画像参照元…ホンダ公式ページ
レトロスクーターという選択
バイクの種類は色々あれど、やはりスクーターというカテゴリーはいつの時代でも需要があり、ある意味人気の車種とも言えます。
スクーターの利点と言えばギヤチェンジの必要も無く、エンストの心配も少ない。とにかく楽に乗り出せる・・・そのメリットを言い出せばキリがないくらいです。もちろんバイクの醍醐味は風を切って疾る事と、自分でギヤチェンジして操作するのもあるかもしれませんが、スクーターにはスクーターの嗜み方があるのは確かです。
更に50cc、いわゆる原付一種スクーターとなればまさに手軽さで言えば右に出るものはないでしょう。しかし利便性や機能性だけでは無く、乗るからにはそのデザインにも拘りたいところです。
今回ご紹介するのは原付スクーターの中でもレトロなデザインが非常に魅力的なホンダのジョルノ。更にその中でも私がオススメしたい『1997年式Giorno DELUXE(ジョルノ・デラックス)』をご紹介します。ジョルノ・デラックス(以下ジョルノDX)はもともとレトロなジョルノに更にレトロ感を足したスクーターです。
レトロなルックスのバイクが流行っている今でも十分に魅力的に見え、街中で見かけると思わず振り返って目で追ってしまうほど特徴的な外観をしています。
スクーターに興味が無い方でも、その魅力を知れば知るほど欲しくなってくる愛嬌たっぷりな1997年式ジョルノDXについてたっぷりと語っていきたいと思います。
目次
ジョルノの歴史
まずはジョルノについておさらいをしてみましょう。ホンダの50cc原付一種スクーターで1992年の発売当初からレトロな外観をウリにした個性的なバイクです。
車名の『Giorno(ジョルノ)』とは言わずと知れたイタリアの挨拶『Buongiorno(ボンジョルノ)』からきています。その名前の由来を聞けばジョルノのレトロな外観がイタリアンな雰囲気を醸しているのがより分かりやすいと思います。
初代ジョルノは5代目タクトと同様のフレームとエンジンを搭載しており、姉妹車として販売されていました。曲線の美しいボディラインとカラーリング、円なヘッドライトなど愛されポイント満載の可愛らしいデザインから若者をターゲットしており、2022年現在でもそのデザインは踏襲され続けています。ホンダの中でも人気のスクーターとして今も尚ラインナップに名を連ねている意外にも古参者なのです。
年式によってカラーリングも多彩で、シンプルな単色からお洒落なツートンカラーと様々、2019年にはグラファイトブラックにレッドライン、サイドカウル部分にくまモンのイラストをあしらった『くまモンバージョン』も登場。遊び心も満載なスクーターなのです。
まさにカワイイバイクの代名詞として確固たる地位を築いているジョルノ。今回ご紹介する1997年式ジョルノDXは、ジョルノの全モデルの中でもかなりレトロな外観に仕上がったモデルとなっています。
1997年式ジョルノ・デラックスの主要諸元
車体型式
- 型式:A−AF24
エンジン
- 型式:AF24E
- 種類:単気筒2ストローク
- 冷却方式:空冷
- 総排気量:49cc
- 燃料供給方式:キャブレター
- 内径(シリンダーボア):39mm
- 行程(ピストンストローク):41.4mm
- 圧縮比:7
- 最高出力/回転数:5.6ps/6500rpm
- 最大トルク/回転数:0.68kgf•m/5000rpm
- 始動方式:セルフスターター式/キックスターター式
- 点火方式:C.D.I.式
- プラグ型式:BR6HSA
- 変速機:Vベルト式 無段変速
寸法
- 全長:1660mm
- 全幅:630mm
- 全高:1010mm
- ホイールベース:1175mm
- 最低地上高:100mm
- シート高:720mm
- 車両重量:69kg
- タイヤサイズ(前):3.00−10
- タイヤサイズ(後):3.00−10
性能
- 乗車定員:1名
- 燃料タンク容量:4.2L
- 燃料消費率:48.6km/L
構造
- フレーム型式:アンダーボーン
- 懸架方式(前):ボトムリンクフォーク
- 懸架方式(後):ユニットスイング式
- ブレーキ(前):機械式リーディングトレーリング
- ブレーキ(後):機械式リーディングトレーリング
1997ジョルノ・デラックスは特にお洒落
さて、私がなぜわざわざ1997年式ジョルノDXにこだわるのかと言うと、答えは至って単純です。とにかくお洒落だからです。もともとイタリアンテイストなジョルノですが、ジョルノDXは更にレトロな外観でまさに本物のクラシックスクーターの様な外観が魅力的です。
そのシルエットは本場イタリアンスクーターのVespaを彷彿とさせ、クラシックなスクーター好きには堪りません。古めかしさの中にもジョルノのアイデンティティとも言える曲線の印象的なボディラインも健在で、しっかり個性もアピール。お洒落好きな方にも結構ハマるデザインなのではないでしょうか。ボディカラーのレッドも深い色味で、重厚感のある金属の様な質感を演出しています。
ヘッドライトも雰囲気のある丸目のハンドル一体型。クロームメッキのヘッドライトリムがなんとなくブルジョアなイメージを醸し出しています。メーターもヘッドライトに埋め込み式となっており、スクエアタイプの形状でホワイトの盤にブラックの文字という至ってシンプルなデザインです。スピード表示や中央に書かれた「Speed」の文字フォントも可愛らしい書体となっています。
