まるで自転車!?素敵すぎる50cc『ホンダ・ソロ』

史上最鏡を手に入れろバナーホンダ・ソロ

画像参照元…ホンダ公式ページ

小洒落た50cc『ホンダ・ソロ』

最近では各メーカー、バイクのラインナップが充実し更にブームは加熱する一方です。大型バイクはもちろんのこと、125cc以下の小型バイクの様な初心者からベテランまで楽しめる様なバイクも人気です。

手軽さや維持のしやすさが最大の魅力かも知れませんが、やはりバイクという乗り物である以上、多少の『個性』は欲しいところです。今回はかつてホンダが製造販売をしていた小洒落た50ccバイク『ソロ』について語っていきます。

このホンダ・ソロ。知る人ぞ知る個性の塊の様なバイクで、その界隈では結構な人気を誇るほど知名度の高いバイクでもあります。しかし乗る人間を選ぶ様な強烈な個性と、販売期間の短さから次第にバイク史の片隅に追いやられた悲しき運命を辿り、最近ではめっきり見なくなった言わば絶滅危惧種の様な一台でもあります。

ソロが登場したのは2003年3月。同じく50cc原1種であるエイプ・ズーマー・バイトに続く『Nプロジェクト』で手掛けられたモデルです。普遍的なネイキッドスタイルのエイプ、無骨なスクーターのズーマーとバイト。個性的なラインナップの中、負けじと強烈な印象を世の中に与えたのがこのソロです。

その外観は非常に特徴的で、自転車の様なスリムかつビンテージルックなデザインは他に類を見ない唯一無二の存在感を放っていました。まるで原点回帰の様な外観は逆に斬新にも感じ、引き算の美学を感じる究極のバイクとも言えます。

一見して曲者にも見えるソロですが、搭載エンジンはスーパーカブ50同様の空冷単気筒エンジンに自動遠心クラッチの3速ロータリートランスミッションという組み合わせ。見た目とは裏腹なシンプルな操作性がまた魅力のひとつでもあったのです。

ホンダNプロジェクト

Nプロジェクトとは2000年代にホンダのバイク部門におけるプロジェクトで、主に若者に照準を合わせた販売戦略の呼称です。よって小排気量バイクがメインで、原一種免許または中型二輪免許で乗れるのが魅力でした。

前述にもある通りエイプを始めとした、お洒落で気軽に乗れるコンセプトのバイクが揃い踏みです。登場順はエイプ・ズーマー・バイト・ソロ・PS250の5車種で、ソロはその中でも第4弾を担ったモデルです。

中には人気が伸びず、短命に終わったモデルも多いですが個性的なラインナップはホンダのバイク史に残る名車揃いであることは確かです。ソロはその中では一際異彩を放つバイクであり、時代が移ろった現代でも街中で走れば注目を浴びる様な強烈な個性を持っています。

車名である『ソロ(Solo)』とはその名の通り独奏のソロに由来するものです。単独という意味もあり、1人乗りの原一種バイクにはぴったりです。スリムさやシンプルさと合致したネーミングは一瞬で脳裏に焼き付くキャッチーな響きでもあります。

ソロの主要諸元

車体型式

  • 型式:BA−AC17

エンジン

  • 型式:AC17E
  • 種類:単気筒4ストロークOHC
  • 冷却方式:空冷
  • 総排気量:49cc
  • 燃料供給方式:キャブレター
  • 内径(シリンダーボア):39mm
  • 行程(ピストンストローク):41.4mm
  • 圧縮比:10
  • 最高出力/回転数:2.6kW(3.5ps)/7500rpm
  • 最大トルク/回転数:3.8N•m(0.39kgf•m)/6000rpm
  • 使用燃料:レギュラーガソリン
  • 始動方式:キックスターター式
  • 点火方式:C.D.I.式
  • 潤滑方式:ウェットサンプ式
  • エンジンオイル全容量:0.8L
  • 変速機:ロータリー3段変速
  • 操作方式:フットシフト

寸法

  • 全長:1995mm
  • 全幅:710mm
  • 全高:980mm
  • ホイールベース:1285mm
  • 最低地上高:150mm
  • シート高:730mm
  • 車両重量:73kg
  • タイヤサイズ:70/100−18
  • タイヤタイプ:チューブタイヤ/バイアス

性能

  • 乗車定員:1名
  • 燃料タンク容量:4.1L
  • 燃料消費率:95km/L
  • 満タン時航続距離:389.5L

構造

  • フレーム型式:バックボーン
  • 動力伝達方式:チェーン
  • 懸架方式(前):テレスコピックフォーク(正立)
  • 懸架方式(後):スイングアーム式
  • ブレーキ(前):機械式リーディングトレーリング
  • ブレーキ(後):機械式リーディングトレーリング

自転車のようなスリムな外観

冒頭から言っていますが、ソロの最大の特徴と言えばその外観です。スリムなバックボーンフレームに小型タンク、1人乗りサドルシートの出で立ち。自転車にそのまま50ccエンジンを乗っけた様な見た目は、まるで1950年代のオートバイの雰囲気を醸し出しています。番人ウケする様なデザインでは無いものの、違いの分かる人にはハマる素敵な外観とも言えます。

