画像参照元…ホンダ公式ページ
ホンダ本格派ロードスポーツ『CBX400F』
みなさんこんにちは。今回はホンダの不朽の名車とも言える一台、『CBX400Fインテグラ』をご紹介していきます。CBX400Fは1981年10月に登場した本格派ロードスポーツモデルです。製造販売までには紆余曲折が有り、開発にはホンダの様々な努力や思いが惜しみなく詰め込まれています。
車名に『CB』の名を冠している通りCBシリーズの派生とも言えますが、『X』の文字を末尾に追加する事で単なるCBシリーズとは一線を画すモデルである事を指しています。この『X』には『究極』という意味が含まれており、当時としてもCBXはホンダのラインナップの中でも一目置かれる存在でした。
CBX400F開発の経緯ですが、ホンダスポーツモデルとしてはそれまではOHC2気筒エンジン搭載のホークシリーズがメインとして販売されていました。400ccクラスであれば2気筒エンジンの方が効率も良いとされていたからです。
しかし1979年にはライバル社であるカワサキが4気筒DOHCエンジン搭載のZ400Fを発売を開始。これによって一世一代の大ブームを巻き起こし、ヤマハとスズキが後を追う様に400ccクラスの4気筒エンジン開発に乗り出し、XJ400やGSX400Fを販売を開始しました。
既にホンダにはCB400Fが存在していましたが、よりスポーツ色の強いモデルが必要と考えホークシリーズをブラッシュアップさせたCB400N スーパーホークを発表。しかし、2気筒エンジンの仕様は据え置きだった事も有り、盛り上がりを見せていた『4発400』の市場に太刀打ちすることは難しく、追従すべくホンダも400cc4気筒エンジン搭載のロードスポーツモデル開発へ着手しました。その末に生まれたのがこの『CBX400F』です。
車名にある『F』とは『Four(4)』を意味し、このモデルが4気筒エンジン搭載である事を意味しています。この様にホンダの意地とプライドを掛けて開発されたCB400F。そして発売の翌年に発表されたのが、今回ご紹介する『CBX400F INTEGRA(インテグラ)』です。
CBX400Fインテグラは巨大なフェアリングを装着した特別な一台で、スマートな車体に装着された事でよりその存在感が強調されています。発売から40年経った現代では300万円前後で取引されるなど、とてつもないプレミア価格がついています。
現存する個体もかなり少なく、今後その希少性は上がり更なるプレミアがつくと予想されます。値段が全てでは有りませんが、ここまで価格が高騰するともはや資産とかそういうレベルになってきますね。
その希少性もさることながら、もちろんバイクとしての魅力もたっぷり詰め込まれた一台でバイク好きのロマン満載のまさに『夢のバイク』と言っても過言ではないかも知れません。カスタムした個体ももちろんカッコイイんですが、純正どノーマルでも思わず息を飲むほどカッコイイバイクです。
目次
CBX400Fの主要諸元
車体型式
- 型式:NC07
エンジン
- 型式:NC07E
- 種類:直列4気筒4ストロークDOHC
- バルブ数/気筒:4バルブ
- 冷却方式:空冷
- 総排気量:399cc
- 燃料供給方式:キャブレター
- 内径(シリンダーボア):55mm
- 行程(ピストンストローク):42mm
- 圧縮比:9.8
- 最高出力/回転数:48ps/11000rpm
- 最大トルク/回転数:3.4kgf•m/9000rpm
- 使用燃料:レギュラーガソリン
- 始動方式:セルフスターター式
- 点火方式:フルトランジスタ式
- 潤滑方式:ウェットサンプ
- エンジンオイル全容量:3.0L
- 変速機:リターン式6段変速
- 操作方式:フットシフト
寸法
- 全長:2060mm
- 全幅:720mm
- 全高:1275mm
- ホイールベース:1380mm
- 最低地上高:140mm
- シート高:775mm
- 車両重量:196kg
- タイヤサイズ(前):3.60−18
- タイヤサイズ(後):4.10−18
- タイヤタイプ:バイアス/チューブレス
性能
- 乗車定員:2名
- 最小回転半径:2.2m
- 燃料タンク容量:17L
- 60km/h走行時燃費:40.0km/L
- 満タン時航続距離:680.0km
構造
- フレーム型式:ダブルクレードル
- 動力伝達方式:チェーン
- キャスター角:26°00’
- 懸架方式(前):テレスコピックフォーク(正立)
- 懸架方式(後):スイングアーム式
- リアサスペンション本数:1本
- ブレーキ(前):油圧式ディスク
- ブレーキ(後):油圧式ディスク
圧巻のカウルデザイン
CBX400Fインテグラの特徴と言えばやはりこの大きなフェアリングカウルです。スマートな車体に装着された大型カウルはまさに圧巻のひとこと。時代が移ろった現代でもその存在感は一切霞みません。
実は日本のバイク規制において、フェアリング装着が許されたのは1982年7月以降。CBX400Fインテグラの発売も1982年7月という事から、この販売時期と解禁時期に照準を合わせてきたのは一目瞭然です。もちろんの事、国内で初めてのフェアリングの標準装備モデルとして他メーカーのライバル車種に対して大きなアドバンテージとなったのは言うまでもないでしょう。