メーターの縁もヘッドライト同様にメッキで飾られており、中央にはさりげなくホンダウイングのエンブレムが刻印されています。
フロントカバーカウルはセンターに大きなリブ加工が施された盾の様なデザイン。このカバーカウルがクラシカルな感じを強めているのは一目瞭然でしょう。カバーカウル先端には謎のエアインテークの様なグリルがありますが、一体何の用途なのでしょうか?使い道はともかくこの柵状のグリルもまた良い味を出しています。こちらもクロームメッキで飾られています。
シートはシンプルで厚みのあるシートが装着されています。美しいレッドカラーにマッチしたブラウンカラーとブラックのツートンカラーで、丁寧に縫われたステッチも印象的です。シートを開けば中にはメットインが登場。20Lの大容量でスクーターの強みである積載性の良さも兼ね備えています。
サイドカバーカウルはしなやかな曲線で、思わず指でなぞりたくなる様な艶かしいラインが特徴的です。サイド部分にはチェッカーフラッグに『Giorno』と描かれたオリジナルのエンブレムが装着されています。
リアビューも個性的で大きなテールランプと埋め込みタイプのウインカーが、とても個性的な後姿。他のスクーターとは違う一線を画すデザインとなっています。
レトロ感満載のアクセサリーパーツ
ジョルノDXにはオプションガードが存在します。ボディ全体を守る金属製のガードで、表面はもちろんメッキ加工が施されています。
フロントフェンダー・フロントカバーカウル・サイドカバーカウル・リヤカバーカウル・ステップ後方・・・至る所に張り巡らされたガードは車体を美しく着飾る、モールの様なデザイン性もあります。
クラシックなイタリアンテイストなジョルノDXにこのオプションガードを装着する事で、より重厚感と旧車の様なイメージを強めてくれます。ジョルノDXを手に入れるならこのガードも是非とも手に入れたいところです。
ノーマルなジョルノDXもかなりお洒落ですがこのガードが装着されるとよりお洒落さに磨きが掛かります。
2ストエンジンでよりクラシカルに
1997年式ジョルノDXに搭載されたのはAF24E型空冷49cc単気筒2ストロークエンジン。ボアストロークは39×41.4mm、最高出力5.6ps/6500rpm、最大トルク0.68kgf•m/5000rpmです。
2ストローク特有の機敏な走りとサウンド、そしてマフラーから放たれるあの匂いがバイク好きの五感を見事に刺激してくれます。
スクーターとしての利便性、見た目のお洒落さだけでは無くバイクとして楽しむ事が出来る満足の一台だと思います。(もちろん法定速度は30km/hですが)外観でも乗り味も旧車の雰囲気を十分に醸し出してくれる1997年式ジョルノDXは、シリーズの中でもかなり魅力的です。
ジョルノ・デラックスを美しく保つには
以上、ホンダのお洒落なレトロスクーター『1997年式ジョルノ・デラックス』のご紹介でした。年式については中途半端感が否めないですが、見た目はしっかり古い雰囲気のある一台となっています。
お洒落な車体を更にお洒落に着飾るクロームメッキも非常に魅力的で、モッズ系クラシックスクーターファンも好きになれるデザインではないでしょうか。
販売台数も少ない様で、非常に希少なモデルのジョルノDXなので中古で見つけるのも難しそうです。興味のある方は小まめにチェックしてみては如何でしょうか。
そして希少性の高い旧車や絶版車を所有する際に気を付けたいのが、やはり外装コンディションの維持でしょう。ジョルノDXの様なレアでしかもメッキパーツを多用した様なバイクであれば尚更です。
もちろん塗装面のコーティングなどのメンテナンスも重要ですが、それと同じくらいメッキパーツへもコーティングを施し愛情を注いでいきましょう。メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事に・・・
またメッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもきちんとしたモノを使わないと更に傷やくすみの原因にもなり兼ねません。愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為にしっかりとしたショップとケミカルを選び、美しく維持していきましょう。
愛車はどのKING?
メッキ手入れ
クロムメッキパーツの多いバイクメッキの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。
クロムメッキには最大の弱点が!?
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。
初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。
クロムメッキ磨き剤「ミガキング」
クロムメッキ保護剤「メッキング」
クロムメッキ錆落とし剤「サビトリキング」
メッキ加工の事ならNAKARAI
メッキング&サビトリキングを購入する
クロムメッキの事についてもっと知りたい方は
詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。