ソロ以外ではあまり目にする事のない特殊な形状をしたバックボーンフレーム。シート下にサスペンションを配置し、メインチューブとスイングアームを接続しています。シンプルでスリムなシルエットを崩さないさりげないもので、ビンテージものの自転車の様な美しい三角形を作り出しています。一見リジッドフレームの様に見え、古めかしいイメージを更に強めている様に感じます。

タンクの容量は僅か4.1Lとかなり小型のティアドロップタンクが採用されており、クロームメッキのキャップにホンダウイングのデカールというシンプルなデザインです。そのタンクに寄り添う様に装着されたサドルシートは、それこそ自転車のシートをそのまま取り付けた様な既視感のあるデザイン。一見して華奢な様にも見えますが、サブフレームでしっかりと補強されているのが分かります。

ハンドルは大きくプルバックされたアップハンドルが採用されています。ミラーは大きなラウンドタイプが装着されており、操縦性や視認性の使い勝手は良さそうな印象です。メーター周りはスピードメーターひとつとニュートラルとターンランプという至ってシンプルなレイアウトです。

ヘッドライトもクラシカルな小型の丸ライトを採用。ヘッドライトケースは塗装面とリム部分はクロームメッキの組み合わせでより小洒落た雰囲気を演出しています。その両脇には可愛らしい橙のウインカーが装着されており、なんとも愛嬌のあるフロントフェイスをしています。

他に類を見ない個性的かつ懐古的な外観は、人と同じでは満足しない個性的なバイカーのハートに刺さるデザインだと思います。お洒落なショップやカフェの店舗前にさりげなく停めていると絵になるのは間違い無いでしょう。チョイ乗りとして使うのはもちろん、ファッションバイクとしても十分なデザイン性なので、初心者でも乗って楽しい見て楽しいバイクです。

多彩なカラーリング

ソロはカラーリングも個性的で、カラーバリエーションはパロットイエロー・モンツァレッド・マットフラットシルバーメタリックの三色。それに加えて、オーナーが好みのカラーリングにカスタマイズできるオーダーシステム『カラーオーダープラン』を採用。標準カラーの三色も非常に綺麗な発色でしたが、このカラーオーダープランは大いに話題となりました。

燃料タンク・フレーム・灯火系カバー類・フェンダー・シート・グリップを好みの色に選択が可能な『オーダーカラープランSTYLE1』と、このSTYLE1のオーダーを行った上で、ハンドル・クランクケースカバーをシルバー塗装、またはクロームメッキ加工を施した『カラーオーダープランSTYLE2』が存在しました。

ビンテージルックな足回り

ソロの魅力はその足回りにも有ります。溢れ出す自転車感の最大の理由はこの細く大きなタイヤだと言う事が一目で分かると思います。前後18インチの大径ホイールに、細いトレッドはまさに自転車のタイヤそのものです。

もちろんスポークホイールを採用し、前後ともコンパクトなドラムブレーキが装着されています。また、タイヤ部分を大きく覆ったサイクルフェンダーも細いタイヤにマッチするデザインで、ビンテージ感が溢れ出すなんとも趣のある足回りとなっています。

この如何にもな足回りはカスタムシーンにおいて大きなアドバンテージとなり、そのままブロックタイヤを履かせればビンテージルックなスクランブラーの様にもなり、リブ(縦溝)パターンのタイヤを履かせればオートレーサーの様な雰囲気に仕上がります。

ノーマルでかっちり乗るのはもちろん、カスタムの幅も広いソロは様々な角度で楽しむ事ができる意外にも器用なバイクである事が分かります。

ソロを美しく保つには!?

以上、ホンダの超個性派バイク『ソロ』のご紹介でした。現在ではかなり球数が減ってきている様なので、気になる方はこまめにチェックしておいた方が良いかも知れません。中古市場はそこまで高騰は見られず、25万円前後の価格が付けられている様です。今後、個体数が減ればもしかしたらプレミアがついて高騰・・・なんて事も有り得るかも知れませんね。

最近ではめっきり見なくなったソロですが、その個性的で独創的なデザインに惚れ込んだファンが一定数存在するのも事実です。ソロの様な絶版のレア車を所有するに当たって気を付けたいのがやはり外装コンディションの維持でしょう。せっかくお洒落で愛嬌のあるバイクですから、いつまでも美しく乗っていたいのは誰もが思うはずです。

もちろん塗装面のコーティングなどのメンテナンスも重要ですが、それと同じくらいメッキパーツへも愛情を注いでいきましょう。メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事に・・・

またメッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもきちんとしたモノを使わないと更に傷やくすみの原因にもなり兼ねません。愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為にしっかりとしたショップとケミカルを選び、美しく維持していきましょう。

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メッキ手入れ

クロムメッキパーツの多いバイクメッキの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。

クロムメッキには最大の弱点が!?

クロームメッキにあいている目にみえない無数の穴

クロームメッキが錆びる原因【構造

点サビ画像

クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。

ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。

初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。

クロームメッキが錆びる原因【構造

メッキングの効果

穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。

クロムメッキ磨き剤「ミガキング

ミガキング003

クロムメッキ保護剤「メッキング

メッキは磨くのではなくコーティングがおすすめ

メッキング画像

クロムメッキ錆落とし剤「サビトリキング

サビトリキングはメッキに優しく、サビには厳しい錆取り剤

サビトリキング画像

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クロムメッキの事についてもっと知りたい方は

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詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る