カウルの形状もオリジナリティ溢れる見た目です。いわゆる曲線型のヨーロピアンなロケットロケットカウルではなく、多面的なデザインはまさにジャパニーズレーサーとも言える硬派な印象を受けます。その一方ヘッドライト部分は丸型のレンズを採用し、先進的で有りながらどこか懐古的な雰囲気も醸し出しています。
スクリーンはコックピット側に向かって大きく反り上がった形状。ライダーを強風から守り快適なライディングを実現させてくれます。カラーリングはボディカラーと同様にレッドとホワイトのツートンカラー。境目をブラックのラインであしらうなど、統一感のあるカラーリングとなっています。
ハンドルは程よくプルバックされたセパレートハンドルを採用。日本初となるウインカーのオートキャンセルシステムも大いに注目されました。メーターはスタンダードな丸型の2連メーター。スピードメーターの最高速度表示は200km/h、タコメーターのレッドゾーンは11500rpm〜となっています。2連メーターの真ん中には燃料メーターも装備されており、機能面においても充実したコックピットとなっています。
この様にバイク好きの心を根底からくすぐってくるカウルデザインとコックピットの景観はまさにCBX400Fインテグラの魅力とも言えます。サイドビューからはもちろん、フロントやリヤからの眺めもかなり迫力が有ります。
特徴的なインボードディスクブレーキ
CBX400Fインテグラは足廻りも特徴的です。ベースとなったCBX400Fのインボードディスクブレーキはそのまま採用されています。インボードディスクブレーキはドラムブレーキの様にフルカバーされている為、見た目がスッキリしているのとディスクの錆が目立たない、ディスクの冷却効果に優れているなど、見た目や制動フィーリングといったメリットが有ります。
ブーメラン型コムスターホイール
ブレーキデザインもさることながら、前後18インチタイヤに装着されたホイールも特徴的です。3本のブーメランがぶつかり合う様な形状のコムスターホイールが採用されており、ドリルド加工もされているという凝ったデザインとなっています。
スタイリッシュなインボードディスクブレーキとの相性も良く、カウルの存在感に負けじと非常に主張の強い足廻りとなっています。
空冷4発エンジンの力強いサウンド
CBX400Fのミソとなる空冷4気筒4ストロークDOHCエンジン。ボアストロークは55×42mm、最高出力48ps/11000rpm、最大トルク3.4kgf•m/9000rpmと高回転型のエンジンはまさに他メーカーのライバル車を圧倒する仕様。最高速度は177km/h、ゼロヨン記録(0−400m加速時間)は13秒台となっています。
エンジン造形は無骨で角ばったデザインでブラックとシルバーのツートンが印象的です。マフラーの取り回しも独創的で、エンジンから伸びたエキゾーストパイプはエンジン前面で複雑にクロスし4in2の左右日本出しサイレンサーに集約されています。
まさに造形美とも言えるエンジンとマフラーのデザイン。全てにおいて妥協の見られない秀逸な一台です。そしてそのエンジンとマフラーから放たれる4発サウンドはまさに『ホンダ4発サウンド』そのもの。少し湿度を帯びた様な、重く厚みのある野太いサウンドはいつまでも聞いていたくなるほどです。
この力強いサウンドに聞き惚れて一瞬にして心を奪われたライダーも多いのではないでしょうか。
CBX400Fのお手入れの注意点は!?
以上、ホンダの不朽の名車『CBX400Fインテグラ』のご紹介でした。既に伝説級の旧車ですが、改めてその魅力が伝わったかと思います。
この様な絶版車や旧車に共通して気を付けたいのはやはり外装コンディションの維持です。パーツなどがデッドストックである事から、エンジンメンテナンスと同じくらい神経を使います。
もちろん塗装面のコーティングなどのメンテナンスも重要ですが、それと同じくらいメッキパーツへも愛情を注いでいきましょう。メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事に・・・
またメッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもきちんとしたモノを使わないと更に傷やくすみの原因にもなり兼ねません。愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為にしっかりとしたショップとケミカルを選び、美しく維持していきましょう。
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メッキ手入れ
クロムメッキパーツの多いバイクメッキの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。
クロムメッキには最大の弱点が!?
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。
初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。
クロムメッキ磨き剤「ミガキング」
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詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。