ピストンストローク):35.6mm
- 圧縮比:9.5
- 最高出力/回転数:4.5ps/9000rpm
- 最大トルク/回転数:0.37kgf•m/8000rpm
- 使用燃料:レギュラーガソリン
- 始動方式:キックスターター式
- 点火方式:マグネット式
- 潤滑方式:ウェットサンプ式
- エンジンオイル全容量:0.9L
- 変速機:リターン式4段変速
- 操作方式:フットシフト
寸法
- 全長:1725mm
- 全幅:710mm
- 全高:935mm
- ホイールベース:1105mm
- 最低地上高:190mm
- 車両重量:78kg
- タイヤサイズ(前):2.50−16
- タイヤサイズ(後):2.75−14
- タイヤタイプ:バイアス/チューブ
性能
- 乗車定員:1名
- 最小回転半径:1.7m
- 燃料タンク容量:5.5L
- 燃料消費率:80.0km/L
- 満タン時航続距離:440.0km
構造
- フレーム型式:ダイヤモンド
- 動力伝達方式:チェーン
- キャスター角:63°00’
- 懸架方式(前):テレスコピックフォーク
- 懸架方式(後):スイングアーム式
- リアサスペンション本数:2本
- ブレーキ(前):機械式リーディングトレーリング
- ブレーキ(後):機械式リーディングトレーリング
趣のあるオフロードスタイル
XE50の最大の魅力と言えばその趣のあるビンテージオフロードスタイル。当時の雰囲気満点の外観は思わずうっとりしてしまう程です。スクランブラーやオフロードバイクは最近流行っているので、時代が移り変わった現在でも多くの人に受け入れられるスタイルではないでしょうか。
ホンダらしい硬派なオフロードスタイルはその走破性を物語っており、道を選ばずどこまでも連れて行ってくれそうな逞しい外観です。軽快さも相まって気軽に乗れるバイクとして街乗りでも重宝しそうですね。
旧車と聞くとメンテナンス部分が不安になるかと思います。特に旧車オフロードは2ストロークエンジンが主流とも言え、初心者にはなかなかハードルが高く感じるかも知れませんがXE50は空冷単気筒4ストロークエンジンを搭載している為、意外にもとっつきやすいシンプルな機構となっています。もちろん年式の古さの分、流石にノーメンテとはいきませんが・・・
排気量は50ccの為、メインとしてはモノ足りないと思いますがセカンドバイクや街乗り、通勤通学、ちょっとした遊びという割り切った使い方であれば長く付き合える最高の相棒ではないでしょうか。外観もお洒落なビンテージオフロードなので、他人とは違う拘りも十分に表現する事も出来ますね。車体も小さいので、駐輪場やガレージのスペースは大して圧迫せず、とりあえず手元において置きたくなる様な愛着が湧いてきそうな一台です。
タイヤはブロックタイヤを装着し、ブレーキシステムは前後とも機械式リーディングトレーリング(ドラム式)を採用しています。足回りも旧車らしい仕様となっているのもファンの心をくすぐります。
ちなみに今回ご紹介しているのは1976年式前期型のXE50ですが、1978年には後期型のXE50−Ⅱが登場しています。基本的な構造は同じですが、フロントフェンダーがアップフェンダーに変更され、ミッションも4速から5速へと拡大されています。
前期型もシンプルで魅力的ですが、マイナーチェンジをする事でよりオフロードバイクとして醸成された一台へとブラッシュアップされています。
シンプルなハンドル周り
ハンドル周りも非常にシンプルで、スッキリとしたレイアウトは逆に飽きの来ない秀逸なものの様に感じます。キーシリンダーとインジケーターランプ一体型のボックス、丸型のスピードメーターのみという必要最低限の装備です。
スピードメーターの最高速度表示は80km/hで、ODOメーターとトリップメーターが上下に配置されています。目盛りと文字の密度が少ないメーターはある意味新鮮に感じ、これこそ究極のシンプルデザインとも言える秀逸な仕上がりとなっています。
ハンドルはもちろんオフロードタイプのアップハンドルが採用。大きく反り上がったハンドルはゆったりとしたポジションにライダーを誘ってくれます。
雰囲気抜群のタンクデザイン
当時モノの雰囲気のある燃料タンクは容量5.5Lとかなり少量ですが、存在感は抜群です。曲線が目を引く丸みを帯びたタンクには『HONDA』とオールドウイングのデカールが誇らしげに飾られています。今でこそ見なくなった繊細なオールドウイングのデザインはホンダの旧車ファンを深く頷かせる不思議な魔力があります。
分厚いソロシート
ビンテージオフロードスタイルでさりげなく重要なのはやはりシートです。幅は狭くハイトの高いTTシートの様なデザインは、小ぶりなタンクとの相性抜群です。XE50はシートの長さが短く1人乗りですが、リアキャリアが標準装備されており積載性を確保した嬉しい仕様となっています。
ちょっとした荷物であればこのキャリアに縛って積む事ができるので、ちょっとしたソロキャンプ程度なら十分に使えそうです。
オフロードらしいアップマフラー
やはりオフロードバイクと言えばアップマフラーです。XE50も小さいながらもフレームやリヤサスペンションを上手くかわし、取り回しがされたアップマフラーが採用されています。このアップマフラーのデザインはそのままXL系でも採用されており、ホンダオフロードのひとつのアイデンティティとして確立しているとも言えます。
エキゾーストパイプの横にあるキックペダルも旧車好きのハートをしっかりと刺激してくれます。この様にXE50はバイク好き・旧車好きのツボをしっかりと抑えてきます。
XE50をいつまでも美しく保ちたい!
以上、ホンダの『XE50』のご紹介でした。雰囲気抜群のビンテージオフローダーの魅力が少しでも伝わっていれば幸いです。ホンダらしい硬派なデザインは時代が移ろった現代でも目を見張るものがあります。
また旧車やレアなバイクを所有する方にとって、当時の美しい外観を維持していきたいとは誰もが思う事でしょう。外装パーツは既にデッドストックで中古で手に入る確率もかなり低い為、装着されているオリジナルパーツを如何に綺麗に保つかがポイントになってきます。
もちろん塗装面のコーティングなどのメンテナンスも重要ですが、それと同じくらいメッキパーツへも愛情を注いでいきましょう。メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事に・・・
またメッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもきちんとしたモノを使わないと更に傷やくすみの原因にもなり兼ねません。愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為にしっかりとしたショップとケミカルを選び、美しく維持していきましょう。
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メッキ手入れ
クロムメッキパーツの多いバイクメッキの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。
クロムメッキには最大の弱点が!?
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。
初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。
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