ホンダ『シャドウ スラッシャー』鋭さを兼ね備えたアメリカン!

史上最鏡を手に入れろバナー鋭さを兼ね備えたアメリカン!ホンダ『シャドウ スラッシャー』

ホンダ シャドウ スラッシャー

画像参照元・ホンダ公式ページ

【一味違うアメリカン『シャドウ スラッシャー』】
今回ご紹介するのはホンダの『シャドウ スラッシャー』です。ホンダが誇る400ccアメリカン『シャドウ400』をベースにカスタムされたモデルです。

最近はめっきり巷では国産のアメリカンバイクをみる事がめっきり減ってしまいました。ホンダのレブルやヤマハのボルトの売れ行きは好調の様ですが、スタイリッシュなクルーザーバイクという解釈が正しく、ここでいうアメリカンバイクとはアメリカのバイクメーカー『ハーレーダビッドソン』をゴリゴリに意識した和製アメリカンバイクを指します。

国産アメリカンバイクブームは1990年代から2000年代にかけてが最も活発で、私自身もその周りも皆その虜となっていました。各メーカー個性的なアメリカンバイクをリリースし、特にヤマハのドラッグスターなんかは400ccクラスの国産アメリカンでは唯一の空冷で高い人気を誇っていました。

ドラッグスターにもショートボブフェンダーにフロント19インチのスタンダードとディープフェンダー16インチタイヤのクラシックの2モデルが存在していました。もともとクラシックスタイルしか設定されていなかったシャドウしか存在しておらず、ドラッグスターに対抗する形でライトなモデルの『シャドウ スラッシャー』を2000年に発売したのです。

既にライトなホンダのアメリカンバイクにはスティードが存在していましたが、スティードはチョッパーライクな少し斜め上をいった位置付けで、ホンダをアメリカンバイクを代表するモデルはシャドウ400だった為、シャドウスラッシャーの存在は必須だったと言えます。

しかし意外にもシャドウスラッシャーの認知度は低く、やはりホンダのアメリカンバイクはクラシックスタイルのシャドウ400が主流でした。やはり国産アメリカンバイクに求めるのは重厚感や圧倒的な所有感を求めるユーザーが多かったのと、ドラッグスターの存在が強すぎたというのが大きいのかも知れません。

人気車の陰に隠れてはいたものの、アメリカンバイクとしての完成度は高く、噛めば噛むほど味がしてくる様な一味違った魅力を持っているのが『シャドウ スラッシャー』です。その魅力についてたっぷりと語っていきたいと思います。

【シャドウ スラッシャーの主な仕様】

シャドウスラッシャーの名前の由来ですが、『シャドウ(Shadow)』とは直訳すると影・陰影を意味します。それには『渋い大人』『ワイルド』なイメージが込められています。Slasher)』は直訳すると『ナイフ・剃刀』など鋭利な刃物を持ち切り付ける人を指す様で、なかなか物騒な意味を持っています。おそらく鋭利なイメージや俊敏なイメージを持たせる為のネーミングだと私は思います。

そんなシャドウスラッシャーの販売期間は2000年から2008年。その間は細かなマイナーチェンジ程度で実質一代のみモデルとなります。今回ピックアップしたのは2007年式の最終型のスペックとなります。

〈エンジン〉
・型式:NC25E
・種類:V型2気筒 4ストロークOHCエンジン
・冷却方式:空冷
・燃料供給方式:キャブレター
・総排気量:398cc
・内径(シリンダーボア):64mm
・行程(ピストンストローク):62mm
・最高出力/回転数:24kW(33ps)/7500rpm
・最大トルク/回転数:35N•m(3.6kgf•m)/5500rpm
・使用燃料:レギュラーガソリン
・始動方式:セルフスターター式
・潤滑方式:ウェットサンプ式
・変速機:リターン式5段変速

〈寸法〉
・全長:2310mm
・全幅:870mm
・全高:1105mm
・ホイールベース:1625mm
・最低地上高:130mm
・シート高:645mm
・車両重量:229kg
・乗車定員:2名
・燃料タンク容量:13L
・タイヤサイズ(前):110/80−19
・タイヤサイズ(後):160/80−15

〈燃料消費率/性能〉
・60km/h走行時:40.0km/L
・満タン時航続距離(概算):520.0km
・最小回転半径:3.2メートル

〈構造〉
・フレーム型式:ダブルクレードル
・懸架方式(前):テレスコピックフォーク(正立)
・懸架方式(後):スイングアーム式
・ブレーキ形式(前):油圧ディスク
・ブレーキ形式(後):機械式リーディングトレーディング
・動力伝達方式:チェーン

シャドウ400との大きな違いはまずタイヤサイズです。クラシックスタイルのシャドウはフロントタイヤサイズは17インチだったのに対し、シャドウスラッシャーは19インチのナローなスタイルのフロントタイヤとなっています。

細かな外観デザインについては後ほどたっぷりとご紹介しますが、重厚感のあるシャドウとは全く違った印象を持つまさに刃物の様に尖ったイメージを持ったアメリカンバイクとなっています。

【カスタムライクなデザイン】

シャドウスラッシャーの最大の魅力はまるでカスタムをしたかの様な秀逸なデザインです。もともと重厚感のあるクラシックアメリカンのシャドウ400がベースなのですが、そのシャドウを軽快な外装に換装した見た目は、視覚的にも刺激的で十分なインパクトを与えてくれます。ベースとなるシャドウ400と比較しながら、その外観についてご紹介していきたいと思います。

まずバイクの顔となるタンクについては、形状は同じ様に見えますがタンク容量は14リットルから13リットルへ容量ダウンされ、ひと回り小さくなった印象を受けます。たった1リットルの差ですが、これがなかなか外観に大きく影響を与えてくれるので、スマートなスタイリングのイメージとタンクの十分な容量を確保できる、絶妙な大きさのタンクだと言えます。

タンクペインティングもカスタムライクなものとなっております。シャドウ400は単色もしくはシンプルカラーの2トーンだったカラーバリエーションでしたが、キャバレーパープルメタリックとパールマゼンタのサイケデリックな組み合わせの2トーンカラーや、ブラック塗装をベースにレッドとイエローのファイヤーパターンなど、まるでカスタムショップでワンオフで塗装したかの様な尖ったカラーバリエーションを誇っています。

ファイヤーパターンのタンクなんかは以前はゴリゴリな感じがしてちょっと敬遠していましたが、今見ると一周してワイルドでカッコよく感じますね。なんとなくこのカラーリングを好むライダーの気持ちに共感が出来ます。

ハンドルの形状も大きく変わります。シャドウ400は横幅のある大きなワイドハンドルに対し、シャドウスラッシャーはプルバックタイプのハンドルへ変更されています。その為バイク車体の全幅も880mmから870mmと、10mmほど狭まった事でよりスポーティーでスマートなイメージとなっております。

ハンドルがプルバックタイプに変更された事で、のけぞる様なちょっとワルイ感じのライディングポジションとなりシャドウのネーミングに込められた『ワイルドさ』を見事に回収しています。ハンドルパーツにやその周辺にはメッキパーツがあしらわれており、無骨でありながら煌びやかなハンドル周りになっています。

続いてタイヤですが、シャドウ400はフロントに17インチホイールにファットタイヤを履かせる事でクラシカルなイメージを持たせてありますが、シャドウスラッシャーはフロントに19インチの大径ホイールを採用。タイヤ幅もナローなサイズを履かせる事で、チョッパースタイルの様なイメージも受けます。

フェンダーもディープフェンダーからショートタイプのボブフェンダーへ変更されています。チョップした様な見た目は軽快なイメージに更に拍車をかけ、リアビューの印象をガラリと変えてくれます。そのリアフェンダーに沿う様に装着されたガンファイターシートは、まるでソロシートの様なスマートでスポーティーな見た目となっております。

また、トルクフルなVツインエンジンから伸びるマフラーについてはシャドウ400は極太の2IN1のスラッシュエンドマフラーですが、シャドウスラッシャーは2本出マフラーとなっており、年式によってメガホンタイプのサイレンサーやシガータイプのサイレンサーとなっています。

この様にシャドウスラッシャーの外観はそれまでのシャドウ400のイメージを覆す様な、まさに刃物の様な鋭く軽快なものとなっています。重厚感のあるアメリカンも良いですが、このカスタムライクな外観を純正で手に入れられるのは嬉しいですね。

もちろんシャドウスラッシャーをベースとしたカスタム車も多く、元からチョップした様な外観にセンス良く小径のベイツライトやソロシートなどを組み合わせるだけで、一気にオリジナリティーを感じる一台を作り上げる事が出来ます。

【シャドウ スラッシャーの中古相場は?】

シャドウスラッシャーの現在の中古相場ですが、純正状態を綺麗に維持した個体でおよそ50万〜60万円程度となっています。

当時としてはあまり人気があった訳ではありませんでしたが、現在のこの価格維持はなかなかではないでしょうか。私も実車を何度か見た事がありますが、惚れ惚れする様な外観で今走っていても思わず振り返る様なバイクだと思います。まさにそれ相応の価値が付いているという事では無いでしょうか。

【シャドウスラッシャーはこんな人にオススメ】

シャドウスラッシャーは既に絶版車となっておりますが、中古車もまだチラホラ存在しているので、こんな方にオススメできるのでは無いかと思います。

・ワイルドなアメリカンに乗りたい
・軽快なアメリカンに乗りたい
・人とはカブりたく無い
・カスタムしたいけど予算が無い

如何でしたか?ひとつでも当てはなるなら、シャドウスラッシャーを候補に入れてみてはどうでしょうか?きっと所有感も満たしてくれる素晴らしい一台になると思います。
以上ホンダ『シャドウスラッシャー』のご紹介でした。

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